インフィニット・ストラトス the Nightmare   作:焔鬼

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第4話

一夏がロシアに向かって飛び立ってから数時間後

 

「見えた、あれがロシアモスクワ支部。メア、エネルギーの残量は!」

 

『残り9500、フル稼働で動いても2時間以上戦闘可能です!』

 

「わかった。じゃあ、手始めに!」

 

一夏はそう言うとハイパーセンサーでとらえたモスクワ支部に向けてゲイルブースターに積んである火器や両腰のレールガン、スターゲイザーのフルバーストをかまし、その一撃でモスクワ支部の3分の1を吹き飛ばした。一夏はヨーロッパの施設からハッキングしてモスクワ支部の内部構造を知っていた為、躊躇せず射ちまくりモスクワ支部は突然の奇襲に大混乱、そしてその混乱に乗じて一夏はモスクワ支部に乗り込んだ。

 

 

モスクワ支部のIS乗りは突然現れた一夏に問い詰めようとするが

 

「五月蠅い!」

 

一夏はそれを無視して雪片・陰陽でIS事上下真っ二つにして、麻都佳の捕まっている地下へと向かったがやはり地下へ向かう途中何度かIS乗りが攻撃してきて、一夏はことごとく返り討ちにして目的の場所にやって来た。一夏は麻都佳の捕まっている部屋の鉄でできた扉を力ずくでこじ開けると白い髪の毛の少女がいて、一夏はメアを解除すると

「助けに来たよ姉さん!」

 

「誰?」

 

「声でわからない?」

 

「え、その声もしかして一夏?」

 

「そうだよ、久しぶり麻都佳義姉さん」

 

部屋に入って来たのが一夏だとわかると麻都佳は大粒の涙を流しながら一夏の胸に飛び込んできて、一夏は優しく麻都佳を抱いた。しばらくして泣き止んだ麻都佳は俺の顔を見ると

 

「ずっと一夏に会いたかった!」

 

「俺もだよ麻都佳義姉さん」

 

「でも何で一夏がここに?髪の毛の色も私と同じ白色だし、女しか乗れないISを一夏が乗っているし何で?」

 

一夏は麻都佳の質問攻めにあい、一夏は麻都佳に順番に説明すると

 

「一夏のばか!何で死ぬかも知れない身体能力強化用ナノマシンを投与するのよ!」

 

と麻都佳の怒りの平手打ちを頬に受け一夏は吹き飛んだが

 

「一夏のばか、ばか、ばか!何でそんな無茶をするのよ」

 

麻都佳は再び泣き出して、一夏は麻都佳に謝り続けた。しばらくして麻都佳は泣き止み、そしてそれと同時にお腹の虫がなり麻都佳の顔は真っ赤に染まった。

 

「とりあえずここの厨房でご飯作るから飯にしよ!」

 

「え?でもここは・・・」

 

「大丈夫、この支部に居た奴らは皆黙らしたから」

 

と一夏は麻都佳を連れて食堂に向かうが、麻都佳はその途中で何度か見たISの残骸や死体の山を見て顔を真っ青にして

 

「い、一夏?もしかして、目の前にあるISの残骸や死体は・・・」

 

「あぁ、俺がやった。麻都佳を助ける為に全部俺がやった!」

 

一夏の答えに麻都佳は再び泣き出してしまった。

 


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