前回は釣りして変わった竜を見つけて、修羅アシラを運良く倒せたニャ!
今回はさらに半年飛んで話が始まるニャ!
では本編どうぞニャ!
【ズシイィンッ!!】
ハァ...つまんないニャ、
あ、自己紹介がまだだったニャ。
転生獣人ネコ、アイルーでーす!ヒャッハーニャアァァ!!!
といってもボクはどこぞの飲んだくれ商船改装空母じゃないからこのテンションは合わないニャ...。
修羅アシラを
ボクは最初の頃に比べて見違えるほどに強くなっているニャ!
最初の呟きでもわかる通り、今さっき
最近よくモンスターに絡まれるから面倒臭いニャ...。
どうしてこんなことになったんだっけニャ...?
......あぁ!思い出したニャ!
あれは一月くらい前にアプさんに着いて女王領域の沼地に行ったときの事だったニャ...。
アプさんの用心棒も兼ねてボクが辺りを警戒してたら
アプさんを狙ってたみたいニャったから横から一撃叩き込んだらあっさり弾け飛んだのニャ...。
それからニャ...一日おきに大型モンスターたちが喧嘩を売ってくるようになったのニャ......
イャンクック、ドスファンゴ、ダイミョウザザミ、ドスジャギ、ラン、ゲネ、イー、フロ、バギ、それと名前も知らないモンスターたち...。
いろんな奴らがボクに挑んできたニャ,みんな返り討ちにしたけどニャ
ほら、そんなことを言ってる傍から来たのニャ...。
「ゴアァァァァァァッッ!」
「こいニャ!ボクを楽しませてみろニャ!」
「ゴアアァァァァッッ!!」
バインドボイスを超える声量で吠える修羅レックス。
正直言ってうるさいだけニャ...。
耳を軽く塞いで堪えるニャ。
「ガアァァァァァァッッ!」
効果が無いと悟ったのか修羅レックスはボクに向けて凄い速度で突進してきたニャ
でも僕はその場から動かニャい、威力を見るためニャ。
修羅レックスの突進が当たる寸前、唐突に修羅レックスがモーションを変えてきたのニャ。
ぶつかる寸前に原種もよく使っている回転攻撃に移行し始めたのニャ。
しかもそれは一回二回どころの回転じゃなかったのニャ。
回転を始めた修羅レックスはまるで扇風機の羽を強で回した時のように超回転を始めたのニャ!
その回転のままボクに凄い速さで近づいてくる修羅レックス。
あまりの回転の速さに周りの空気が渦巻いて竜巻みたいになっちゃってるニャ!
これは新たな技名を考えなきゃニャ!何にしようかニャ...?
なんだか暴風の大嵐みたいに辺りのものを手当り次第に凪いでるしやっぱり回転してるから......
よし!『
というかまだやってたのニャ?『
見た目は凄くカッコいいけど威力は大したことないニャあ...
◆◇◆◇◆◇◆
ティガレックスは焦っていた...。
目の前の獣人種に...
彼は今全力の必殺の一撃を叩き込んでいる。
この超回転は突進すると見せかけて直前に急激の動きを変え、相手が動揺したところに重く素早い一撃を何発も叩き込む彼の必殺のモーションだ。
しかし目の前の獣人種は効いているのだかいないのだか全くわからない...
彼の超回転を受けて表情一つ変えないどころか一ミリも動かないのだ...。
これでは攻撃が通っているのかいないのか判別できない...。
痺れを切らした彼は不意に回転を止め、目の前の獣人種を噛み殺そうと顎を開き突っ込もうとした。
......が!
【ゾクゥッッッ!!!!】
そこまでしようと思ったところで彼の身体に物凄い悪寒が走り、本能的に距離を取るためバックジャンプをして目の前の獣人種から距離を置く。
「...回転はもう終わりかニャ?」
今突っ込んでいたら...やられていた......
コテンと可愛らしく首を傾げていて隙だらけなのは間違いない...間違いないのだが...。
彼の本能がけたたましく警告を発している。
『目の前の存在に手を出すべきではない、逃げるべきだ...』と...。
しかし逃げるという選択は彼のプライドが許さなかった...。
彼は絶対強者だ、そんな強者があんな小さな存在相手に逃げていいはずがない。
本能がけたたましく警告していても、彼のプライドがそれを許さないのだ...。
目の前では獣人種がなにやらニャーニャー言っているが彼の耳には何一つ入ってこない。
すると不意に、目の前の存在がクルクルと回り出した。
何かと思い見てみるとそれは先程彼がやっていたことの模倣のようだ。
そんな動きで必殺の真似事をするだと...?
刹那、彼の中で何かが切れた...。
あの技は彼の誇りだ。それを軽々しく真似され、彼の怒りは限界を超えていた。
プライドも本能もかなぐり捨てて、彼は怒りに身を任せて吠える。
「ゴアアァァァァッッ!!」
怒り状態...。それは怒りで身体能力を飛躍的に上げる代わりに冷静さを失い、攻撃の正確さすらも雑になる状態...。
謂わば諸刃の剣なのだ...。
だが、もう彼にはそんなことを考えている余裕はなかった。
怒りのままに身を任せ猛然とクルクル回る獣人種に突っ込んでいく...。
しかしそれが彼が最後に見た光景となるのであった...。
◆◇◆◇◆◇
いったい何だったのニャ?あの修羅レックス...。
ヒトが折角真似してやってみてたのにいきなり突っ込んでくるニャんて失礼にもほどがあるニャ!
でも回転中に尻尾が当たったらすごい勢いで吹っ飛ばされていっちゃたけどニャ...。
しかも思いっきり岩肌に叩きつけられちゃってるニャ。
修羅レックス...ご愁傷様だニャ...。
オマエの素材は大事に使わせていただくニャ。
さて、それじゃあ...。
【ギランッ】
解体開始ニャン♪
~~NowLoading~~
解 体 完 了ニャ!
それにしてもあまり気にしてなかったけどアイルーの懐って凄いのニャ。
ニャんたって某ネコ型ロボットが付けてる四次元ポケットみたいになってるのニャ!
どういう仕組みかわかんないけど、この中に物を閉まっておけば中身が腐ることも劣化していくこともないのニャ!
というわけでさっき解体した修羅レックスの素材をぽいぽいぽーいするニャ!
さて、後に残ったのは...うわぁ...見事に白骨化しちゃってるニャ...。
これって泥の中とか岩の中に埋めて置いたら化石になったりしないかニャ?
なんだか面白そうだし埋めてみるニャ!
~~NowLoading~~
埋め立て完了ニャ!
今日のやることはこれで終わりかニャ?
そろそろかえってゆっくりしたいんニャけど...。
「オオォーン!」
あ、ジンくんニャ!どうしたのニャ?
「ウオォォン!」
なるほどニャ、狩りを手伝ってほしいのニャね、もちろん手を貸すニャ!
「オォォーン!」
礼なんていらないニャ!ボクとジンくんの仲じゃないかニャ!
「オォォーン!」
そうニャね、早速行くニャ!
え?さっきから何をしているのか、かニャ?
何って修羅オウガのジンくんと一狩り行ってくるのニャ!
え?どうして牙獣種の言葉が分かるのかって?
そんなの観察して覚えたからに決まってるニャ!
因みにジンくんとは前に
ジンくん曰く...『お前はオレの永遠のライバルだ!』だそうニャ。
まあ『昨日の敵は今日の強敵
とまあ、ジンくんの紹介はこのくらいにして、早速一狩りにレッツゴーニャ!
~~NowLoading~~
いたいた、あれが今回のジンくんの獲物ニャね?
獲物は
ボクは今回大っぴらには動かないニャ
ボクが出ると大体の奴らが『フンッきたねえ花火だ...』状態になるからニャァ...
だからボクが今回やることは...。
修羅ルガが逃げるのを阻止すること!
これに尽きるニャ。
ジンくんは対空攻撃に向いてニャいから修羅ルガが羽ばたきだしたらボクが跳び上がって叩き落すニャ!
さて、説明している間に戦いが始まったみたいニャ。
修羅ルガの攻撃を紙一重でかわしながらジンくんが叩き付けを食らわせてるニャ!
修羅ルガも負けじと尾で弾いたりくちばしで突き返したりしてるニャ。
どっちも良い戦いニャ!こんなこと言ったら失礼だけどどっちも頑張れニャー!!
~~NowLoading~~
ふう、白熱した試合だったニャ...。
あ、戦いの結果はジンくんの勝利だったニャ。
修羅ルガも善戦してたんニャけど、やっぱり属性には勝てなかったニャ...。
それで案の定ピンチになって逃げだそうとしたからボクが跳び上がって頭から軽く叩きつけてやったニャ!
後はジンくんがそれに合わせて真帯電状態からの電撃弾で止めを刺して終わったニャ。
「お疲れ様ニャ~ジンくん」
「オオォォーン!」
「え?腹ごなしに付き合えって?しょうがないニャァ...」
なら、付き合ってあげるよ、軽くね...ニャ
◇◆◇◆◇◆
その戦いを遥か上空から見つめる者がいた...。
それは深紅の甲殻を身に纏った赤き竜であった...。
その竜は一体と一匹の戦いをしばし眺めた後、女王領域の最奥部へと飛んでいくのいくだった。
はい!というわけで今回はここまでニャ!
いやー珍しく長くなっちゃたのニャ!
次回はあるハンター達が登場する予定ニャ!
これだけで分かる人がいたらすごいと思うニャ...。
それじゃあまた次回お会いしましょうニャ!
SeeYouNextNovelニャ!!
これからのアイルーくんの動向について
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渋々弟子入りを認めアステラに同行するニャ
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弟子入り✕様子見でアステラへ同行ニャ
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弟子✕同行も✕気ままにやるニャ
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弟子○けど基本好きにやらせるニャ
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全部ほっぽり出してテトルー宅に籠城ニャ