仮面ライダーアズライグ   作:ヘンシンシン

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添い寝と聖剣と

 

 

 

 

 

「二人とも、無事でよかったわ」

 

 そして部長が返ってくると、すぐに私たちを抱きしめてくれる。

 

「ごめんなさい。ソーナから教会の人たちが来るとは言われてたけど、まさかイッセーたちの知り合いだなんて知らなかったの」

 

「気にしないでください部長。私達だって、イリナっちのことを言わなかったんだからお相子です」

 

 うん、前もって言っておいてもよかったよね。昔の友達に信者がいますって。

 

 かなり昔にさよならしちゃったから、まさか出会うだなんて思わなかったもん。

 

「でも、なんで教会の人がこんなところにわざわざ来たんですか? ここが悪魔側の縄張りだって、向こうも分かってるんですよね?」

 

 イッセーが質問するけど、そしたら部長は苦い顔になる。

 

「なんでも、この地を管轄する私に交渉がしたいようなのよ。詳しいことはまだ言われてないわ」

 

「うっそぉ。教会がわざわざ悪魔と取引するんですか?」

 

 ちょっと信じられないなぁ。

 

 だって、教会の教えって悪魔を怨敵とでも言わんばかりに教え込んでるんだよ? 欲望とか節制しろとか言ってるんだよ?

 

 それなのに悪魔とわざわざ使いが来て取引するっておかしくない?

 

「私も分からないわ。でも、いくら片方の知り合いだからって一美やイッセーに戦いを挑まなかった当たり、すぐにでもことを構えるきはないとみて間違いないわ」

 

 なるほど、町中だから気を使ったわけじゃないんですね。

 

 だったら、とりあえず今日は安心して寝られるかな?

 

「うん、だったら明日に備えて鋭気を養いましょう!」

 

 私はそういうと、さっさと寝ようと思いなおす。

 

 今から考えても仕方がないからね! こういう時はさっさと寝るに限るよ!

 

「そうね。すぐに寝ましょうか」

 

 と、部長もまた服を脱ぎ始め―

 

「ってちょっと待った」

 

 何いきなり服を脱いでんですか

 

「なにって、私は服を脱がないと寝られないのよ。知らなかったかしら?」

 

「いや、そうじゃなくてなんでイッセーがいるところで服を脱ぐんですか?」

 

「う、うぉおおおおっぱい!!」

 

 うん、イッセーは近所迷惑だから叫ばない。

 

「なにって、イッセーと一緒に寝るからにきまってるじゃない」

 

「痴女か!!」

 

 まだこくってもいない男と裸で寝るとか何考えてるの!?

 

「……そんな頭おかしいアプローチしている暇があるなら告白してくださいよ。そうすれば一発でしょうお義姉ちゃん」

 

「……何を言ってるのよ。こ、告白は男の方からしてもらいたいじゃない」

 

「なんでそんなところだけ乙女なんですか? 悪魔って頭おかしい人多いんですか?」

 

「人のことを気狂い扱いしないで頂戴! 別にいいじゃない、一緒にお風呂に入ったり寝るぐらい」

 

「階段を散弾飛ばし位で駆け上がってるって! そんなことよりまずすることあるでしょう!?」

 

 駄目だー! この人変な人だー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、僕こと木場祐斗は真夜中に散歩をしていた。

 

 教会からの使者が来ると聞いて、少し気分が高ぶっていたので、気を晴らしに来たのだ。

 

 はっきり言って教会の人間は好きになれない。

 

 彼らは僕らを利用するだけ利用して使い捨てた存在だ。嫌悪の感情が出てくるのは当然のことだろう。

 

 とはいえ、使者をあいてに無碍な扱いをするのはリアス部長の名誉に傷をつけることになる。

 

 それはダメだ。なんとしても我慢するしかない。

 

 なので気分を晴らすためにも少し外の空気に当たりたかった。

 

 そんな気分の中夜の街を歩いていると、視界の隅に一人の神父が映る。

 

 ……本来なら警告の一つでもするべきなんだろうが、しかし彼が使者の可能性を思うとそれも無理か。

 

「やあ。君が教会の使者かい?」

 

「ん~? 教会~?」

 

 その神父は、けげんそうな表情を浮かべるとにやりと笑う。

 

 その一瞬で理解し、僕はすぐに魔剣を生み出した。

 

 遠慮はいらない。おそらく彼ははぐれ悪魔祓いだ。

 

 悪魔を駆ることを使命とするのではなく、趣味として行う外道の徒。

 

 遠慮をする必要はかけらもないだろう。

 

 彼らは、基本的に教会からも追われる存在だ。殺したところで教会からとやかく言われることもないだろう。

 

「一応警告しておこうか。……ここはリアス・グレモリーが管轄する地だ。すぐに立ち去ることをお勧めするよ」

 

「しってるよん? 現四大魔王のクソ野郎サーゼクス・ルシファーの妹さんのクソビッチちゃんだろう? いや~いいご身分だねぇ」

 

 ……さすがはぐれだ。実に下品なクチだね。

 

 さらに部長を愚弄した。これはもう警告の必要なないだろう。

 

 ストレス発散もかねて、切り捨てるか。

 

「一応報告しておく必要があるんでね、名前を聞いておこうか?」

 

「OK♪ 俺様、素敵に無敵に悪魔をぶっころするフリード・セルゼン! あ、クソ悪魔の名前なんて聞きたくないから名乗らなくていいよん?」

 

 なるほど、どうやら精神に異常をきたしているようだ。

 

 まあいい。とりあえず動きから見て隙があるようでないから油断できないが、とりあえず切るか。

 

 そう思った僕は、しかし彼が手に持っている剣を見て驚愕した。

 

 馬鹿な……っ! あれは、あれはまさか!!

 

 狼狽する僕の様子をみて、フリードと名乗った神父は醜くゆがんだ笑みを浮かべる。

 

「お、もしかしてみたことあるん? そうです、これが、エクスカリバーちゃんです!!」

 

 なぜ、ここにエクスカリバーがあるんだ!!

 




木場くん暴走フラグ成立。

せっかくアルバムとかが燃えてフラグが立ってないけど、この辺に関しては多少はやっておかないといけないので買ってに襲い掛かってきました。

そしてフリードもようやく登場。









因みにフリードはドラピングではありません。今はね!

ほら、この章にはもっとふさわしい人がいて、ふさわしい能力もあったから

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