幻想郷に守り神がいた!?   作:たみやん

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どうもたみやんです〜
投稿遅れて申し訳ございません!┏○┓
学校で考査がありまして…でも終わったのでこれからは1週間投稿目指していきます!
見てくれる方!寒くなったのでお体にお気を付けて下さい!
それでは本編へどうぞ!


第4話 異変の予感

気分が悪い…。

今私の前には妖怪の死体と周りには死んでしまった住人や私の家族が倒れている。

気持ちの整理がつかない。

私がボーっとしていると上空から霊夢さんと魔理沙さんが降りてきた。

 

「おい!大丈夫なのか!?」

 

「見ての通りですよ」

 

霊夢さんと魔理沙さんは周りを見て、表情を変えた

 

「…ごめんなさい。私達が遅れたせいで…」

 

霊夢さんはかなり落ち込んでいた。

だが、彼女は妖怪の山のあたりから来ているので時間がかかるのは仕方がない。

むしろ、人里の妖怪退治は私達結鏡家がやっているので私達が悪い。

 

「いえ、人里の警備はこちらがやらなければならなかったので悪いのはこっちです」

 

「…」

 

「私が…私がもっと早く対処にあたっていれば!!」

 

涙が両目から少しづつ出てきた。

 

「蓮…」

 

しばらく沈黙が続いた。

家族が死んだ。妖怪退治とは常に死と隣合わせの職業。死ぬぐらいのことは覚悟しているが…やはり家族が居なくなるのは寂しいし、悲しい。

 

すると、霊夢さんは突然私の肩をガシッと掴んだ。

 

「いい蓮?妖怪退治は自分の命を危険に晒しながら仕事をしているのは分かっているわね?。だから、気の毒だけど死んでしまうのは仕方ないわ。私だってそういう経験があるもの…。だけど蓮、今日は仕方ないけどいつまでも落ち込んでちゃ駄目よ?」

 

霊夢さんはそう言うとニコッと笑顔を私に向けて「強くなりなさい」と言って私に背を向けた。

 

「霊夢の言う通りだぜ。今日は仕方ないが、クヨクヨしてたら先には進めないぜ」

 

魔理沙さんも私の肩をポンと叩きながらそう言ってくれた。

 

「…はい」

 

私が返事をすると2人は頷いて遺体を運び始めた

 

「あの、そういえば避難した人たちは…?」

 

「皆無事だぜ。慧音の奴が守ってた。」

 

「そうですか」

 

慧音さん 上白沢慧音(かみしらさわ けいね)さんは人里を守ってくれたりしている妖怪である。こういう非常時にはとても頼りのある人で寺子屋で勉強を教えている人だ。。

 

私達は死体を運び、その後墓に埋めた。

後からわかったことだが、私の母と姉もその妖怪が連れていた子分らに殺されていたらしい。

絶望していた私に霊夢さんと魔理沙さんが励ましてくれたが、やはり負の感情はそう簡単には消えない。

そして何より害をもたらす妖怪にはかなりの恨みを持った。

これからは1人で生きていかなければならない。そして、こういう妖怪を対処するためにも、もっと強くならなければならい。

 

「はぁ…」

 

強くならなくちゃ駄目だ

 

その日1日、私はその場所から離れなかった。

いや、離れたくなかった。

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

その事件の3日後、私は家の片付けや何やらで忙しい時に連絡用の隙間から手紙が届けられた。

 

「これは紫さんの隙間?」

 

内容は博麗神社に至急来て欲しいと言う事だった。

私は急いで今やっていることを片付けて、外へ出て、空へと飛び出した。上空をフルスピードで博麗神社方向に飛行した。

 

「やっぱ距離あるなぁ…」

 

博麗神社に着くと何やら人が多い。

地面に降り立ち玄関まで行くと霊夢さんが迎えてくれた。

 

「いらっしゃい。ほら、上がって。」

 

「お邪魔します」

 

「今日は皆で話し合った後であんただけに話があるから残りなさいよ」

 

「わ、分かりました」

 

中に入るとそこには紅魔館、白玉楼、永遠亭、地霊殿、の主達とその従者達や妖怪の森から文さんも来ていた。当然だが、霊夢さんや紫さんもおり、魔理沙さんやアリスさんもいる。

 

「霊夢さん。守矢神社や命蓮寺の方とかはいないんですか?」

 

そう聞くと霊夢さんは手を顎に当てた。

 

「急だったから来れてない人もいるのよ」

 

「なるほど」

 

私が皆が集まっているところに私が顔を出すとレミリアさんが声を掛けてきてくれた。

 

「あら蓮。久しぶりね」

 

冷たい表情と禍々しいオーラが常に付いている彼女の前に立つと、とてつもない威圧が感じられる。

そんな彼女の隣には従者の十六夜 咲夜(いざよい さくや)さんがいる。

 

「お久しぶりです。レミリアさん。咲夜さん」

 

私がそう言うとレミリアさんは少し笑った。

 

「そんなに固くならなくてもいいのよ。一応私はあなたに借りがあるもの。」

 

「あぁ、結界の件ですか」

 

私は以前レミリアさんの住んでいる紅魔館の結界が消えなくなったと依頼が来てそれを解決したことがある。

原因はレミリアさんの親友のパチュリー・ノーレッジさんが魔法の研究に失敗したとかで魔力が暴走したことにあるらしい。

 

「いやいや、借りなんてそんな…」

 

「私は借りは嫌いなのよ。さっさと払ってしまいたいわ」

 

レミリアさんは笑みを浮かべながらそう言った。

 

「蓮、今度またお手合わせを願いたいわ」

 

「今少し取り込んでいるので、少し待ってくれればいつでもいいですよ」

 

咲夜さんは私の師とでも言えばいいのだろうか。私が剣術を上達させられたのはこの人のお陰でもある。

 

「じゃあ、またこちらから連絡するわ」

 

その後私は一通り挨拶をした。だが、地霊殿の方達とはあまり関わりがないためほんとに

挨拶だけになってしまった。

 

 

 

私が座ると霊夢さんが周りを見渡して話を始めた。

 

「はい。皆に集まってもらった理由は分かっているわね?」

 

「妖怪達の暴走の事かしら?」

 

アリスさんが少し不安そうに答えた。

 

「そうよ。という訳でそれぞれの被害状況を教えてくれるかしら」

 

霊夢さんがそう言うと咲夜さんは立ち上がって話をする。

 

「わかったわ。じゃあ紅魔館からの被害状況を。夕方17時頃に霧の湖で発光。後に下級妖怪達が暴走したように紅魔館に突入してきました。パチュリー様の結界の防衛と私、十六夜咲夜とお嬢様、紅美鈴の攻撃でこれに対処。鎮圧しました。」

 

私は疑問に思った。

確か美鈴さんは妖怪なはず。それだけではないここにいる紫さんも、さとりさんも妖怪である。

 

「発言失礼します。なぜ、美鈴さんは妖怪なのに暴走しなかったのでしょうか。」

 

私がそう言うと霊夢さんが答えてくれた。

 

「今回は下級妖怪。または自分の意思をあまり持たない妖怪の暴走なの。上級妖怪の暴走はあまり確認されてないわ」

 

なるほど。今回暴走したのは雑魚妖怪ってことか。

 

「分かりました」

 

…ん?じゃあ、人里で暴れていたあいつは下級妖怪なのか?

 

「じゃあ、次は永遠亭から」

 

永遠亭から報告に来たのは八意永琳(やごころ えいりん)さんと鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん うどんげ いなばさんだ。

私は薬などを貰うために永遠亭には良く行くから仲はいい方だと思っている。

 

「永遠亭の被害はなし。妖怪の姿もあまり見えなかったわ。唯一妖怪の森から来たと見られる鳥妖怪が少し来た程度だわ。」

 

「地霊殿も地下の妖怪も誰1人として暴走しなかったわ。」

 

霊夢さんはメモを取りながら話を聞いている。紫さんは目を瞑って座っている。

 

「じゃあ、白玉楼は?」

 

「白玉楼は何もありませんでした。何より冥界には妖怪はいませんからね」

 

白玉楼からは私の知らない人が来ていた。

白髪でバンダナをしていて緑の服を着ている。私と同じぐらいの歳だろうか?

 

「次は蓮よ。辛いかもしれないけど全部教えて」

 

「はい」

 

皆が私を見ている。涙を流しながら話す訳にはいかない。

私は涙をこらえてゆっくり話した。

 

「人里は私が退治した妖怪に加え、複数の妖怪が暴走。そのうちの1体が巨大な力を持っており、私を除く結鏡家が全滅。人里の住民も10人殺されました。私は巨大な妖怪と対峙、これを始末しました。住民の安全とほかの妖怪は慧音さんが片付けてくれました。」

 

「そんな…」

 

アリスさんが可哀想な目でこちらを見てくる。当然アリスさんだけではない紅魔館、白玉楼、永遠亭、地霊殿の人達もこちらを見ている。

 

もういい、霊夢さんに言われた通りいつまでも悔やんでいても仕方がない。

 

私は心を強く持った

 

「ありがとう。蓮。次は魔理沙とアリス」

 

「そ、そうだな」

 

魔理沙さんは慌てて話す

 

「私とアリスは丁度アリスの家にいたんだぜ。その時霧の湖が光って地鳴りの様な音がしたと思ったら妖怪達が大量に来たんだぜ」

 

「その妖怪を魔理沙がマスタースパークで全部倒しちゃったわ」

 

アリスさんは呆れた顔でそう言った。

 

「なんだよその顔!私が全部倒したんだからいいじゃないか!」

 

魔理沙さんは立ち上がってアリスさんを指さす。

 

「はいはい。そうね」

 

「ぬ〜!!」

 

そのやり取りで場の緊張感が少し緩まり、笑いが起きた。

 




最後に、霊夢さんから蓮さんへ質問があるようです。

霊夢「蓮ってなんで一人称が私なの?女なの?」
蓮「男ですよ!私ってのは親にそうしろと言われたのです!」

以上です。それではまた〜

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