とあるアイルーの鎧袖一触   作:榛猫(筆休め中)

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ヤホヤホニャー!

前回までのとあるアイルーの鎧袖一触は……。

メランさんが新大陸に渡航した時の話だったニャ。

今回はメランさんが渡航するより前のお話になりますニャ


ぼ…ボクの家が…ですニャ!

ボクは獣人族アイルー。これからよろしくニャ?

 

と、いうわけでボク、アイルーですニャ!

 

ミラsさん達のもとから帰ってきたボクは久しぶりに住処に帰ってきてたのニャ。

 

 

「はニャぁ~やっぱり自宅が一番ですニャぁ…」

 

何処にいるよりもやっぱり落ち着けるのニャ。

 

でも、更に言うなら周りが静かならもっと良かったのにニャぁ……。

 

 

「いったいなんなのニャ?さっきから五月蝿いニャねぇ…」

 

ヒトがようやく色んなモノから解放されてゆっくり出来ると思った矢先にこれだニャ……。

 

 

「近所迷惑にもほどがあるニャ!文句言ってやるニャ!」

 

こんな傍迷惑な輩にはキツーいお灸を据えてやらないとニャぁ♪

 

 

 

 

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騒音の場所に来てみたは良いものの……。

 

 

「犯人がまさかあの方達だったとはニャぁ…」

 

騒ぎの犯人はまさかの星焔竜(スフィア)さん達だったとは思いもしなかったニャ……。

 

それよりもあの三人?匹?スフィアさん…で合ってるんですかニャ?

 

何か見覚えのない姿をしてるのニャけど……。

 

というかジェストさん?あなたやっぱり人間じゃなかったですかニャ……。

 

その一人と二匹はお互いがお互いを削りあいながら殺しあってるニャ……。

 

これはすごく嫌な予感がするニャねぇ…あぷさん達を連れて遠くに避難しておきますかニャ!

 

 

「そうと決まればあの三匹を探しにいかなくてはニャ!」

 

そう呟いてボクはアプさん達を探し始めましたのニャ。

 

 

 

 

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最初に見つけたのはジンくんだったのニャ。

 

 

「見つけたのニャ!ジンくん!」

 

 

「グオォォ…?」

 

 

「『こんなときにどうかしたか?』かニャ?

こんな時だからこそ探してたのニャ、このままここにいたら不味そうだからさっさと避難するニャ!」

 

 

「オオォオォオオンッ!!」

 

 

「『賛成だ、まだ死にたくはないからな』かニャ?

全くもってそのとおりだニャ!じゃあ少しジッとしておいてくれニャ」

 

そう言うとボクは龍脈から鋼龍(クシャル)さんの力を発現させてジンくんを包み込むニャ。

 

 

「ウォッ!?」

 

 

「大丈夫ニャ!そこでおとなしくしててニャ!」

 

そう言ってボクはジンくんボールと共に残りの二匹を探し始めるのでしたニャ。

 

 

 

 

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「ナルさん!ようやく見つけたニャ!」

 

次に見つけたのはナルさんだったのニャ!

 

 

「ジギャアァァァッ!!」

 

 

「『どうしたの?早く逃げないと危険よ?』ですかニャ?

もちろんわかってますニャ!だからナルさんを迎えに来たのですニャ」

 

 

「ジギャァ?」

 

 

「『迎えに?どうして?』

それはもちろん女王領域を離れるためですニャ」

 

 

「シギャッ!?!?」

 

 

「『どういうこと!?』

簡単な話ですニャ、ここ(女王領域)にいたら皆死んじゃうニャ!だから遠くに逃げるのですニャ」

 

 

「シギャアァァ…」

 

 

「『そういうことね、分かったわ』ですかニャ?

分かってくれて良かったですニャ、それじゃあ動かないでくださいニャ」

 

そういうとジンくん同様風の玉の中にナルさんを包み込ませる。

 

 

「それじゃあ行きますニャよー」

 

 

【ヒュッッ!!】

 

 

「シギャッ…!?!?」

 

 

「オォッ…!?!?」

 

ジンくん達の悲鳴?を聞き流しながらボクはアプさんを探して速度を上げるのでしたニャ。

 

 

 

 

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「シシギャァァ…」

 

 

「グ…ォォ…」

 

風球の中でぐったりしている二匹を尻目に、ボクはアプさんを探す。

 

さてさて、アプさんはどこにいるかニャー?

 

クンクンと鼻を動かしアプさんの匂いを探る。

 

すると、すぐにそれらしき匂いを捉えたのニャ!

 

見つけたのニャ!けど、もう殆んど時間がなさそうニャねぇ……。

 

戦闘音?が、だんだんと大きくなってきたニャ……。

 

悠長にしてたら女王領域ごと消し飛ぶ気がするニャ。

 

もうサッサとアプさんを回収して離れた方が良さそうニャ。

 

 

「アプさーん!!」

 

 

「???」

 

アプさんは呑気に草を食んでたのニャ。

 

ボクの声に顔だけを向けて不思議そうにしてるのニャ。

 

 

「アプさん、こんなところで呑気に草食べてる場合じゃありませんニャよ!」

 

 

「ルオォ?」

 

 

「『どうして?あの方が暴れているから?』ですかニャ?

そうですニャよ!もう時間が残ってないのニャ!だから!問答無用ニャ!」

 

 

「ルォ?…ッ!?!?」

 

有無を言わさぬ勢いでボクは容赦なくアプさんを風球に閉じ込める。

 

 

「文句なら後でいくらでも聞きますニャ!それじゃあ行きますニャよ!」

 

それだけを告げ、ボクはアプさん、ジンくん、ナルさんを入れた風球共々空へと飛び上がるのでしたニャ。

 

 

その直後のことでしたニャ。

 

 

カッッ!!ドゴォォォォォンッッ!

 

耳をつんざくような轟音と閃光が背後で走ったのニャ。

 

 

ッ!!これはマズイニャ!!

 

「ーーー極殺バグシリーズーーー

 

ーーーーーー古ネコ変化ーーーーーー」

 

ボクの中にある古龍の力全てを混ぜ合わせ、龍脈を出来うる限りフルに使い迫り来る流れ弾から三匹を守る。

 

 

「グッ…何をしてくれやがるですかニャぁ…スフィアさんは…」

 

最早呆れるしかない……。

 

しばらくすると攻撃は止み、ボクは先ほどまで自分達がいた場所を見て絶句したのニャ。

 

 

「……いくらなんでもこれはやりすぎだと思うのニャ」

 

そう思ってしまうのも無理はニャい…だってそこには女王領域の欠片も残っていニャかったのですからニャ……。

 

なぜボクたちまでとばっちりを受けなきゃならないのニャ…?

 

これは少々お説教が必要ですニャぁ……。

 

セレシアさんには悪いけど、ついでにギルドにも苦情をいれてやるニャ!

 

跡形もなく消し飛んだ女王領域を見て、ボクは固く心に決めるのでしたニャ!




と、いうわけで今回はここまでニャ!

次回から展開が変わりますニャ!

ではでは、また次回お会いしましょうニャ!

seeyounextnovelニャ!

これからのアイルーくんの動向について

  • 渋々弟子入りを認めアステラに同行するニャ
  • 弟子入り✕様子見でアステラへ同行ニャ
  • 弟子✕同行も✕気ままにやるニャ
  • 弟子○けど基本好きにやらせるニャ
  • 全部ほっぽり出してテトルー宅に籠城ニャ

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