この素晴らしい世界でゆんゆんのヒモになります 作:ひびのん
仮面がないので、今は表情がよくわかる。バニルは逃げたはずじゃないのか? ……そう考えていたために、油断しきった俺たちは、何が起きたのかわからなかった。
悪魔がいなくなっても、アンデッドは動き続けてる。いったいどうして?
真っ先にそれに気づいたアクアが杖を構える。しかし、雰囲気の違いを感じ取ったのだろう。カズマがアクアを留め、前に出た。
「さっきと声も雰囲気も違う。あんたこそ、何者だ?」
「おお、これはすまなかった。先に名乗るのが礼儀というもの。私は、キールと言う」
「キール? あんたさっきのバニルってやつじゃないのか?」
「ちょっと待ってください。キールって、もしかして……」
「いかにも、お嬢さん。わたしがこのダンジョンの主だよ」
「え、どういうことだ?」
「えっとね、多分さっきの悪魔は取り憑いていただけで、今話しているのは別な人……アンデッドだと思うの」
ややこしい。しかしアクアもゆんゆんも理解しているようで、カズマと俺はやはり首をひねっていた。
「なるほど、確かに漂ってくる臭いも変わってるわ。さっきのバニルとかいう悪魔に身体を乗っ取られていたみたいね。さて浄化ね、”セイクリッドターンアンデ”……」
「ちょ、ちょ、ちょっと待て!! 早まるなアクア! 敵感知スキルに反応がない!」
「ええ? むぅ、どういうことよ……?」
今回はさっきよりも幾分か冷静なようで、不満げながらもアクアは放とうとしていた魔法を停止させた。
「キールさん。あんたもさっきのやつと同じ魔王軍なのか?」
「いいや違う、フリーの元魔法使いさ。信じてもらえるかな?」
「……まあ、敵意もないみたいだし。話しあいで解決したいし、カズマいいよな?」
「はい」
「そりゃもちろん。聞いたかアクア?」
「うむむ……仕方ないわね。ちょっとだけよ」
仕方なしという風に矛を収めた。大悪魔のときはもっと問答無用だったが、相手の理知的な言葉に冷静になったようだ。とはいえ、じろりと睨みつけてはいるが。
ここは俺が話をする、とカズマが前に歩み出た。
「俺はカズマ。後ろのあの青い髪のアークプリーストがうちのパーティーメンバーのアクアで、あとの二人のアークウィザードと臨時パーティーを組んでる。見たらわかるかもしれないけど、俺たちは冒険者だ。あんたがここのボスなのか?」
「そうさ。とある事情で、長い間眠りについていたのだがね……さて、冒険者のカズマ殿。浄化されるのは望むところではあるのだが、少しだけ話をしても構わないかな?」
「アンデッドなのに浄化されたいのか?」
「あんまり時間はないわよ。あの悪魔を野放しにしておけないし……」
「それも含めて、まず君たちに謝らなければならないことがあるのだ。聞いてもらえないかな」
「……あの、やっぱりさっきの悪魔さんと関わりが?」
「ああ。実は、今日君たちがここに来ることを、わたしは知っていたのだよ」
カズマの眉が顰められた。
「どういうことだよ。俺らがここに来るのを決めたのは、今日たまたまショウたちのパーティーに会ったからだぞ」
「君たちは、あの悪魔の正体を知らないようだね。彼は万物を見通す悪魔と呼ばれている、七大悪魔の第一席とまで呼ばれる男だ」
「なんだそりゃ、知ってるか?」
「わたしが知るわけないじゃない」
「だよな。けど万物を見通すって、そんな馬鹿なことが」
「いえ、悪魔は契約者の願いを叶えるその特性上……万物とまではいかなくても、心の中を見破る能力を持っている方も多いそうです」
「……魔王軍ってのは、ほんと関わり合いになりたくない奴らの集まりだな。なんでもありかよこの世界は」
カズマはうへえ、という顔をした。俺も同意見だ。この世界に来てからはまともに過ごしているが、向こうの世界の記憶まで覗かれては厄介極まりない。消したハードディスクや、パスワードのかかったアカウントの中身まで丸見えになるのだろうか。勘弁してほしい。
ってことは、魔王軍に異世界転生者であるということを知られてしまったかもしれない訳か……大丈夫だろうか。
「わたしたちが来るのがわかってて待ってたということは、何かしてほしいことがあるんですか?」
「……わたしを浄化してほしいのだ」
「つまり、ちゃんと天に召されたいってことですか」
「浄化されようとするくらいなら、アンデッドにならなければよかったじゃない」
「その通りだ。しかし、この話は少し長くなってしまうが……」
「いいわ、話しなさい。悪魔も気になるけど、何か事情がありそうだし。それにリッチーを放って戻るっていうのはちょっとね」
「リッチー……? おい、リッチーだって!? それってウィ……魔王軍の幹部にもいるくらい強い種族のアンデッドじゃないか!?」
一段と驚いた声をあげた。魔王軍の幹部にもリッチーがいるのか、よく知ってたな。
正体が明かされたからといって特に動揺した様子もなく、それから話し始めたリッチーの話を聞くことにした。最初は陰鬱な話が続くのかと思ったが、予想を裏切りなかなかスリルに満ちた人生の話であった。
「……つまり、そこのベッドで寝ている彼女がそうってわけ?」
「ああ。彼女はどうかね?」
「安心して、このお嬢様は安らかに成仏してるわ」
「それはよかった。とはいえ、彼女のことはそこまで心配していなかったがね」
「お嬢様をさらって逃げ、そのお嬢様を守るためにリッチーになった、か。凄いのか凄くないのかよく分からない話だな……」
「す、素晴らしい話だと思います!! 魔法使いとしても、一人の女性としても、憧れます!」
「ははは、そう言ってもらえると嬉しいよ、紅魔族のお嬢さん」
「それで。さっきの悪魔とは結局どういう関係なんだ?」
「……ここで眠っているときに突然彼がやってきてね。それが初めての面識だったが、彼はわたしにこう言ったんだ」
『吾輩、魔王軍幹部のバニルと申します。ダンジョンの主リッチー殿とお見受けする、どうぞよろしく。さて、いきなりですまないが、目覚めてはくれぬだろうか?』
「それで長い眠りから覚めたってわけか。あんたはそいつと何を話したんだ?」
「このままでは、わたしは浄化されることなく長い時をここで待ち続けることになると。そしてその長い時の果てに、彼女の元に辿り着くことができなくなると、そう彼は言ったのだ」
話が壮大すぎて、いまいちぴんと来なかった。しかし女神たるアクアだけは今の話を正確に理解したようだ。
「それは……まあ確かに問題ね。アンデッドは、そうある時間が長ければ長いほど罪深くなっていきやすいし、ここに引きこもっている間に何が起こるかもわからないしね」
「あの悪魔が嘘をついている可能性は?」
「ええと、悪魔は嘘はつけないはずだから……そこまではっきり言うということは、間違いないと思う」
「それで、あんたは何を話したんだ?」
「私を浄化できる人物がここを訪れる。だから、しばらくわたしの体を貸せと。そうすれば貴様の願いは叶うだろうと、彼は続けて言った」
「悪魔の契約ってやつね。契約してしまったなら、場合によっては女神でも助けられないわよ?」
「無論、契約は交わしていない。ただ、今日この時のために身体を貸せと、結局取り憑かれてしまってね。ああ、その間君たちに迷惑をかけてしまったようで、申し訳ない」
「それだけなら、別に俺らに謝る必要はないんじゃないか? 無理矢理乗っ取られてたんだろ?」
「それも理由だが、それだけじゃない。私が返事をする前に乗っ取られたとはいえ、その言葉に心揺さぶられてしまってね。その隙に付け入られてしまったのだ」
「…………」
「それに、無理矢理乗っ取られていなければ、甘言に乗っていたかもしれない。そんなモヤモヤした気持ちのまま君たちに会ってしまって、本当にこれでいいのかと思ってしまってね」
先ほど、自分の過去を陽気に話していたときとは一転して、表情が陰っていた。自分が同じ立場ならと思うと、彼の気持ちは理解できた。
そのつもりはなくても、浄化されなければ、妻と同じ女神エリスの前に行くことができなくなってしまう。永遠にこの狭い空間に閉じ込められてしまうというのも、想像するだけで耐え難いというのに、そんなことを言われたら一体どうなってしまうのだろう。
そんな気まずい空気漂う中。アクアだけがあっけらかんとした態度で、少し考えてから得意満面に言い放った。
「なんだ、てっきり契約したのかと思っちゃったじゃない。そんなことならなんの問題もないわ! わたしに任せなさい!」
「……一度は悪魔に唆されかけてしまったわたしを、浄化してくれるのかい?」
「任せなさい! この女神アクアの名において、とっておきの魔法であなたを浄化してあげるわ!」
「え……?」
アクアは、キールの独白を聞いていなかったのか不安になるほど自信満々に、どんと拳で胸を叩いて太鼓判を押した。
あっけにとられたキールに、逆にきょとんと目を丸くする。
「何よ。女神の言葉でも信じられないの?」
「め、女神……? いやまさか。しかし、神聖なエネルギーを放っているとは思っていましたが……あなたは、まさか本物の……?」
「そう言ってるじゃないの」
「ああ……まさか、そんなことが」
キールは初めてその正体に気づいたようだ。取り憑かれている間は意識がなく、バニルからは何も聞かされていなかったのだろう。
カタカタと顎を震わせ始めたキールに寄り添って、微笑んだ。
「大丈夫。少しばかり道は逸れてしまったようですが、あなたが言うように誰かを想って、ちゃんと善行を積んできたなら、きっと正しい道に進めます」
「し、しかし。わたしはアンデッドで、しかもリッチーで……」
「安心して。あなたが何者であろうと、女神アクアの名においてそれを保証しますから」
「……ああぁ……なんと言えばいいのだろう。悪魔が女神と引き合わせてくれるなんて、不思議なこともあるものだ……」
「んー……それは認めかねるけどね」
フードを深めにかぶったキールは、声を震わせてそう言った。ほんの少しだけ陽気な笑みを浮かべていたのが印象的であった。
カズマは顔を引きつらせてアクアを見つめており、ゆんゆんは二人を前に涙を浮かべていた。そして俺はといえば、ただただその二人のやりとりに聞き入っていた。
「なあショウ、あいつは誰に見える?」
「アクア」
「ギルドの酒場でどんちゃん騒ぎして宴会芸を披露してる宴会芸の神様といつの間にすり替わったんだ?」
「いいから、今は静かにしとけって」
そして狐につままれたようなカズマをさておき、アクアは浄化のために準備が必要だと言って少しの間待つことになった。
キールは涙をアンデッドの身体になりながらも、自らの妻であった骨の手をとり、浄化までの間は涙を浮かべながら髑髏と見つめ合っていた。心なしか既に天に召されたはずの彼女は笑ったようにも見え、すぐそばに彼女の霊体が、キールの最後を見守るために浮かんでいる姿が見えた気がした。
一体このキールという魔法使いは、この薄暗い部屋でどれほどの時を過ごしたのだろう。愛した女性を守るためにダンジョンを築いて、この場所を守り続けるというその行動そのものが、とても眩しかった。
そして異世界にやってきて、魔法がうまく使えないからと言って昼から飲んだくれようとしていた自分が、とてつもなく恥ずかしくなった。……帰ったら魔法の練習をしよう。今は弱くても、練習を続ければきっと、ゆんゆんと同じくらいの魔法が使えるときが来るかもしれない。
涙腺が崩壊してしまったらしいパーティーメンバーをチラ見しながら、もう少し頑張ってみようと、密かに心に決めた。
やがて「さ、できたわよ。準備ができたらそこの魔法陣に入って」と地面に魔法陣を書いていたアクアが言い、浄化が始まった。神聖な青光に照らされたその浄化の様子を、他の三人は遠巻きに見守った。
アクアは優しく、そして静かにダンジョンの主であるキールに語りかける。神の理を捨ててアンデッドになったはずのキールは、最後の瞬間まで女神に祈りを捧げていた。
「……”セイクリッド・ターン・アンデッド”」
最後に、彼が何を思ったのかは分からない。
妻よ、今行く。
そんな言葉を最後に、安らかに微笑みながら光に包まれていく様子を見る限り、キールという一人の魔法使いの人生は、彼にとって満足のいくものであったことを物語っていた。
地上に戻ってきた俺たちは、すっかり夕日に染まった空に目をやられ、たまらず目を擦りながらキールのダンジョンをあとにした。
「まさか、初心者ダンジョン攻略に行ってあんな目に遭うなんて……どうなってんだよ」
「まあまあ、いいじゃない! ねえカズマ、これ一体いくらになるかしら! 十万? 百万? もしかして一千万エリスになっちゃったりして!」
「……ああ、よかったいつものアクアに戻ってる」
カズマは来るときには持っていなかった荷物を背負っている。
白布の中に包み込まれるのはキールのダンジョンで見つけた、宝石や黄金の数々。アクアが煌びやかな宝物に目を輝かせ、頭の上で何かを思い浮かべているようだ。
「いいか、わかってるとは思うが、こいつは俺たちのショウのパーティで折半だ。そしてお前への小遣いは全て借金返済に充てる」
「ええっ!? ちょっと待ちなさいよ! キールを浄化したのはわたしなのよ!! 少しくらい大目に見てくれたっていいじゃないの!!」
「……じゃあ聞くが、お前の借金は具体的にいくらだ」
「ええと、あの日の会計がいくらで、この日が……あ、あはははー……いくらだったかしらー」
「小遣いはなしだ」
「ううぅ……カズマさんの鬼! この人でなし!」
俺は二人からそっと目を逸らした。
報酬はきっちり四等分という話だが、これほどの大きさの黄金、いったいどれほどの価値になるのだろう。いますぐそばに黄金の数々があって、それが全部俺たちのものだなんて、元日本人としてはなかなか実感が湧かない。
「ねえアクアさん、さっきの悪魔は大丈夫かな。どこにいるか分からない?」
「全然感じないわ。まったく、見つけたらただじゃおかないんだから!」
「さっきの口ぶりだとわざわざ俺たちに会いに来たっぽかったけど……結局、何だったのやら。魔王軍の幹部ってのはほんと人騒がせなやつだよ」
「まあ、そう気にしても仕方ないさ。宝も手に入ったんだし喜ぼうぜ」
「そりゃそうだけど。はあ、ただお試しで初心者用ダンジョンに潜っただけのはずが、魔王軍幹部の悪魔と出会ったり、リッチーを浄化したり、とんだ大冒険だよ。もしかして俺は呪われてるのか?」
「そ、そんなことないと思うの! わたしたちちゃんと生きていますしっ!」
呪われているとまで言わなくても、かなり運が悪いことには違いない。
ゆんゆんの言う通り、生き残っているのだから運がいいとも言えるだろうか。
「なんか嬉しそうだな、ゆんゆん」
「へ? そ、そんなことないよ。こんな冒険者らしい冒険ができて、わ、わたし、今日はすごく嬉しかったです! えへへ……」
「……まっ、確かに冒険者らしい一日だったのは確かだな」
夕日に照らされた茜雲を見上げ、カズマは柄になくいい笑顔を浮かべていた。
そんな風に笑い、愚痴りあいながら疲労困憊のまま四人で歩いて、やがてアクセルの街の門が見えると、誰かがほっと息を吐いた音が聞こえた。
また無事に帰ってくることができた。
そう思ったのだが。
「あーーーーーっ!!!! やっと戻ってきましたね、この裏切り者!!」
「ん? この声は……急に嫌な予感がしてきたぞ」
声は門の方から。突然腹痛に襲われたときのような表情に変わったカズマは、唇を噛みながら恐る恐る自分たちに近づいてくる人影を目を凝らして見つめた。
「あら、めぐみんとダクネスじゃないの」
「お、おうお前ら。どうしたんだそんなに急いで?」
目を逸らしながら、平静さを保とうとしているのが丸わかりな棒読み声で問いかけるも、一人先に走り抜けてきた、冒険者装備のめぐみんは冷静さを取り戻さない。
「聞きましたよ!! わたしたちが一日中馬小屋で寝ている間、四人だけでダンジョンに行ったそうじゃないですか! ゆんゆんを誘ってわたしを誘わないなんてどういう了見ですか!? あと、なんでそんな面白そうなことに誘ってくれなかったのですか!」
「いや! だってお前はぶっ倒れて、寝てただろうが!!」
「カズマ、その背中に背負っているものはなんだ?」
ここ数日アクセルで見かけなかったダクネスだが、いつも通りの純白の鎧を着込んで首を傾げた。
ちなみに背後でゆんゆんがきょとんとして、それから誇らしげに胸を張ってみせた。それを見ためぐみんは何も言わなかったが、ぐぬぬぅと、悔しそうに歯嚙みした。
「聞いてよダクネス! なんとね、わたしたちダンジョンに潜ってお宝を見つけちゃったの! だから今日はみんなでパーティーしましょう!」
「馬鹿! さっき借金返済に充てるって言っただろうが!!」
「宝!? 宝ですって!? 聞き捨てならない言葉が聞こえてきましたよ! それほどまでに心躍る大冒険をしてきたというのですか!?」
「ふふん、本当にすっごい大冒険だったんだから!」
「うぬぬぬぬっ……」
「落ち着け、そんなはずじゃなかったんだ! 考えてみろ。初心者用ダンジョンに潜っただけで、魔王軍の幹部やリッチーに会うなんて誰が想像できるっていうんだ?」
「魔王軍幹部にリッチーですって!!? カズマっ、紅魔族随一のアークウィザードたるこの私を、そんな心躍る冒険に誘わなかった罪は重いですよ!」
「め、めぐみん、近い、近い!!」
「これは許し難いです。償いとして、今日からわたしの日課の一日一爆裂にとことん付き合ってもらいますからね!」
「だーかーらー不可抗力だっての!! そんなに会いたきゃ、お前一人で挨拶にでもなんでも行け!」
「……ところでアクア、ショウ。魔王軍幹部と聞こえたが、それは大丈夫だったのか?」
ゆんゆんは嬉しそうに自分の世界に入り込み、めぐみんとカズマは取っ組み合いの喧嘩をはじめてしまった。ダクネスはそんな様子に呆れながらも、心配そうにそう聞いてきた。
「とりあえず生きて戻ってきたけどな。けどあいつは、アルカンレティアで幹部を倒した俺たちを探しているみたいだったぞ」
「でもでも、相手は悪魔で、このアクア様がついてるんですもの。大船に乗った気で任せなさい!」
「それは頼もしい限りだ。何かあった時は頼りにしている。……さて、何事もなかったようで安心したぞ。わたしも先ほど戻ってきたばかりでな。日が暮れないうちに、ギルドに戻らないか?」
「そうだな。おーい、みんな帰るぞ!」
もう日は見えないところまで落ちて、空は半分藍色に染まり始めていた。
いまだに騒がしいメンバーと、そして未だ夢見心地なパーティーメンバーと一緒になって、俺たちはアクセルの街に帰還した。
これで一旦終わります。
伏線散りばめたまま待たせてしまう形ですみません、また続きが書けたら投稿します。
このすば3期早く来い来い