TS転生 地味子と行くインフィニットストラトス~ハーレムには入らない~ 作:地味子好き
五月になった。新入生という気分も取れ、学園生の心はクラス代表選へと移っている。
…束さんがあの後来てことのすべてを話してくれた。
あのヘッドギアはガンダムWに登場するゼロシステムだと。
私はマシンに精神を奪われて半ば暴走状態に陥った。そしてその原因はリミッターの設定し忘れ…。
束さん絶対わざとでしょ…。
さて、私が倒れてから目覚めて検査がすべて完了するまでの約一週間IS学園に来ていなかったわけだが…。
相変わらずヒロイン勢は一夏に夢中で私を心配してくれたのは簪ちゃんとのほほんさんだけだった。
「私って、そんなに存在感ないかなぁ…。」
「どうしたの?いきなり?」
となりで一緒にテレビを見ていた簪ちゃんがこっちを向く。
「いや、1週間も休んだのに思い返せば声かけてくれたの簪ちゃんとのほほんさんしかいないなぁって。」
「のほほん…?あ、本音ってそう呼ばれてるんだ。」
「うん。のほほんさんはみんなと仲いいからね。私もそうなりたいよ…。」
さて、現状説明が遅くなってしまったのでいろいろと。
クラス代表選は明日の月曜から。そのため鈴への貧乳発言はもうとっくに終わっている。
今日は日曜のため今簪ちゃんが一昨日録画してくれていた金曜ロードショーの「ファイブスター物語/花の詩女ゴティックメード」を見ていたところである。
「ねぇ、冬香。」
「ん?どうしたの?」
「なにかあったら私にも相談…してね。」
「もちろん。」
簪ちゃんの頭に手を乗せ、そっとなでる。
「…ありがと。」
簪ちゃんは頬を赤くし、こっちに寄りかかる。
(あ゛あ゛あ゛あ゛かわいいな!この娘。)
そして、ふと黒薊の待機状態である腕輪を見る。
(今までの展開からして…束さんが原作みたいにゴーレム一機だけを送って来るだけとは思えない…。もしゴーレムが複数で来たら…。)
最悪の展開が頭によぎる。
『おい。そろそろ目を覚ましてくれないか?』
その間にもテレビで流れているファイブスター物語は終盤へ移っていた。
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~翌日・第二アリーナ~
「すごい人…。」
中国期待の新人VS世界初の男ということもあり会場はすでに人で満員だ。
その中で何とか空いている席を見つける。
「隣いいかしら?」
「あ、はい。」
アリーナ中央へ目を向けると一夏の白式、鈴の甲龍ともに向かい合っている。
『それでは両者試合を始めてください!』
アナウンスともにビーとブザーの音が鳴る。
ガギィン!と甲龍の一撃を白式が受け止めた。
「さすがやるわね~。」
と、さっき隣に座った人が言う。
(ん…?なんだかこの声聞いたことあるような…。)
隣を見るとそこにいたのは黒髪でロングの女子生徒だ。
少なくともISでこんな生徒見たことがない。
(気のせいか…。)
次の瞬間会場がワァァァっと沸いた。
鈴が一夏の連続攻撃をいとも容易くかわしたのだ。
『アンタの動きなんかこの前のに比べれば!』
ISのオープンチャンネルで鈴が言う。
(…この前の私あのレベルより速い攻撃してたの…?)
正直あの時のことはほとんど覚えていない。
記憶があるのはヘッドギアを起動したときとあのユライヒと喋ってた時だけ。
記録映像とかも残ってるわけじゃなかったから余計びっくりしている。
そして、一夏がイグニッションブーストを使ったとき…。
超高出力ビームがアリーナを襲った…。
FSS好きです…(告白)
なんでこんなに序盤から簪ちゃん出すかというと私がかんざ新党の党員だから…。
でも普通に一夏に惚れるんだよね…。
さて、冬香の隣に座ったのはだれか?オリキャラか?
真相は次回で。
感想とか要望とかなんでもいいのでどんどん送ってください!
要望があればそのキャラの絡みとか多くしたりします…。