インフィニット・ストラトス the Nightmare   作:焔鬼

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第1話

少年は今何処だかわからない場所の部屋で椅子に縛られ、頭に拳銃を突きつけられていた。

 

「坊主、何故拐われたかわかるか?」

 

拳銃を突き付けた男が少年に問、少年は頭を横に振る。

 

「俺たちは頼まれたんだよ。お前の姉さんが優勝できないようにしろてな!」

 

男が少年にそう言うが、少年はため息をつき

 

「つまりおじさん達は俺を人質にしてあの女を大会から辞退させようて事なんですね。」

 

「そう言う事だ坊主」

 

「おじさん、それは叶いませんよ」

 

「どう言う事だ坊主」

 

「あの女は俺を弟と見て無いからですよ。あの女が弟と見ているのはもう一人の方、日本に居る織斑秋十だけです。俺は何時もあの女からゴミ屑の様に扱われて、あの女が俺をこの国に連れて来たのも、この国で俺を捨てる為だからですよ!」

 

少年は拳銃を突き付けた男にそう言うと

 

「だがお前もあの女の弟、織斑一夏何だろう?」

 

「えぇ、確かに俺は織斑一夏ですがあの女と血は繋がってません。俺があの女の血縁者で仲が良かったのはあの女の実の妹、行方不明の織斑麻都佳だけです。」

 

一夏が男にそう言った瞬間男は絶望の顔をするが、部屋に別の男が来て拳銃を突き付けた男は入って来た男の元に行く。声は小さかったが話す内容は一夏にも聞こえ

 

「兄貴、織斑千冬が大会で優勝してしまいました。」

 

「ちっ、坊主の言った事は本当だったのか。依頼は失敗だ。」

 

男がそう言いながら一夏に拳銃を向けると

 

「坊主、最後に言い残すことはあるか?」

 

「もし生きていたらお前達とこの愚かな世界に絶望と混沌の悪夢を見せてやる!」

 

「そっか、だが坊主お前はここで死ぬ。死人に口無してやつだあばよ坊主!」

 

男はそう言いなが拳銃の引き金にを引くがそこに音もなく黒と赤そして関節が金色の機械が男と一夏の間に現れ、銃弾は機械に当り一夏に届くことはなかった。

 

『間に合いました。』

 

そして機械が現れたと同時に一夏の頭の中に突然声が響き、一夏を縛っていた縄は突然切れて

 

『私はナイトメアと言います。一夏さん、私は貴方を助ける為にここに来ました。さぁ一夏さん、私に触れてください。そしてこの世界に見せましょ、一夏さんが望む悪夢を・・・』

 

頭の中に響く声に誘われる様に一夏は迷うことなく機械に触れた。この世界が女尊男卑の世界になるきっかけとなってしまた機械、・・・ISに。そして一夏はISを纏うと同時に射撃武器を展開して建物に向けて容赦なく乱れ射ち建物は倒壊、男達は男がISを纏うと言う悪夢を見ながら倒壊する建物の瓦礫に押し潰され圧死した。

そして一夏はその場を無言で飛び去ると同時に父の姓である織斑を捨て、母の旧姓である更織を名乗る様にした。

 

 

 


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