幻想郷に守り神がいた!?   作:たみやん

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どうも!たみやんです!
いよいよ台風21号が近づいて来ましたね。私は学校が休校になることを願っています(笑)
今回は少し長いですが、どうぞ最後までお読みください!
それでは本編へどうぞ!



第5話 結界の守り神

一通り話が終わり、気になるところを霊夢さんが聞いていた。

 

「話をまとめると霧の湖付近で光が起きて、その瞬間妖怪達が暴走したという事ね。」

 

皆それぞれの反応をする。

 

「そうすると原因はその光にあると考えるのが妥当ね。明日から私と魔理沙と紫が霧の湖に何か手がかりがあるか探すわ。」

 

「ええ!?私も参加するのぜ?」

 

魔理沙さんは不満そうに霊夢さんを見つめる

 

「どうせ暇でしょ」

 

「う…」

 

「あとの人は参加してくれると嬉しいわ。と、言うことで今日は解散!お疲れ!」

 

霊夢さんそう言うと各々で話をしだした。

私も解散のあとレミリアさんや永琳さん、さとりさんと話をしていた。

皆慰めてくれた。やはり幻想郷にはいい人が多いと改めて感じた。

レミリアさんが今度紅魔館で修行も兼ねて執事の仕事をしないかと誘われた。

当然、私は了解して今度行かせてもらうことにした。レミリアさんだけでなく色々なところから遊びに来てと誘われた。

 

そして私は少し皆の輪から離れてお茶を啜っていたら声をかけられた。

 

「あの…蓮さん?ですよね?」

 

声をした方向に目を向けると冥界の人?がそこにいた。

 

「あ、初めまして。結鏡 蓮と言います。」

 

私がそう言うとその人は慌てて頭を下げて自己紹介してくれた。

 

「あ、は、初めまして!白玉楼の庭師を務めております魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)と申します!」

 

顔を上げるとニコッと笑顔を向けてきた。

 

なんかいい子そうだなぁ…

 

「えーと、何でしたか?」

 

「突然なんですが、咲夜から蓮は剣術が凄いと聞いたので手合わせ願おうかと」

 

「それはいいわね!」

 

私が後ろを振り向くとさっきまで談笑していた皆が立って私たちを見ていた。

 

「妖夢と蓮か、面白い戦いになりそうじゃない!」

 

「博麗神社の敷地を使ってくれて構わないわよ。神社を壊さなければね」

 

「さあ、蓮さん受けてくれますか!?」

 

「えぇ…」

 

ここまで皆が見てる中で断ることなんか出来るわけないだろうと心の中で思いながら「分かりました。受けて立ちましょう」そう言ってしまった。

 

ーーーーー

 

そしてその流れで今は博麗神社の外で妖夢さんが前にいて周りに皆がいる状態なのだが…。

さっきまでの妖夢さんと雰囲気が違う。

移動中に咲夜さんから聞いたのだが彼女の能力は『剣術を扱う程度の能力』だという。

私がそんなの勝てる訳が無いと言ったが、彼女はまだ半人前らしい。ならば勝つ見込みは十分にある。

 

そんな事を考えていると霊夢さんが前に出てきた。

「では、これから妖夢と蓮の真剣勝負を始めます。ルールは弾幕無し、手持ちの武器だけで戦ってね。相手に1回でも攻撃を当てれば勝ちよ」

 

そう言うと霊夢さんは右手を高く上げ、「それでは始め!」と言って手を勢いよく下ろした。

 

その声とほぼ同時に妖夢が地面を蹴り、間合いを詰めてくる。腰につけた剣を引き抜こうとしているあたり抜刀して斬りに来るとわかった。

私は最低限の動きでその攻撃をかわす。

 

「なっ!?」

 

妖夢は驚いているようだ。

 

「惜しい、惜しい」

 

ギャラリーが一瞬ザワッとした。

 

「流石蓮だぜ」

 

「身軽な動きねぇ」

 

私は腰から二本の短刀を取り出し、妖夢に向かって1本を投げる。

 

 

妖夢は当然投げた刀を刀で弾こうとするが、それよりも早く私は前に走り、投げた短刀が空中に浮いている時に掴んで妖夢が刀を振り下ろしたと同時に私は体制を低くして妖夢の背後に回り込む。

 

「なっ…」

 

「勝負ありですね」

 

私はそのままそっと妖夢の背中に短刀を当てた。

 

「勝者蓮!」

 

霊夢さんがそう言うと歓声が上がった。

 

拍手が上がっているのに妖夢さんはそのまま棒のように立っている。

 

「妖夢さん?」

 

「ふぇ!」

 

妖夢さんははっとして私の方を振り向く。

 

「いやぁ、負けてしまいましたね…。何から何まで私は蓮さんより劣っていますね」

 

「いやいや、こんな差は修行次第でどうにかなりますよ」

 

「そうかなぁ…」

 

私達がそんな事を話していると皆がこっちに来た。

 

「蓮、あの速さは何かしら?」

 

レミリアさんに睨まれながら聞かれた。

なんか怖い

 

「何って言われても…」

 

レミリアさんの横から咲夜さんも出てきた

 

「あの刀の投げ方…私の真似よね?」

 

「そうですね、相手は剣術を扱う程度の能力なので普通の斬り合いじゃ負けますからね。要は工夫ですよ。」

 

その後皆に色々聞かれて全部答えるのに疲れた。なんでそんなに速いのかとか強いのかと聞かれたが、修行と才能としか答えられない。

 

皆は私に色々聞いたりしてからその場で談笑を少しして帰っていった。

 

そう言えば霊夢さんに後で残れと言われたのを思い出して、私は博麗神社に戻ろうとした。

 

「あの…蓮さん?」

 

「ん?」

 

後ろを振り向くと妖夢さんが立っていた。

 

「ああ、妖夢さん。どうしました?」

 

「今度白玉楼に来て私の修行をしてくれない?」

 

なんか少し照れてる。

まぁ、今の事とか片付けばまた暇な毎日になるし、全然いいのだが…。

 

「全然大丈夫ですよ。ですが、私なんかより咲夜さんとかの方がいいのでは?」

 

私がそう言うと妖夢さんは少し下を向いて少し小さな声で話した。

 

「咲夜は私と貴方は武器が違うから修行は教えられないって言われたの!」

 

あ〜、絶対咲夜さんそう言いそうだわ。

 

「だからお願い!私一向につよくなれないの!」

 

「まぁ、全然大丈夫ですけど」

 

「ありがとう!じゃあ再来週の土曜日に白玉楼で待ってるわね!」

 

「分かりました。お邪魔させてもらいます!」

 

私がそう言うと妖夢さんは手を振って走り出した。少し走って私の方をもう1度振り返った。

 

「あと、敬語じゃなくていいよ!」

 

「分かりま…分かった」

 

妖夢はそう言うと笑って、帰っていった。

私はその姿を見届けてから博麗神社に入っていく。

 

中に入ると雰囲気はさっきと全く違い寂しげな雰囲気だ。

居間へ行くと霊夢さんがお茶を飲んでいて、私が来たのに気づくと座るように言われた。

 

私は言われた通りに座り、出されたお茶を飲みながら霊夢さんに話を聞く。

 

「霊夢さん、話とは何ですか?」

 

霊夢さんはお茶を一口飲んで私を見る。

 

「貴方は結界異変というものを知っているかしら?」

 

「結界異変なら先週阿求さんから話聞きました」

 

私がそう言うと霊夢さんは少し驚いたように目を見開いた。

 

「なるほど、あいつも今の状況を理解してるのね」

 

「…?」

 

「なら話は早いわ」

 

霊夢さんは立ち上がりどこかへ行ったと思ったら何やら古びた本を持って来た。

霊夢さんはそれを広げ、話し始める。

 

「これはね、昔幻想郷に居た結界の守り神について書かれたものよ」

 

「結界の守り神…」

 

「そう、その神は紫と共に幻想郷の創造を手伝ったり、その強大な力で結界の防衛、修復や幻想郷の住民を助けたりしていたらしいわ。」

 

そして霊夢さんは本の一部分を指差す。

そこには紫と共に幻想郷を手伝ったという文章の所だった。

 

「これは紫から話してもらいましょ」

 

霊夢さんがそう言うと、突如私の横に隙間が出てそこから紫さんが出てきた。

 

「久しぶりね。蓮」

 

「紫さん…」

 

「この結界の守り神について話してくれないかしら」

 

その問に紫さんは少し笑い、全てを話してくれた。

 

内容は幻想郷を共に作った者を紫さんは『幻想郷の神』として幻想郷を守らせたらしい。

そしてその神は元は神々の中で唯一何も持っていない。何も与えられていない神だったのだ。この世にはあらゆる神が存在している。

水の神、海の神ポセイドンや大地の神、ガイアなど〜の神と付いてるが、その神には何も無かったのだ。

ただ、強大な力を持っていただけだった。

そんなとき紫さんはその神に手を差し伸べ、私の世界の神になってはくれないか?、とその神を幻想郷に連れてきたのが始まりらしい。

 

そして数千年が経ち、ある日幻想郷で結界異変が起こりその神は自分の命を犠牲にすることで、幻想郷の結界に自身の神力を注ぎ結界を強化してその異変は無事解決されたという。

 

「結界が破壊されなくなっても中にまだ敵勢力が残っているのでは?」

 

「敵の戦略は結界を使って戦力を次から次へと幻想郷に持ってきて数で戦う戦法だったのよ。だから結界を完全に塞ぐことで出入りは出来なくなって他は私たちが殲滅したってことよ」

 

「なるほど」

 

私はまだ結界異変について調べてないし、結界の守り神なんてわけがわからない。

 

何か言いたそうな霊夢さんに紫さんは質問をした。

 

「で、貴方は結局何が言いたいのかしら?」

「……」

 

 




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