メダロットの体で、ISの世界を逝く。


ウサギとブリュンヒルデって情が
深かったんだなぁ・・・(しみじみ)

あっ、皆は女と付き合う時は
気をつけるんだゾ。


病んで(血で読めない)


そんなお話。

KEY(ドM)

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唐突に書きたくなった。


KEY(ドM)


ロボトルなんてなかったんや・・・・。

気が付いたら、メダロットになっていたでござる。

 

いやいやいやいやいや。

 

 

オープニングから飛ばしすぎでしょう、と思いつつも、

水面に写っている自分の姿を見る。

 

 

頭は異形のもので、到底、人間とは思えぬ姿形。

口を開けば、人間の子供を丸のみにできそうなほど、

大きな口が見える。

 

右手は射出口が2つあるビーム砲になっており、

左手は、ボムが搭載されているナパームポッドになっていた。

 

 

下半身はチューブが大量につけられており、手が4ついている。

 

 

どう見てもビースト・マスターです。

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

・・・・ファっ!?

 

 

もう一度水面に写っている自分の姿を見て、

二度目のファッ!?という声をあげる。

 

 

やはりやばい(確信)

 

 

目を覚ましたら、海辺の近くでなぜか

ビーストマスターになっていました。

 

 

わけがわからないよ(QB)

 

 

どういうことだよ。

ちゃんと説明してくれよ(ゆうさく)

 

 

 

 

 

あれから数日たって、色々な場所を

めぐってみてわかったことがある。

 

 

ここは、どう考えても俺がいた場所じゃない。

 

 

いや、正確に言うなら世界ではない、と言ったところか。

 

 

 

メダロットというロボット同士を戦わせるのが流行っていた

はずなのに、この世界には俺以外のメダロットが存在しない。

 

 

うわー、と頭を抱える。

 

 

完璧なアウェイ。

 

 

何も知らずに、何もわからずに、

違う世界にいきなりやってきてしまった。

 

 

 

だが、いいこともあった。

 

 

今まで、この機械の体でずっといたが、

念じれば人間にも戻れるようだ。

 

 

なんか、こう、ウルトラマンが変身解除した時みたいに

光に包まれて人間に戻った。

 

 

で、右手にはメダロッチが入っていた。

 

 

しかし、相棒や、他のメダロットたちの

姿は見当たらず、どうやら俺一人だけらしい。

 

 

メダロッチの中に入っていたのはわずかばかりの

パーツのみ。

 

 

さて、自分の現状はわかったが、困ったことがある。

 

 

これからどうしようかということだ。

 

 

いかんせん、この世界に来たばかりで

何をどうしたらいいのかもわからない。

 

 

頭を悩ませつつも、今日も俺は近くのスクラップ場に行って、

ご飯にありつく。

 

 

 

 

 

今日も今日とて退屈な仕事を行う。

 

給料は少ないが、暇が多いのでまだマシか。

 

 

だが、この仕事もいつ首になるのかわからない。

 

いらつきながら、警備室で漫画を読みながら暇を

つぶしていると、カメラの端で何かが動いたのを見た。

 

 

 

はっきりとは見えなかったが、もしかしたら

鉄くずをあさりに来た犯罪者かもしれない。

 

いざとなったらいつでも発砲できるように、

銃の安全装置を外し、現場まで向かう。

 

 

しばらく歩き、目的の場所まで突いた俺見たのは、

 

 

 

 

 

大きな顎をがぱっと開け、そこらへんに山のように

溜まっている鉄くずを食い漁る、見たこともない

機械の化け物だった。

 

 

 

「・・・・・・あああああああああっ!!」

 

 

ホルスターから銃を抜き、発砲する。

 

しかし、あまり効いていないのか、

体に当たってもキィン、と音を立てて玉ははじかれてしまった。

 

 

ようやくこちらに気が付いた化け物が、腰のあたりにある

手に持っていた鉄くずを離し、ぎろり、と睨んできた。

 

 

 

 

 

なんか、お腹が空いたから食事をとりに来たら人がいて、

いきなり撃ってきた件。

 

 

え?!なに!?なんなの!?

と驚きながらもメダロットのからだって、すげー、と

感動する。

 

 

さすが兵器型メダロットだ!!

なんともないぜ!!(ゴッグ並感)

 

しかし、このままじゃ騒ぎになって

他の人間も集まってきてしまうかもしれない。

 

 

 

・・・・・ちょっと驚かすか。

 

 

口がぱあ、と開け、エネルギーを充填していく。

丸いエネルギー体が口の中に作られていく。

 

 

それを、前方の山に向けて発射する。

 

 

光の線のようなものが山を貫き、

頂上のあたりが蒸発して消し飛んでしまった。

 

 

 

やりすぎちゃった。

 

 

俺ってホントばか・・・(さやか並感)

 

 

 

 

 

次の日。

 

人間の姿で地元の街を歩きながら情報を集めていると、

昨日のことで持ちきりだった。

 

 

 

「『山の頂上が一夜にして消滅!!不発弾の起爆か!?』ねぇ・・・。」

 

 

 

俺がやりました、なんていえるわけもなく、

新聞の見出しにデカデカと載っているそいつを見て、

口が引きつる。

 

 

幸いにして、死人はいなかったようだ。

 

 

しかし、今後の身の振り方を真剣に考えないとまずいかもしれない。

 

いつまで、メダロットの力を借りれるのかもわからないし、

少なくとも人間として社会で生きていくのならこの

力を隠しつつ、身を置ける場所が必要だ。

 

 

具体的には、身元が保証されれば一番いいのだが、

そんな方法など考え付くはずもない。

 

 

立ち読みしていた新聞をもとの場所に戻し、

本屋から出る。

 

 

 

・・・そういえば、インフィニット・なんちゃらを作ったっていう

娘はまだ17歳くらいなんだっけなぁ。

 

 

しのののののの・なにがしとかいう娘も、

俺みたいに大変な目にあっているのだろうか。

 

噂では、雲隠れして世界中を放浪しているとか

かんとか。

 

 

 

 

・・・・・あ、飛行型のメダロットにすれば

どこでも行けるじゃん。

 

 

 

俺ってほんとry

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない夜の海辺。

 

 

誰も見ていないことを確認して、

メダロットに変身する。

 

 

 

 

が、今回は変身する前に

飛行型メダロット「ゴーフバレット」にメダロッチで

パーツを変えておいた。

 

 

今までとは違う感覚。

 

 

浮遊感に似た感覚が体に伝わり、

よろよろとバランスを崩しながらも、なんとか

体の傾きを変え、飛んでいく。

 

 

キ モ イ イ イ・・・(ギーグ並感)

 

とMOTHER2に出てくるラスボスのようなセリフを

出しながら最高速で飛びまわる。

 

 

 

 

 

 

 

ハイテンションで海上をものすごいスピードで飛びまわっていたら、

数千ものミサイルが横からやってきた件。

 

 

 

 

 

・・・・・・・ファッ!?

 

 

 

 

 

腐れ縁の友人のせいで、白騎士とかいう

機械を身にまとい、ミサイルを撃ち落さなければいけなくなった。

 

 

あいつにはいつか、きついお灸を据えてやるとして、

今はまず、この局面を何とかするしかない。

 

 

 

 

持っている機械式の剣を構え、

飛んできているミサイルに対応しようとしていると、

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前の数十メートル先にコウモリみたいなロボットが

突然割り込んできた。

 

 

「は?」

『・・・はえ?』

「・・・・・・・・ファッ!?」

 

 

間の抜けた声を出す私と束。

そして自ら飛び込んできたというのに、

なぜか驚愕の声をあげ、ミサイルに

撃墜されていくロボット。

 

 

 

・・・・・・なんだ、これは。

 

 

ぶくぶくとそれは沈んでいき、

深い海の底へと散っていった。

 

10秒ほど、その光景を呆然と眺めていた。

 

 

『・・ちーちゃん!!前!!』

「!!」

 

 

束の声に気を取り戻し、

目の前のミサイルに集中する。

 

 

剣で切り落とそうとすると、

海が突然光り輝き始めた。

 

 

 

 

そして、一筋の光の線が

ミサイルが密集している方へと指し示され、

 

 

 

 

 

 

極大のレーザーが放たれる。

 

 

 

数十個のミサイルをつらぬき、

破壊していく。

 

 

 

そして、ざぱあ、とさきほどコウモリが

堕ちた場所から、そいつは表れた。

 

 

 

 

『-----GUOOOOOOOOOOooooooo!!!!!』

 

 

この世のものとは思えない、恐ろしい

叫び声を挙げながら、口を開いて

何やら発射しようとしている。

 

 

「---っく!!」

 

 

 

このままでは巻き込まれると思い、

必死に背中を向けて距離を取り、離脱する。

 

 

 

次の瞬間、爆音と、何かが放たれる轟音が

あたりに響き渡り、大きな光があたりを包む。

 

 

爆風に吹き飛ばされながら、

どうにか姿勢制御を使い、

海に沈まないように態勢を整える。

 

 

 

そして、あたりを静けさがつつみ、

元の暗闇へと戻った。

 

 

 

・・・・・私は、夢を見ているのか?

 

 

『・・・ちゃん!!ちーちゃん!!』

 

束の呼びかけに我に返り、応答する。

 

「大丈夫だ。」

『よかった・・・。・・・でもあいつは一体・・・。』

 

 

どうやらこいつが開発した代物でもないらしい。

 

当たり前といえば当たり前だが、謎は深まるばかりだった。

 

 

だが、センサーにわずかにだが熱源反応が現れる。

 

それは、今にも書き消えてしまいそうなほどに

弱まっていた。

 

 

 

場所は、先ほどあの怪物がいたところを示していた。

 

 

『・・・・ちーちゃん。』

「ああ。」

 

 

 

空を飛びながら目的の場所まで飛んでいく。

 

 

 

 

そこには黒髪の男が海の上で、死んだように

目をつむりながら浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

いだだだだだだだだ。

 

あまりの痛さに身を起こすと、

見慣れない部屋だった。

 

 

 

あれ?俺、一体何を・・・・・。

 

 

そう思ってソファーから降りて、

歩こうとすると、近くにいた人物に

声を掛けられる。

 

 

「・・・・お目覚めか。」

 

 

凛とした声の美女が壁にもたれかかりながら

腕を組んで、俺を警戒しながら見つめていた。

 

 

 

・・・・どちらさま?

 

 

そういうと、あきれたような顔つきになる。

 

 

「・・・・。3日間も死んだように眠っていて、

開口一番にでた言葉それか。」

 

 

ばかばかしい、と言った感じで体から

力を抜いて、あぐらをかきながら座る。

 

 

えーと、君が助けてくれたの?

 

 

俺の問いかけにうなずく彼女。

それにしてもきれいだ。

おさなじみにそっくりだし。

 

 

 

そんなことを考えていると、

ドアが開いた。

 

 

「ちーちゃー・・ん・・・。」

 

 

セーラー服を着つつ、

頭にうさ耳をつけている

ピンク髪のこれまた美女があらわれた。

 

 

 

俺の顔を見るなり、

すっと近くにあったレンチを

手に取り、今にも襲い掛かってきそうだ。

 

 

「・・・・ぐるるるるる。」

「やめろ、束。」

 

 

彼女がそういうと、はーい、と手に持って

構えていたレンチを突く手の上に置き、

俺の近くまでやってくる。

 

 

しかし、ここは・・・・・。

 

「ここは、こいつ・・・・篠ノ之束の家だ。で、

私の名前は織斑千冬。」

「あー。私が自己紹介しようとしたのにー。」

 

 

ぶーと口をアヒルのようにとがらせて

すねる束とかいう女性。

 

 

わけもわからず、二人の顔を見ていると、

真剣な顔つきになった束という女性に

顔を両手でがっちりと掴まれ、

真顔で睨まれる。

 

 

「・・さて。じゃあ、お前は一体何なのか、

教えてくれるかなー?」

 

 

口は笑っているが、目は全く笑っていない。

 

 

この日、俺はいろいろな意味で長い

付き合いとなる、ブリュンヒルデと、

マッドウサギの二人と出会ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

10年後。

 

 

 

展開はやすぎぃ!!とかいう声を無視しつつ、

この世界に来てからのことを思い出していた。

 

 

束に解剖されそうになったり、

千冬とガチ勝負したり、

あの二人と痴情のもつれになりそうになったり。

 

 

 

 

・・・・・・いろいろあったなぁ(レイプ目)

 

 

 

死んだ魚のような目をしながら、

お気に入りのジャージを着て、

箒ではき掃除をしながら

今日も校門の前で生徒たちを出迎える。

 

 

「おじさーん。おはよう。」

「おっはー。」

 

と、気さくに声を掛けられていく。

 

 

束が開発したトンデモ兵器。

インフィニット・ストラトスに関する

扱い方を学ぶための学校。

 

 

 

インフィニット・ストラトス学園。

 

 

そこで、俺は用務員をすることになった。

 

 

 

当初は、女子高に男一人だけ行くとか

無理無理無理無理とごねにごねていたが、

千冬と束に押し切られてしまい、

泣く泣くやる羽目になったのだ。

 

 

 

と、言うのも、千冬の弟である

一夏という青年が今年、この学校に

入ることになったのだ。

 

 

彼はめっちゃイケメンである。

 

 

なまじっか性格もいいからモテる。

 

 

だが、悲しいかな、朴念仁でもあった。

 

 

 

一体どれだけの女を泣かせてきたのか。

 

 

 

・・・・・・俺もモテたいなぁ、

と思っていると右手に持っているメダロッチから

底冷えするような女の声が聞こえてきた。

 

 

 

『・・・いま、束さんとちーちゃん以外の女の事、

考えなかった?』

 

 

首を必死にぶんぶんと振り、

否定する。

 

 

『そっかー。・・・今日は、たくさん

かわいがってね?』

 

 

苦笑いしつつ、返事をする。

 

 

束と会って、機械にも人間にも

なれることがばれて、なんだかんだ

仲良くなった。

 

 

メダロッチに盗撮カメラを仕込まれ、

四六時中監視されるようになったが。

 

 

一方、千冬はというと、

今頃は俺のバイタルサインを

束特製の腕時計で見ているに違いない。

 

 

 

お察しの通り、

俺はなぜか二人と付き合っている。

 

 

気が付いたらなぜかこうなっていた。

 

 

俺は一体どこで選択肢を誤ったのだろう、

と考えていると、突然、

校舎から爆発音が聞こえてくる。

 

 

「いちかああああああっ!!!」

「あああああああっ!!」

 

 

 

今日も、女心がわからない

弟分が彼女たちに振り回されているらしい。

 

 

そこらへんの物陰に隠れ、変身して、

校舎の壁をよじ登りながら目的の場所まで

向かうと、5人の女の事がISを展開して、

一夏に詰め寄っているのが見える。

 

 

 

「どういうことだっ!!今日は私と

二人っきりで食事をとるのではなかったのか!?」

「い、いや・・・。皆で食べた方が美味しいじゃん?」

「一夏さん!!いくらなんでもひどすぎますわ!!」

「ええっ!?」

「馬鹿ッ!!鈍感っ!!どうしていっつもそうなのよっ!!」

「鈴までっ!?」

「一夏ー?僕もちょーっと怒っているからねー?」

「右に同じく。」

「シャ、シャルとラウラまでっ!?」

 

 

 

・・・・・・どうやら、

またやらかしているのは、

いつものメンツらしい。

 

窓からこんにちは、

とばかりににゅっと入り込み、

下半身のチューブを引きずりながら移動し、

彼女たちを拘束していく。

 

 

 

 

あーだ、こーだ暴れる

彼女たちを連れて、件の人物がいる場所まで

やってきて、ぽいっ、と部屋の中に投げ捨てる。

 

 

『いたたた・・・・。』

『・・・また、お前たちか。』

『げえっ!?か、千冬さん!?』

『おい、鳳。いま、何て言おうとした?』

『な、なんでもないです!!』

『また、何かやらかしていたんだな?

で、おおかたあいつにつかまって

私のところまで引きずられてきたと。』

『こ、これはそのー・・・。』

『・・・・・問答無用。』

 

 

 

腰についている4本の腕を両手で合わせて

合掌し、南無、と念仏を唱える。

 

 

 

 

 

さて、花壇のお花に水をあげなきゃ。

 

 

背中の方から聴こえてくる悲鳴を

聴きながら、手が何本もあると便利だなー、

と考えるのだった。

 

 

 

・・・・・あ、お腹空いた。

 

 

 

 




・ビーストマスター
メダロット1のラスボス。
獣の王にふさわしい圧倒的火力を
誇る兵器型メダロット。
両手のデスビーム、デスボムの
威力はもちろん、頭部のデス・ブラストは
大気圏上にある、衛星を撃ち落すほどの
威力を持つ。


・主人公
詳細は「唐突に書きたくなったメダロットもの」
という別の小説を参照。
目が覚めたらISの世界に
メダロットの体をもって
やってきた。
最初、束と千冬の二人からは
警戒されて、仲が良くなかったが、
原作で喪女まっしぐらだった
二人にとって、この縁を
逃したらあかん、という危機感が
働いたのか、色々あって
アプローチされることに。
どう見ても修羅場です。
本当にあり(ry。
気が付いたら束と千冬の二人に
囲い込まれ逃げられなくなっていた。
今日もビーストマスターの力で
亡国企業を蹴散らすだけの簡単なお仕事を
しています。

そろそろ、一夏と箒が血縁上
兄弟になるのではないか、とビクビクしている。


KEY(ドM)




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