花結いのきらめき・二人の勇者の章   作:水甲

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性別逆転回とイベントの話となります


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バーテックスの進行のため、僕は女性の姿のまま出撃をしたのだが、変身した姿が何でスカート履いてるんだよ。

 

「中にスパッツ履いてるからいいけど、結構恥ずかしくないかコレ?」

 

「海、無理はするな。お前は下がっていても……」

 

「いや、僕だけじっとしているだけっていうのは嫌なんで……とはいえ、遠くからの援護でいいですか?」

 

何だか皆にこの姿を見せるのは恥ずかしいし……

 

「分かった。頼んだぞ」

 

「はい」

 

僕は若葉さんと別れ、東郷の銃を取り出し、狙撃の準備を始めた。

敵の数は大体30くらいか……皆もいるから苦戦するようなことはないだろうけど……ここは一番遠くにいる敵を倒していったほうがいいな

 

 

 

 

何発か銃弾を放つが、殆どが掠めるくらいで、別の場所にいる東郷に助けてもらったりしている。

 

「狙撃はまだまだだな。あっちでもスキルを覚えれば何とかなるんだけど、僕自身覚えられないしな……」

 

ため息をつきながら、敵を撃退していくと大型のバーテックスが現れた。アレは見たことがないタイプだな。甲殻類と見た目が似てるし……

 

「狙撃じゃ弾かれるな……皆がいるから大丈夫かと思うけど……このままだとまずいな」

 

皆もあのバーテックスの硬さに苦戦しているみたいだし、ここは……

 

「仕方ない。あの甲羅を割るために……」

 

僕は力を込めると同時に、白い神秘的な衣装に変わり、白月も白く輝いていた。

 

「切り札発動!白月!!」

 

僕は白い刃を思いっきり振った瞬間、刃が長く伸び、遠くにいるバーテックスの甲羅に突き刺さると同時に、バーテックスの甲羅にヒビが入った。

それを見た瞬間、若葉さんと桔梗さんの二人が同時に斬撃を食らわし、大型バーテックスを撃退した。

 

「これで終わりだな」

 

「海くん?」

 

僕は安心して、切り札を解除すると同時に後ろから誰かに声をかけられ、振り向くとそこには東郷がいた。

 

「え、えっと、人違いじゃ……」

 

「海くんだよね。勇者衣装も似てるし、何だか雰囲気も……」

 

東郷は僕のことをじっと見つめていた。何でこう鋭いんだよこの子は……

 

「海くん、女装の趣味ってわけじゃないよね。何かあったの?」

 

「はぁ、東郷には負けるよ。ちょっと贈り物のせいで……この姿になったんだよ」

 

「贈り物?もしかして性別が変わるっていう薬でも飲んだの?海くんの世界って変わってるね」

 

本当に色々と鋭いな……

 

「ほとんど東郷の言うとおりだよ。おまけにこの姿だと色々と恥ずかしくって……」

 

「海くん……とりあえず戻ったら皆に相談しよう。さっき友奈ちゃんが海くんが来ないことを心配してたし……」

 

「そっか……」

 

皆に心配をかけてしまっていたか……仕方ない。戻ったら相談するか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いを終え、僕は改めて皆に僕に起きていることを伝えた。

 

「にしても海がいた世界って、本当に変わってるわね。そんな薬があるなんてね」

 

「それにしても海が女の子になったらこんな風になるなんてな」

 

「それにちゃっかり女物の服を来てるしな」

 

銀と珠子さんが僕を誂うけど、これを着せたのはお姉ちゃんなんだけど……

 

「何だかひなちゃんと東郷さんを足した感じだね」

 

「うん、女の子になったらこんな風に変わるんだね」

 

W友奈が僕の髪をいじりながらそう告げるが、これはこれで結構恥ずかしいし……

 

「まぁ一生って言うわけ無いだろう。しばらくしたら戻るんじゃない?」

 

「そこら辺は今、調査中で……」

 

言いかけた瞬間、突然体がまた熱くなり、体が急に元に戻った。もしかして時間で戻る感じだったのか?

僕は女子の制服から元の制服に着替えた。それにしても本当に厄介な薬だった。

 

「あら、元に戻っちゃったんですか?ちょっと残念ですね」

 

お姉ちゃんはお姉ちゃんで少し残念そうにしているけど、もう女の子になるのは勘弁してほしい。

すると端末から小さなお姉ちゃんが出てきた。

 

『お待たせしました。あら、戻ったんですか?』

 

「何とかね……それであの薬って?」

 

『アレは時間が経てば戻るみたいです。ウィズさんいわくちょっとした手違いで送ったみたいですよ。今度お詫びとしてちゃんとしたものを……』

 

「いや、止めるように伝えておいて……」

 

また女の子になるのは勘弁してほしいものだ。

 

「まぁ海が無事元に戻ったみたいだし、万事解決みたいね」

 

先輩がそう言い、次の議題に入った。それは……

 

「ちょっと皆にお祭りの準備を手伝うようにって言われてるのよ。まぁ友奈たちと……海と桔梗の二人は経験したかどうかは……」

 

「祭りの準備だったら僕がいた世界でもやりましたよ」

 

「僕の方もです」

 

祭りの準備だったら勇者部の依頼でもやったし、おまけに家の都合上、準備を手伝ったりしたしな

 

「因みに手伝ったお礼として、屋台の無料券がもらえるわ。みんな、張り切ってやるわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻神社周辺

 

「ふぅ、いきなり何で神社に来てるのかしら?」

 

少女はため息をつきながら、辺りを見渡しあることに気がついた。

 

「どうにも景色が変わってる気がするわね……それに……」

 

少女は自分の隣りにいる困った顔をしているもう一人の少女の方を見た。

 

「貴方は誰?」

 

「え、あの、私は……」

 

「因みに私は姫野四葉」

 

「鈴藤灯華です……」

 

「灯華ちゃんだね。灯華ちゃんは光りに包まれてここに?」

 

「はい、急に……姫野さんもですか?」

 

「えぇ、それにしても本当にここはどこかしらね?少し調べてみよっか」

 

 




最後の最後で追加で四葉と灯華の登場でした。灯華は鈴藤灯華は勇者になれないの主人公で、四葉は姫野四葉は勇者であるの主人公です。

次回、更に二人ほど追加予定です

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