花結いのきらめき・二人の勇者の章   作:水甲

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桔梗SIDE

 

突然現れたツキカゲの一行。彼女たちがなぜ召喚されたのか分からないため、そこら辺、詳しそうな天の神に聞いてみようという話なったけど……

 

「桔梗さん、どうやって呼び出すんですか?」

 

「そこら辺考えてなかった……」

 

「それだったら私が呼び出してみるわ」

 

四葉はそう言って、何か唱えた。それを見てツキカゲの一行は……

 

「あの人達、神様を呼び出すって……」

 

「何者なのかしら?」

 

「私達をからかってる?」

 

モモ、楓、五恵の三人が思いっきり疑いの目で僕らのことを見つめている。するとひなたは……

 

「彼らの場合は私達とはちょっと違うので……」

 

ひなた、その言い方は別の意味に聞こえるからな……四葉は唱え終えると……

 

「すぐに来るって」

 

笑顔でそう告げた瞬間、雪、初芽、命の後ろに一人の少女が突然現れた

 

「全く人を急に呼び出すなんて……私だって暇じゃないんだけど」

 

どこからともなくやってきた天の神。それを見て雪達は咄嗟に武器を構えた。

 

「こいつ、気配もなく……」

 

「この部屋には隠し通路などはなかったはずですが……」

 

「何者なの?」

 

「見知らぬ少女たちにいきなり武器を構えられるとは……驚きだわ」

 

「ちょっと落ち着いてください。私が説明します」

 

ひなたが天の神に事情を説明すると……

 

「なるほどね……西暦世界からやってきた子たちね……見た感じでは勇者ではないみたいね」

 

「何で彼女たちがここにやってきたのか知りたいんだけど、なにか分かるか?」

 

「そうね……神樹の方もちょこっと聞いてみるわ」

 

天の神はそう言って姿を消し、すぐに戻ってきた

 

「聞いてきたわよ。どうにもこの世界に不穏分子がいるみたいでね。勇者たちでは対応が難しいみたいだから、彼女たちを呼んだみたいなの」

 

なんだか軽い感じで言われたんだけど、不穏分子って……

 

「まぁもしも手が足りなかったら、こっちで勝手に色々と連れてくるから~それじゃ」

 

天の神はそう言い残して姿を消すのであった。

ツキカゲメンバーはそんな天の神を見て、ただただ呆然としていた。

 

「何というか……自由ね」

 

「まぁあいつは色々とあって、位が他の神様より上になってるからな……」

 

「だがやつが言っていた私達じゃ対応が難しいという言葉が気になるが……」

 

「勇者にできないことを彼女たちが?」

 

若葉と千景の二人がそういう中、雪はあることを告げた。

 

「私の中での想定だが……君たちは諜報活動や対人戦などの経験は?」

 

「「ちょーほー?」」

 

歌野と銀の反応は当たり前だな。僕らの場合はバーテックス退治しかしていなかったから、そういったことは不慣れだ

 

「海、お前の方は?」

 

「僕も似た感じですよ。そういった事をしていた人は知ってるけど……」

 

「クリスおばちゃんだね」

 

「あの人の場合は……諜報というべきでしょうか……」

 

とりあえず、みんなはそういった経験がないみたいだな。僕らはツキカゲメンバーに協力して、その不穏分子について調べることになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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