TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~   作:地味子好き

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クラス対抗戦編②

一筋の大きな光がアリーナの天井を貫く。

 

着弾したビーム衝撃波が直に押し寄せる。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

周りからは悲鳴が上がり、混乱が起きる。

 

無理もない。そのビームはSEのシールドと同等のものであるアリーナの天井を貫通したのだから。

 

(来た…!ゴーレム!…見たところ一機だけ…。でも…。)

 

私の心からは不安が消えない。

 

「落ち着いて!皆さん落ち着いて!ひとまずそのままでいてください!」

 

教師の声が響く。が、しかし避難用の扉はすでにロックされている。

 

観客席は対IS用のシールドで保護されているが…

 

「いつまたあのビームが来るか…。」

 

「ねぇ。ちょっといいかしら?」

 

私がつぶやくと隣の生徒が声をかけてくる。

 

「な、何ですか?」

 

「ちょっとお願いなんだけどぉ…あっちの緊急脱出用の扉開けてきてくれないかしら?」

 

「緊急脱出用…?そんなの構造図には有りませんが…?」

 

私は不審に思いケータイでこのアリーナの構造図を見て答えた。

 

「それが、あるのよ。いざという時のためにね。解除はこのコードキーを使って。」

 

とUSBメモリを手渡される

 

「…わかりました。」

 

それを受け取ると私は人ごみの中を進み始める。

 

そしてあの女生徒の言った通り扉あった。それも巧妙に隠され人の目から見えないところに。

 

(…それにしてもどうしてあの人はこれを知っていたんだ…?)

 

USBをさし扉が開く…と同時に電話がかかってきた。

 

「…天利です。」

 

『扉開けてくれたみたいね。』

 

「!?」

 

私は思わず驚く。だってあの生徒の前で番号を見せていなかったからだ。

 

『どうしたの?そんなにびっくりして?』

 

「…なぜ私の番号を?」

 

『企業秘密よ。それよりもお姉さんからまたお願い。…あなたはいざという時のために準備しておいて。』

 

「準備…?」

 

『ええ。それじゃ。』

 

「待ってください!準備って?それに貴女は!?」

 

ピと通話が切れる。

 

「準備…準備ってまさか…?」

 

私はアリーナのほうを見る。

 

零落白夜の一撃がゴーレムを切り裂き…ブルーティアーズのビームがゴーレムを貫いた。

 

ボンと爆発を起こし、地面へ崩れ去った。

 

(本来ならこの後再起動するはず…。)

 

しかし、再起動する様子はない。

 

(…着替えておけばいい。別に来なくてもまた制服に戻ればいいだけだ)

 

扉を開けて急ぎ更衣室へ向かう…。

 

ISスーツへの着替えはもはやなれたものだ。

 

髪をまとめ、眼鏡を取る。

 

そして会場の中継モニターをじっと見つめる。

 

扉のロックも解除され生徒たちが続々と校内へ戻っていく。一夏達はまだ中央フィールドにいた…。

 

(もうここまで来たら問題はない…よね…。)

 

…その淡い希望はすぐに崩れた。

 

次の瞬間会場を映し出していたモニターに何かが移った。

 

数は6つ。異様なフルスキンのIS。そのうちの4機には何やら形状が違う。

 

(何…あれ…?うそでしょ!?こんな展開!?)

 

私はすぐに走り始めた…。

 

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~中央アリーナ・一夏視点~

 

「嘘だろ!?」

 

あいつは一機だけじゃなかった。その事実が俺たちを苦しめる。

 

「一夏さん!下がってください!」

 

セシリアが客席を飛び出し、射撃を始める。

 

『織斑くん?聞こえますか?』

 

ISのオープンチャンネルに通信が入る。

 

「はい。山田先生。」

 

『鈴さんと一緒に早く逃げてください!教員のISが突入します!』

 

「分かりました。山田先生!」

 

鈴にも伝わったようで俺たちはすぐピットへ戻ろうとした。

 

幸い初め奴が撃ったのビームを撃つ気配はない

 

それどころかよけるばかりで攻撃する気配すら感じられない。

 

「鈴なんか変じゃないか?」

 

「何がよ?」

 

「俺たちのこと攻撃してこない。」

 

「確かに。セシリアの攻撃を最小限でかわしてるだけで撃ってくる気配なんてまるでないわね…。」

 

そう鈴と話していたその時だった。

 

「…一夏それ嘘だったみたい。」

 

相手のISからのロックオンと高エネルギー反応の警告が白式に現れる。

 

「どうする!?鈴!」

 

「どうするったって!セシリアも六機止めるのは無理よ!」

 

次の瞬間。敵のISからのビームが俺たちに向かって放たれた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「間に合えぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

その時一機のISが飛び出し…俺たちを守った。

 

白式と対をなすような真っ黒な装甲。背部からは綺麗なピンク色の翼が放出されている。

 

乗っているのは長い黒髪にヘッドギアとカチューシャを付けた女性…。

 

「あれは…!」

 

「あの時の!」

 

放たれたビームを霧散させる。

 

「二人は早く戻って。ここは私が。セシリアさんにも同じことを伝えて。」

 

「でも君は!」

 

「私は大丈夫。だから早く。」

 

「…わかった。鈴急いで千冬姉のところに行くぞ。」

 

「ええ分かってるわ一夏…。アンタ!この借りは必ず返すからね!」

 

俺たちは背面を彼女に任せ急いで撤退した…。

 




うーん下手。書き方がダメすぎる…。自分で読んで面白くないとかダメですよね…。


これでも10回は書き直したんです…。甘いかもしれませんが勘弁してください・・。

意見、感想、批判なんでもいいので良かったらコメントください。


…あ、結局隣に座ってた人の正体明かしてないじゃん…。

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