銀時は机にふせっていた。神楽と新八は苦笑いをしていた。聖はため息をつきながら紅の入れた紅茶を飲んでいた。春は銀時の横に座っていた。紅は聖の隣にいた。
「全く銀さんは……」
「まぁまぁ落ち着いてお姉ちゃん」
「その辺のしてあげてお姉さん」
「二人がそういうなら仕方ないわね……紅君、あまり甘やかさないようにして」
聖は春と紅に押さえられたらそれ以上は言うのをやめようとあきらめた。紅に聖は注意をした。紅は頷きながら答えた。
「わかったよお姉さん」
「それで……この子達は誰?」
聖は新八と神楽を指して言った。春も頷いていた。銀時は未だに突っ伏しているので紅が答えた。
「この子達はどうやら、万事屋銀ちゃんで働いている子達らしいですよ」
「へぇ、万事屋で新しい子入ったんだ」
「えぇ、驚きね」
紅が説明すると二人とも驚いていた。
新八と神楽の自己紹介が終わると聖と春のばんになった。
「私は時雨春、お兄ちゃんの妹よ。よろしくね神楽ちゃんに眼鏡君」
「よろしくネ」
「眼鏡君って僕のことですか!?眼鏡が本体じゃないからね!?」
春は軽く自己紹介をして名前を呼ぶと神楽は頷き答えたが新八は突っ込んだ。
「私は紅と春の姉の時雨聖よ。よろしくね」
「よろしくネ」
「よろしくお願いします」
「新p……じゃなくて眼鏡君」
「何で言い直した!?なんにも間違えてないですから!?眼鏡君が名前じゃないですから!?僕の名前は志村新八ですよ!?」
いい間違えて修正したかのような言い方に突っ込んだ。
「新八君はなんで銀さんのところで働いているのかしら?」
改めて質問をした。新八は苦笑いをしながら答えた。
「あはは、それは銀さんのところで侍道を学べると思ったからですよ」
「銀さんのところでね。まぁ納得できるわね。神楽ちゃんは?」
「資金集めの為アル。でも私は資金がたまってもまだ帰りたくないアル。万事屋銀ちゃんは三人いての万事屋ネ」
「成る程ね。すかれているわね銀さん」
微笑むように銀時のところを見た。銀時は突っ伏している状態のままでいたが聖と春、紅にはわかっていた。照れ臭いからなのだろうと。
三人でしばらく心のなかで笑っていた。
そろそろ開店する時間になった。紅達は準備にとりかかった。銀時は依頼があるとのことで帰っていった。開店してしばらくするとすぐに満席になった。この店は結構人気があるため並ぶ人がいるほどだ。三人協力してやっている。たまあに紅が他の仕事でいない時があるがそのときは二人が対応している。