現代で死にかけたら異世界に行けるって本当ですか? 作:8556
最近異世界転生物にはまりつつあります。ってことで書いてみました!!
できれば生暖かい目で見守ってほしいです。
最近小説投稿サイトなどでよく見かける異世界転生物。登場人物が何らかの形で瀕死の状況に陥り、異世界に飛ばされるという一見非現実的な話だ。しかしそんな非現実的で幻想的な話が実際にあったとしたら人間はそれを望むだろうか。そりゃぁ異世界でハーレムを作ったり、現代科学の力で無双するのはさぞ楽しいことだろう。だが魅力的なことがある反面危ない橋を渡ることも多々あるだろう。それを含めてもう一度問いたい。
「異世界に転生することをあなたは望みますか?」
これは異世界に転生したくても転生できない少年「渡(わたり)」が意地でも転生しようとする物語である。
ついさっき僕はトラックに轢かれた。痛みは感じなかった。つまり即死だろう。随分とあっけない人生だったなと死んで初めて思った。死んだ身の僕だが何かがおかしい。まるで体が残っているような感覚がある。少し力を入れれば腕も足も動きそうだ。とりあえず閉じている瞼を開けてみよう。死後の世界か、視界に入るのは鬼か、天使か。そう考えつつ目を開けた。
「…は?」
驚いた。知らない天井という表現は小説でよく目にしたが、まさにこのことだろう。
「はぁ…はははっ…」
ダメだ、笑いしか出ない。どういうことだ。これはアレか?最近はやりの異世界転生というものか?だとするとそろそろ家主の登場というのが鉄板だろう。ほら、足音が聞こえてきた。そしてドアをノックする…
さぁ入って来るのだ。この場合家主は女性、美人であると相場では決まっている。そう一人で舞い上がっていると部屋のドアがゆっくりと開く。その時だった…
ジリリリリリリリ!!
けたたましいアラーム音が脳内で鳴り響く。そして意識は遠のいていくのだった。
アラーム音で遠のいた意識は思ったよりも早く元に戻った。しかし目の前に広がる風景は先ほどの知らない部屋ではなく、生前飽きるほど見てきた自分の部屋だった。すぐ横には毎朝きちんと起きるため置かれた目覚まし時計がある。
「あぁ、うん。察したわ。」
神は時に残酷なことをする…僕は自分の置かれた状況がなんとなく分かってきた。これはつまりアレだろう「知らない天井」並みにテンプレなアレだ…。そして僕はこれまたテンプレなセリフを大声で吐こう。せぇ~のっ…
「夢オチかよっっっ!!!!!!!」
しかしグダグダと文句を言っている暇はない。いくら渡が夢見がちな少年だろうと学生である以上、登校という大きな試練は避けられない。
「あぁぁぁ学校行きたくねえよぉぉぉぉ!!」
渡は今日も元気なのであった。
つづく?
私も異世界いきたいんですよぉぉぉぉぉ!!
まあ、多分続きます。よろしくです