花結いのきらめき・二人の勇者の章   作:水甲

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今回から誕生日イベントになります


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桔梗SIDE

 

「さて今月の誕生日は誰かしら~」

 

「はい、東郷さんです」

 

「わっしーも同じ誕生日だよ~」

 

「まぁ一緒の人間だから同じなのはしょうがないけど……」

 

何というかお決まりになってきたな。このやり取り……

 

「桔梗さん、桔梗さん」

 

海が僕の肩を叩きながらあることを聞いてきた。

 

「東郷に何をプレゼントするんですか?」

 

「お前、先月の仕返しか?」

 

「そういうわけじゃないんですけど……」

 

プレゼントか……確かに何をあげるべきか悩みどころだよな

 

「東郷って言ったらやっぱり国防?」

 

「国防……つまり軍艦。戦艦のプラモとかどうでしょう?」

 

ひなたがそう言うけど、女の子がプラモとかもらって嬉しいのか?

 

「でも東郷さん。売ってるプラモとか全部持ってたような……」

 

「須美も似たようなものだぞ」

 

友奈と銀の二人がそういうのであった。すでに持っているとか……どんだけ美森は軍艦とか好きなんだよ。いや、確かにデートとかしたときとかそういった話をされた覚えが有るけど……

 

「そうね~あとは……」

 

「モデルガンとかどうなんすか?東郷さん、自分の銃にシロガネって名付けてたし」

 

「今更銃なんて……武器とか銃だし」

 

「銃……そうだ。エアガンとか使ってゲームをするというのはどうかしら?」

 

「それってつまり…」

 

僕はサバゲーって言いそうになったけど、何となくやめておこう。まぁあとで個人的にプレゼントを用意するとして……

 

「それでしたら大赦に聞けば場所なども用意してくれると思います」

 

「それじゃ早速聞いてみましょう」

 

誕生日イベントが決まり、ひなたが大赦に連絡を入れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後、大赦が用意したフィールドに来ている僕ら。流石にエアガンだと怪我する恐れがあるため、水鉄砲で行うことになった。

 

「それにしても色々と種類があるな」

 

「大赦が用意したものですから……拳銃タイプ、マシガンタイプ、ライフルタイプ。それに迫撃砲と水風船ですね」

 

「それにゴムナイフまで用意してくれるなんて……」

 

「というわけで東郷、須美。あんた達の誕生日を祝うために勇者部対抗サバゲー大会を始めるわ」

 

サバゲーって言い始めたよ。でも僕自身、興味あったしやってみたいっていう気持ちもあった。

 

「とりあえずチーム分けだけど……くじ引きで」

 

先輩が用意したくじを引き、僕たちのチーム分けが済んだ。

 

国防隊

 

美森、須美、高奈、千景、樹、若葉、ひなた、園子、風、僕、四葉、友海

 

敵国軍

 

友奈、銀、雪花、杏、珠子、棗、歌野、水都、園子(中)、夏凛、海、牡丹、灯華

 

の二チームに別れた。そして早速ゲーム開始……

 

「ちょっといいですか?先輩」

 

海が急に止めに入った。何だ?何か気に入らないことがあるのか?

 

「ありゃ、何?」

 

「ルール確認なんですけど、勝利条件は?」

 

「えっとそれは……」

 

「普通でしたら相手チームを全滅させるのと相手チームの旗を奪うかね」

 

「今回はその2つの内一つを達成していくというのはどうでしょう?」

 

「そうね。ソッチのほうが面白いわね。海、他には?」

 

「あとは……一応ゴムナイフもあるんだから、それも使用しましょう。ゴムナイフに三回当たったらアウトというのは?」

 

「うん、それもOKよ」

 

「それとトラップは?」

 

「おい、海、何を言ってるんだ?」

 

「いや、こういうのはちゃんとはっきりさせておいたほうがいいかなって……」

 

「そうね……トラップは用意されたもので相手に水をかけるというもの以外は禁止でお願いします」

 

「例えばバケツで水をかけたりとかですね」

 

「わかった。あとは大丈夫だ」

 

何だろうか?ただ楽しいサバゲーがものすごくやばいことになりそうなのは僕だけか?

 

「それじゃ海も納得したことだし、全員所定の位置についてから五分後に開始ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて美森、どうするんだ?」

 

「そうね……まずは迫撃砲で相手をあぶり出しましょう」

 

「そうすれば相手は統制も取れなくなって仕留めやすいですね」

 

この二人の軍師……なんだか怖いのだけど……

 

「東郷ちゃん、須美ちゃん。ちょっといい?」

 

「何ですか?四葉さん」

 

「海くんがトラップどうのとか言ってたからさ。こっちは仕掛けないの?」

 

「罠ですか……ありですね」

 

「それだったら水風船を借りてくよ。設置関係は任せて」

 

「わかりました。四葉さん、お願いします」

 

「了解」

 

四葉は僕らと離れ、罠を設置しに行くのであった。

 

「それでは四葉さんが戻り次第、迫撃砲を放ちます」

 

「なんだか偉いことになってきたわね」

 

「先輩、今更ですよ」

 

 


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