ちょっと量は減りますが頑張って週1投稿頑張ります!
それでは本編へどうぞ!
「まぁ、そこに座りな」
私は百済さんの言われるがまま、座布団の上に座った。
「少し此処で待っていてくれ」
そのまま百済さんは隣の部屋に入っていった。
部屋の中を見渡すと色々な武器や防具の様なものがある。そう、百済さんは武器屋なのである。
私の持っている2つの短刀もここで作ってもらったものだ。
「ほら、これじゃこれ」
百済さんが大事そうに持ってきたものは一冊の本と一つの鍵だった。
「これは?」
「これはな、お前の親がもし死んでしまった時に渡してくれと言われたものだ」
私は本に手をかけてその一枚目をめくる。
そこには父親の字で『蓮へ』と書かれていた。
それを読み進めるとある事実が書かれていた。
『私達、つまりお前以外が死ぬことは私達自身知っていた。なぜなら私の能力「千里眼を使う程度の能力」で未来を見通したからだ。これについてはお前は悔やむ必要は無い。私達はそういう運命だったのだ。』
私は衝撃を受けた。父の能力は千里眼を使う程度の能力。…そうか、皆は死ぬことを知っていたのか。
複雑な感情を持ちながら読み続ける。
その続きは家族からの遺言や財産について色々書かれていた。
そして、最後の1ページをめくった時、私は目を大きく見開いた。
『最後に。お前を拾った時のことを書いておくとする。
お前は霧の湖の最も大きい木の下に居て、鍵を持っていたんだ。私達はそれが何故か全く分からなかった。
その鍵を本と共に百済さんに渡しておくから受け取ってくれ。』
私は先ほど受け取った鍵をまじまじと見つめる。よくよく見ると何か文字が書かれているがよく読めない。
「これが…」
私はこの本を読んでますます自分を知りたくなった。もう後悔はない、してはいけない。
「百済さん、ありがとうございました。
この本と鍵は貰っていいですね?」
私がそういうと百済さんは笑顔で答えてくれた。
「ああ、それは君のだからね。
また何かあったら武器の事じゃなくても相談しておくれ」
私は一礼してから百済さんの家を出て自分の家へ入った。昼間の皆の働きのおかげでだいぶ部屋は片付き、自分だけの空間を作ろうとした。
部屋を見渡しても家族の物はない。
私が後悔しないように別室へ運んでおいたのだ。
「気をしっかり持つんだ。俺は妖怪退治屋の結鏡 蓮だ。」
自分に再び言い聞かせる。
私はしばらく目を閉じて瞑想を行う。
………
15分は経っただろうか。
腹が減った。飯を作らなければ。
私は立ち上がり、キッチンへ向かい料理を始める。
肉の焼くと香ばしい匂いが私の鼻の奥へと伝わっていく。
今日はごちそうだ。とびっきりのうまい飯で悪いことは全部忘れてしまおう!
飯を作り終えると料理を机の上において、食べ始める。
今日は行儀なんてものは気にせずにひたすら食った。
明日は紅魔館へ行く。
かなりの確率でレミリアさんと勝負することになるだろう。
絶対負けるがそれでも戦えるだけ戦う。今持っているすべての力を試す日だ。
さあ!頑張って行こうではないか!
最後までご覧頂きありがとうございます!
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少し文字数減りますが投稿頻度上げますのでよろしくお願いします!