とあるアイルーの鎧袖一触   作:榛猫(筆休め中)

15 / 40
お久しぶりですニャ!

前回までのあらすじを説明していくニャ!
 
側近の話を保留にして、女王領域を後にし、旅に出たアイルーくん。
途中、立ち寄った密林で、何故か修羅種のババコンガに襲われているハンターらしき女性を発見する。

その女性を助けるべくババコンガの間に割って入ったアイルーくんはいつものごとく一撃でババコンガを粉砕するのでしたニャ……。


弟子募集はしてないのですニャ!

 

アイルーだニャ、お前に最高の勝利を与えてやる…ニャ…。

 

だあぁっ…!『ニャ』が着いちゃったニャ、言わない用に気を付けてたのニャにぃっ!!

 

と、失礼しましたニャ……。

 

という訳で皆さんこんばんは!ボクアイルーですニャ!

 

今ボクはポッケ村と言う村の集会所?の酒場にいるのですニャ。

 

その理由は……

 

 

「弟子にしてください!」

 

あの時のハンターさんが何故か訪ねてきているからなのニャ。

 

もうね…どうしてこうニャったとしか言えないニャ……。

 

ここに至るまでを説明するには時間が少し遡る必要があゆニャ。

 

 

_________説明回想________

 

 

あの後、修羅コンガを倒したボクは、気絶しちゃったハンターさんを連れてハンターさんが拠点としている村に向かったのニャ。

 

幸い、ハンターさんはクエスト目標はクリアしてあったみたいだったからクエスト失敗にはならずに戻れたニャ。

 

村に着いて、ハンターさん(メランさんというらしいニャ)を村長さんに渡したボクは空き家があるということだったので一泊だけそこで泊まらせてもらうことにしたのニャ……。

 

そして翌日、久しぶりにニャンターらしくクエストにでも行こうかと酒場に来てクエストを見ていたら、あのハンターさんが訪ねて来て今に至る……。

 

 

 

____________________

 

 

 

と言うわけなのニャ。

 

 

「お願いします!どうか私を貴方の弟子にしてください!」

 

土下座でもしそうな勢いで頭を下げるメランさん。

 

でも、ボク弟子なんか募集してニャいし…メランさんに教えられるようなことなんて何一つないニャ……。

 

 

「頭を上げてくださいニャ、とりあえず、どうしてボクに弟子入りしたいのか理由を聞いてもいいですかニャ?」

 

 

「え?私の話を聞いてくれるんですか?」

 

え?これもしかして長くなる感じかニャ?それなら遠慮したいんニャけど……

 

 

「えっと…内容にy「ありがとうございます。実は私、この時代の人間ではないのです」ニャ…?」

 

人の話を聞かない人ニャねぇ……。

 

というより、今さらっととんでもないこと言ってなかったかニャ?

 

 

「私の産まれた時代は、遥か昔、私はシュレイド王国の姫でした。リーヴェルという都市の、今よりも文明が遥かに発達していて、両親や家来達と共に、とても豊かで満ち足りた生活を送っていました…。

しかしある日、ある祖龍がシュレイドに強襲してきたのです…。

祖龍、恐らく私達人間が仲間を狩り尽くしたせいでしょう、奴は他に二匹の龍を引き連れ、シュレイドの街を破壊し尽くしていきました。

ヴェルド、ヒンメルン山脈、リーヴェル、そして私の家族や家来の命までも......。

奴らが攻めてきたとき、両親はもう悟っていたのでしょう、私を『緊急時空脱出ポッド』に入れて私をこの時代まで飛ばしたのです...。

飛ばされた当時、私はまだ五歳と幼く、着陸した雪山で凍死する寸前でした...。

そんな私を救ってくれたのがこの村の村長さんでした...。

村長さんは雪山で倒れているところを保護された私を引き取り、我が子のように育ててくれました......」

 

「…ニャるほd「あれから十三年の月日が経ち、十八歳になった私は、ハンターとなって少しずつ腕を磨きながら祖龍に関する情報を探っていました...。」エェ...」

 

は...話を遮られたニャ......。

 

というか、まだ続くのニャ?この話......

 

 

「これまで、討伐してきたクエストはそれなりに...ですが祖龍に関する情報は全く掴めず、苛立ちと焦りの日々を過ごしていました...。

いつからか私は、祖龍の虚像を追いかけてモンスターと対峙していたのです...。

そして先日、あのババコンガに襲われた時、私は完全に油断していました。

乱入モンスターに等遭遇することはないだろうと思い込み、大した準備もせず、ただ標的を狩ることだけを考えて出発していました...。

結果はご存知の通り、クエスト達成後に乱入してきたババコンガに手も足も出せず、獣人種さんが助けに来てくれなかったら、確実に殺されていました...。

私は貴方に命を救われたのです。両親に託されたこの命、貴方に再び救済されたことで更に重く責任が増したものになりました。

こうなったら何としても、あの祖龍を倒すまで死ぬわけにはいかない、その為には、奴が再び私の目の前に現れるまでハンターとしてモンスターを狩り続けなければならない、強くならなければいけない、先日、獣人種さんの狩猟を見た時、私はこの方の下で学ぶしかないと思いました。

私もこれほど強く慣れたら、獣人種さん、私には狩らなければならない宿敵がいるんです。

これは私一人の戦いじゃない、私の故郷や両親の思いも背負っているのです。

自分が未熟なのは重々承知です。

しかし今はなんとしても仇を取れるための強大な力が必要なのです!両親は私w...」

 

も、もう...限界ニャ...!!

 

 

「話が長すぎるニャ!!二十字以内に簡潔に纏めてから話すニャ!」

 

 

「あ...ごめんなさい」

 

まったく!これじゃあ聞いてるこっちの身が保たないニャよ......。

 

ニャイタマ先生がキレるのも分かるニャ。

 

さて、それじゃあメランさんが話をまとめ上げるまで待とうかニャ。

 

 

 

 

~~NowLoading~~

 

 

 

 

「獣人種さん、纏まりました、『両親の仇を討つために私を鍛えてください』」

 

ふむ...仇...ニャね......。

 

 

「メランさん、悪いけど貴方を弟子にすることは出来ないニャ」

 

 

「ッ!?何故です!」

 

う...やっぱり噛みついてきたのニャ......。

 

でも、もしこの人がニャイタマ先生みたいな力を手に入れたら間違いなく不味いことになるのは間違いないニャ。

 

それに、そんなことの為にこの力を使ってほしくはないのニャ!

 

仕方ない、ここは前の世界ではテンプレのやり方を実行しようかニャ。

 

 

「よく考えてみて欲しいニャ、メランさんの御両親は何の為にあなたをこの時代に送り込んだのニャ?

それはメランさんに生きてほしかったからだとボクは思うニャ......。

親は子供の幸せを願うものニャ、きっとメランさんの御両親もメランさんに仇を討ってほしいだなんて思っていないはずニャ。

それでもあなたはまだ復讐をするつもりですかニャ?」

 

 

「っ...でも、私は......」

 

あー...これは少し、考える時間を上げた方がいいニャね。

 

クエストは...あぁ、これがよさそうニャね。

 

 

「すいませんニャ、このクエストを受けたいのですがいいですかニャ?」

 

 

「え?でもキミ、アイルーだよね?ハンターの資格持ってるの?」

 

ニャ、失礼な人だニャ!

 

 

「こう見えても立派なハンターですニャ!ほら、その証拠にギルドカードもありますニャ」

 

どうにゃ!これで信じるしかなくなったニャ?

 

 

「本当だわ、ごめんなさいね、ネコのハンターなんて聞いたこと無かったから勘違いしちゃったわ、はい!それじゃあ水没林の素材ツアーのクエストを受け付けました!最近どの地域も狩猟環境が不安定になっているので気を付けてくださいね」

 

 

「ありごとうございますニャ、それじゃあ行ってきますニャ!」

 

 

「いってらっしゃーい!」

 

受付嬢さんの送り出しの言葉を背中に、ボクは水没林へと向かったのニャ!

 

 

 

 

~~NowLoading~~

 

 

 

 

やってきましたニャ水没林!

 

女王領域の水没林と違ってあまり植物が生えてないのニャね。

 

とりあえず、地図を見つつ探索開始ニャ!

 

 

 

 

~~NowLoading~~

 

 

 

 

う~ん......

 

ココ、どこニャ?

 

地図だとエリア7とかだと思うンニャけど......

 

この地図、さっぱりわからないニャ!!

 

これ、ボク大丈夫なのかニャ?ちゃんと帰れるニャよね?

 

 

「ま、最悪マジシリーズ使って走って行けば大丈夫ニャ!」

 

きっとなんとかなるはずニャ!......ニャ?

 

 

【バサッバサッバサッバサッズズンッ】

 

 

「クエエエエエエエエエエエエエッッ!!!」

 

ニャ?クルペッコだニャ、ボクに何か用かニャ?

 

 

「クエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ~~♪」

 

急に現れたと思ったら今度は歌いだしたニャ、とりあえず感想としては......

 

超ウルサイ!

 

これに尽きるニャね!

 

 

「クエエエエエエエエエエエエエ~~♪」

 

まだ続けるのニャ?これドコのジャ○アンリサイタルかニャ......。

 

 

「クエエエエエエエエエエエエエ~~♪」

 

 

「......いい加減に止めるニャ、じゃないと...殴るニャよ?」

 

 

「クエッ!?クエ...シギャアァァァァァアアッッ!!!」

 

ちょっと怒り気味で言ったら今度は鳴き声を変えて叫び出したのニャ。

 

というか、何がしたいニャ?このクルペッコ......。

 

 

「「「「「「シギャアアアァァァァァッッ!!」」」」」」

 

ニャニャッ!?今度はロアルドロスの大群が来たのニャ。

 

というより、またコイツらも修羅種じゃないですかヤダニャー......

 

 

「「「「「「シギャアァァァァァァァッッ!!」」」」」」

 

え~っとニャにニャに?

 

ニャ...?なんニャ...これ......

 

倒...せ?...え?他に何かないのニャ?

 

...もしかしてこれ、ボクの声が聞こえてないのニャ?

 

というかこのロアルドロスたちの様子...何か変だニャ、まるで何かに操られているようニャ.....

 

ボクは修羅ルドロス(ロアルドロス修羅種)達の攻撃を躱しながら考えるニャ。

 

ハッ!もしかして!さっきのクルペッコの仕業かニャ!?

 

だとしたら面倒だニャぁ...でもクルペッコってそんな事出来たっけかニャ?

 

 

「「「「「シギャアァァァァァァァッッ!!」」」」」

 

と、そんなことより今はこの修羅ルドロス(ロアルドロス修羅種)達をどうにかしないとニャね!

 

じゃあ前から使って見たかったこの技の実験台になってもらうニャ!

 

 

「喰らえニャ!―—―必殺ガチシリーズ―――

ネコネコのぉっ.........キャノンッッ!!!!」

 

 

ボボボボッッドッゴオオンッッッ!!!!!】

 

うわぁ...あまりの威力に地形が若干変わっちゃったニャ......。

 

岩肌とか吹き飛んじゃってるし、地面も結構抉れてるニャ。

 

でも、おかげで修羅ルドロス(ロアルドロス修羅種)達が片付けられたニャ!

 

あ、そういえばあのクルペッコは...!

 

 

・・・いないニャね、逃げられたみたいニャ、チッ......。

 

まあいいニャ、じゃあもうそろそろ戻ろうかニャ。

 

......道、間違えないで帰れると良いニャァ......。




という訳で今回はここで終了だニャ!

次回は...そうだニャ。

村の話をお見せしようと思うニャ...多分...。

それじゃあまたお会いしましょうニャ!

seeyounextnovelニャ!

これからのアイルーくんの動向について

  • 渋々弟子入りを認めアステラに同行するニャ
  • 弟子入り✕様子見でアステラへ同行ニャ
  • 弟子✕同行も✕気ままにやるニャ
  • 弟子○けど基本好きにやらせるニャ
  • 全部ほっぽり出してテトルー宅に籠城ニャ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。