「おーい霊夢ー、ちょっと来てくれ〜」
「魔理沙ね。ちょっと待ってなさい」
博麗神社に来た魔理沙一行は、縁側の近くに立って居た。
「うん?どうしたんだ」
「今紫がと大切な事を話しているから待ってなさい!」
「おいあんた、此処に紫さんがいるのか?」
「あんた誰よ?まぁ良いわ。ちょっと待っといてね」
そう言うと霊夢は襖の奥に消えていった。
「魔理沙、あの人が霊夢さんか?」
「ああ、そうだぜ」
「あの人は人間だよな?」
「霊夢が妖怪なわけが無いじゃないか」
「なら何で紫さんと知り合いなんだ?」
キリト達は博麗神社に着くまでの間にこの世界のことを聞いていたのだった。そして、その話を聞いて分かったことは、『妖怪と人間は関わりをほとんど持たず、人間は妖怪を恐れている』と言うことだった。
「あぁ、そのことか」
「そのことって、他にも何か霊夢さんに秘密があるんですか?」
「そうじゃ無くてな、こう、『強者の感』みたいなのがあるのかなっと思ってさ」
「て言うことは霊夢さんは相当な強者と言う事ですね?」
「そう言う事だぜ」
そう、何を隠そう霊夢は、何千年と生きた紫とも互角の勝負が出来るくらい強いのだ。
「それで話を戻しますけど、霊夢さんはどうして紫さんとお知り合いなのでしょうか?」
「その事だけどな、此処幻想郷では、『博麗の巫女』が今まで保ってきた『博麗大結界』、て言う結界と紫の『境界を操る程度の能力』で
外の世界と隔離されているんだ」
「そうなのか」
魔理沙がキリト達に説明をして居たら、霊夢が戻ってきた。
「それでー魔理沙はなんできたの?」
「あぁ、その事なんだけどな」
「どうせ紫がそこの人達を空から落として、それをあんたが助けたってところかしら?」
「おう、そのことを知ってるって事はこいつらは例の異変と関係があるって事だな」
「えぇ、ていうかその人達が異変よ」
「なあ、さっきからなんの話をしてるんだ?」
「はぁー、あんたらの面倒はしばらく私が見るは」
「えっ、今の話からどうやってそうなったんですか?」
「あんたらにこの世界のルールを教えるわ」
「それなら魔理沙さんから聞きました」
「そう、まぁ良いわ。私は博麗霊夢、此処の巫女をやってるわ」
「俺は桐ヶ谷和人、出来ればキリトって呼んでくれ」
「私は結城明日奈、アスナって呼んで下さい」
「私は、ユイと言います」
「そう、ならこれからよろしくね」
これからが、霊夢の苦労の始まりであった。
〜スキマ〜
「霊夢、頑張ってね」
スキマの中で霊夢を応援して居た紫であった。
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