この素晴らしい世界でゆんゆんのヒモになります 作:ひびのん
「……お前らなんともなかったのか?」
「いや……まあ。うん。何があったかは……」
地獄絵図。
何があったかはすぐにわかった。カズマの目が死んでいて、ダクネスの肌は妙にツヤツヤテカテカしている。ご満悦の様子。ゆんゆんのものと少し違う柄のペンダントを、それはもう胸元に大事そうにつけている。
「ダクネス、そのペンダントは?」
「ああ、これは私がエリス教徒である証だ。これを出しておけば勧誘を受けないと思ったのだがな。予想以上の成果だったよ!」
「……散々だったの間違いだろ!! 頼むから早くしまってくれ!」
「断る」
しかしダクネスは仕舞う様子をまったく見せなかった。
お、おいおい。この熱心な信者だらけのアクシズ教の総本山であんなものを出してたら……
「ああっ!!」
「きゃぁっ!?」
背後でゆんゆんの悲鳴が聞こえ、振り返る。
食パンを口にした街の人と一緒に尻もちをついていた……お、おお。ゆんゆんほどじゃないけど結構可愛い子だ。って、いやそうじゃなくて!
「だ、大丈夫か!? ゆんゆん、怪我とかしてないか?」
「そこの街の方も怪我はないか?」
「まっ待てダクネス!! だめだ!」
ちょうど曲がり角で頭をさすりながら、俺とダクネスが慌てて駆け寄ったのを、なぜかカズマが慌てて止めようとした。
「あ、ああ……すみません! 私の不注意で。本当にごめんなさい!」
「へっ。う、ううん、気にしてませんから。あなたこそ大丈夫ですか?」
「平気ですっ。あ、すみません。手を貸していただいても構いませんか?」
「ああ、手を貸そう」
ダクネスの伸ばした手は完全にスルーされた。
二人で一緒に何事もなかったように立ち上がったあと、その子はあざとく後ろで手を組み、心から嬉しそうに顔を赤らめながら、胸を突き出すように笑顔を振りまいてみせる。ついでに俺とカズマに、ウィンクしてみせた。
……ええぇぇ。
「ありがとうございます。あっ、みたところ旅の方ですね。本当にすみませんでした!」
「い、いえ。その。気にしないでください。それよりどこか痛いところはありませんか?」
「わたしは大丈夫です。そ、それより、あなたにどこか怪我させちゃってたら……ああ、どうしましょう……あっそうだ! このすぐ近くにアクシズ教団の運営している診療所があるんです! お金は私が払いますので、診てもらいましょう!」
「え、ええっ!? 本当にどこも痛くないし、あ、あの。それに初対面のひとにそこまでしていただくわけには……」
「いいんです! 困った時はお互い様ですから!! すぐ終わりますから皆さんもぜひ! ぜひアクシズ教団に!!」
「結構です」
カズマの即答に、行く気になっていたゆんゆんが、がーんとショックを受けた。しかしカズマの方が正しい判断だと思った。
「ささ、そこのエリス教徒なんて置いといて行きましょう! ねっ!」
「結構です」
親切にされたおかげかコロッと騙されかけていたゆんゆんを引きずり、いそいそと逃げ出した。
すると追いかけてきた。「ま、待ってください!! ちょっと立ち寄ってもらうだけでいいんです!! あなたの為なんです!!」と聞こえたが、全力で逃げる。
「ハァハァ……くそっ。この街は……この街はぁっ!!!」
「つ、疲れた……なあ。そういえば、アクアとめぐみんの姿が見えないけど?」
「二人とも先に教会に行ってる。アクアのやつがちやほやされたいとかなんとかいって……あいつ、旅の目的分かってんのか? というか! あのアホ女神にこのクソ強引な勧誘をさっさと辞めさせるよう言わねえと!」
「わ、わたしは別に構わないのだぞ? こ、この強引に迫られる感じ、んっ……たまらん」
「おい。いまなんつった」
「何も言ってない」
ダクネスは凛とした顔で返した。
「ところでカズマ。さっきから気になってはいたのだが、水の都という割には水路に水が流れてないな?」
「それより早くペンダントをしまえ、さっきから子供から石飛ばされてんぞ。いてっ、こっちも当たってるから! ……そういえばそうだな。これ水路だろ? 水の都っていうわりには見かけないな」
「なんかイタズラしたやつがいたらしいぞ。アクシズ教団はエリス教徒の仕業とか言ってたけど」
「絶対なんの根拠もないやつだろ……お、ここが教会か。へぇー、さすがにでかいな」
そこは冒険者ギルドと遜色ないほど大きな、正しく一宗教の総本山といっても差し支えないほど大きな建造物。
水の都の象徴とさえ言われるこの建物は、滑り落ちる水で彩られ、噴水の飛沫でステンドグラスが光り輝き、"水の女神"を祀る建物であると誰もが一目でわかるほどに美麗であった。
カズマの「一刻も早くクエストを終わらせよう」という提案により、開きっぱなしの教会の扉をくぐる。
「あれ? 教会の人が見当たらないぞ」
「出かけてるんじゃないですか? お買い物とか……」
「妙だな、アクシズ教のことはあまりよくは知らないが、普通は扉を開けたまま教会を留守にすることなどないはずなのだが……ううむ?」
広々とした身廊にも祭壇にも。
一通り見回したが、どこにも人がいない。
「なあ。管理する人の一人や二人もいないのか? おーい!! ……それにアクアとめぐみんは先にきてなきゃおかしいだろ。なあショウ。ここで、間違ってないよな?」
「一番広い通りの、一本道の一番奥だぞ。間違えるほうが難しいだろ。な、ゆんゆん」
「待てカズマ。どこからか、何か妙な音が聞こえないか?」
「妙な音だって? ……確かに、なにか震えるようなカタカタって音が……」
耳をすませると、確かに、何かが聞こえてきた。何かが震えているような……
「ああっ! め、めぐみんっ。めぐみんじゃない!?」
ゆんゆんが見つけた。
埃のたまった隅っこで、杖を震わせる小柄な身体を……
「ど、どうしたのそんな隅っこで……!? か、顔も真っ青だよ……?」
「ああ……ゆんゆんですか……ひぃっ!?」
少し安心した表情を浮かべて、顔をあげためぐみん。
ゆんゆんの豊かな胸の間に下がったペンダントを視界に入れた瞬間に、頭を抱えて発狂する。
「や、やめてください!! あ、あ、あっあなたもアクシズ教に勧誘するつもりですかっ!?」
「そんなことしないよ!? ねえ、ど、どうしてそんなに怯えてるの? わたしたち友達だよね?!」
「すみませんすみません! 本当にゆるしてください。私が悪かったですから、どうか勘弁してくださいお願いします! お願いです、とも、友達でいいですからっ、どうか! どうか許してください……!!」
「め、めぐみん……めぐみん、お願いだから怖がらないでぇ……う、うわぁぁっ、めぐみん、めぐみぃぃぃん!!」
胸元のペンダントを見た途端に、めぐみんは着信を受けた携帯となり果てた。教会の片隅で、トレードマークの帽子がずれているのも気にせず、杖を大切そうに抱きかかえながらガタガタ震えてる。てこでも動かなさそうだ。見捨てられたゆんゆんが涙目に揺すったが、同じ言葉を出し続けることはやめないのに、反応すらしない。カズマやダクネスも呆れかえっていたが、やがて覚悟を決めたカズマがめぐみんに寄り添った。
「大丈夫だぞーめぐみん、まだゆんゆんはアクシズ教徒じゃないぞー。なあ、アクアは一緒じゃなかったのか?」
「アクアは……プリーストの人と一緒に出て行きました……今日はプリースト案件の事件があったみたいです……」
「事件? それにしたって誰もいないってのは妙だな。悪いけどゆんゆん、クエストは後だ。まずはアクアや他のプリーストを探すってことでいいか?」
「う、うん。ねえめぐみん、これが怖いの? しまうから。ね、怖くないでしょ。ねえっ?」
「あぁぁ……アクシズ教が……アクシズ教の人がいっぱい……あわわ……」
同族の親友に怯えられて泣きそうなゆんゆんと、立ち直れないめぐみんは、しばらく動けなさそうだ。
「カズマ。どうする? このままここで戻ってくるのを待つか?」
「それでもいいけど。あいつのことだからいつ戻ってくるかわかんねーし、探しにいったほうが早そうだ。けど、どこにいるのかな」
意見を聞くために「ダクネス」と呼び掛けたカズマだが、教会の外で子供達に石を投げられて丸くなっている真っ最中であった。うわぁ……あ、駆け出してった。
「こらーっ、ガキども! 散れ、散れっ!!」
「……なあカズマ、この街はいいな。いっそみんなでこの街に住まないか?」
「ぜったいに断る!!」
げっそりしたカズマに同情の視線を送る。でも、これがいつものことらしいので、何も言わなかった。
「なあショウ。めぐみんも動けなさそうだし、アクアを探してきてくれないか? こいつらから目を離したら大変なことになりそうだから……」
「ああ。それとカズマ、この前はハーレムパーティーとか言ってほんとごめんな。いやほんとに」
「そう思うなら、一人でいいからトレードしてくれ……上級職同士のトレードだし、悪くないだろ?! な?」
「ごめんそれは断る。行くぞゆんゆん! そっちはそっちで頑張ってくれ」
「くそおおおおぉぉおっ!! はやく行っちまえ!!」
教会の外は晴れ渡っていた。
透き通るような、どこかの女神の髪色のような青さが広がっていた。
「すみません。教会の人がどこにいるか知りませんか? あと、アクア様みたいな水色の髪をした旅人を探してるんですけど」
「おや。もしかして入信の方ですかな!? それでしたらこちらの紙にお名前を書いていただけば、あなたもすぐアクシズ教徒になれますぞ!! 今ならこのアクア様の加護を受けた石鹸も……」
「い、いえ結構です。ご存じないなら結構ですから。あの、いまは荷物になるんで、帰るときにでも……」
「そう言わずにですね! ああ、ですが今は教会のアークプリースト様は、街の水源や湖を浄化しにいっているらしいので、洗礼は少し後になってしまいますな!」
「ありがとうございます!! さ。ゆんゆん、行くぞ!」
「ああっ! 待って、受け取って!」
ずっと後ろに隠れてたゆんゆんの手を引いて、さっさとその場を逃げ出した。
「どうしたんだ? さっきは話しかけられて嬉しそうだったのに。なんか元気ないぞ?」
「う、うん……めぐみんがね、私のこと怖いっていうの。わたしがアクシズ教のネックレスしてるから……アクアさまには感謝してるけど……アクシズ教に入ったら、めぐみんに嫌われちゃう……」
「……と、とりあえずめぐみんが回復してから考えようか。旅費がかかるとはいえ、そこまで急ぐこともないんだしさ。おや? お、おい。なんだあれ」
「へっ? あれって……」
ゆんゆんが恐る恐る、背中から顔を覗かせた。
「な、なにあれ。湖が、紫色に……昨日はあんな色じゃなかったよね」
「煙が上がってるぞ。うへえ、なんか、変な臭いもする。ぜったいあれ、やばいやつだよな」
「さっきも街の人が言ってたよね。水路に変なものがばらまかれてたって……」
坂道から見えた景色に、二人で顔を見合わせた。
確実に何かが起こっている。広がる水辺の景観は”アクア様の加護を受けた美しい水の都”というにはふさわしくない。どちらかといえば、魔王城の毒沼と言われてもおかしくない、異常に禍々しい気が漂っている。
何かが起きている。
「行くぞゆんゆん!!」
「う、うん!!」
俺たちが走っていると、異変に気付いたらしい街の人も増えてきた。たまに湖のほうを指差しながら井戸端会議に勤しんでいる。
湖のほとりにたどり着くと、十人ほどの青服のプリーストが湖に向けて、何かの魔法を放っていた。紫色が、澄んだ水色に少しづつ戻り始めている。プリースト職の浄化魔法だろう。
「あ、あのっ。これは一体……!?」
「おおっ、そのペンダントからお見受けするに、同士ですな! ご心配をおかけしております。ですが何の心配もいりませんよ。いまはアクシズ教のプリーストが総出で浄化に勤めています!」
「いえ、そうではなく! 何が起きてるんですか!?」
「う、ううむ。それがですな。まだ我々も事態を把握していないのです。街のアクシズ教徒の通報を受けて駆け付けたのですが」
湖の入り口から拡散するように広がる紫色を、どうにか止めようとしているようだったが、芳しくなさそうである。
「あと、ここに青髪の旅人のアークプリーストが来ませんでしたか? 連れなんですけど……」
「おおっ!! あの方とお知り合いでしたか。でしたらお話してもよろしいでしょう。君、頼むよ」
「実はここ数日の騒ぎでばら撒かれたのは、特殊なモンスターの毒のようでして……幸いにも中毒者はおりませんが、あのアークプリーストの方にも協力してもらっていまして。いまは街のほうの浄化をお頼みしています」
「も、モンスター毒? それってどんなものなんですか」
「それが、触れただけで麻痺毒状態に陥るような……原液であれば触れただけで死に至るような強力なものでしてな」
「死っ!?」
腹の底から驚いた。
どうやら、想像以上にとんでもない事態に遭遇してしまったらしい。
「アクシズ教徒の巡回のおかげで早期に発見できましたが、そうでなければ住人が危険に晒されるところでした……いまはアルカンレティア中の警備隊が巡回しておりますので、どうかご安心を!」
「そんなことになってたなんて……ありがとうございます」
「いえ、街を守るのはアクシズ教徒として当然のことですから。あなたがたの探しているアークプリースト様は、女神アクア様の石像のある噴水広場におられると思います」
カズマはこのことを知らない。急いで戻ろう。
頭をさげたところで、来た道からすたすたと歩いてきた。その人は足を止め、不思議そうに言う。
「あら、ショウとゆんゆんじゃない。どうしてこんなところにいるわけ?」
「ああっ! 旅のアークプリースト様!!」
きょとんとしながら、向こうからアクアがやってきた。
「いや! 探してたんだよ。教会で待ち合わせしてたのにどっかいっちゃうから!」
「しょうがないじゃない。だってこのアルカンレティアの危機と聞いたら黙ってられないもの! あ、えっと……ゆんゆん、あなたも納得してくれるわよね。ね? 報酬天引きとかならないわよね?」
「は、はい!! あの、そちらの人たちは」
「アクシズ教のプリーストの人たちよ! いま上のほうを、この私の聖なる力でまとめて浄化してきたところ。カズマたちは?」
「教会でお前を待ってるけど……なんか大変な状況みたいだな」
後ろには十数人のアクシズ教のプリーストと思わしき人をゾロゾロと引き連れていた。
そして、後ろの湖を見つけたアクアは。
「あああああっ!!!? ちょっと、なに、ここもこんなに汚されてるわけ!?」
「は、はい。街のすべての水路はこちらにつながっていますので……」
「あーもう!! 誰よ、私の可愛い子たちの街でこんな悪どいことをしたヤツは! うー、絶対許せないんだからぁ!!」
「アークプリースト様、管理をしておられます神官のゼスタ様が出かけられている以上、あなたが頼りです。同士とはいえ、旅の方にこのようなことを頼むのは本当に申し訳ないのですが……」
「何言ってるのよ!! アクシズ教徒のためなら、この身にかえても何とかしてみせるわ! みんな、ここを浄化すれば元通りだからね! 湖に"ピュリフィケーション"よ!!」
「はい!! いくぞ、"ピュリフィケーション"!!」
「"ピュリフィケーション"!!!」
「"ピュリフィケーション"! "ピュリフィケーション"! "ピュリフィケーション"っ!!」
アクアを筆頭に、数十人が湖に手をかざす。
唱えているのは先ほどと同じ魔法だ。しかし、アクアが加わった瞬間に、魔法は劇的に効果を変える。みるみるうちに湖は、今までの数十倍の速度で、透明色を取り戻していった。
「おおっ、何ということだ……あれだけ広がった毒に侵されていた湖があっという間に……」
「微力ながら続けよう! 魔力が尽きるまで、湖が汚れたままでは、女神アクア様に顔向けができないぞ!!」
「"ピュリフィケーション"! "ピュリフィケーション"! "ピュリフィケーション"!!!!」
やがて俺たちが唖然と眺めているうちに、浄化は完了する。
まるで台風に雲が吹き飛ばされたみたいに、アルカンレティアの湖はもとの美しい透明色を取り戻した。
いや、もしかするとそれ以上かもしれない。
つい数秒前まで汚れきっていたはずなのに、いつの間にやら水鳥が優雅に泳ぎ、魚がポチャンと飛び跳ねるようになっていた。昼下がりの太陽の明かりを反射し、湖畔は宝石のように輝いている。
「ふふん、どう。この私の素晴らしく輝かしい聖なる力、カズマ達に見せてやれないのが残念ね!!」
「……奇跡だ」
アクシズ教の誰かが、ぽつりと呟く。
「おお……あれほどの毒を、一瞬にして浄化されるとは……」
「あなた様は、さぞ高名なアークプリーストなのでしょう。本当に、本当に感謝致しますぞ……!!」
「失礼ながら、私たちはあなた様のお名前を知りません。どうかお教え願えないでしょうか」
「ふ、ふふふっ……カズマには釘刺されてるけど、そんなに私の名前が知りたいなら教えてあげる!!」
あっ、これまずいやつだ。
そう思った時には手遅れ。
きらきらした視線を集めるアクアは、浄化した何よりも美しい湖を背景に、言い放った。
「お集まりの敬虔なるアクシズ教徒よ。私の名はアクア」
「えっ……?」
誰かが声を漏らした。
もうだめだ。
頭を抱えた。
「そう、あなたたちが崇める存在。水の女神、アクア。あなた達を助けるために、私が自らこうしてやってきたの!!」
「あ、アクア……様?」
「いや、でもそんな……いくら何でも……」
「……みんな!! そのお方は確かに女神さまだぞ!!」
アクシズ教のプリーストの一人が、叫ぶ。それに次々に続いた。
「そうだ! 先ほども汚染された水源に、自らの身を投じて、毒を浄化されたのだ!! そんなことはアークプリーストのゼスタ様ですらできっこない!!」
「おお、ではあのお方は本当に女神さまなのか!」
「何ということでしょう。それでは、私たちの危機を察知して、女神さま自らが降臨なされたのですね……!!」
「アクア様は私たちを見守ってくださっていたのですね……ああっ生きててよかった!」
どうしよう、カズマに怒られる。
ゆんゆんですら呆然としていたが、火のついた信者たちはもう止まらなかった。
「私が来たからにはもう大丈夫!! この街を、モンスターの好きにはさせないわ!!」
信者達が完全に平服し、腰に両腕を当て、えっへんとばかりに胸を張るアクアはその信仰を一身に受けてご満悦だった。
「アクア様だ! アクア様が、このアルカンレティアに降臨なされたぞおおおぉぉぉぉ!!!」
誰かの叫びをきっかけに、空気が震えた。
二人揃って「この後どうしよう」と口元は引きつっていた。
バレた。
追記:日刊ランキング1位でした! ありがとうございます!!
ゆんゆん、ねんどろいど化決定おめでとう!!(ステマ)