成り上がりの息子と赤龍帝     作:ケツアゴ

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FGo 夏イベどうでした? 私は貯めに貯めた一七〇回程でメジュド様とノッブ

そして☆5礼装を十一枚ゲット 一部イベ五が五でストップが救い なお、六枚中四枚はケリィと黒アイリが二枚ずつです  フランで九〇以上回してこれだよ

ジャック、来てくれて有り難う! 二枚目だけど救いだ  


キャンペーン二つ同時で絞りに来たね、同士よ! ボーナスと小銭貯金が莫大な数だったからセーフだがね 月々の小遣い以内だし 今月は節約してたからセーフ


心配と信用

「ねぇ、最後に教えてくれない? 其の為に急所は外してあげたんだから」

 

 初めての彼女だった夕麻ちゃんはさっきまでの可愛らしい笑顔とは真逆の、それこそ漫画に出てくる悪の女幹部みたいな笑みを向けながら俺に近付いてくる。俺の脇腹を貫いた槍が消えて血が流れ出すと氷に包まれたみたいに全身が冷たくなるけど傷口だけは火で炙られているみたいに熱い。

 

 そもそも、どうしてこんな状況になったんだっけ?

 

 

 

「イッセー君、今日は楽しかったわ」

 

 夕麻ちゃんとの初デートの為、俺は友達のジェイルにデートプランの作成の協力を頼んだ。彼奴って彼女居るって言ってたし参考になると思ったんだ。実際、俺が思いつくような雑誌に載っている有りがちなデートコースじゃなくて、取材を断るような穴場の名店やらギャラリーやら色々と教えて貰って俺も楽しめた。

 

 実は彼奴に忠告されて少しは疑っていたんだ。俺を騙す気じゃないかって。でも、夕暮れの公園まで来てもそんな様子はないし安堵してたんだ。

 

「ねぇイッセー君。お願いがあるんだけど」

 

「な、何?」

 

 一瞬ドキリとした。でも、彼女を疑ったら悪いと思って慌てて返事をしたけど声が上擦って少し恥ずかしかった。この状況でお願いっていったらキスとかかもって期待したのも有るけどさ。

 

 

「死んでくれないかな?」

 

 言葉の意味を理解するよりも早く脇腹に激痛が走る。光る槍が刺さっていて、直ぐに消えると血が流れ出した。おいおい、やっぱり騙されてたけど、こんなの予想外すぎるだろ!? 美人局とか詐欺ってレベルじゃねぇぞ!

 

 

 

 

 

「それで質問なんだけど……私の事、疑ってたでしょ? 演技は完璧だったはずなのにどうして?」

 

「そんな事か。簡単だよ……」

 

 最初からこうやって殺すつもりだったのかと思うとアレだけ高ぶっていた気持ちが冷めて行く。俺をゴミを見る目で見降ろしてる夕麻ちゃんに全く魅力を感じなくなった。

 

 これはアレだな。ジェイルの奴に自分の彼女がどれだけ素晴らしい内面をしているのか惚気られた影響だ。

 

 

 

 

「演技は良くても脚本が間違ってたんだよ、性格ブス。ターゲットがどんな奴かくらい調べとけ、バーカ」

 

 多分俺は助からない。だから言ってやったぜ! 夕麻ちゃんは顔を真っ赤にして怒り、言葉も出ないようだ。只さっきよりもデカい光の槍を俺目掛けて振り下ろし、俺は苦痛から少しでも逃れるようにそっと目を閉じた。

 

 

 

 

 

「……っという訳で彼はそれがしが始末しておくでござる。其方はもう帰って休むでござるよ。あっ、でも評価に関わるから自分でやった事にした方が良いのではなかろうか」

 

「そう。そうね。()()()貴女の言う通りにするわ」

 

 目を閉じて数秒経っても痛みは襲って来ない。若しかしたら目を開けた瞬間を狙っているのかもしれないけど、いい加減脇腹の怪我が尋常じゃなく痛み出して悲鳴を上げそうなので、聞こえて来た話し声も気になるからそっと目を開けると、夕麻ちゃんが背中を見せて去って行く所だった。

 

 

 助かった? どうしてだ? 気が変わったって事なのか? いや、そもそもどうして俺が狙われた?

 

 

「お主、大丈夫でござるか? 此処に『フェニックスの涙』が有るから直ぐに治すでござるよ」

 

「デカいハムスターが喋ったぁあああああああっ!?」

 

 現実逃避は止めだ。俺の前に居るのは紛れもなくハムスター。其れも馬とか熊並みに大きい。それが流暢に喋っていたっ!

 

 

「ば、化け物!」

 

「なんとっ!? 若様のご命令で見張っていてこうして助けたというのに失礼でござる!」

 

 ハムスターは気に障ったのか頬袋を膨らませて怒りながら俺の脇腹に小瓶の中身を振りかける。すると赤く熱せられた鉄の棒を捻じ込まれたような痛みが消えて行った。

 

「さて、この後はどうすべきでござろうか」

 

 首を傾げながらウンウン唸りだすハムスター。デカいし喋るけどスゲェ可愛い。俺も小学校の時はクラスで飼っていたから家でも飼いたかったんだよな、ハムスター。

 

 

 

 

「ハムスケ、ご苦労。後は僕が説明するよ」

 

「若様っ!」

 

 ハムスターの飼い主らしい声がした方を振り向くと、其処に居たのは間違いなく俺の友達で、夕麻ちゃんを疑っていた……。

 

 

 

「ジェイルっ!? ……あれ?」

 

 友人の姿を確認した途端、頭がクラクラして意識が薄れだす。怪我は塞がったのにと思った俺が地面を見ると俺の脇腹から流れ出した血で血溜まりが広がっていた。

 

 

 

「……あ~、流石の秘薬も大量出血には効果無しか。ってことはフェニックスの不死も酸素不足とかには無意味なのかな? まぁ、その辺の検証は今後として今は家まで運ぼう」

 

 ジェイルは俺を軽々と持ち上げると歩き出す。男に抱きかかえられるとか最悪と思いながら俺は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「此処は……俺の家?」

 

 リビングに引いた布団の中で目覚めた俺は困惑した表情で周囲を見る。彼の顔を心配そうに両親がのぞき込む中、ジェイルは咳払いをして注目を集めた。

 

「じゃあ、改めてイッセーに説明させて貰うよ? さて、イッセー。さっき感じた事を覚えているかい? 体を貫かれる痛み、体から血が抜けていく感触、そして間近に迫った死。あれ全部が夢だったなんて思わないよね?」

 

「あ、ああ。おい! 夕麻ちゃんは一体何だったんだ!? まるでアレってファンタジーに出てくるような堕天使……」

 

 起きた後でも分かる。あれは悪夢とかそういったレベルじゃない。非現実的な内容だけど、あれ麻間違いなく現実だ。思い出すだけで未だ脇腹が痛む気すらした。

 

「うん。そうだよ。あれは堕天使。そして僕は……悪魔だ」

 

 真剣な顔で俺の馬鹿馬鹿しい想像を肯定する。その背中からは蝙蝠のような翼が生えていた。

 

 

 

 

 

 

「三すくみの勢力!? 悪魔の駒!? 神器!? ちょっと待ってくれ。頭が爆発しそうだっ!」

 

 正体を明かした後、僕は先にイッセーの両親にしたように悪魔に関する事を説明したけど、そう簡単に信じられる事じゃない。当然混乱するイッセーに対し、僕は手を叩いて部屋の外で待機していたハムスケを呼んだ。

 

「お呼びでござるか、若様!」

 

「こんな喋る珍生物がファンタジーの存在証明だと思うけど?」

 

「珍生物!?」

 

「……そうだよな。こんな珍獣見せられたら信じるしかないか」

 

「酷いでござる! 酷いでござるよぉ!」

 

 

 三竦みの勢力  悪魔・天使・堕天使を指す言葉。ぶっちゃけ悪魔の弱点である光を使える他の二つの方が有利に思えるけど、多種多様な能力で対抗出来ている。派閥とか権力争いとか内政ドロドロだけど。因みに冷戦状態。トップは戦争を嫌がっているけど再戦を望む上部の者や小競り合いは存在する。

 

 悪魔の駒 先の大戦で激減した悪魔の補充のため、多種族さえ悪魔に出来るチェスの駒の姿をしたアイテム。今でもそういう扱いをする貴族は多いが、昔のような奴隷同然ではなく功績次第で貴族になれて駒も貰える。但し、日本で言うなら足軽が殿様になる様な物なので道は厳しく門は狭い。理不尽な契約や扱いなどの問題も深刻だ。

 

 神器(セイクリッド・ギア) 聖書の神が人や人の血を引く者に与えるアイテム。功績を立てている人は持っている事が多いが、力を上手く扱えず化け物扱いされるケースも。戦闘系は特に危険で、感情の高ぶりから暴走し甚大な被害を出すケースも。

 

 

「じゃあ、俺が狙われたのは......」

 

「危険な物を宿しているからだろうね」

 

 口には出さないけど、今回の様な方法で狙われたのは幸運と言えるかも知れない。家族で出かけた際に事故に見せかけて一緒にって場合も有るからね。

 

 顔を青ざめさせるイッセーだけど仕方がない。また狙われる可能性や暴走する可能性が有るから、自分だけじゃなくって友人や家族が巻き込まれるのが怖いんだろう。途中で欲望に流されることもあるけれど、身内の為に自己犠牲の精神を働かせる奴だからね。

 

 

 

 

「さて、本題に入ろう。今回はハムスケの魔法で誤魔化したけど、たぶん上層部には気付かれる。だから大人しく殺されたくないのなら選択肢は二つだ。一つは悪魔の保護を受けること。但し、こんなケースでは結構な対価が必要だ。もう一つは僕か他の誰かの眷属になる事。取り合えずは守れるけど、事が起きたら......分かるよね?」

 

 此処まで説明したから濁した部分が何を理解したのか両親の方を見るイッセー。こんな形で生涯を決める重要な選択を迫られるなんて理不尽だと思うよ。でも、辛くても重くても背負わなければならない物は有るんだ。

 

 

 

「......頼む、俺を悪魔にしてくれ。今回、見ず知らずの相手を信じて懲りた。お前なら信用できる」

 

「「私達からもお願いします」」

 

 イッセーと両親は深々と僕に向かって頭を下げる。じゃあ、今度は僕が応える番だ。

 

 

 

 

 

「任せておいて! どうせ悪魔になるのなら用いれる全てを使って君を鍛えてあげる。マナーも貴族の常識もスパルタで叩き込むから覚悟しておいて!」

 

「うげっ!?」

 

「「どうぞどうぞ。容赦なくお願いします」」

 

 

 

 こうして僕はイッセーを『兵士』の駒五個で眷属にした。

 

 

「じゃあ今から君の神器を調べようか。暴走しても取り押さえられるようにもう一人眷属を呼ぶね」

 

 

 イッセーの神器が何かは分からないけど、ゼスティが居れば大丈夫。何せ彼女はあの()()()()......。




主人公の介入でどう変わるのか 難しいなぁ

活動報告でアインズ様の人気に草が生えた  感想と募集待っています


まだメンテの目処経たず 朝ログインしててセーフ 時間から考えて出来なかった人のためにも詫び石十個有ればログボ二〇石で最後の十連引ける

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