幻想郷に守り神がいた!?   作:たみやん

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はい、どもたみやんでござんす。
親にイライラする反抗期がやって参りました。
そしてクソ寒い時期がやって来ました。
皆さん風邪にはお気を付けて!!
それでは本編へどうぞ!


第10話 吸血鬼の住む紅い城

鳥達がさえずる中、私はゆっくりと身体を起こす。

目を瞬かせ、視界が安定するのを確認し、大きく伸びをする。

 

「もう朝か」

 

大きなあくびをしながら廊下を歩き、朝飯を作って食べた。

外へ出てしばらく周りを見渡すと近所の人たちも、数人だが外に出ている。

太陽の光をだいぶ浴びたら昨日まとめた荷物を持って私は紅魔館へ向かう。

疲労をあまりしてはいけないので以前魔理沙さんから貰った札型の魔道具を使うことにした。

背中に貼ると光のような翼が生え、空へ飛び立てた。

 

「おお…」

 

驚きで思わず声が出てしまう

 

「さぁ、行こうか」

 

かなりのスピードが出て霧の湖も、あっという間に通り過ぎた。

霧の湖を通り過ぎてしばらく経つと紅い大きな城が見えてきた。

 

 

 

〜紅魔館〜

 

紅魔館の門の前には少し切り開けた場所があり、そこへ降り立つ。

門の前には門番の紅 美鈴(ほん めいりん)さんがいる。毎度ここに来ると寝ている。

私は美鈴さんの体を揺すって起こした。

 

「美鈴さ〜ん。咲夜さんにまた怒られますよ〜。」

 

「ふぇ〜?」

 

美鈴さんは目を擦りながら私の方を見る。

 

「おおっ!蓮じゃないか。久しぶりだなぁ」

 

私の肩をポンポンと叩きながら1つあくびをする。

 

「まぁ、中に入りな。紅魔館の中に入れば多分咲夜さんがいるから」

 

私はそのままもんを抜けて紅魔館の扉に手をかける。

巨大な扉をグッと力を入れて開く。

中に入るとやはり咲夜さんがいた。

 

「いらっしゃい蓮。早速だけどお嬢様がお呼びよ。」

 

「分かりました」

 

咲夜さんの後に付いていきながら辺りを見渡す。

紅い壁や紅い家具。とりあえず紅い。

 

「久しぶりに蓮と戦ってみたいわねぇ」

 

咲夜さんが私に背中を向けながら話してきた。

 

「いや〜、戦いって程になりますかね?」

 

私がそういうと咲夜さんは少し歩く速度を落として私の横に並んだ。

 

「何言ってるの。私と戦ったのは貴方が10歳の時でしょ?」

 

「あ、あれ?そうでしたっけ?」

 

そんなことを話しているうちにレミリアさんの部屋の前まできた。

 

「ちょっと待ってね」

 

咲夜さんはレミリアさんのドアをノックする。

 

「お嬢様、蓮が来ました。」

 

そう言うと中から声が聞こえてくる。

 

「入りなさい」

 

ドアを開けるとレミリアさんの部屋には階段があり、その上にある玉座に座っていた。その風貌はいかにも『王』を主張しているように見えた。

 

「蓮、心の整理は出来たかしら」

 

「はい、出来ております」

 

「そう、良かったわね…。早速だけど貴方にはこの2週間で『強さ』というものと『忠誠心』というものを学んでもらうわ。」

 

「『強さ』と『忠誠心』ですか…」

 

「そうよ」

 

レミリアさんは立ち上がりながら私の方へ少しづつ近づく。

 

「『強さ』とは何なのか。『忠誠心』を持つとはどういう事なのか。要領のいいあんたなら簡単に答えは見つかると思うわ。」

 

「なら、そんなに期間はいらないんじゃ…」

 

レミリアさんは私の目の前の階段で止まり、私を上から見下ろす。

 

「分かってないわね。答えは見つかってもそれを身につけるのは大変なのよ。更に言うと、身につけても強化することも重要なのよ?」

 

そうか、レミリアさんがそんな簡単なことをやらせるわけが無いか。

 

「もちろん執事としてやるわけだから、家事もしっかりね」

 

「分かりました」

 

レミリアさんはまた玉座に戻り、座る。

 

「さぁ、蓮。今ここで私に忠誠を誓いなさい」

 

私は姿勢を正してゆっくりと誓う。

 

「結鏡 蓮は主レミリアさんに忠誠を誓わせていただきます。」

 

レミリアさんはうんと頷き、しばらくの沈黙の後、また立ち上がる。

 

「最終的には私と勝負してこの修行は終わりよ。」

 

「あ、今日は誰とも戦わなくていいんですね?」

 

レミリアさんの真顔の表情が少しにこやかになった。

 

「そうしたいんだけど…」

 

「?」

 

レミリアさんはゆっくり指を指す。

 

「咲夜がすごい戦いたそうだからやってあげてくれないかしら?」

 

「え、でも」

 

「貴方は今から私の執事なのよ。これは命令。咲夜と戦いなさい。」

 

逆らえない睨みを私にかけられ、強制的に返事をしてしまうように。

 

「はい、分かりました」

 

言ってしまった…。

 

………咲夜さんが後ろですごいウキウキしてる。

 

 

 

 

 

 




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