元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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この小説を読んでいるガルパやってる方、イベントお疲れ様です。

今日でアニメの2話は終わります。そして……

タイトル思いつきませんでした……


8、作詞ともう一度勧誘

「先生は潜らないんですか?」

 

「俺は今日はいいかな、というか潜るための準備とかしてないしさ。何かあった時のために乗ってるだけだ」

 

海の音を聞くため高海さん、渡辺さん、桜内さんの3人は今潜っている。

 

「そうなんですね、でも潜ってみるのもいいと思いますよ?景色がすっごく綺麗なんです」

 

「そんなにいいのか。それは潜ってみたいけど、別の機会にさせてもらうよ」

 

そんなに綺麗なら尚更穂乃果と潜ってみたいって思っちまったよ。

 

「いい景色見れるのにな〜」

 

「そのうち潜りにまた来るさ!それより……今は3人の方だ」

 

一瞬復学したらスクールアイドルやるのか聞こうとしたけど…やめておいた方がいいよな

 

「……先生、今何か別のこと言おうとしませんでしたか?」

 

「バレた?」

 

あれ…結構鋭いのか?

 

「バレバレです、気になるので教えてください」

「スクールアイドル関連の話でもか?」

「っ!?」

 

やっぱり表情曇ったな。黒澤さんも何か訳ありだったみたいだし聞くのはやめておいた……んだけどバレちゃったし少しだけ言うしかないか。

 

「俺最近まで東京にいたからさ、スクールアイドルのイベント見に行ったりしてたんだよ。それで2年前に君のこと見たからさ。復学したらやるのかなって思っただけ」

 

「そうだったんですか…でも復学してもやるつもりはありません…」

 

「そっか、まぁ俺は無理にやらせることはないから安心してくれ」

 

さすがに無理矢理やらせたとなると問題になりかねないしな。

 

ちょっと暗くなったその時3人が上がってきた。どうだったかな?

 

「どうだ?海の音ってやつ聞けたか?」

 

「いえ、ダメでした…真っ暗で何も見えもしなくて…」

 

真っ暗?潜ってないからよくわからん。ここは他2人に任せよう。

 

「真っ暗か…あっ、もう一回いい?」

 

高海さんは何かに気付いた?のかな、とりあえず任せる。

 

「何かわかったのかな?」

 

「千歌のことだからそうだと思います」

 

今は特に話してなかったのにそう言えるってことは…幼馴染だからこそわかることか。

 

ん?この音なんだ?上?

 

「あっ、この音ヘリか。この辺飛ぶんだな」

 

「小原家ですよ」

 

上を見て呟くと小原家という言葉が聞こえた。よくわかんないけどこの辺に住んでるってことか?

 

「「「ぷはっ!」」」

 

3人上がってきたか、それにさっきとは違う感じがするし…聞こえたのか?

 

「聞こえた?」

「うん、聞こえた気がした」

「私も!」

「ほんと?私もだよ!」

 

どうやら3人とも聞こえたみたいだな。みんな笑いあってる。

とりあえず上がらせるか。

 

「ちゃんと聞こえたみたいだな」

 

「「「はい!」」」

 

「ならずっと入ってたら冷えるし上に上がっておけ」

 

「そうですね、先生引っ張ってください」

 

えっ?高海さん…絶対引っ張る気だよね?まぁギリギリで戻せばいいか。

 

「いいぞ、じゃあ掴まれ」

「えへへ、そりゃあ!あれ?」

 

高海さんが伸ばした手を掴む瞬間に手を戻したら……案の定引っ張ろうとしてたみたいだ。

 

「千歌〜バレバレ」

「もう〜つまんない!」

 

いやいや、つまんないじゃねーよ!

 

「バレバレすぎんだよ!とにかく3人とも上がりな」

 

俺を落とせなくて高海さんが残念そうにしてた。というか渡辺さんもそんな感じがするのは気のせい?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日

 

「ほんとか?」

 

「はい、高海さんたちを手伝ってみようと思います!スクールアイドルはやらなくても作曲だけなら…」

 

海の音っていうのを聞いた次の日の朝、職員室に桜内さんがやってきた。それで作曲者として手伝うって言いに来たけど…俺に言う必要ある?

 

「そうか、2人も喜んでくれると思うぞ?」

 

「そうだと嬉しいんですけど…2人のおかげで海の音聞けたのでそのお礼がしたくて」

 

まぁお礼を求めてやったわけではないと思うけどな。

 

「2人には言ったのか?」

「いえ、これからです」

 

まだだったのか、俺に伝える必要はないと思うけどな。

 

「なら早く言いに行ってあげたらどうだ?きっと喜ぶぞ。俺もそろそろ教室行くし一緒に行くか?」

「はい」

 

いつもは教室まで行かないんだけどな。今日は担任の山田先生は顧問をしてる部活の大会だから学校にはいないため朝から行くこととなっている。

 

教室に着いたら高海さんも渡辺さんも来ていた。だから桜内さんはすぐに伝えることができた。

 

「ほんとに!?」

 

「ええ!」

 

「ありがとー!あれ?」

 

高海さんは抱きつこうとしたみたいだが桜内さんはそれを華麗に避けた。その勢いを止められなかった高海さんは俺に抱きつくことになった。そのことに気付いてる?

 

「勘違いしてない?作曲は手伝うけどスクールアイドルにはならないわよ?」

「そんな〜」

「そんな時間ないの!」

 

あれ?まじで気付いてない感じか?

 

「無理言っちゃいけないよ千歌ちゃん。それと早く離れたら?」

 

「ほぇ?……わー!?す、すみません‼︎//」

 

「気付くの遅い気がするけど…まぁ気にすんな」

 

「……私こんなに慌ててるのに落ち着いてませんか?」

 

え?そりゃあそうだろ、俺彼女持ちだしわざとじゃないってわかってるんだぞ?

 

「きっと女性慣れしてるのね、それより詞をちょうだい!」

「「詞?」」

 

「ちょっ!?桜内さんその言い方はないだろ……ってあれ?2人とも?」

 

歌詞できてないのか?さすがにそんなことないよな?

 

ん?教室のドアを開けて…今度は窓を開けて…次はカバンを開けて…って教室のドアや窓を開けてどうするんだ!?しかもカバンの中!?なんで教科書とかがなくてみかんが入ってる!?

 

「詞ってなに〜♪」

「たぶん〜歌の歌詞のことだと思う〜♪」

「「歌詞?」」

 

君ら……何言ってるの?できてない以前の問題だったとは……

 

「まさかできてないとは思わなかったぞ。とりあえずその話は放課後な」

 

「じゃあ放課後私の家でやろう!」

「ヨーソロー!」

 

ヨーソローってこういう時にも使うんだな。

 

「梨子ちゃんもいい?先生も!」

 

「私はいいわよ」

「ん?なんで俺?」

 

「チェックや何かあればアドバイス欲しいと思いまして!」

 

まぁ別にいいんだけどな。とりあえず学校でやる必要のある分やってから行くことになった。だがそれが終わるまで3人は学校でやっていくみたいだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そうだ先生!私のこと名前で呼び捨てにしてください!なんか苗字の上にさん付けって落ち着かなくて…」

 

「あっ、千歌ちゃんに対してだけじゃなくて私も!」

 

学校での作業は終わって後は家でやる分だけになったから3人と一緒にバスを乗っている。その時にいきなり頼まれた。ってかいきなりすぎじゃね?

 

「まぁそうして欲しいって言うならそうするけど…授業中は今まで通りにするからな?」

 

「「は〜い!」」

 

そんなに名前で呼んで欲しかったのか?

 

「あ、あの、先生…私もそういう風にしてもらっても…いいですか?」

 

「わかった、じゃあスクールアイドル関係の時はそうさせてもらうぞ。千歌、曜、梨子」

 

「「「はい!」」」

 

おぉ〜3人ともいい返事だ。というかどんだけ名前で呼んで欲しかったんだよ…たしかにその方が呼びやすいけどさ…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれ?ここ旅館よね?」

 

バスを降りて千歌の家に着いたのだが梨子は少し驚いている。旅館の娘ってことは知らなかったんだろう。

 

「千歌の家は旅館なんだよ」

 

「先生知ってたんですか!?」

「まぁな」

 

まぁ1回入ったことあるしな。

 

「あら曜ちゃんいらっしゃ〜い、相変わらず可愛いわね〜」

「えへへ」

 

玄関先で出迎えてくれたのは志満さんだった。今はそんなに忙しくないのだろう。

 

「先生もこんにちは、その子が梨子ちゃん?東京から来ただけあって可愛いわね〜」

 

「そうなんだよ〜さすが東京!って感じだよね〜」

 

「東京は関係あるのか……?すみません突然来てしまって」

 

「いえいえ、ゆっくりしていってくださいね」

 

いきなり来たのに……と思ったら俺が作業してる間に千歌が伝えておいたらしい。

 

というか梨子?どこ見て……あれはしいたけだよな?

なるほど、そんなに引き攣ってるってことは犬嫌いなんだな。

 

志満さんの「ゆっくりしていってね〜」っていう声も聞こえてないみたいだし…

 

ワン!

 

「ひっ!?」

「早っ!?」

 

軽く吠えただけで勢いよく入ってったよ…そんなに嫌いなんだな。とりあえず俺も入るか…

 

 

「酷いと思わない?」

 

千歌が不機嫌な状態。原因としては美渡さんに楽しみにしていたプリンを食べられたみたいだ。

 

「「それより作詞…」」

「いつまでも取っておくのが悪いんです〜!」

 

部屋のドアを開けて言ってきた。こんなやりとりは仲がいいからか?そういや小学生くらいの時は美希ともこんなことしたっけ。小学生くらいの時は……

 

「うるさい!」

「ひっ!?」

「甘いわよ!」

「うわぁ…」

 

あはは、千歌が投げたエビのぬいぐるみが梨子の顔に当たって、美渡さんの投げた浮き輪が梨子にすっぽりはまった。

これは怒らせたな…

 

「失礼します」

 

あっ、ドア閉めた。

 

「さっ、始めるわよ」

 

「曜ちゃん携帯変えた?」

「うん!進級祝いに買ってもらったんだ〜」

 

進級祝いか、良かったな〜

 

それで…こいつらやる気あるのか?

 

「は〜じ〜め〜る〜わ〜よ?」

 

「「はい……」」

 

あれは怖いな…まぁ自業自得だからな。特に助ける気はない。

 

「やる気ないなら俺は帰るぞ?」

 

「わわわ、やりますやります!ごめんなさい!」

 

全く…最初からそうすればいいのに。色々あったが作詞が始まった。

 

始まったのはいいが……

 

「うぅ…書けな〜い」

 

「やっぱり恋の歌は無理なんじゃない?」

 

「嫌だ!μ'sのスノハレみたいなラブソングを作るの!」

 

へぇ〜千歌はスノハレみたいなラブソング作りたいのか。あの曲はみんなの言葉を繋いだ曲なんだよな。

 

「でも恋愛したことないでしょ?」

「なんで決めつけるの?」

「じゃああるの?」

 

なんか似たような流れがμ'sの時も起こってたような…

 

「ないけど…」

「じゃあ無理よ…」

 

あれ?なんか恋愛面だけでラブソングを考えてないか?

 

「それじゃあμ'sがこの曲作った時メンバーの誰かが恋愛してたってこと?ちょっと調べてみる!」

 

確かにしてた。千歌の近くにいる俺が穂乃果と付き合ってた。でもそんなことネットに書いて……ないよな?

 

「なんでそうなるの…」

 

「だって気になるもん!あっ、この時リーダーの穂乃果さんとμ'sのマネージャーをやってた小野達也って人が付き合ってるんじゃないかって噂があったみたい。書いてあった!」

 

なんだと!?なんで書かれてるんだ!?そして千歌はなんで気付かない!?

 

「書いてあるんだ…そうだったんだね〜」

 

「へぇ〜………あれ?」

 

あっ、梨子にも気付かれた…かな?というかこっち見てるし気付いてるな。

曜にやったのと同じように梨子にも黙っててもらうようにした。

 

でも……なんで千歌は気付かないんだ?近くに元マネージャーいるのに……ちょっと悲しいぞ。

 

「小野先生はμ'sに詳しいですけど知ってました?」

 

「そこまでは知らないな」

 

まぁ嘘だけど…曜、梨子、そのジト目はやめてくれ…

 

「でも無理に恋愛ってことだけで考える必要はないんじゃないか?ラブソングは好きって気持ちをどう伝えるかも重要になる。例えば学校が好きとか歌が好きとか、そういうのでもいいんだ」

 

「なら…千歌ちゃんはスクールアイドルに恋してるよね」

 

なんだ、書けるものあるじゃん。っていつまでパソコン見てるんだよ!?

 

「千歌ちゃん、今の話聞いてた?」

 

「えっ?」

 

「スクールアイドルにドキドキする気持ちとか、大好きって気持ちとか、それなら書ける気しない?」

 

「書ける!それなら書けるよ!」

 

おっ、書き始めた。ずっと恋愛寄りで考えてたら多分書けなかっただろうな。まぁでも、もう少し時間がかかる……

 

「できた!」

 

えっ!?

 

「「もう!?」」

 

さすがに梨子も驚いたし俺も驚く。いくらなんでもそんな簡単にできるわけ……【ユメノトビラ】?参考だよな?

 

「なぁ千歌、これ参考にしたいってことでいいんだよな?」

 

「そうです!私それを聴いて思ったんです!スクールアイドルになりたいって!μ'sみたいになりたいって!」

 

へぇ〜

 

「頑張って努力して、力を合わせて奇跡を起こして、私にもできるんじゃないかって!今の私から変われるんじゃないかって思ったんです!」

 

ユメノトビラ、これは合宿で完成させた曲だけど、最初は海未もことりも真姫も全くプレッシャーからか作業が進まなかったんだよな〜

 

そこでユニット作戦で3組に分かれて完成させた曲。千歌の言葉を借りるならそれぞれの力を合わせてできた曲だ。

 

「本当に好きなんだね」

 

「うん!大好きだよ!」

 

そんなにμ'sを好きでいてくれてるのか。それは嬉しいな。嬉しいけどならなんで……マネージャーやってた俺が近くにいるのに気が付かないんだよ……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

梨子side

 

高海さんの家で作曲を手伝ってる時小さい頃の時のことを思い出してた。あの時はすっごく楽しくピアノを弾いてた。いつからこうなっちゃったんだろ……

 

ユメノトビラ…聴いてみると千歌ちゃんが好きになった理由もわかる気がする。

 

今は誰もいない。弾いてみようかな。

 

「夢のと〜び〜ら〜ずっと探しつ〜づ〜け〜た♪君と〜僕〜との〜繋がりを探し〜て〜た〜♪」

 

高海さんが言ってた曲、ユメノトビラを口ずさんでみた。誰もいないと思ったからだけど……

 

「高海さん!?」

 

「そこ梨子ちゃんの部屋だったんだ!?」

 

「そっか、私引っ越したばかりで全然気が付かなかった…」

 

 

窓の方を見たら高海さんがいた。隣高海さんの部屋だったの!?

よく考えたら千歌ちゃんの家の旅館出てからそんなに歩いてなかったよ。

 

「今の【ユメノトビラ】だよね?」

 

「えっ?」

 

「梨子ちゃん歌ってたよね?」

 

「えっと……」

 

同級生に聞かれちゃった…ピアノはともかく口ずさんでるところを聞かれるなんて…

 

「私その曲好きなんだ〜第2回のラブライブ予選で…「高海さん!」えっ?」

 

高海さんはμ'sのことを言おうとしたんだと思う。でも私はそれを遮っちゃった……

 

「私……どうしたらいいんだろ……何をやっても楽しくなくて、変わらなくて…」

「梨子ちゃん…」

 

誰かに聞いて欲しかったのかな?自分で思ってることが口に出ちゃう。

 

話を遮ったのに壁にもたれかかるように座って…ほんとどうしたらいいんだろ…自分が嫌になる…

 

「やってみない?スクールアイドル!」

「ダメよ!このままピアノを諦めることなんて…」

 

また誘ってきた。でもなんか今までの誘い方と何か違う気がする。

 

今までは作曲できるからって理由で誘ってたように思えたけど今は違うと思った。雰囲気かな……

 

「やってみて、笑顔になれて変われたらまた弾けばいい。諦めることなんてないよ!」

 

「失礼だよ。そんな気持ちでやるなんて…高海さんは本気でやろうとしてるのに私はそんな気持ちでやるなんて…そんなの失礼だよ!」

 

やっぱり今までと違った。でも、本気でやろうとしてる人に高海さんが言ってるような気持ちでやるのは失礼だよ。

 

ベランダの影に隠れて高海さんから見えないようにした。もちろん私からも見えない…

 

「梨子ちゃんの力になれるなら…私は嬉しい。みんなを笑顔にする、それがスクールアイドルだよ!」

 

なんで?なんで高海さんはそんなに必死になって誘うの?

 

高海さんの方を見ていると身を乗り出して手を伸ばしていた。

 

「うわっ!?」

「千歌ちゃん!?」

 

突然風が吹いて千歌ちゃんが巻いていたタオルが下に落ちていった。それより私、いきなり千歌ちゃんって呼んでたよ…

 

「それって、とっても素敵なことだよ!」

 

千歌ちゃんどうして?どうしてそんなに必死になってくれるの?

 

でも嬉しい。だから私も手を伸ばしてみたけどやっぱり届かないよ。だから手を戻そうとしたけど…

 

「待って!ダメ!」

「えっ!?」

 

手を戻そうとしたらそれを止めた。諦めたらダメって言われてるみたいに思えた。だからもう一度伸ばした。

千歌ちゃんは片足を乗っけて危ないとは思ったけど、手を届かせることしか考えてなかった。

 

 

もう少し!

 

もう少しで!

 

そう思ったその時、指先だけだけど千歌ちゃんに届いた。

 

一度は諦めようとしたけど、千歌ちゃんが諦めさせてくれなかった。

 

でもそのおかげで届いた!

 

ありがとう、千歌ちゃん

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2人が手を伸ばしているその頃

 

「ん?タオル?ここ千歌の家だよな?」

 

 

少し外に出ていた達也、その帰り道にタオルが落ちていることに気が付いた。

 

 

「待って!ダメ!」

 

「今の千歌の声?とりあえず行ってみるか」

 

とりあえず声が聞こえた方に行ってみたけど…2階のベランダ越しに千歌と梨子が指先だけだけど触れ合っている。

何か話してたんだろうけど危ねぇぞ!

 

「梨子ちゃんどうしよ…戻れない」

「えっ!?」

 

は?何言って……

 

「どうしよ梨子ちゃん……わっ!?」

「千歌ちゃん!?」

 

堪えられなくなったのがバランスを崩したのか、どっちかわからないけど千歌が落ちて来た。

ここならまだ間に合うからよかったけど…

 

「わわわわわっ!?」

「千歌!?ぐっ!?」

 

なんとか受け止めることはできたけど…でもさすがに落ちてきた勢いあったから後ろに倒れてしまった。

とりあえず千歌に怪我がなければいいけど…

 

「(あれ?全然痛く…ない?)」

「おい千歌!大丈夫か!?」

 

「せん……せい?」

「怪我ないか?」

 

気が付いた。なるべく千歌を地面に当てないようにしたけど大丈夫だと信じたい。

 

「は、はい…ありがとう…ございます」

 

「千歌ちゃん!」

「梨子ちゃん!」

「怪我ない!?」

「うん、先生のおかげで…」

「よかった……」

 

梨子も慌てて降りてきたな。怪我がないことはわかったからよかったけど、気を付けて欲しいものだ。

というかもっと高いところから落ちてたらやばかったな…

 

この後は美渡さんが出てきて千歌を部屋に連れていくと説教をしたらしい。まぁ当然か。

 

 

ちなみに梨子もスクールアイドルをやることになったことを聞いたのは翌日の朝だった。

 




気付けば文字数がいつも以上に…前作では基本的に3000字程度だったんですけどね。

文字数だけでなくお気に入りの数も前作を普通に超えていきそうです。


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