成り上がりの息子と赤龍帝     作:ケツアゴ

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夏イベ ついムキになって今月の小遣いの大変を注ぎ込み、ポイントプレゼントが二重に有ってした課金石と余った無料石をガチャに注ぎ込んでしまった グーグルポイント五千円は残っている

給料から出す自分で決めた小遣いの範囲内だからセーフだけど

SRイベ鯖は何とかこれで二枚 あと ロボ(少しほしかった 絆ボイス最終聞きたい)

フラン来て良かった

だが、聞いてくれ 百十連で★5礼装が11枚来たんだ サマーリトル六枚来て限凸が二枚になった イベント前は持っていなかった起源弾が残り一枚で凸 白アイリ一枚(凸済み) イリヤと士郎(これで凸)も一枚ずつ エミヤ一家全員集合だよ! どんな確率!? 今回4鯖より★5礼装が来るんじゃが、じゃが!

だが、SSR鯖は無しだ、今日はね。


恵まれた環境と気に入らない相手

「ほらほら、イッセーさん! まだまだこれからっすよ! 根性で乗り切るっす!!」

 

 明るく爽やかな体育会系のノリでゼスティちゃんは俺を応援しつつ、俺の数倍の大きさのバーベルを上下させる。更にこの子だけ足には鎖で繋がった鉄球をぶら下げた状態で宙に留まっていた。

 

 

「俺の性能、そんなに低いのか……」

 

「……あ~、うん。神器の性能の割に駒の消費数が少ないとは思ったんだ」

 

 どうやら俺の魔力は子供以下らしく、転移や空を飛ぶ事すら出来ない。だが、俺には赤龍帝の籠手がある。飛べるレベルにまで力を高め、こうして宙に留まりながらバーベルを上下させられていた。さっきから腕がプルプルする上に体力の限界も近い。だが、無情にも地面に設置されたデジタル時計は予定時刻を示していなかった。

 

 取り合えず鍛えれば伸びるからと体が耐えられるギリギリを見極めて課題が出され、時間が勿体ないからと複数を同時に熟している。ぶっちゃけ死にそうだ。

 

 

「今日のお茶会のお菓子はドラゴンアップルのタルトっすからねぇ。楽しみっす!」

 

 いや、君どうしてそんなに元気なのさ。ハッキリ言おう。この子、規格外だ。

 

 

 

「自分の駒っすかっすか? 一応戦車二個だけど、自分頭悪いし、十個分の価値は無いんじゃないっすかねぇ」

 

 ケラケラ笑いながらそう語ったゼスティちゃん。戦車は力と頑丈さを増す特性があり、兵士五個分の価値が有る。でも、五個までの価値の奴を眷属に出来るからって価値が五個の奴ばかりではないってのは聞かされているけれど、これまでの様子じゃ十個ギリギリだったんじゃ……。

 

 

 

「あはははは! 絶好調っすよ!!」

 

 まず、とても強い。今の俺が最高まで倍加しても到底適わないベテランの警備隊員が一撃で宙を舞う。目に力を譲渡して漸く動きを見るのがやっとな俺じゃ瞬殺は間違いない。っていうか挽肉になりそうだ。金属製の鎧がベッコベコに凹んでいるし。

 

 しかも、あれって特殊な技術とかじゃなくって身体能力に任せた一撃だもんな。

 

 

 

「むむっ! 今日も負けないでござるよ!」

 

「うん! 自分もハムスケも頑張るっす!」

 

 今の所俺が顔合わせを済ませている眷属の中で一番ハムスケが速い。騎士の特性ってのも有るけれど、四足歩行の獣の肉体は人型の俺達よりも速く動く事に優れているらしい。

 

 ハムスケ、美少女かと思ったら確かに可愛いけど獣、っていうか雌だったのか……頭が痛い。何故か少し失った記憶に関係あるのか?

 

 兎に角素早いハムスケだが、ゼスティちゃんは力強い踏み込みだけでハムスケに肉薄するんだ。スタートダッシュでは体のバネの差でハムスケが有利だけど、土煙が上がり地面が抉れる程の踏み込みはとんでもない推進力を生む。結局、この日の競争もほぼ同時にゴールした。

 

 

 俺? トラック何周遅れかとか情けなくて言いたくねぇよ。あれだな。俺、本当に弱い。でも、強くなれないって事は絶対にないってガゼフ隊長も言ってたし、若手ナンバーワンの人も努力で底辺から伸し上がったって聞くし、悪魔の人生は長いんだから慌てずに頑張るぜ!

 

 

 

 

 

「彼がゼスティとは別の赤龍帝ね。……正確なデータの為に彼にもサンプルになって貰わないとね」

 

 

 うっ!? 何故か悪寒がして振り返るけど誰も居ない。なんか視線を送られていた気がしたんだけど……。

 

 

 

 

 

「どうぞ一誠様」

 

「あ、どうも」

 

 特訓が一段落したら待望のお茶の時間。最近まで特訓をこなす事が限界で参加する余裕なんてなかったけど、体が慣れてきて参加出来るようになった。

 

 ジェイルの家は親父さんが出世した転生悪魔だから純血に比べたら軽く見られるらしいけど、家でもお袋さんの実家も商売が順調だから裕福だそうで出される物は最高級品。

 

 何よりの楽しみは給仕をしてくれるメイドさん達。接客もするからって美人が多いし、動きも洗練されている。無駄がないっていうか優雅って言うか、愛想は良いんだけど媚びた感じのない上品さと仕事への自信と誇りを感じる。

 

 

 なお、ジェイルはこんな事を言っていた。

 

 

「長袖ロングスカートこそ至高だよ。無駄に肌を見せない事から感じる気品と優雅さ! 汚してはならない聖域的な印象さえ受ける。メイドに必要なのは色気じゃなくってどれだけ優雅に華麗に正確に仕事を熟せるかだと思うよ。……まぁ、そんな彼女達を見ているからこそ露出の多いフレンチメイド服に背徳的なエロスを感じるんだけどね」

 

 激しく同意! 

 

 因みに彼奴の彼女で俺と同じ兵士の駒を三個使ったフラン…さんが花嫁衣裳なのは本人の趣味だとか。あれはあれで背徳感を感じるらしいけど、彼女が着る服なら何でも素敵に思えるとか惚気話を始めた瞬間にゼスティちゃんとかが居なくなったのは長くなるって知っていたからだろうな。

 

 俺は逃げ遅れて散々聞かされたよ。隣で嬉しそうに聞いていたフランさんが流石に恥ずかしくなってメイスを振り下ろさなかったらどれだけ続いていたか。

 

 

 

 さて、休憩が終わったら頑張ろう。この数日で分かったけど、俺って恵まれているんだよな。環境とかも有るけれど、親が居るからさ。他の眷属は家族と縁が切れていたり失ってたり。ハーレムを作りたいってのも有るけれど、親孝行したいから、二人に楽をさせる為にも頑張って強く……。

 

 

 

 

 

 

「……それで何だい、話って?」

 

 僕は今、最高にいけ好かない奴の相手をさせられている。父さんの主の身内のディオドラ・アスタロト。アジュカ様は家を出ているから社長の身内に対する対応とかは要らないんだけど、純血主義だからかこっちを見下しているのが丸分かりだ。

 

 

「単刀直入に言うと、君が今住んでいる街に残っている堕天使を放置してくれ」

 

「……は? 確かに残っているのは知っているけど態々どうして? 手を出す必要性もないけどさ」

 

 彼を僕が嫌う理由は見下して来るからだけじゃなくて、女の趣味にある。聖女とかの教会関係者が大好きで、それを堕落させて隷属させるのが何よりも楽しいって奴なんだ。何故か一人だけ男が居るけれど、他の眷属や屋敷に囲っている大勢は全て元教会関係者の女性。

 

 いや、それ自体は責めない。聖職者を騙し誘惑し堕落させるのは昔から行われて来たからだ。ただ、此奴は自分の立場が分かっちゃいない。少なくても貴族の跡取りが自ら行うのは拙いんだ。もしもの時。切り捨てられずに大事になるからね。

 

 

 確かに悪魔は欲望に忠実なのが良しとされる。でもさ、それは最低限のルールを守った上での話だ。

 

 

「もうすぐ堕天使の所に元聖女のアーシアがやって来る。悪魔すら癒す神器の持ち主でね……彼女を手に入れる為にこんな傷まで負った」

 

 一見すると人の良さそうな爽やか系の笑顔を浮かべるディオドラだけど、中身はこの様に下種だ。笑いながら見せるのは痛ましい傷跡だけど、性癖の為だけによくやるね。態々聖女が居るような場所まで行って、後先考えてほしい。

 

「君も家が決めた婚約者が居るだろ? 程々にしておきなよ」

 

「側室なんて魔王以外は大体持っている。それに結婚相手は僕の家より格下だから文句は言わせないよ。純血の子供さえ残せばね」

 

 彼が言ったアーシアには聞き覚えがある。癒しの力を持つ聖女として崇められ、悪魔を癒したから魔女として追放された。その能力は回復手段の乏しい悪魔には垂涎ものだけど……。与えられた力は凄くても、神のご加護は無かったという事か。

 

 

「態々悪魔の縄張りに呼び寄せるって事は、上に囲われる前に神器を抜く気かい?」

 

「その通り! 後は僕がそいつ等を殺して彼女を眷属にする。感動の再会って訳だ」

 

 チンピラに絡まれてピンチのヒロインを主人公が救出って使い古されたネタだね。悪辣極まりないよ。実に悪魔らしくて……有り触れた手段だ。

 

 

 

「僕は君と君の眷属の強さは評価しているんだ。万が一でも邪魔されたら困るからね。今後の家の関係の為にも覚えておいてくれよ?」

 

 そのままディオドラは僕に背を向けて去って行く。一方的な要求が通るとでも思ったのかな? 僕に邪魔するメリットが無いってだけでさ。

 

 

「さて、どうすべきか」

 

 背もたれにもたれ掛かって思案する。邪魔するメリットは無いな。堕天使が独断行動かどうかは調べれば分かるけど、グレモリー家の縄張りで勝手に動くのも拙い。なら、ディオドラの事を伝える? 一応彼奴もベルゼブブ派だし、ルシファー派との揉め事を起こさせるのもデメリットが大きい。

 

 だからこそ僕に先に頼みに来たんだろうけどさ。

 

 

 

「放置が一番だけど……気に入らないんだよね」

 

 名前しか知らない元聖女はどうでも良いけど、ディオドラが喜ぶのは嫌だ。素直に彼奴の頼みを聞くのもね。僕、彼奴嫌いだし。

 

 

 

 

 

 

 

「ぶっ飛ばせば良いじゃねぇか。何なら俺が今から潰して来てやろうか?」

 

「相変わらず発想が物騒だね。……取り合えず様子見で」

 

 離れた場所に居た護衛の眷属は不満そうな顔だけど口には出さない。ただ、足取りは荒いし表情も怒りが滲み出ているし、仕方ないなぁ。

 

 

 

 

 

「潰すと決めた時には頼むよ。頼りにしてるからさ」

 

 背中に向かってそう言葉を掛けると途端に機嫌が良くなる。彼女、乱暴で横暴だけど身内と認めた相手には甘いからな。身内にのみ映画版になるジャイアンって所か。

 

「おう! 任せときな。何せ俺は最強だからな!!」

 

 それ、『女王』の前でも言える? ……言えるんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 取り合えず動く為の大義名分が必要だ。ディオドラはたかが趣味でしかなく、貴族の子息がやる事ではないけど名家の跡継ぎだし、邪魔するにしても何かないと……。

 




何故か十二時ごろから二時過ぎまで繋がらなかった 

感想待っています

流石にベルゼブブ派で強いの集まってたらディオドラが全く接触しないのも妙だなと

さて、次からは……

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