それなのにお気に入りが減らずむしろ増えて嬉しく思います。
浦の星女学院屋上
「いっちに〜さんし」
「うぅ……ううぅ………」
屋上ではいつものようにAqoursが練習を始める前にストレッチを含めた準備運動をしている。
俺は大遅刻をした千歌に説教をしてから……と言ってもほとんどは山田先生が説教をしたが、終わってから一緒に来た。
そして千歌が「お手洗いに行ってきま〜す!」と言って行ってしまったので先にストレッチとかをしているところだ。
ちなみに呻き声みたいなのをあげているのは善子だ。
「善子ちゃん相変わらず身体硬いね〜ちゃんと家でストレッチしてる?」
「ヨハネ!」
いや硬すぎだろ!?善子のやつちゃんと家でストレッチやってないな?
「そんなんじゃダメダメ!こうしてっと」
「痛い痛いいたーい!」
なかなか曲がらない善子に乗っかるように果南は押してるけど……
うわ〜すげぇ痛がってるけど見てるの楽し〜
「待ちなさいよ!この身体はあくまでかりそめ……」
「ふふ〜ん、えいっ!」
「い〜たたたたたたっ!」
グキッ
おぉ……さらに力入れたな、めっちゃ痛がってる。というか今変な音しなかったか?気のせいってことにしようか。
「花丸ちゃんは随分曲がるようになったね!」
「家で毎日ちゃんとやってるズラ〜」
善子とは違って花丸はかなり曲がるようになっていた。そういやことりは最初からかなり曲がってたっけな〜
「それに腕立て伏せだって…」
「ほんと?」
「見てるズラ?
いーーーーーーーーーーー」
筋トレ系はあまり得意としていない花丸から、腕立て伏せもだいぶできるようになったと思えるような発言をして始めたが………
おい、1に行くの遅くないか?それにみんな見てるけど自分たちのストレッチはいいのか?
「ーーーーーーーち!完璧ズラ……」
「すごい花丸ちゃん!」
「イッツミラク〜ル!」
「いやどこがよ!?」
善子がまともなこと言っただと!?
とりあえず……全然完璧じゃないな。
「それで?次のラブライブはいつなの?」
「多分来年の春だと思うけど……」
曜と梨子は次のラブライブのことについて話しているが……忘れてることないか?
「ぶっぶーーーーーですわ!その前にやるべきことがあるでしょ!?」
「「えっ?」」
「2人とも忘れてないか?もしかしたら2人だけじゃないかもしれないけど、ラブライブの他にも大切なことあるだろ?」
「「大切なこと?」」
あ、試しに指摘してみたけどほんとに忘れてるパターンだなこれ。
「ダイヤよろしく」
「学校説明会があるでしょ!?たしかにラブライブも大事ですが入学希望も集めないといけませんわ!」
「オフコース!既に告知済みだよ!」
「せっかくの機会です。説明会に参加してもらった生徒達にこの学校の魅力を伝えるのですわ!」
「それいい!」
やっと戻ってきたか千歌。
「それすっごくいいと思う!」
「トイレ長いわよ?」
「人のこと気にしてる場合?」
「痛い痛い痛い痛い痛い!?」
「善子の言う通りだぞ千歌、早くストレッチ始めろ」
「は〜い!」
元気だけはいいな……
「あと善子はちゃんと家でもストレッチしろよ?じゃないといつまでも果南に痛めつけられるぞ?」
「うぅ……」
「それはそれで面白いね〜」
鬼……
「ちゃんとやるわよ!!」
「あと花丸も、全然完璧じゃないからな?」
「ズラ!」
「じゃあ千歌のストレッチ終わったら練習開始だ!」
『はい!』
少しすると千歌がストレッチを終えたので全体練習を始めた。
あまり長い時間はできなかったが……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そっか、秋になると終バス早くなっちゃうんだね?」
Aqoursのメンバーは練習を終えてみんなで帰っている。顧問の達也を除いて……
バス停に来て終バスが短くなることを話しているところだ。
「放課後の練習…短くなっちゃうね」
「どうしますの?説明会まであと1ヶ月もないんですよ?」
「じゃあ朝あと2時間早く集合する?」
『…………』
「じゃあ決まり!」
「早すぎるわよ!?」
終バスが短くなる……つまり放課後の練習時間も短くなってしまうことに頭を抱えているAqoursのメンバー。すると梨子がとあることに気付いた。
「沼津からこっちに来るバスはあるの?」
「仕事帰りの人もいるし……あるとは思うけど……
あ、向こうで練習すればいいんだ!」
梨子が気付いたことと言うのは沼津から来るバスがあるかどうかということ、仕事帰りの人もいるためバスはあると言う千歌が自分の言葉で気付く。
沼津で練習すれば良いということに!だがそうなると今度は練習場所が問題になる。
「それなら練習時間も確保できる!」
「マルも賛成ズラ!」
「そうなると場所ですわね、バス来るまで時間ありますし先生にいい場所があるかダメ元ですが聞いてみますわ」
「練習メニューとかは助かってるけどこっちに来て約半年だから場所に関しては難しいかもね」
「えぇ、ですが念のため聞いてみます。今のところ良い場所について心当たりある人いませんよね?」
ダイヤの質問に全員が……いや、少し離れていた鞠莉以外はないと答えた。
そのためダイヤは学校にいる達也に電話をかけた。
『もしもし、どうしたダイヤ?』
「お疲れ様です、少し相談があって電話をしたのですが今大丈夫ですか?」
『おう、大丈夫だぞ。今バス停に向かって歩いてるからメモとかは難しいけどな』
どうやら達也は学校での仕事を終えてバス停まで歩いているところらしい。
「メモする内容ではないので大丈夫です。実は放課後の練習場所についてなのですが……」
『練習場所?』
「えぇ、秋の時期から終バスが早くなってしまい、放課後の学校での練習時間は少なくにてしまうのです。それでみんなで話したのですが、沼津の方で練習すれば時間を確保できるとなり相談したいことがあるのです」
『なるほど、仕事帰りの人いるから沼津からのバスはある。そっちで練習したいけど場所をどうするかって内容か?』
「怖いくらいに相談内容が当たってますわ……」
「今ので大体予想できるって…」
「あ……」
電話で話していた達也がバス停に到着した。そのため電話で話す必要がなりなく2人とも通話を終了した。
「そうだな〜なんとかしてやりたいけど良い場所に心当たりはないんだよな。こっちに来てから約半年経ってるとは言ってもやっぱりまだ把握しきれてないし」
『やっぱり…』
「さてはダメ元でかけたな?まぁそれはいいや、だから練習場所についてはみんなで探してもらいたいかな。つーか俺が探すより良いだろ、場所が見つかって許可必要なら俺がお願いしに行けばいいことだしさ」
「そうですわね」
「じゃあみんな!明日までにどこか良い場所ないか考えてみて!それで明日話し合おう!」
『うん!』
最後に千歌がまとめその話は1度終わりになった。
しかしこの時、ほとんどの人は気付いてなかった。少し離れていた鞠莉がどこか様子がおかしいことに……気付いていたのは果南と達也だけだった。
そして果南はこの日の夜に自分から聞きに行くことを知ることになる。
そして達也は次の日の朝に・・・・
今回はここで終わりにします。
2期1話にあと何話使うんだろ……次回もお楽しみに!