とあるアイルーの鎧袖一触   作:榛猫(筆休め中)

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ヤホヤホニャー!

前回までの女王領域の獣人種は...

食料調達中に遭難者のアイルー業火さんを見つけたアイルーくん。

なんと業火さんはお供アイルーだった。

業火さんの旦那さんを探すためにアイルーくんはジンくんと共に、女王領域内を走り回る...。

なんとか見つけた業火さんの旦那さんにボクはハンターになれるかもしれないと言われちゃうのであった...ニャ


ハンターってみんなこんな人外?なのですニャ?

うぅぅ...アッツいにゃ...。

 

あ、はいどうも!清く正しい女王領域の獣人ネコ種。アイルーですニャ!

 

今は森から離れて火山に来ているのニャ!

 

やっぱり火山というだけあって超熱いニャ...

 

毛がモコモコだからそのせいもあるんだろうけど...これはちょっときついニャ...

 

こんな時はクーラーミートを作るニャ!

 

実は前に業火さんをレクシアさんに届けた時に『業火を助けてくれたお礼』ってことで焼き肉セットと調合レシピを貰ったのニャ!

 

氷結は前に雪山に行ったときに取って来てあるからいっぱい入ってるお肉を焼いてこんがり肉を作るニャ!

 

そうと決まれば早速準備ニャ!

 

 

「ゴアァァ!ゴアァァ!」

 

うぅ...イーオスがうるさいニャ!

 

 

『弱猫パンチ』

 

【ドゴンッ!!】

 

 

「キョアァァァ...!!」

 

ふう、これで静かに調理出来るニャ

 

さて、肉焼きセットを用意して..調理開始ニャ!

 

品名『クーラーミート』

 

材料 こんがり肉×1

 

   氷結晶×1

 

この二つニャ!

 

それじゃあ生肉を肉焼きセットに固定して...。

 

肉焼き開始ニャ!

 

 

 

~♪フンフフン~♪フフフン~♪フンフフフン~♪フンフンフン~♪フフフフン~♪ニャ!

 

 

上手に焼けましたニャー!!

 

うん、良い感じに焦げ目もついていい焼き色ニャ!

 

それじゃあこれをあらかじめ砕いて磨り潰しておいた氷結晶を塗して擦り込んでいくニャ

 

 

【スリスリスリ…】

 

クーラーミート...完成ニャァ!!

 

それじゃあ早速...

 

 

「・・・・・・(ジーーッ)」

 

な、なんニャ?

 

なんかニンゲンの男ハンターがジッと僕を見てるニャ...。

 

 

「・・・・・・(ジーーッ」

 

も、もしかして...

 

 

「え、えっと...良かったら食べるニャ?」

 

 

「...!(コクコクッ)」

 

す、凄い勢いで頷いてるニャ......

 

 

「な、ならどうぞニャ」

 

 

【バッガツガツガツガツガツ!!】

 

お、おぉう...凄い食べっぷりだニャ...。よっぽどお腹が空いてたんだニャァ...

 

 

「ぷっはあ!生き返ったぁ!いやあ助かったぜお前のおかげで命拾いしたよ」

 

 

「そ、それは良かったニャ...」

 

 

「あぁ、まさか火山に着てクーラードリンクも肉焼きセットも忘れるとはな...流石に死ぬかと思った...」

 

い、意外とドジなハンターなのかニャ?

 

 

「あ、紹介が遅れたな!俺はジェスト、本名は長いからジェストで覚えてくれればいい」

 

そ、そんなに長い名前なのかニャ?

 

 

「分かったニャ、ジェストさんボクはアイルーニャ!」

 

 

「アイル―?それがお前の名前なのか?」

 

 

「ないニャ、というより一年以上前の記憶がないのニャ」

 

これは業火さんにも話したけど実はウソニャ。

 

でもこうで言わないと信じてくれそうにないから仕方ないのニャ。

 

 

「そうかそれは悪いことを聞いたな...」

 

でも一つ欠点があるニャ、この手の話題は確実に相手を暗くしてしまうということニャ...

 

 

「別に気にしてないニャ!だから謝らないで欲しいニャ」

 

 

「あぁ...助かる...」

 

 

「グオォォォォォッ!!」

 

...良い所にいつもの乱入かニャ...。

 

空気読んで欲しいニャ...

 

空気の読めない無粋なモンスターにはお仕置きニャ!

 

 

「チッ...ここでターゲットのお出ましか、アイル―、お前は下がって...」

 

退いてるニャ!ジェストさん!

 

 

【ドヒュンッッ】

 

 

『中並ネコパンチ』

 

 

ドンッバラバラバラ…】

 

 

「ふう、片づけ完了ニャ」

 

 

「・・・・・・」

 

あれ?どうしてジェストさん目を見開いてるのニャ?

 

 

「えーっと...ジェストさん?大丈夫ですかニャ?」

 

 

「...あ、いや、大丈夫だ..なあ、それより聞いていいか?」

 

 

「?なんですかニャ?」

 

 

「今のグラビモス...お前が一撃で倒してたように見えたんだが...気のせいか?」

 

 

「気のせいじゃないニャ、一撃で粉砕したニャ。あ、もしかしてあれがターゲットだったニャ?」

 

それだったらすごい申し訳ないニャ...狩りの横取りってやれれたら凄く打腹立つものニャし...。

 

 

「あ、あぁ...まあそうなんだが...」

 

あっちゃあ...やってしまったニャ...

 

 

「それはごめんなさいニャ...お詫びにアレの素材は全部持って言ってイイニャ」

 

元々僕には必要ないものニャしね。

 

 

「...それはありがたい、じゃなくて一つお願いがあるんだが...」

 

ん?お願い?なんだろニャ?

 

 

「狩りの邪魔をしてしまったお詫びニャ、ボクで出来ることニャらなんでもするニャ」

 

 

「そうか、なら...」

 

 

 

「俺の妻、エクセリアのオトモになってくれ!」

 

 

・・・・・・ハニャ?オ ト モ...?

 

 

「にゃニャァァァァァァァァ!?」

 

 

 

 




ハイ!今回はここまでニャ!

次回は

アイルー、ドンドルマに行く

アイル―街を見て回る

アイル―エクセリアに会うの三本仕立てですニャ!

それじゃあまた次回お会いお会いしましょうニャ!

SeeYouNextNovelニャ!!

これからのアイルーくんの動向について

  • 渋々弟子入りを認めアステラに同行するニャ
  • 弟子入り✕様子見でアステラへ同行ニャ
  • 弟子✕同行も✕気ままにやるニャ
  • 弟子○けど基本好きにやらせるニャ
  • 全部ほっぽり出してテトルー宅に籠城ニャ

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