日が変わってからの時間的には二本目更新だニャ!
前回までの女王領域の獣人種は...。
エクセリアのオトモを終え、女王領域へと帰ってきたアイル―くん。
食料調達をしながら女王領域の地図作製に取り掛かる。
途中、ナルガクルガ(修羅種)と合流し、女王領域の異変を知ることになる...。
や!ボクアイルーだニャ!
こう見えても瞬殺で君達を粉々にできるニャ
と、物騒なことはさておいて、今は引き続き地図作製のために女王領域を散策してるのニャ。
さて、今日は何処に行こうかニャ?
「ルオォォ」
「え?アプさん今なんて言ったのニャ?」
聞き間違いじゃニャければ最奥部に行けって言ってなかったかニャ?
「ルオォォ」
「え...アプさん、それ本気で言っているのかニャ?」
コクリと頷くアプさん。
アプさん...ボクに死ねというのニャね...。
「ルオォォ」
「え?『ルーくん、あの方にまだ挨拶してないでしょ?』って?そりゃあそうニャけど...」
挨拶に行ったが最後、もう戻ってこられない気がするんだニャ......
「ルオォォ」
「『一言だけでもいいから挨拶してきなさい』かニャ?うぅぅ...分かったニャ、アプさんがそこまで言うニャら行ってくるのニャァ...。」
これで日の目を見れニャくなったらアプさんを恨むからニャ?
~~NowLoading~~
はあぁぁぁ...来てしまったのニャ...。
今ボクが立っているのは女王領域の最深部にある星焔竜の樹と呼ばれる超が付くほど巨大な大樹ニャ。
老山龍ラオシャンロンの数十倍はあるその樹には飛竜種が数多く生息しているのニャ。
そして名前の通り、この樹の天辺にはあの星焔竜の巣があるというわけニャ。
登るのは簡単ニャ、簡単ニャんだけど......
「すごく...行きたくニャい...」
道中の飛竜種を相手にしていくのは別にいいニャ、多分みんな一撃だからニャ。
けど、星焔竜だけは話が別ニャ、実力云々もそうニャけど、エクセリアさんの話によるとアイル―やメラルーに何か思うところがあるみたいな口ぶりだったのニャ...。
「けど、行かニャいとアプさんにまたどつかれそうニャし...行くしかニャいよニャァ...」
仕方ニャい、○○!いざ!出撃するニャ!
とりあえず一気に距離を詰めるために...!
跳ぶニャ!!
【ドッッッッゴンッッ!!!!】
~~NowLoading~~
ニャハァ~♪すごい勢いで飛んでいくニャァ...
それにしても、もしかしてボク、?また強くニャってるのかニャ?
前までこんなにスピード出てた記憶ニャいんだけどニャ...。
本気で飛んでる訳でもニャいのにこれは早いのニャ。
おっと、そんなこと考えている間に速度が落ちてきてるのニャ、そろそろ樹を登っていくしかニャいみたいだニャ。
「グルアァァッッ!!」
あ、野生のリオレウスが襲ってきたニャ!
「ニャンてニャ、喰らえニャ!」
『ネコパンチ』
【ボンッッッ】
全く邪魔しニャいで欲しいのニャ...。
さっきのでまた速度が落ちちゃったのニャ。
仕方ニャい、もう樹に引っ付こうかニャ...。
【ガスガスッッ】
爪を差し込んで固定させるニャ。
爪が折れたりしないのかってニャ?
心配無用ニャ!ボクの爪は業火さんや他のアイルーと違って滅茶苦茶頑丈なのニャ!
それこそゲーム内でハンターが剥ぎ取りに使うナイフみたいに頑丈な優れモノニャ!
さて、後は登っていくだけニャけど...。
普通に登ったら日が暮れちゃうのニャ、けど普通に走ろうとしたら地面に真っ逆さまニャ。
こうニャったら奥の手を使うニャ!
「いくニャ、奥の手...。
--必殺ガチシリーズ--」
『ガチネコダッシュ』
【ズッッドンッッッッッ!!!!!】
ガチネコダッシュ...これはボクの本気の一個だニャ。
通常のダッシュとは違い、実力の五割ほどを出して全力疾走する技ニャ。
これで早さは多分超雷速並くらいだったはずニャ。
ボクが通常時に走れば音速は叩きだせるからニャ。
これはナルさんが言っていたから間違いないニャ!
ナルさんも修羅種だから並の固体より数千倍も速いからそれを余裕で追い抜ける速度が出せるだけあって音速くらいじゃニャいかって話だったニャ。
と、そろそろ頂上が見えてきたのニャ。
このまま一気に逝くニャ!
~~NowLoading~~
「ふう、なんとか着いたのニャ」
この世界に来て初めてちょっと本気出したかもニャァ...。
でも...。
「目的の星焔竜の姿が見当たらニャいニャ」
ホッ...居ないならもうさっさと引き上げて......
【バサッバサッバサッ...ズズンッ】
こ、この音は...まさか...
「グルル?」
「で、出たニャーーーーー!!!」
「グルッ!?」
~~NowLoading~~
「グルル」
「ニャア、大分落ち着きましたのニャ...」
あの後、パニックに陥ったボクを星焔竜さんが落ち着かせてくれたニャ...。
一瞬パニックの余りに樹から飛び降り自殺しそうになったり、フルパワーで大樹に一撃入れるところだったのニャ...。
星焔竜さんが止めてくれニャかったら大惨事にニャってたと思うニャ...。
「グルル?」
「ニャ?『どうやってここまで来たの?』ですかニャ?単純に樹を跳んで登ってきましたのニャ」
途中何度か飛竜に襲われたりしたけど、特に害はニャかったから黙っておくニャ。
「グルル」
「『じゃあここへは何しに?』知り合いに言われたので挨拶に来ましたのニャ」
後は地図作成も兼ねてだけどニャ...。
それよりも話していて気になったことが一つあるニャ......
このリオレイア、凄く人間臭いのニャ。
しかも前世での女子高生くらいの軽さがあるニャ...
ボク?ボクは前世では普通に社会人だったのニャ。
と、まあボクの過去なんかは置いといてニャ...
「スフィアさん、ちょっと聞いていいですかニャ?」
「グルル?」
「スフィアさんてもしかして元人間だったりしないですかニャ?」
「ッッ!?!?」
この反応、黒だニャ...。
「グルル」
「『どうして分かったの?』ですかニャ?ボクも元々人間だからなのですニャ」
「ッッ!?!?!?!?」
驚いてるニャァ、無理もニャいと思うけどニャ。
「グルル」
「『ここに来る前に誰かにあった?』ですかニャ?いえ、会ってませんニャ、気が付いたらこの世界でアイルーになってましたからニャ」
あの時は本当にびっくりしたのニャ...。
目が覚めたら森の中だったからニャァ......
「グルル」
「『普通に転生してきたってこと?』ニャ?多分そうだと思いますニャ」
「.........」
ニャー、ニャんだか考え込んでしまったのニャ、そろそろボクも帰りたいんだけどニャ...。
~~NowLoading~~
「グルル」
「『話は変わるんだけど...』ニャ?なんですかニャ?」
「グルル」
「『その毛並みモフらせてくれない?』......ニャニャ?」
モフる?腕もニャいのにどうやって撫でるのニャ?
「モフるのはいいですけど、どうやるのですかニャ?」
「グルル」
ニャニャ!?スフィアさんの様子が!
【デンッデンッデンッシュイィィィィン...】
なんだか、ポ〇モンの進化みたいだニャァ...
【テレテレテレテレテーン!!】
おめでとう!スフィア・ルフネは擬人化に成功した!
って!ポ〇モンの進化じゃニャいニャ!
「ふう、これなら問題ないでしょう?」
「ニャニャァ...スフィアさん擬人化出来たのですニャね...」
というかなんともすごい格好だニャア...
あんなに露出の多い巫女服着てて恥ずかしくニャいのかニャ?
「まあ、これでも古龍だからねー...さて、それじゃあ...」
ニャ...ニャんだかすごく嫌ニャ予感が......
「今日は返さないからね?」
「ギニャアァァァァァァァ!?!?!?!?」
その日、女王領域中にボクの絶叫が響き渡ったという事をジンくん達から聞いて1週間ほど住処に引きこもったのはまた別のお話だニャ...。
はい!というわけで今回はここまでニャ!
次回は...決まり次第書いていきますニャ!
それじゃあまた次回お会いしましょうニャ!
SeeYouNextNovelニャ!!
これからのアイルーくんの動向について
-
渋々弟子入りを認めアステラに同行するニャ
-
弟子入り✕様子見でアステラへ同行ニャ
-
弟子✕同行も✕気ままにやるニャ
-
弟子○けど基本好きにやらせるニャ
-
全部ほっぽり出してテトルー宅に籠城ニャ