幻想郷に守り神がいた!?   作:たみやん

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はいどーも、小説が全く進まないタンクローン兼たみです(´;ω;`)
今回の戦闘シーン上手くかけてるか分かんないです笑
では、本編へどうぞ!



第2話 妖怪退治屋結鏡家の蓮

私は家を出て、外へ出る。

今日は実に清々しく、空は雲一つない青空が広がっている。こんな日は妖怪退治などせず、霧の湖でのんびりしていたいものだ。

しかし、今日は妖怪退治をしなければならない。少し面倒くささを感じながら私は空へと飛び立つ。匠も私の後に続いて地上から飛び立った。母の言っていた妖怪の森まではとても遠く、かなり速いスピードで向かわなければ日が暮れてしまう。私は戦闘の分の霊力を残しながら全速力で向かった。

 

上空を飛行して2時間程経っただろうか。やっとのことで妖怪の森の上空までやってきた。私はそのまま地上に降り立ち、目標地点まで全速力で走った。

かなり体力を消費し、人間には辛いと思うが…まぁなんだ、慣れだ。

修行をして体力を高めて何度もこういうことを繰り返し、慣れてしまえばこんなことなんて疲れたとも感じなくなる。

全速力で目標地点まで向かっている途中に私の視界の端に人影が映った。その人影は私に気づいたらしく、こちらに近づいてきた。

私は走るのをやめ、その人影に歩み寄った。

「あやや、誰かと思えば蓮じゃないですか」

彼女は射命丸 文(しゃめいまる あや)さん。

黒い羽が背中から生えており、頭に箱のようなものを乗せている。まぁ、いわゆる天狗ってやつだ。

当然この人は今回のグループとは全く関係なく、私の友人である。

彼女は不安そうにこちらを見て話してくる。

「蓮が来てるってことは…ここの森の奴らが何かやりましたかね?」

「まぁ…」

私がそう答えると彼女は頭を抱え、落ち込んでしまった。

「多分、農家の畑荒らしとかですよね?グループ犯行の。」

「あれ?よく分かりましたね」

そういうとさらに落ち込んでしまった。

「まぁ、大体分かってますよ。あいつらは本当にいうことを聞かないヤツらですからね…。人里にも迷惑かけてるようですし、1回お灸を据えてやってください。霊夢さんにボコボコにされるより優しくやってやって下さいね。」

「まかせてください」

「では、私は新聞配達があるのでこれで!!」

彼女は苦笑いを浮かべながら鞄の中にある新聞紙を一つ、私に渡してから去っていった。

私は後ろを振り向き、匠を呼ぶ。

「兄ちゃん、さっさと行こう」

「ああ」

私の兄はのんびり屋なので動くのも遅い。

私が話している間に日向へ移動し、のんびり川を眺めていたのである。

そんな兄に私は手を差し伸べ、そして起き上がり、そのまま全速力でまた、走り出した。

 

走り出して数十分ほど経つと、森の雰囲気が一層悪くなり、何やら周りに違和感を感じた。その中を兄がさらに進もうとすると、何かにぶつかり、吹っ飛ばされた。

「いって…。これは…結界?しかも多重結界かよ。厄介だな。」

兄はそのまま私を見ていう。

「蓮、いけるか?」

「いけるよ」

私は結界に触れ、その中に手を突っ込み、こじ開けるようにして結界を破壊する。

結界を壊しながら先に進んでいくと奴らがいた。

「ほう…お前が有名な妖怪退治一家の奴か」

鬼の様な姿をしており、背中から羽が生えている。そして、異様な雰囲気により、私達は1歩下がってしまった。

親玉のような奴が1人、私達の目の前に立ちはだかった。

「なんだ、私はそんなに有名なのか」

「まて、俺もいるぞ」

「兄ちゃんは見てるだけでいいよ」

私は腰にさしてある双剣を取り出し、構えて相手の目をしっかりと見る。

「さっさと終わらせよう。」

「随分余裕じゃないか。お前ら!出てきな!」

相手がそう叫ぶと、周りからそいつの小さい奴らがどんどん出てきて私達の周りを囲んだ。

「数は30…35?しっかり当たってるな!とりあえず数を減らそう」

私はしっかりと地面を踏みしめる。

「さぁ、妖怪退治だ!!」

私は1枚のカードを取り出し、そのカードを高く振り上げ叫ぶ。

「スペルカード!砕符『大地粉砕』!」

私がそう叫ぶと、カードは光り、周りがゆれ始めた。

「地面が…割れてる!」

「それだけじゃないぞ!地面が砕けて足場が無くなっている!」

私のスペルカードの一枚目「砕符『大地粉砕』」は地殻変動を起こし、多くの敵を潰す範囲型のスペルカードである。当然くらった敵は動けなくなる。

「数がだいぶ減ったが…まぁ、お前は残るよな」

私が見上げる先には先ほどの妖怪が羽を使い、宙に浮いていた。

「そんなスペルカードなど飛んでしまえば意味は無いのだ!!」

自慢げに笑う妖怪に私は少し腹を立ててしまった。

「ああ、そう。」

私は足に力を入れ、思いっきり地面を蹴って空へと飛び上がり、妖怪の懐にもぐりこむ。

「な…!」

妖怪が言葉を発すると同時に、私は妖怪の腹にみねうちをしてから思いっきり顔面をけった。

そして、地面に落ちた妖怪にさらに追い打ちをかける。

「相手を甘く見すぎだ。1度地獄を見てこい!」

私は少し特殊なスペルカードを取り出し、唱える。

「想符『地獄の体験日記』!」

そのスペルカードを唱えると妖怪達は眠り、動かなくなった。

その様子を匠が見ると私の方へ近づいてきた。

「蓮、少し荒っぽいんじゃないか?」

「兄ちゃんのやり方が少し甘いんだよ。まだ殺してないだけいいでしょ。迷惑をかけてるやつには等しく罰を…」

「わかったよ。とりあえず報告をしに帰ろうか」

「うん」

さっき私が使用したスペルカード「想符『地獄の体験日記』は名前の通り地獄を夢で見るスペルカードである。

このスペルカードをくらうと、強制的に眠りに入り、地獄のように辛い夢を見るのである。目覚めは最悪。地味なスペルカードに聞こえるが、これが案外効果的なのだ。

実際、大体の妖怪はこれをくらうと更生し、人里などで真面目に働くことが多いのだが、稀に更生せずに再び悪さをする妖怪がいるのだ。

その時はこの幻想郷を創ったとも言われている賢者妖怪の八雲 紫(やくもゆかり)さんや博麗の巫女の博麗 霊夢(はくれい れいむ)さんなどに後を任せるようにしている。

 

私と匠はすぐ家に帰り、場所や相手の数、攻撃手段、どのように退治したのかを報告した。所詮格下だろうが体力は消費する。

私は疲れきっていて少し疲れを癒すことにした。

辺りはもう日が沈み暗くなっていた。

空には月が登り、暗い夜空を照らしていた。

私の疲れの癒し方は家から少し歩いたところにある団子屋で休憩するか、家の近くの森にたまに来るミスティアの屋台で酒を飲むことだ。

外の世界では酒を飲むのは20歳にならないと飲んではいけないようだが、幻想郷ではそんなことはない。むしろ飲めないとおかしい。

今日はたまたまミスティアの屋台があったのでそこへ行く所にした。

「こんばんわ〜」

屋台の巻き簾をかきあげ、席に座った。

「いらっしゃい」

中に入るとミスティアが笑顔で向かい入れてくれた。

そんな笑顔に私は癒されながら、いつもの酒とヤツメウナギを頼んだ。

かなり疲れていたのだろうか。疲れが顔に出ていたらしく、ミスティアが私に一言「お疲れ様」と言って、ヤツメウナギを1匹おまけしてくれた。

私は酒を1口飲み、ヤツメウナギをかじった。

私にとってこの瞬間が至福のひとときだ。

「ミスティアさん…最高です。」

「ありがとうございます」

私がそう言うと笑顔で礼を言われた。

この屋台はとても落ち着ける。この屋台が出ている場所は森の中で、辺りはとても静かである。ミスティアさんも優しいし、酒もヤツメウナギも美味い。私がそんな余韻に浸っているとミスティアさんに質問された。

「今日妖怪退治でもされたのですか?」

「まぁ…しましたよ。今回は戦闘よりも移動に疲れましたね」

私は苦笑いをしながら答えた。

妖怪退治の話はミスティアさんの前では正直少ない。だって彼女も妖怪なのだから。

でも、私には妖怪の友達、知り合いが多いのでそういうのは慣れっこだがね。

「そうですか、お疲れ様です。今日は飲んで言ってくださいね!」

私はその言葉で目覚めるようにして酒を飲み始めた。お金は…大丈夫大丈夫。

そこから眠くなり、次第に頭が回らなくなり寝てしまった。

 

目を覚ますと、家の近くのベンチで座っていた。おそらくミスティアさんがここまで送ってくれたのだろう。そしてポッケの中には紙が入っていて『お代は今度いただきます』と書いてあった。私はそのまま家に帰り、布団で寝た。

 

 

目を覚まして私は布団から出た。窓を見ると鳥がチュンチュンと鳴いており、昨日と同じような雲一つない青空が広がっていた。私がそのまま居間へ行くと朝食が置いてあり、それを食べた。

「今日は何をしようか…」

はっきりいって依頼がない日の幻想郷は暇である。

「勉強でもしに行くか…」

私はそのまま人里に向かって歩を進めた。

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか!
戦闘を中心にしたいので頑張って書きます!
それでは最後まで見てくれてありがとうございました!
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(*´∇`)ノシ ではでは~


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