紅の料理を食べた銀時の反応は
「うめぇ!相変わらずすげぇうまいぞ!」
「う、うまい!滅茶苦茶美味しいですよこれ!」
「こんなに美味しい料理生まれて初めて食べたアル!」
三人とも涙を流しながらそう言ってきた。皆ガツガツ食べていた。紅はそれを満足そうに見ていた。
「さてと、自己紹介かな?俺の名前は時雨紅。銀の古い友人とでも言えばいいかな?」
「私は神楽アル。万事屋の銀ちゃんで働いてるアル」
「あ、僕は「眼鏡アル」そう、眼鏡っておい!誰が眼鏡だ!?」
神楽の言葉に突っ込みを入れた。あだ名が眼鏡らしい。
「成る程神楽ちゃんに眼鏡君か?」
「だから、違いますよ!僕は志村新八です。神楽ちゃんと同じように万事屋の銀ちゃんで働かせてもらってます」
新八は今度はちゃんと自己紹介をした。それを聞くと紅は頷きながら言った。
「成る程ね。宜しくね神楽ちゃんに新八君」
「私は神楽でいいアル」
「僕もです。それにしても一人でやってるんですか?ここ」
新八は店を見渡して聞いてきた。飲食店でも結構大きい所だったからだ。
「いや、妹と姉の店なんだが俺がたまに手伝ってるのさ」
「妹さんとお姉さんがいるんですか?」
新八は紅に聞いた。すると苦笑しながら答えた。銀時は飯を食べていた。この件に関しては銀時も知っているからだ。
「まぁ、義理だけどね」
「義理?」
新八がそれを聞くと紅は懐かしむようにそして悲しむように答えた。
「昔付き合ってた女の姉妹達さ。わけあって俺の家族なったのさ」
「昔付き合ってたって今は付き合ってないアルか?振られたアルか?」
神楽が聞くと銀時が止めに入った。これは会って間もない神楽達が入っていいわけがないと思ったのもあるが、紅がこれで再び苦しむのを見たくないというのが一番だ。
「おい、お前らそこまでにしとけ。すまんな紅。うちのやつらが」
「あはは、まぁ、気になるよね?その話はまた今度話すよ」
苦笑いをして答えた。二人は深く追求しないことにした。
四人で話をしていると二人の女性が入ってきた。二人とも美人だった。二人とも金髪の美女。姉の名は
「あれ?銀さん来てたんですか?」
春が銀時に話しかけた。首をかしげていた聞いた。隣の聖は紅を見てため息をつきながら言った。
「はぁ、またですか?紅君」
「あはは、ごめん姉さん」
苦笑いしながら手を合わせて紅は謝った。銀時は密かに隠れようとしていると春が
「ちょっと無視はひどいですよ!」
そういってちょっと怒りながら言うと銀時に聖は言った。
「銀さん、どこ行くんですか?」
「あ、ああ、えっとちょっとトイレに……」
「そうですか、トイレなら逆方向ですよ?」
そのあと銀時の悲鳴が響きわたった。