東方流星録   作:黒猫( 'ω')

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第四章 【伝説の魔法使い】

「あー!もうこれで終わらしてあげるわ!熱符:銀河ノヴァ!!」

村雨の真上に異世界へのゲートが現れる。そして、星の形をした弾幕が無差別に操られているチルノ達に降り注ぐ。

「ファッ!?コンナノ・・・絶対勝テナイ・・・!私達ハ・・・負ケルノカ・・・」

チルノを初め、その場にいた者が負けを悟り、倒れていく。その体にはもう、氷は付いていなかった

設楽の雪原で起きた弾幕ごっこ、その戦いの一部始終を茂みの蔭からこっそりと見る女がいる。深緑色のロングワンピースにローファー、明るい黄緑色の腰まである髪は後ろで一つに束ねられている。女は緑髪の女・・・村雨を見ていた。

(あんな子がいるなんて聞いてないよ・・・紫は一体何を考えてるの・・・)

そんなことを思いながら見ていたら

「そこにいるのは誰!奏符:帝の音色!」

「ファッ!?え!?緑符:神が認めし緑髪の娘!」

女の気配に気づいた村雨がパステルカラーの弾幕を降らせるが、女は翠色のレーザーを出し、弾幕を相殺させる。魔理沙はその技を見た瞬間、その女の正体に気づいた

「村雨待て!」

「は?なんで!?敵かもしれないんだよ!?」

「その人は敵じゃないぜ。かつて、五大老と十二代目博麗の巫女と共に幻想郷征服を目論んだ酒呑童子って妖を倒したんだ。霊夢も知ってる筈だぜ?」

魔理沙はそう言うっ霊夢の方へ目を向けた。

「十二代目のことなら私も知ってるわ。【幻想郷最古の魔法使い】確か名前は・・・」

「沙羅よ。よろしく」

「私は村雨。よろしくね。所で沙羅さん、貴女はなんで私達を見てたの?」

村雨軽い自己紹介をし、沙羅に尋ねた

「沙羅でいいわ。で、簡単に言うと、紫に「設楽の雪原で博麗の巫女と貴女の子孫g・・・」」

「「ファッ!?沙羅さんの子孫!?ちょっ・・・魔理沙!どう言うこと!?」」

沙羅の口から発せられたその言葉に村雨と霊夢は同時に同じことを言い、魔理沙の方を見ると・・・

「・・・わ、私にもよく・・・分からないんだぜ・・・伝説の魔法使いが・・・私の・・・先祖・・・?」

魔理沙にもよく分かってないらしく、ポカーンとした顔で立ち尽くしていた。

「あらら・・・魔理沙、大丈夫?」

沙羅が近寄ると魔理沙はしゃがみ込み、余計に混乱した。

「魔理沙は一度置いといて・・・沙羅、さっきの質問に答えてくれないかしら?」

混乱中の魔理沙を村雨押し付け、霊夢は沙羅に改めて聞いた。

「え?あ、あぁ・・・霊夢と魔理沙が此処で戦っているが、勝てるかどうか分からないから、何かあれば加勢しろって言われて、いざ此方に来てみれば、もう1人いるじゃない。それで、どうなるか見てたのよ。」

魔理沙の傍により背中を撫でつつ沙羅が言った。

「じゃあホントに敵じゃないのか・・・いきなり攻撃を仕掛けてごめんなさい。」

沙羅に頭を下げて謝る村雨に

「もう過ぎたことだし大丈夫よ。これぐらいでくたばったら【幻想郷最古の魔法使い】の名折れよ。とりあえず、魔理沙が復活したら進みましょう。私も着いていくわ。」

「感謝するわ。それにしても、魔理沙の感じからしてまだ時間かかるわね・・・全く・・・世話の焼ける幼馴染だわ」

そんなことを口にする霊夢の表情はとても穏やかだった。




第4話、完成です!遅くなって申し訳ないです(・・;)今回はふたばさんが考えた「沙羅」を出しました。これから、1人か2人ずつ出していく予定です。それでは、また次回にお会いしましょう

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