もう一度、あなたと   作:リディクル

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 後編です。
 例にもよって地の文が多いです。
 また、相変わらず独自設定があります。

 それでもよろしければ、どうぞ。





十九「アイを求めて(後)」

 

 

 

 一つ一つ、床に落ちたものを拾っていき、それを机の上に並べていく。化粧品などのはっきりとした用途があるものから、どこで買ったかよく覚えていないアクセサリーなどの特に使用する目的を持たない趣味のものまで、トランクの中から散らばった自身の()()()を、セシリアは自らが定めた種別に従って整理をしていた。

 やがて、床に散らばったものを全て拾い終えた。しかしそれでセシリアは終わりにすることはせず、今度はトランクの中に入っているものを一つ一つ手に取り、拾い上げたものと同じく仕分けていった。

 これも、あれも、と慣れた手つきで仕分けていく中で、セシリアはふと、こうして私物の整理を行うのはいつ以来だろう、と考えた。少なくとも、この学園に来てからは、これが初めての筈だ。最後にこうしたことを行ったのは――そう、この学園に来る直前だ。しばらく家を空けるということで、自室にあったもういらないものを一斉に処分したのだ。

 そうしたことを、学園に来てからやっていないのは何故だろうか? と理由を考えてみれば、答えはすぐに思い浮かんだ。

 簡単な話だ。自身が他人のことばかり気にして、他人にしか目を向けていなかったのだ。悪く言えば、他者からの目だけを気にしていたということになる。一夏のことしかり、他の専用機持ちのことしかり、自分が頭に思い浮かべていたのはいつだって他人のことだった。

 自分は、そんなことばかりだ。本国にいる時は家を守る為に他者の動向ばかりに気を揉み、学園に来てからは一夏によく見られるにはどうしたらいいか、他の専用機持ちを出し抜くにはどうしたらいいのか、といったことを常に頭の中に置いていた。

 自分の殻にこもるというよりかはマシだとは思うが、他人のことにばかり意識を持っていかれるのはどうかと思う、とそんな自分の行動を思い返し、セシリアは苦笑を浮かべた。

 

 しかし、そんなことを考えながら整理の手を休めていなかった彼女の手に、あるものが触れる。それに気がつき、あっ、と小さく声を上げたセシリアは、手に触れたものを急いでカバンの中から出した。

 彼女が今手に取っているもの――それは昨晩探していた手鏡だった。

 セシリアは急いでその手鏡を隅々まで細かく観察した。トランクからものが散らばった時に、心配になったからだ。衝撃でどこか傷ついたり、割れたりしていないか心配になったからだ。

 幸いにも、彼女が持つ手鏡にはどこにも欠けた部分もなく、全くの無傷であることを確認できた。

 どうやら、自身の心配は杞憂だったようだ。そう思い、思わずほっとしたセシリアの目に、手鏡の中に映り込んだ自分の姿が入ってきた。思わず睨むような表情で見つめてみれば、まったく同じ表情で視線を返してくる。身だしなみを整える為に、姿見でいつも見ている筈の自分の顔であるにも関わらず、いま手に持っている手鏡に映して見てみると、どこか貧相で、やつれているように見えた。

 

「――醜い」

 

 誰に聞かせるでもなく、セシリアは率直な感想を呟く。自分自身が()()()()()見えるのは、自身の感情に余裕がないせいか、それとも他に何かの要因があるのか――そのどちらにしろ、今の自分がまともではない状態であることは、理解することができた。

 そう考えながら、鏡に映る自身の姿をなぞるように眺めていたセシリアの目に、あるものが留まった。

 

 ――自身の専用機(ブルー・ティアーズ)の待機状態だ。

 

 両親が列車事故で帰らぬ人となった後、自らの家と両親の遺産を守るために血の滲むような努力を重ね、ようやく手に入れることができたその蒼いイヤーカフスは、セシリアにとっての決意の象徴であると同時に、自身を()に縛り付けている枷でもあるのだ。

 専用機を手に入れたからこそ、自らが守ると決めたものを守ることができた。しかし、それと同時に自らはこの世界に蔓延する風潮を構成する要素(はぐるま)の一つとして、問答無用で組み込まれることとなったのだ。

 それは、必ずしも自身が望むことではなかった。しかし、生前の父親の姿や、遺産を狙う親戚の者達のほとんどが男であったことが、自身を頑なにし、風潮を担うものとしての役割に拍車を掛けたのだ。

 もしも、織斑一夏と出会っていなければ、自分はどうなっていただろうか? もしかしたら、いつか取り返しのつかないことをしてしまっていたかもしれない。そこまで考え、そうなった自分を想像したセシリアは、余りのおぞましさに背筋を震わせた。

 いや、自身は既に取り返しがつかないことをやっている。それは、一夏に暴力を振るうという、およそ英国淑女にはふさわしくない行いだ。ほかの専用機持ちもやっている、という思考を免罪符に、何度も何度も彼を()()し、結果不仲とまではいかないが、彼との交流が極端に少なくなってしまった。

 そんな自分が、この世にはいない両親に胸を張れるか、国家代表候補として立派であったと、国の次代を担う者の一人として相応の役目を果たしていると、他者の前で堂々と言えるのか?

 

 ――その答えは、()である。

 

 そんな厚顔無恥な真似など、できるはずがない。もしも自身が威張り散らすように、()()()の行いを吹聴して回ったとしよう、その時はまず、自身を信頼して専用機を託した本国の品位を真っ先に疑われてしまう。そして、そんなことをしでかした自分を本国が許すはずがないだろう。

 召還、尋問、資格剥奪から没落。考えられる限りでの最低ラインがそれらだろう。もちろん、それ以上の罰が下ることも十分に有り得る。

 その時に、自身は本国の担当者に問われることだろう。貴女は、代表候補生としてふさわしい行いをしましたか? と――

 

 それも、()だ。

 

 思い返せば、セシリアは最初から躓いていた。あの、クラス代表を決めるときに自身はさも自分が正しいように、日本を中傷したではないか。

 IS学園は、世界各国から支援を受けた、次代のIS操縦者を育成する教育機関である。それ故に、いかなる国からも()()()()()を受けないという規則があるのだ。

 しかし、そのIS学園は日本に存在する。いくら国際的で、かつ干渉を受けづらい場所であるとはいえ、学園の立地や、そもそもISがどのように生み出されたのか、といったことを加味すると、日本国籍の学生の分母は、外国籍のそれを軽く上回る。

 あの時、冷静になって教室を見渡してみれば、自身が所属するクラスの生徒のほとんどが日本人であったことが容易に確認できたはずだ。

 そのような場所のど真ん中で、自身はその人達の祖国を中傷したのだ。悲しい思いをした人物もいただろうし、表に出さないだけで、怒りを覚えた人物もいただろう。もし自分が、愛すべき祖国(イギリス)を悪く罵られれば、きっと彼女達と同じ気持ちになった筈だ。

 そんな彼女達に、自分がしっかりと謝ったかと問われれば、否と答えるしかない。何だかんだ有耶無耶になってしまったまま、今の今まで自身はそのことすら忘れていた。はっきり言ってしまえば、それは一夏のことと同様に許されぬことだ。

 だから、彼女達にもいずれ謝らなくては――そう思いながら、セシリアはため息をついた。

 そこでふと、セシリアはあることを思い立ち、イヤーカフス(ブルー・ティアーズ)に手を添えて、口を開く。

 

「――私は、貴方にふさわしい担い手ですか?」

 

 当然、ISは彼女の問い掛けに答えを返さない。

 そんなことは、わかっていた。しかしそう思いながらも、セシリアは問わずにはいられなかった。

 長いようで、短い付き合いである自身の専用機。それは恐らく、彼女を支えてくれている従者に次いで、自身と共にある存在だ。

 ISの核たるコアには、意思があると聞く。もし、本当に意思があるのだとしたら、()()から見た自分は、どう映っているだろうか?

 余りの醜さに、目を逸らしたくなっているだろうか?

 余りにも愚かだから、もう見限られているだろうか?

 知りたかったのだ、自分をどう思っているのかを。情けない話ではあるが、もしも答えてくれるのであれば、答えて欲しかった。そして、これから自分はどうすればいいのか、道を示して欲しかった。

 だが、自身の専用機(ブルー・ティアーズ)は答えてはくれない。それが何故か無性に悲しくて、セシリアは思わず俯いてしまった。

 

 俯き、下を向いた彼女の目に――トランクの隅に入っている、見慣れない便箋が映った。

 

 その便箋を見て、セシリアは首を傾げた。そして、持っていた手鏡を机に上に置き、トランクから便箋を取り出し、手に持ってまじまじと観察してみる。

 切手も貼られていなければ、宛名も記されていない上に誰のものであるのかの特徴すらない。どうやら何かが入っているようだが、手に持ってみても、ほとんど重さはない。そのことから、便箋に入っているものは手紙、もしくは写真が入っていると推測できた。そして、封がされていないのですぐに中身の確認ができそうだった。

 しかし、誰がこのようなものを? と疑問に思いつつも、セシリアは何かに導かれるかのように、便箋を開き、中に入っているものを取り出してみて――はっと息を飲んだ。

 

 

 

 ――便箋の中に入っていたのは、一枚の写真だった。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 ラウラの悩みを改めて言葉として聞いた千冬は、真剣な表情でそうか、と呟き、彼女の言葉に対して思考を巡らせ始めた。

 やはりというべきか、この学園での経験はラウラに少なからず影響を与えている。ドイツ軍での――あの頑なで人を寄せ付けなかった頃の彼女とは違い、学園の中で様々な価値観の人間と関わることによって、徐々に()()()()()を確立させていっている。それは間違いなく、ラウラ・ボーデヴィッヒという人間が成長している確かな証明であるのだ。

 だがその一方で、彼女はそうした成長の中で、今までの自分と今の自分との折り合いを上手くつけられずに苦しんでいるようにも見えた。

自分はドイツ軍のシュヴァルツェ・ハーゼ(黒ウサギ隊)隊長であるラウラ・ボーデヴィッヒ少佐であるのか、それともIS学園1年1組の一生徒であるラウラ・ボーデヴィッヒであるのか。

 どちらが正しくて、どちらが間違っているのか。それとも、どちらも正しいのか、はたまた、どちらも間違っているのか――その答えを、彼女は求め続けているのだ。

 ――知りたいことを知りたがり、自分なりの答えを出そうとする彼女らしい、と千冬は思った。しかしその一方で、自身の目の前で悩んでいる教え子にとって、今この瞬間が()()()()であることを、千冬はこの短いやりとりの中で理解した。

 

「――それは、難しい問いだな」

 

 だからこそ、千冬はラウラと真剣に向き合い、彼女の助けとならんが為に、より一層思考を巡らせる。

 ……そも、どのような自分でありたいか、という命題に対し、他者がその者に提示できる明確な答えは無いに等しい。それ故に、自身がラウラに対してできることは、彼女が納得のいく答えを出せるように、様々な可能性(みち)を示すことである。

 ただ、自分が手助けすることができるのは、()()()()なのだ。

 

「自分がどうなりたいか……如何様な選択をするにしろ、最終的に選び取るのは自分自身だ」

 

 どちらかを選ぶにしろ、どちらも選ばないにしろ――はたまたどちらも選ぶにしろ、選択し、()()()を歩いていくのはラウラ自身だ。それが責任を持つということであり、また成長するということでもあるのだ、と千冬は思っている。だが――

 

「しかし、その選択する場面までたどり着くのは、お前一人だけの力ではないはずだ」

 

 そう、自分一人の力だけでは不可能なのだ。

 しかし、そんな千冬の言葉がイマイチ理解できなかったのか、小さく首を傾げたラウラは、どういうことでしょうか? と尋ねてきた。

 そのラウラの疑問に、千冬は簡単なことだよ、と前置き、どこか感慨深そうな表情で窓の外に広がる夜空を見上げながら、言葉を紡ぐ。

 

「人間は、大切な選択をする時は誰かの助けが必要になってくるんだ」

 

 思えば、自分がそうだった。白騎士の時だって、モンドグロッソの時だって、IS学園で教師をする時だって、いつも誰かと顔を合わせ、自分の話を――心の内を聞いてもらい、助言をもらっていたような気がする。ふと隣を見れば束がいたし、一夏もいた。もう少し視野を広げれば、五反田一家や真耶、国家代表時代の担当官に篝火ヒカルノ(倉持のアイツ)など、こんな無愛想な女であっても、縁だけには恵まれていた。

 

「それは、簡単なようで難しいことでな――」

「えっと、それは……」

 

 自身の言葉に被せるように、ラウラは不安げに声を発した。千冬が改めて彼女の方へ目を向けてみれば、声と同じく不安げな表情を浮かべながらも、何か大切なことに気がついた目をしたラウラがいた。

 そんな彼女の様子に、千冬は分かってしまったか、と苦笑しながら言った。

 

「気づいたようだからもう言ってしまうが――()()()、お前が自分自身の答えを出す為に必要なことは」

 

 誰かを頼るということだ。

 

「そして、もし誰かを頼るのであれば、その時は私や織斑などの1組の面々でなくてもいい」

 

 千冬の言葉を聞き、ラウラの瞳が一瞬だけ揺れた。そして何かを逡巡するようにその瞳は宙を彷徨い、やがて考えがまとまったのか、千冬を捉えた。

 

「――自分には、無理です」

 

 しかし、千冬に返されたのは、否定の言葉だった。それでも千冬は、ラウラがそう言うことは予想できていたのか、その言葉に被せるように、できるさ、と言った。

 

「お前が自分のことを誰よりも理解しているように、私だってお前が人と関わることを苦手としていることは分かっているさ」

 

 だがな、と千冬は付け加えるように口を開く。

 

「私だって、お前と同じくらい人と関わることをしなかった時期があるんだ――だから、お前の気持ちは少なからず理解できる」

 

 その千冬の言葉を聞いたラウラは、驚いたような表情で千冬を見上げる。そんな彼女に、千冬は苦笑しながら、意外か? と問い掛ければ、途端に彼女は頬を紅潮させ、恥ずかしそうに俯きながら、はい、とか細い声で答えた。

 

「だから、もし何かあったら私を頼ってくれ。先達としてアドバイスできることがあるかもしれない」

 

 それと、と千冬は余裕のある笑みを浮かべ、付け加える。

 

「何か疑問が有るにしろ、まずは一人で考えをまとめてみることだ。一つ一つ事柄を整理してみれば、案外色々と解決するものだぞ?」

 

 わかったな? と千冬が問えば、今度は間髪入れずにラウラは、わかりました、と答えた。しかし、彼女の表情は不安そうなままだ。

 そんな彼女の様子に少々後ろ髪が惹かれる思いにかられた千冬であったが、その思いを心の中に押し込み、ラウラに背を向けた時に、あることを思い出した。

 ――否、これは今の彼女には伝えねばならないことだ。そう思った千冬は、最後に一つ、とラウラに背を向けたまま口を開く。

 

「――()()()()()()()()()()()。それは私が保証してやる」

 

 ではな、と言い、息を飲んだ様子のラウラをそのままに、千冬はゆっくりと歩き出した。

 

 

 

 千冬との会話が終わり、自室に戻ったラウラは、ルームメイトであるシャルロットが既に就寝していることを確認した後、自身のベッドに腰掛け、千冬から言われた言葉を考えていた。

 

「やはり、教官はお見通しだったか」

 

 あの時、別れ際に発せられた千冬の一言は、ラウラが心の底で望んでいた言葉だった。自身の――否、()()()の罪について、一夏の姉である彼女が知らないはずはないだろう。本来であれば、彼女に見限られても仕方ない。そうであるにも関わらず、彼女はやり直せると言ったのだ。それは、彼女がまだ自身らを見限ってはいないという、確かな期待の現れでもあり、また別の見方をするのであれば、今回の件は、一夏との仲を修復する上で自身らに与えられた最後の機会とも言えるだろう。

 ――それ故に、自身らは彼女の期待に応える()()があるのだ。その上で、今回の件で如何なる結末を迎えたとしても、自身らはそれを受け入れなければならない。

 その為、ラウラは今回の件に対しては、慎重に当たらなければならないとも考えていた。一つでも選択肢を誤れば、それで全てが水の泡になってしまうことには変わりがないからだ。

 だからこそ、ラウラは千冬からの助言に従い、自身に取り巻く様々な事柄を一つ一つ考えてみる。

 ドイツ軍のこと、IS学園のこと、織斑一夏のこと、クラスメイトのこと、他の専用機持ち達のこと――

 

 専用機持ち?

 

「……そういえば」

 

 その言葉で、思い出した。自身の学年には、4組にもう一人専用機持ちがいると聞いたことがある。

 しかし、それ以上の情報をラウラは持ち合わせていなかった。その情報自体、別のクラスの生徒たちが食堂で話をしていた時に偶然耳にしただけであり、それが自身の記憶の隅に残っていただけのことだ。

 当然、記憶の隅に残っている程度の情報に、まだIS学園に来たばかりの頃の自分が興味を示すはずはなく、今の今まで思い出されることはなかった。

 ただそれでも、ラウラの交友関係の外側にいる存在であることは確かであり――

 

「会ってみるか?」

 

 そんな存在に、ラウラは興味を抱いた。

 ただそう考えると同時に、いきなり会って関わるのは迷惑ではないだろうか? とも考えた。

 そもそも面識の無い人間にいきなり会いに行くのは、軍人として考えても無礼を働いているように思えて好ましくない。ましてや、相手方も専用機を持っているということは、自身と同じく国家代表候補の立場であると考えて然るべきだ。

 その為、最低限の礼を失さないようにしなければならない。その為にも――

 

「……少し、調べてみるか」

 

 情報を集める。具体的な方法としては、知っていそうな生徒を見つけて、地道に聞き込みをするのが適当だろう。その際、一般生徒を中心に聞き込むつもりだ。言っては悪いのだが、一夏と照彦、そしてセシリアを除いた、いつも行動を共にしている彼女達は、そうした情報に疎いきらいがあるからだ。

 ――自分も、人のことは言えないのだが、と自嘲しつつ、ラウラは情報を集めた後のことを考える。

 情報を集めたら、しっかりと情報を精査し、どのような話題を出してはいけないか等々をしっかりと自身の頭に叩き込んでから会う。これでいいだろう。ただ――

 

「全ては、キャノンボール・ファストが終わってからだな」

 

 情報を集めようにも、相手に会いに行こうにも、今は目前に迫ったイベントのことがある為、時間を割くことはできない。故に、全てはイベントが終わってからになるだろう。

 その為にも、目の前のことを一つずつ、しっかりと処理していこう。そう考え、気持ちを新たにしたラウラは、就寝の準備をするためにゆっくりと立ち上がった。

 

 

 

 

 

 




 少しずつ、セシリアとラウラは変わってきています。
 実はどちらも変化の根底にある感情は同じではあるます。
 何故、セシリアは頑なであるのか。何故、ラウラは知りたがりなのか。
 二人のその特性を熟考してみれば、自ずとその答えは見えてきます。
 ちなみに、ラウラの場面で彼女のことに触れたのも、それと関係があります。
 よろしければ、もう少しだけお待ちください。
 さて、次の話から6巻の内容も終わりへと向かっていきます。
 頑張って執筆していくので、どうかこれからもよろしくお願いします。



 

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