元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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今回の話もオリジナル回!夏休み終了まであとわずかという話、ここから何がピンチなのかわかる方も……


40、夏の終わりのピンチ

 

「終わんないよ〜」

「私も〜」

「ふっ、2人ともだらしないわね」

「善子ちゃんも全然進んでないずら」

 

 

夏休み残りあと1週間、部室にて千歌と果南と善子が何か作業をしている。学生がこの時期にやっている作業と言えば一つしかない。いや、この時期にまだ終わっていないのもおかしいが…

 

 

「どうだ?進んだか?」

 

「あ、先生助けて〜」

 

「わからないところは教える。俺が助けるのはそれだけだ。夏休みの宿題くらい自分たちでなんとかしろ」

 

「先生冷たいよ〜ハグしてあげるから〜」

「ヨハネの堕天使にしてあげるわよ」

 

どっちも遠慮しようか。

 

「千歌ちゃんダメだよ?先生頼っちゃ、私がいるんだから〜迷惑かけちゃダメ!」

「そうよ千歌ちゃん!曜ちゃんや私がいるんだから先生に聞くのは最終手段よ」

「えぇ〜」

 

「果南さんもですわよ?」

「そうよ?いくら私が理事長でも、宿題とかやってない人を庇ったりしないわよ」

「ハグするからなんとかして〜」

 

「善子ちゃん頑張るずら」

「善子ちゃん頑張ルビィ!」

「仕方ないわね、やるしかないみたいね」

 

おい千歌、果南、今の聞く限り善子が1番やる気あるようにしか聞こえないぞ。まぁ本当にやる気があればもうほぼ全部終わっててもおかしくないんだがな。こいつらはその逆で、ほとんどの宿題が終わってない状況だ。

 

「ほら3人とも、喋ってる暇ないぞ?」

 

「「「意地悪〜」」」

 

「誰が意地悪だ!他のみんなは全部終わってるか?」

 

「もちろん終わってますわ!私は生徒会長ですから!」

「私も終わってるわ!理事長なんだし余裕持って終わらせないと仕事に余裕がね〜」

 

さすが3ね……生徒会長と理事長だな。

 

「私は数学があとちょっと…あ、だけど今日中に終わるので平気であります!」

「私は英語があと少し、曜ちゃんと同じでもうすぐ終わります」

 

曜と梨子はあと少しか。

 

「オラもあと少し残ってるずら、曜さんや梨子さんと同じでもうすぐ終わるずら」

「私は終わってます。お姉ちゃんに言われて…」

 

花丸はあと少し、ルビィはもう終わってるのか。ダイヤに言われたってところかな。

 

「じゃあ梨子と曜と花丸は自分の分の宿題をやりながら千歌や善子のこと気にかけてやってくれ」

 

「「「はい(ずら)!」」」

「善子じゃなくてヨハネ!」

「ふざけてる場合か?」

「すみません…」

 

「ダイヤや鞠莉は果南のこと見てやってくれ。余裕あれば1年生や2年生のこともさ」

 

「お任せください」

「任せておいて!」

 

夏休みは17時には学校を閉める。だから学校にいる間にどこまでできるかだな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ズラ丸、ここはこれであってる?」

 

「あって……あれ?解き方はあってるずら、ただ計算が間違ってるから答えも違ってるずら」

 

「いつかの私だね、気を付けないともったいないよ」

 

「ふっ、このヨハネとしたことが……」

 

計算ミスか、テスト前の曜みたいだな。ほんともったいない。

 

「そうなると……ここで間違ってたのね、ここをこうして……これでどうかしら?」

 

「正解ずら」

「やったね善子ちゃん!」

「ヨハネよ!」

 

とりあえずヨハネってところはもうほっとこう、時間の無駄になるしな。

 

さて、千歌や果南の方はどうかな?

 

「「答え見ちゃおうか」」

 

………君たちは一体何を言っているんだ?しかもよりによって俺がいる側で、せめて俺がいないところで言えよな〜

 

「おい千歌と果南、2人そろって何言ってるんだ?」

 

「「だって〜」」

 

「そうかそうか、Aqoursのリーダーと3年生は後輩が頑張ってるのに自分は楽しようとするのか。それなら答えを見ても仕方ないな」

 

「鞠莉さん、これはもしかして…」

「私たちも一緒に見られてそうね…」

「ダイヤと鞠莉も仲間〜」

 

「「か・な・ん(・さ・ん)?」」

「なんでもありませんちゃんとやりますから許してください……」

 

おぉ〜滅多に怒らない鞠莉まで……そして果南が息継ぎをせずに早口で……

 

「千歌ちゃん、善子ちゃんだって頑張ってるのよ?だから千歌ちゃんも頑張ろ?」

 

「だって全然わっかんないんだも〜ん!答え見たくなるよ!」

 

「じゃあ千歌ちゃん、もう諦める?」

「諦めない!……あっ」

 

「じゃあ千歌、頑張ろうな」

「しまった!?」

 

曜…千歌のこと上手く嵌めたな。まぁちゃんとやってくれるなら気にしないでおくか。というかちょろ……扱いやすいな。

 

「諦めないんだろ?だったら頑張らないとな」

「うぅ…意地悪〜」

「誰が意地悪だこら」

「あなたがちゃんとやらないからですわ!先生に意地悪と言うんじゃありませんわ!」

 

さすが生徒会長だな。しっかりしてる。

 

「鞠莉〜ここ教えて、なんか間違えてる気がするんだけど……」

 

「どれどれ?あっ、ここ計算の仕方間違ってるわ。ここはね〜」

 

あれ?さっき答え見ようとした果南がちゃんとやってる?なんだ、やる気になればちゃんとやってくれるのか。さすがは3年生って言ったところか?

 

「ええっと……うぅ……わっかんないよ〜」

 

「真面目にやろうとはしてるみたいだな、どこがわからないんだ?」

 

「ここです…」

 

「すみません先生」

「私たちだと上手く教えられないのでお願いします」

「ここは難しいところだし仕方ないな、ここの解き方は……」

 

ここは授業でやった部分だけど難しいからな、曜や梨子が教えるのも難しいよな。

 

「えっとここがこうなって……できた!」

「正解だ、やればできるじゃん!」

「えへへ」

「やっぱり先生の教え方上手い」

「さすがです」

 

今教えたのは難しいって言ってもまずはその基本的な解き方だ。これを使った応用を教えることだってあるんだから俺が教えるのを苦労したらまずいだろ。

 

 

-----夏休み最終日-----

 

 

Aqoursの中で1週間前に夏休みの宿題が終わってたのはダイヤと鞠莉とルビィの3人だけだったが次の日には曜と梨子と花丸は終わっている。そしてたくさん残っていた果南と千歌と善子の3人は……

 

「「「終わったー!」」」

 

「3人ともなんとか終わったな」

 

「全く、余裕を持って終わらせないから苦労することになるのです。千歌さんも善子さんも来年はもっと余裕を持って進めるように!

 

「「は〜い!」」

 

なんとも気の抜けた返事だな、まぁちゃんとやってくれたらいっか。

 

「よーし!みんな無事に宿題が終わったことだし…」

 

「まぁ千歌っちはギリギリだけどね」

 

「うっ…それは置いておいて、廃校を救うためにこれからもスクールアイドルの活動頑張るよ!」

 

『おうー!』

 

 

Aqoursのみんなは無事に夏休みの宿題を終わらせることができた。そのため、明日からまた本格的にスクールアイドルの活動を無事に始めることができる。これからの活躍に期待だ。

 

 

 





やっぱりオリジナル回は難しい。少しずつオリジナル要素入れて慣れていくしかないですかね?

さて、次回からこの作品は2期の話に入っていきますが、次の投稿はいつになるかわかりません。投稿されるまでお楽しみにしていてください。感想などは返信できる時になるべくしていくのでいつでもお待ちしております。もちろん評価やお気に入りなども!

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