IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 レイブラストさんとのコラボ、第2話です。

 アーマードライダー同士の戦闘を、お楽しみ下さい!




コラボ2 異世界ニ立ツ侵食者(2)

 

 三人称side

 

 第1アリーナに、斬撃音が鳴り響く。数々のアーマードライダーが得物を交えて戦っている。その様子を、それぞれの戦いに分けてお伝えしよう。

 

 

 

 鎧武・バロン・龍玄vs蝕

 

 一夏「あなた達、何が目的でここに侵入したの!?IS!?それとも戦極ドライバー!?」キィンッ

 セシリア「まあどんな目的であったとしても、絶対に逃がしはしませんわ!」ヒュンヒュンッ

 鈴「大人しく負けなさい!」バババババンッ

 鎧武とバロンが前線で戦い、龍玄がブドウ龍砲で援護する。

 牙也「悪いが、そんなものに興味はない。俺達の目的は別にある」ガッガッ

 しかし、蝕は龍玄の銃撃を華麗にいなし、鎧武とバロンを相手に有利に動いている。

 セシリア「では、一体何なのですか!?ここにはその二つ以外には何もありませんのよ!?」

 牙也「…………易々と話すとでも思ってんのか?」

 一夏「くっ…………それなら、貴方を倒して喋らせる!」

 鈴「そうね、それが一番手っ取り早いわ!」

 牙也「…………脳筋三名ここに極まれり」ボソッ

 一・セシ・鈴『何ですって!?』ウガー

 牙也「おや、聞こえてたか。まあそうだよな、聞こえるように言ったからな!」アッハッハ

 一夏「くっ、馬鹿にして!」

 

 『パイン』

 

 セシリア「その余裕が腹立たしいですわ!」

 

 『マンゴー』

 

 鈴「あんた、一発殴らせなさい!」

 

 『キウイ』

 

 

 『『『ロック・オン!!!』』』

 

 『ソイヤッ!パインアームズ!粉砕・デストロイ!』

 

 『カモン!マンゴーアームズ!Fight of Hammar!』

 

 『ハイー!キウイアームズ!撃輪・セイヤッハッ!』

 

 牙也「おー、怖い怖い。嬢ちゃん達は笑顔の方が似合うぞ?」

 一夏「貴方にそんなこと言われても、からかいにしか聞こえないよ!」

 セシリア「お仕置きが必要ですわね!」

 鈴「微塵切りにして、ミンチにしてあげる!」

 鎧武達はそれぞれ、『パインアイアン』『マンゴパニッシャー』『キウイ撃輪』を振り回して攻撃した。

 蝕「ぐっ!くそ、軌道が不規則だn「ゴンッ!」あでっ!」

 蝕の頭にパインアイアンが当たった。それを皮切りに、マンゴパニッシャーとキウイ撃輪の連撃が蝕を襲う。

 一・セシ・鈴『それっ!』ガアンッ

 牙也「ぐあっ!」ドサッゴロゴロ

 蝕は大きく吹き飛ばされ、アリーナの地面を転がった。

 牙也「ちぃっ、面倒だな。よし、俺も武器を変えるかな!」

 

 『チェリー』

 

 『ロック・オン!』

 

 『ソイヤッ!チェリーアームズ!破・撃・棒・術!』

 

 一夏「チェリー!?それって!」

 牙也「チェリーエナジーのプロトタイプさ!この一撃、受け止めてみな!」

 蝕が『サクラン棒』を振り回す。鎧武やバロンと同じくパワー型の武器なので一撃が重く、さらにトンファーの特性とも言える攻防両立が大当たりして、蝕の攻撃は確実に鎧武達を捉えていく。

 牙也「おらあっ!」ブウン

 鈴「くぅっ!受け止め切れない!」

 セシリア「手数で此方が不利ですわ!」

 一夏「それなら!」

 

 『イチゴ』

 

 『ロック・オン!』

 

 『ソイヤッ!イチゴアームズ!シュシュッと、スパーク!』

 

 一夏「はあっ!」

 鎧武は『イチゴクナイ』を蝕に向けて投げ付けた。

 牙也「こんなもの!」ガキンッ

 鈴「そこよっ!」ズバッ!

 龍玄の攻撃が蝕を捉えた。

 牙也「がっ!?くそ、フェイクだったのか!」

 セシリア「今さら気付いても、もう遅いですわ!」ゴガンッ!

 バロンも続けて攻撃を当てる。

 牙也「ぐああああっ!」

 蝕はまたも吹き飛ばされた。

 一夏「どう、私達のコンビネーション!これでもまだ抵抗する!?」

 牙也「…………いてて、まいったなぁ…………次は…………っと」

 セシリア「…………まだやる気のようですわね!」

 鈴「何度でもかかってきなさい!」

 牙也「はあ…………言われずとも!」

 

 『アーモンド』

 

 『ロック・オン!』

 

 『ソイヤッ!アーモンドアームズ!Breaker of Drill!』

 

 牙也「そらっ!」ヒュンヒュンッ

 蝕は『アーモンドリル』の先端を射出し、そのまま振り回した。

 セシリア・鈴『きゃあっ!』

 不規則な軌道に対応できず、バロンと龍玄は吹き飛ばされた。

 一夏「セシリア、鈴!くっ、それなら!」

 

 『オレンジ』

 

 セシリア「一夏さん、私達も参りますわ!」

 

 『バナナ』

 

 鈴「ええ、行くわよ!」

 

 『ブドウ』

 

 『『『ロック・オン!!!』』』

 

 『ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!』

 『カモン!バナナアームズ!Knight of Spear!』

 『ハイー!ブドウアームズ!龍砲・ハッハッハッ!』

 

 そのまま一夏達はカッティングブレードを一回下ろしてロックシードをもう一回切った。

 

 『オレンジスカッシュ!』

 

 『バナナスカッシュ!』

 

 『ブドウスカッシュ!』

 

 すると、三人の右足にそれぞれ橙色、黄色、紫色のエネルギーが集約する。それを見た蝕は、ニヤリと笑みを見せた。

 牙也「へへっ、大技で決めに来るか!面白え!」

 

 『ブルーベリー』

 

 『ロック・オン!』

 

 『ソイヤッ!ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!』

 

 対して牙也も、カッティングブレードを一回下ろしてロックシードをもう一回切った。

 

 『ブルーベリースカッシュ!』

 

 蝕の右足に、龍玄より濃い紫色のエネルギーが集約する。

 

 

 四人『はあああああ…………はあっ!!!!』

 

 四人が一斉にジャンプし、相手に向かって右足を突き出した。

 

 

 四人『はああああああああああ!!!!』

 

 

 四人のキックがぶつかり合い、大爆発を起こした。そして爆発が晴れるとーー

 

 

 牙也「くそっ…………失敗した…………か……………………」バタリ

 

 蝕の変身が解除され、地面に倒れ伏した。

 

 一夏「ハア…………ハア…………この人、とても強かった」

 セシリア「そう、ですわね…………最後のキック対決でもし押し負けていたら…………」

 鈴「私達が、こうなってたわね…………ハア……ハア……」

 

 しかし一夏達も、戦闘後の疲労に襲われ、地面に大の字で倒れ伏しそのまま気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 ブラーボ・ナックル・冠vsレオン

 

 ラウラ「貴様、篠ノ之のクローンか?」

 箒B「…………だとしたらどうする?」

 ラウラ「殺す。それだけだ」

 箒A「ラウラめ、さらっと怖い事を言ってくれる…………」

 シャルロット「ラウラらしいけどね…………」

 ラウラ「貴様等の目的は何だ。言え、言わねば貴様の顔をズタズタに切り裂いてくれる!」

 箒A「私そっくりとはいえ、さすがにそれは…………」

 シャルロット「ラウラ、もう少しオブラートに包んで…………」

 箒B「…………言ったところで、そちらが信じまい。ならば言わぬ方が賢明だ」

 ラウラ「そうか……なら、無理矢理でもその目的を吐かせる!」ダッ

 箒A「おい、ラウラ!はあ、行くぞシャルロット」アタマカカエ

 シャルロット「うん!任せて!」

 三人がレオンに向かって走り出す。しかし、

 

 箒B「…………フッ!」タマランシャ

 

 ラウラ「ぐうっ!」

 箒A「がはっ!」

 シャルロット「きゃっ!」

 レオンが『マスガンド』の射撃で近づかせない。

 箒B「そういうのを、『猪突猛進』と言うのではないか?」ハア

 ラウラ「くっ、なめるな!」

 ブラーボは『ドリノコ』から棘状の光弾を撃ち出す。レオンがマスガンドの射撃で応戦するが、

 シャルロット「もらった!」ボカッ

 箒B「うわっ!?」

 その隙に近付いたナックルの『クルミボンバー』の打撃がレオンを襲った。ナックルはパンチを連続でレオンに叩き込み、

 シャルロット「それっ!」ボカッ

 箒B「ぐあああっ!」

 そのまま吹き飛ばした。レオンが吹き飛んだ先には、

 箒A「…………そこだ!」

 箒B「しまっーー」

 冠が杖型武器『蒼銀杖』を構えて待っていた。レオンは空中でマスガンドを冠に向けるが、

 ラウラ「させるか!」

 ブラーボのドリノコの光弾でマスガンドを手放してしまった。

 箒A「はあああああっ!」

 箒B「があああっ!」

 冠は蒼銀杖を突きだして攻撃。防御する術のないレオンはこれを胸アーマーに叩き込まれ、アリーナの壁に叩き付けられた。

 箒B「ぐ…………うう…………」

 ラウラ「ふん、所詮クローンなどその程度の実力なのだ。どうだ、話す気になったか?」

 ブラーボはドリノコをレオンの首に突き付けた。

 箒A「お前が誰なのかは私も知らない。だが、アーマードライダーの力を悪用するのなら、生かしてはおけない!」

 シャルロット「大人しく降参して。私達は、出来ることなら、貴女を殺したくないから」

 冠とナックルも、それぞれの武器をレオンに向けた。

 箒B「………………ふふ…………ふはははは…………」

 だが、そんな状況にも関わらずレオンは高笑いを上げた。

 ラウラ「…………っ、何がおかしい!?」

 箒B「…………『出来ることなら、殺したくない』だと?ははは、甘いな。そして、弱いな。お前達の心は」

 箒A「何!?」

 シャルロット「何が言いたいの?」

 レオンはフラフラと立ち上がり、三人を見て言った。

 

 

 

 

 

 箒B「そんな弱い心だからーー最後の最後で凡ミスを犯すのだ」

 『ハイー!イチジクアームズ!爆撃・ヤッハッハ!』

 

 

 

 

 

 ラウ・箒A・シャ『!?』

 イチジクアームズに変身したレオンは、三人に爆弾『イチジグレネード』を投げ付けた。

 イチジグレネードは三人に当たる瞬間に爆発し、周囲は爆風による煙に覆われた。

 ラウラ「くっ、目眩ましか!無駄な足掻きを…………!」

 箒A「しかし、これでは奴が何処から襲ってくるか分からん!」

 シャルロット「落ち着いて、篠ノ之さん。それは向こうも同じだし、ダメージも向こうの方が多い。此方が依然有r「甘い!」きゃっ!」

 

 『ハイー!ライムアームズ!双剣!ハイ・ハイ・ハイ!』

 

 ライムアームズに変身したレオンが煙の中から現れ、ナックルを切り裂いた。そして、そのまま煙の中に潜り込んだ。

 箒A「奴め、どうして私達がいる場所が分かった!?」

 ラウラ「さしずめ、私達の声を頼りに攻撃したのだろう。ならば!」

 三人は一斉に口を閉じた。

 ラウラ「」ゼッタイニシャベルナヨ

 箒A・シャ『』リョウカイ

 ラウラ「」ブキヲカマエテオケ

 箒A「」ワカッテル

 シャルロット「」マワリニシュウチュウシテ!

 代わりにジェスチャーで話す三人。煙で視界が悪い中、武器を構えて奇襲に備えていた。

 一方レオンはと言うとーー

 

 

 

 箒B(そういえば、インベスを倒したときにこれらを拾ったな。どんなロックシードだ?)

 

 

 

 煙から出て、腰のロックシードホルダーを漁っていた。そこには、クラックに吸い込まれる前に行っていたインベス討伐後に、レオンがこっそり拾ったロックシードが二つ掛かっていた。

 箒B(よし、物は試しだ。使ってみよう)

 レオンはホルダーからロックシードを一つ外して解錠した。

 

 

 『ホオズキ』

 

 『ロック・オン!』

 

 『ハイー!ホオズキアームズ!爆炎!ボー・ボー・ボー!』

 

 

 箒B(成る程、これはいい。よし、先ずはこの煙を払うとしよう)

 

 『ホオズキオーレ!』

 

 ホオズキアームズとなったレオンはカッティングブレードを二回下ろし、『炎刀鬼灯丸』と『無双セイバー』を構えた。二本の刀から炎が上がり、パチパチと火の粉が舞う音が響く。

 

 箒B「はあああああ…………ダアッ!」

 

 そして、二本の刀を煙に向かって横一文字に振った。

 

 

 

 

 

 ラウラ「…………妙だな。いつになっても攻撃が来ない…………」

 箒A「どういう事だ?まさか、この隙に逃げたのではーー」

 シャルロット「それは無理だよ。アリーナには黒影トルーパーがいる。逃げようとしても逃げられないさ」

 煙の中にいるラウラ達は、攻撃が来ない事に疑問を覚えていた。

 ラウラ「だが何が起こるか分からん。警戒するに越した事h」

 突然ブラーボがナックルと冠の前から消えた。

 シャルロット「ラウラ!?」

 箒A「っ!?煙が…………!」

 すると、さっきまで周囲を覆っていた煙が一瞬にして晴れた。そしてアリーナの壁には、吹き飛ばされたブラーボが変身解除してラウラに戻った状態で倒れていた。

 箒A「ラウラ!」

 シャルロット「一体何がーー」

 箒B「そこか!」

 シャルロット「!?」

 箒A「しまっーー」

 二人はレオンの存在に気付いたが、時すでに遅し。

 箒B「ダアッ!」ザンッ

 箒A「うわあああああっ!?」

 シャルロット「きゃあああああっ!?」

 

 二人は大きく吹き飛んで壁に激突し、変身が解除された。

 

 箒A「ぐっ…………くそっ…………!」

 シャルロット「これほどに強いなんて…………!」

 地面を叩いて悔しがる二人を通り過ぎて、レオンは気を失ったラウラに近付いた。

 箒A「…………っ、貴様!ラウラに何をする気だ!?」

 するとレオンは突如変身を解除し、気を失ったラウラに自らが羽織っていたマントをかけた。そしてラウラを抱き上げて二人の側に寝かせた。

 シャルロット「え………………?」

 箒A「貴様…………何の真似だ…………?」

 箒B「何って、ただラウラを楽な姿勢にさせただけだが?」

 シャ・箒A『………………え?』

 そう言って箒Bはその場を離れていった。

 

 

 

 三人称side end

 

 

 

 

 





 戦闘描写が凄まじく面倒臭い…………!←自分で書いてて思ったこと

 ということで牙也、負けちゃいました。一応ネタバレしておくと、ここで牙也が負けたのはこの後の話の布石とするためです。

 さて、次回はエナジーアームズ組の戦いをお送りします。お楽しみに!

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