Fate/Grand Order【Epic of Lancelot】   作:カチカチチーズ

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都合上1日空けたら書き方が飛んだチーズです。
とりあえずネロ祭のを投稿しますね。
大丈夫です。ちゃんと書きますから安心してください。

ところで去年のエキジビションマッチが復刻してますがホームズおかしくね?無敵貫通と防御無視付与はでかい。
ハサンズにはガッツ持ちアタッカーでハサンを殺りつつ後半は孔明マーリンリリィでひたすらアサシンを狩りました

若干のネタバレ注意 あくまでもしもなので本当にこうなるかは作者の頭しだいです



ネロ祭:スペシャル

 

 

 

 

 

「……ふむ、話は理解した」

 

 

 活気づく民衆、市場は賑わいサーヴァント、NPC問わず興奮していた。

 その理由はとても簡単なもの。

『ネロ祭』

 いつの間にかに秋の恒例イベントとなっていたネロ祭により腕に自信のあるサーヴァント、サーヴァント同士の激突に湧き立つ者達、そんな彼らによってこのコロッセウム及び市場は大きな賑わいを博していた。

 

 

 そして、そんな市場の一角。

 カフェを模した場所で立香とマシュは一人の男……ランスロットと共にいた。

 三人の間に流れる空気は決してカフェでお茶を楽しむ、というようなものではなく、立香とマシュには緊迫した鬼気迫る様な雰囲気が感じ取れる。反してランスロットは落ち着いたいつも通り落ち着いた雰囲気で二人の話を聞いていた。

 

 

 二人の話はこうだ。

 『ネロ祭』により腕に自信のあるサーヴァントらが参加する中、エキジビションマッチとして一部のサーヴァントが本来は制限されている力を十全とは言わずとも発揮している。

 無論、見る側からすればそのエキジビションマッチはとても胸踊るものとなるだろう。何せ、そのエキジビションマッチは普通の戦い以上のものになるのだから…………だがしかし。

 二人はそのエキジビションマッチに参加する事になっている……挑戦者として。

 

 主催者であるネロからエキジビションマッチのことを聞いた時は胸が踊ったろう、しかしその後の言葉に二人はとてもそのエキジビションマッチが始まるのを恐れ、そして出来る限り戦力を集めようと決めた。

 結果、こうしてカフェにいたランスロットのもとに助力を請いに来たわけなのだが…………

 

 

「お願いしますッ!ランスロットさん!!」

 

「本当にお願いしますッ!!」

 

「…………」

 

 

 鬼気迫る助力の請願にランスロットはその首を縦に振りたくなった。

 当初は前世の記憶に刻まれている『ネロ祭』のエキジビションマッチなんぞに挑戦したくなかったランスロットだが、流石に娘の様に思うマシュと立香に断りの言葉を告げるのは良心の呵責に苛まれることになるだろうと判断し、その首を縦に振ろうとして

 

 

「ここにいたのかランス」

 

「……なんだ、アル」

 

 

 背後から現れたアルトリア・オルタによってそれは止められた。無論、アルトリア・オルタも縦に振らせまいとしたわけではないだろう。

 後ろを振り返ったランスロットは目頭を掴み、ため息をつく。

 その原因はアルトリア・オルタの格好。

 

 

「何故、まだそれなんだ……」

 

「ふ、この格好に何か問題でも?というより格好自体はいつもと変わらんだろう」

 

 

 そう言って堂々とするアルトリア・オルタ。

その格好は黒のティアラを頭に乗せ、普段のドレスよりかなり露出度がある服に黒のコートを羽織ったもの……即ちアルトリア・オルタ・ライダー(夏の水着仕様・第三再臨)である。

 そんな堂々としたアルトリア・オルタにランスロットはより深いため息をつく。

 

 

「……いつもよりも露出度があるし、そもそもそれは水着だろう」

 

「露出度どうこうというのなら私よりも露出度のあるサーヴァントなど探せばいるだろう。例えばあの酒好き鬼娘だのジャックだのと」

 

「…………そう、だな」

 

「「(あ、あきらめた……!?)」」

 

 

 もはや頭が痛くなってきたランスロットは早々にアルトリア・オルタの主張を認め、それに蚊帳の外となった立香とマシュは心を一つにしていた。

 さて、そんなランスロットを見てアルトリア・オルタは何度か頷きコートから何かの紙を出しながら言う。

 

 

「さて、ランスロット。お前には我々と共にエキジビションマッチに参加してもらう」

 

「は?」「え?」「はい?」

 

 

 アルトリア・オルタの口から出てきた言葉に困惑する三人。立香とマシュは一瞬自分たちと一緒に参加するという事なのかと考えたが数々の特異点で培った勘がそれは違うと訴えかけてきていた。

 ランスロットは嫌な予感がしつつもアルトリア・オルタの差し出した紙を受け取りそこに記載された事項を読んでその肩を落とした。

 

 

「………………マジか」

 

「マジだ」

 

 

 アルトリア・オルタの慈悲無き肯定にランスロットは席を立ち立香とマシュを見る。

 

 

「…………すまない。どうやら、そういう事らしい」

 

「え」

 

「そんな」

 

 

 謝罪するランスロットに全てを察したのかマシュは絶望に顔を染め、立香は縋るような表情でランスロットを見る。が、ランスロットは顔を逸らし立香は突っ伏した。

 

 

「………………その、……頑張ってくれ」

 

 

 カフェを出るアルトリア・オルタに続くようにカフェを後にするランスロットは最後に立香とマシュにそう言い残した。

 その言葉は立香とマシュに現実の悲しさを教え二人は暫くその場を動く事が出来なかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人が動き出したのはランスロットがいなくなってから十数分後の事だった。

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 

「…………ふむ、俺は控え室と聞いて来たんだが……」

 

「あら、マスター。あなたも来たのね」

 

 

 Pことパラケルススに控え室へと案内された俺に待っていたのは試合前の待機場所にしては待機というにはどうかという光景だった。

 先に来ていたアルがいつの間にに用意したのか分からない大量のジャンクフードを食べていて、ジャンヌがゲームをしているのか端末を操作している部屋。

 試合前の待機場所だというのに伸び伸びしすぎではないだろうか。

 

 

「ジャンヌも参加するのか」

 

「ええ……というかそんなのその紙に書いてあるでしょ?」

 

「……ああ、確かに」

 

 

 俺はジャンヌの隣の席に腰を降ろして、アルから貰った紙に目を通す。

 確かにそこにはジャンヌの名が記載されていた……だが、ジャンヌは白いジャンヌとリリィ、天草と共に出るのではなかっただろうか。

 その事を聞けばジャンヌは苦々しい表情で

 

 

「…………速攻で抜けて来たのよ。それに何より抜ける理由がありましたし」

 

「そうか」

 

「ええ」

 

 

 そして、俺とジャンヌは口を閉じる。

 控え室にはアルの咀嚼音のみが響き…………

 

 

「「(か、会話の種がない……)」」

 

 

 沈黙は続いていく。

 その沈黙はきっと試合が始まるまで続くだろうと思われた。

 だが、その時ある意味救世主が現れた。

 

 

「あ!マスター!よかったぁ、ちょうど探しにいこうとしていた所なんです」

 

 

 給湯室からポットとカップを持って現れた人物に俺は救いを感じた。

 

 

「リリィか」

 

「はい、マスター!」

 

 

 テーブルにポットとカップを置いて紅茶をいれる彼女に沈黙が無くなる事を確信し自然と笑みを浮かべてしまう。

 隣からジャンヌとジャンクフードを食べ漁っているアルから何だか視線を感じるがこの際、気のせいだと割り切りリリィのいれてくれた紅茶を飲む。

 

 

「どうですか、マスター?アルトリアさんに教えてもらったんです」

 

「……ああ、美味しいよ。ありがとうリリィ」

 

「はい!」

 

 

 とりあえずアルが紅茶をいれられた事に若干の驚きはあるが気にせず俺はリリィを褒める事にする。ああ、二方向からの視線により圧力ががががが

 

 

「…………ランス」

 

「ん?」

 

「時間だ、行くぞ」

 

 

 連絡の入った端末を見せてくるアルに俺は休めた時間なんて皆無だと思いつつ立ち……ん?

 

 

「おい、アル。彼らは?」

 

「既にあっちにいるそうだ」

 

「……なるほど」

 

 

 むしろ此処じゃなくてあっちで彼らといた方がよかったのではと思いつつ、俺らは控え室を後にする。

 

 

 

 

 

「頑張ってくださいね、マスター(シグルド)

 

 

 

 部屋の中から聴こえた誰かの声に耳を背けて。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「…………私たちは乗り越えた……目を閉じれば思い出すあの戦い」

 

 

 

『────!!!』

 

『先輩ッガッツが多すぎです!?』

 

『ガフッ!?』

 

『アストルフォォォォォオオッ!!!???』

 

 

 

「ガッツの多すぎるギリシャの大英雄」

 

 

 

『と、危ねぇ危ねぇ』

 

『どうした!その程度か!』

 

『先輩ックー・フーリンさんがひたすら避けます!?』

 

『おいマスター!!当たらねぇぞ!?』

 

『モーさん、マシュ頑張って!!』

 

 

 

「回避しすぎで即死させてくるケルト師弟」

 

 

 

『闇に紛れるは我らが得手よ』

 

『ふははは!我らの力、存分に味わうがいい!』

 

『……お覚悟を』

 

『お、多すぎませんか?』

 

『串刺しだねぇ?わかるとも!』

 

『普段もこれぐらい頑張ってくれないかな……』

 

 

 

「ばかすか分裂する暗殺集団」

 

 

 

『ハァァァッ!!!!』

 

『ダメージが入りません!?』

 

『硬すぎるよ馬鹿!』

 

『ジークフリートが硬すぎる……』

 

 

 

「ただ、ただ硬いネーデルラントの英雄」

 

 

 

『ふふ、ふふ、此処がイイんでしょおッ!!』

 

『ブヒィィィィィッ!!!メイヴちゃんんんさ”い”こ”お”お”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ッ!!!!』

 

『ひ、ひぃぃ!?へ、変態です!?』

 

『こんなところでおっぱじめんじゃねぇよ!?』

 

『へ、変態だぁぁぁ!?』

 

 

 

「プレイをおっぱじめるコノートの女王とその取り巻き」

 

 

 

『ほう、面白い。興が乗ったぞ』

 

『僕も……出し惜しみ無し(フルスロットル)で行くよ、ギル』

 

『た、退避ィィィィィ!!??』

 

『巻き込まれるぅぅぅ!?』

 

 

 

「世界最古の英雄王と味方の宝具に何故か巻き込まれかけたり……」

 

 

 

 

 立香は目を閉じながらこれまで何とか乗り越えてきた試練を振り返る。

 そのどれもが一筋縄ではいかないものだった。

だが

 

 

「私はみんなと乗り越えた。だから、ランスロットさん!きっと貴方も私たちは乗り越えて見せる!」

 

「はい、先輩!」

 

「よぉし、頑張っちゃうぞー!」

 

「へ、ランスロットか。まったくもって問題なんかねえ!」

 

「うん、存分に使い潰しておくれよ、マスター」

 

 

 

 共に戦ったサーヴァントたちと共に立香は高らかに宣言し

 

 

 

 

「そうか、では本気で潰そう」

 

「エンジンを回せ、処刑の時間だ」

 

「さぁて、焼かれる準備は出来てるかしら?」

 

「お任せ下さい、マスター!」

 

『グルルル……』「…………」

 

 

 

「え」

 

 

 

 立香たちのエキジビションマッチはまだ始まったばかり…………

 

 

 




構成
ジャンヌ・オルタ
メディア・リリィ
新宿のアヴェンジャー
アルトリア・オルタ・ライダー
ランスロット

ジャンヌとアヴェンジャーは退却時にNPを0に
メディアは退却時に敵全体の体力を半分回復
アルトリアは退却時と出現時全体のチャージをフルに
ランスロットは令呪を3回まで使用し鯖一人にバフがけ……なお、弱体無効とクラス:シールダー扱い

考えて思った。おかしい。だけど二次小説だから気にしなくていいよね!


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