IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 戦闘描写が、無駄に長いような気が………………

 文才無いからね、仕方ないね!





第8話 アーマードライダー、出陣

 牙也side

 

 「やれやれ、ギリギリ間に合ったか」

 

 そう呟きながら、俺は掴んでいたインベスに回し蹴りを当てて近くにいたインベスごと吹き飛ばした。他のインベスが次々と向かって来るが、こんな数どうということはない。襲ってくるインベスを殴って蹴って、動けなくなっている少女からインベスを離れさせた。そこに、千冬さんが指示したのか教員部隊が合流。彼女を回収していった。彼女が無事であったことに安堵の表情を浮かべていると、教員部隊を率いていた童顔眼鏡の女性教員が話しかけてきた。

 

 真耶「鳳さんを助けてくれて、ありがとうございました。さあ、あなたも早く――――」

 「悪いが、まだやることがあるんでな」

 

 俺はその言葉を遮るように言って、襲ってきたインベスの一匹に蹴りを入れた。

 

 「こいつらは俺に…………いや、『俺達』に任せろ」

 箒「牙也!」

 

 そこに、避難誘導が終わったのか、箒が合流した。

 

 箒「鳳が負傷したと聞いた。大丈夫なのか?」

 「ああ、さっき教員部隊が回収したから、もう大丈夫だ。それよりも―――――」

 箒「こいつらを何とかせねば、な」

 真耶「だ、駄目ですよ!?早くあなた達も――――」

 千冬『教員部隊、聞こえるか?その怪物達はその二人に任せろ。教員部隊は、遠距離武装を使って彼らを後方支援せよ』

 真耶「織斑先生!?」

 千冬『大丈夫だ、彼らに任せておけば問題ない。それよりも、そこで未だに放心してる馬鹿を誰か回収しておけ。戦いの邪魔になる』

 真耶「しかし……………………!」

 

 眼鏡の教員は言葉に詰まる。

 

 箒「大丈夫ですよ、山田先生。私達は絶対に死にません。必ず戻ってきます。だから、私達を信じてください!」

 

 箒は山田先生に頭を下げた。

 

 

 真耶「………………分かりました。ここはあなた達に任せます。ですが、約束して下さい。必ず戻ってくると」

 箒「…………はい!」

 

 そう言って、山田先生はその場を離れた。

 

 「よし、行くぞ、箒」

 箒「ああ!」

 

 そして俺達は、懐から『戦極ドライバー』を取り出して腰につけ、俺は『ブルーベリーロックシード』を、箒は『マスカットロックシード』をそれぞれ解錠した。

 

 《ブルーベリー》

 《マスカット》

 

 俺達の頭上に円形のクラックが現れ、其処から巨大ブルーベリーと巨大マスカットが出現した。ドライバーからは、法螺貝と銅鑼の音が響く。

 

 《ロック・オン!》

 

 そして俺達は、ドライバーにロックシードを施錠し『カッティングブレード』でロックシードを切りながら叫んだ。

 

 

 

 牙・箒「「………………………………変身!」」

 

 

 《ソイヤッ!ブルーベリーアームズ!侵食者・Hell・Stage!》

 《ハイ―!マスカットアームズ!銃剣!ザン・ガン・バン!》

 

 

 俺は『アーマードライダー蝕 ブルーベリーアームズ』に。

 箒は『アーマードライダーレオン マスカットアームズ』に、それぞれ変身した。

 

 

 「心まで、侵食してやろう……!」

 箒「行こう、任務開始だ!」

 

 

 ここ、IS学園に、

 

 

 

 

 

 二人の『アーマードライダー』が、見参した。

 

 

 

 

 牙也side end

 

 

 

 

 

 三人称side

 

 アリーナにいる誰もが、その目を疑った。アリーナに突然開いたジッパーのような裂け目、其処から突如現れた、ISの攻撃が効かない怪物達。更にそこに現れた一人の少年と学園の生徒の一人が、謎のベルトと錠前を使って纏った、全身装甲のISのようなもの。彼らの周囲にいた教員部隊は、突然の事に思考が追い付いておらず、織斑春輝に至っては口をあんぐりと開けてまたもや放心状態になっている。

 そんな事は露知らず、蝕とレオンはインベスに向かって武器を構えて走り出した。

 

 

 

 

 

 

 牙也「ハアッ!ダアッ!ソラッ!」

 

 蝕は薙刀・紫炎を振り回して下級インベスを次々切り裂き、

 

 箒「フッ!ハッ!タアッ!」

 

 レオンはガンブレード・マスガンドを振るって下級インベスを攻撃する。

 その一つ一つの動作に隙はなく、教員部隊に

 (これ、私達の援護要らないんじゃないかな)

 と思わせるほどであった。

 

 やがて、そのダメージに耐えきれなくなった下級インベスは全て、次々と爆散した。すると、

 

 教員達「キャアアアアアアアッ!!!!!!」

 

 後ろから叫び声が聞こえ、二人が振り向くと、先程鈴に攻撃したコウモリインベスと、後から出現したヤギインベスの二体に教員部隊が攻撃を受けていた。攻撃を受けた教員のISは大きく損傷しており、すでにピンチの状態だった。

 

 牙也「ちっ!」

 

 蝕はコウモリインベスに紫炎を投げつけ、レオンはヤギインベスに向かってマスガンドで射撃した。背後から攻撃を受けた二体は、蝕達に対象を変えて攻撃したが、二人は難なくこれを避け、一度二体を蹴り飛ばして距離をとった。

 

 牙也「よし、こいつを試すか」

 箒「私はこれだ!」

 

 そう言って二人は、別のロックシードを取り出して解錠した。

 

 《オリーブ》

 《ライム》

 

 そして二人は、さっきまで使っていたロックシードをドライバーから取り外し、新たに解錠したロックシードをドライバーに施錠して、カッティングブレードで切った。

 

 《ロック・オン!》

 

 《ソイヤッ!オリーブアームズ!lash of knife!》

 《ハイー!ライムアームズ!双剣!ハイ!ハイ!ハイ!》

 

 教員A「姿が変わった!?」

 教員部隊は、またも驚いていた。

 蝕は『アーマードライダー蝕 オリーブアームズ』に。

 レオンは『アーマードライダーレオン ライムアームズ』に新たに変身した。

 そして、蝕はコウモリインベスに、レオンはヤギインベスに向かっていった。

 

 

 

 

 

 蝕vsコウモリインベス

 

 

 

 

 蝕はコウモリインベスの飛行能力に苦戦していた。攻撃しては離脱し、また攻撃しては離脱を繰り返していたからだ。

 

 牙也「面倒な………………とっとと落ちろ!」

 

 蝕はコンバットナイフ・オリジンをコウモリインベスの翼に向かって投げつけた。オリジンはコウモリインベスの翼に突き刺さり、コウモリインベスはバランスを崩して地面に叩きつけられた。そのまま蝕はインベスに近づき、インベスを無理やり起き上がらせ、その腹に蹴りを連続で加えると同時に翼からオリジンを引き抜いてインベスを何度も切り裂いた。

 

 『ガ、ガアアアアア………………!』

 

 牙也「終わらせる」

 

 そう言って蝕は、カッティングブレードでロックシードを二回切った。

 

 《オリーブオーレ!》

 

 すると、蝕の周囲に緑色のエネルギーで出来た大量のオリジンが現れ、コウモリインベスに向かって飛んでいき、コウモリインベスを包囲した。

 

 牙也「これにて、終い」

 

 そう言って後ろを向きながら指を鳴らすと、オリジンが次々とコウモリインベスに突き刺さり、終に爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 レオンvsヤギインベス

 

 

 

 レオンが双剣・ライムラッシュを構えると、ヤギインベスがその豪腕を振るってきた。レオンはそれをかわし、振り向き様にライムラッシュで何度も切りつけた。ヤギインベスは尚も攻撃を続けるが、全てかわされ逆にライムラッシュで何度も切りつけられた。すでにヤギインベスは満身創痍であった。

 

 箒「終わりだ!」

 

 《ライムオーレ!》

 

 レオンはカッティングブレードでロックシードを二回切り、再びライムラッシュを構えた。すると、その二本の刀身に淡い光が集まり、輝き出した。ヤギインベスは再び豪腕で攻撃してきた。レオンはそれをかわし、すれ違い様にライムラッシュでその体を切り裂いた。

 

 

 箒「来世に人として生まれる事を願いつつ………………今はゆっくりと、眠れ」

 

 

 そう言った途端、ヤギインベスは爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 二人は変身を解除し、管制室にいる千冬と通信を繋げた。

 

 箒「織斑先生。インベス鎮圧、完了しました」

 千冬『ご苦労。二人の素早い行動で、怪我人は出たが死人は出なかった。感謝する』

 牙也「そりゃどうも。ま、全員無事で良かったってことで。報告書はまた後程」

 千冬『ああ、頼む。後日会議を開くから、二人ともそのつもりで』

 箒「分かりました」

 

 二人は通信を切り、いざ帰―――――

 

 

 

 

 春輝「待てよ」

 

 

 

 

 

 ろうとしたところで、呼び止められた。声の主は、

 

 

 

 

 

 

 

 雪片弐型を構えた、織斑春輝であった。

 

 

 

 




 やれやれ、疲れたよ(安堵


 次回、牙也と春輝の場外戦を予定。


 お楽しみに!


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