TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~ 作:地味子好き
最高最善の魔王が面白くて過去ライダー見返したりいろいろやっていたらこんなことになっていました。
「教官!」
廊下を歩いていた私を聞き覚えのある声が呼ぶ。
「どうした。ボーデヴィッヒ。」
「今の戦いは…その…。」
「別に無様とは思わんさ。奴は私の見込んだ生徒だからな。」
「教官の…?」
目の前にいるボーデヴィッヒは少ししおらしくなる。
「…教えていただけませんか?」
「アイツをか?」
「ええ。」
「…すまないがそれはできんな。アイツは…、いや。すまんな。」
「そうですか…。」
「どうした。お前らしくもない。」
「いえ、なんでもありません。では、失礼します。」
そういってボーデヴィッヒは歩き始める。
「さて…。」
今、話題に挙がったアイツに会いに行くか…。
私は彼女のもとへと歩き始めた…。
-----
~IS学園瞭~
「冬香…。ごめんなさい…。」
…これは、ラウラ・ボーデヴィッヒとの模擬戦を終え、部屋に戻って来た私を迎えた言葉だ。
それを発した相手は今、まさに私の目の前にいた。
「い、いきなりどうしたの?」
私は狼狽えることしかできない。
当然、彼女に何か不快になるようなことをされた覚えもなかった。
「…実は、私の機体が完成してなくて…それで…。」
原作の話を少ししよう。
彼女の機体、打鉄弐式はこの時点では完成していない。
完成は数か月後になるのだ。
…本編の記述からするに彼女はこれにも、臨海学校にも参加していないことになるのだが…。
「…今日担任の先生に言って出場取り消しをしてもらったの。」
嗚呼。なぜこんなにも涙を浮かべる彼女はかわいらしいのか。
私も染まってきた証拠…なんだろうか。
「私は別にいいよ。それよりも…手伝おうか?」
本来は楯無さんからの依頼で一夏がやることなのではあるが…。
「ううん。これだけは自分一人でやりたいの。本当に…ごめんなさい。」
彼女の決心は堅いようであった。
「なら大丈夫だよ。私はくじ引きのペアでもいいしね。」
そういったとき、扉をノックする音が聞こえた。
「あ、私出るから。冬香はそこでくつろいでて。」
簪ちゃんはそう言ってドアのほうへ向かう。
私はベッドの脇にあるサイドテーブルに乗せておいた漫画を手に取り、ぺージを捲る。
「あ、じゃあ中にどうぞ。え、廊下でいいんですか?はい。えっと冬香!」
「何~?」
彼女は私の名前を呼ぶ。
「あの、織斑先生が…。」
「分かった。今行くよ。」
織斑という名前を聞いた途端にベッドから体を起こし、足を進めた。
-----
~1年フロア・廊下~
「すまんな天利」
「いえ。千冬さん」
廊下へ出ると、缶コーヒーを渡された。まだ暖かい。
「ついさっき職員室で聞いたんだが、更識妹は…。」
「ええ。みたいです。」
そうか、と千冬さんはつぶやく。
「お前はどうする。」
「私は…別にくじ引きでもいいですよ。」
「そうか。…そうだった。この話のためでもあったがもう1つ重要な話が合った。」
「ん?なんです?」
「お前の所属について正式に政府とIS運用委員会のほうで決定した。」
ということはつまり今まで正式に決定してなかったのね…。
「後でお前の端末に詳細情報を送るが…、あの姿で名前を聞かれたとき、お前は
「候補生の予備なんですか…。」
「ああ。いろいろと迷惑をかけると思うが…よろしく頼む。」
「分かりました。千冬さん。」
千冬さんは教官室へ帰ってゆく…。
-----
「あ、お帰り。」
部屋に戻ると簪が着替えをしていた。
「私はこれから食堂行くんだけど、どうする?」
「一緒に行こうかな。私もお腹減ったし。」
そう答えると彼女はうれしそうな顔をする。
学年別トーナメントまで…あと二週間…。
次回から一気にトーナメント戦へ移行します。
さて、くじ引きの相手は誰でしょうね…。
意見感想要望お待ちしています。
PS:初期に場面転換に用いていた「-----」を各話に修正し挿入しました。