そして……達也は今回出ません。
曜side
「1.2.3.4.5.6.7.8!」
今日もいつもみたく私たちは屋上で練習している。もうすぐ地区予選の日だからみんな気合い入ってる!
「よし!じゃあ休憩いれるよ!」
今日は練習を見に来れない先生に変わって果南ちゃんが練習をしきってる。さすが3年生だな〜
「疲れた〜」
「ずら〜」
花丸ちゃんとルビィちゃんの2人はお互いに寄りかかって座り込んじゃった。水分補給させないとね!
「はいこれ!水分補給は欠かさないって約束だよ!」
倒れないように花丸ちゃんとルビィちゃんに飲み物を渡した後周りを見てみると……
梨子ちゃんが千歌ちゃんにペットボトル投げてた、って普通に渡せばよくない?
3年生は3人でいるね。そして善子ちゃんは……横になってる?倒れてる?どっちだろ?
「黒はやめた方が良いと何度も言っていますのに…」
「ふっ、黒は堕天使のアイデンティティなのよ!」
うん、相変わらずよくわからないね。
「よし!じゃあそろそろ練習を再開しよっか!」
「ぶっぶー!ですわ!」
千歌ちゃんが練習を再開しようって言ったらダイヤさんがそれを止めた。久しぶりにぶっぶーって聞いた気がするな〜気のせい?
「なに!?」
「オーバーワークは禁物ですわ!」
「by果南!みんなのことも考えてね?」
ダイヤさんが千歌ちゃんを止めて鞠莉ちゃんが理由を言ってるって感じだね。
「そっか、これから1番暑くなる時間だもんね」
たしかに。それならもうちょっと休まないと身体にもよくないよね?多分……
「ラブライブの予選が迫って焦るのもわかりますが、休むことも立派な練習ですわよ?」
「さすがお姉ちゃん!」
うんうん。ルビィちゃんの言う通りさすがダイヤさん!
「でもその前に、みんな100出して!」
来た!休憩時間恒例のジャンケン。アイスをコンビニまで買いに行く人を決めるジャンケンでいつも負けているのが……
「来たわね。本日のラグナログが……」
ってよくわからないことを言い出し始めた善子ちゃん。
「それじゃあいくよ!」
「ジャンケン……」
そして結果はまた善子ちゃんの一人負け。いつもチョキだもんね〜
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「ずらー」
「ぴぎー」
「ヨハー」
「全然こっちに風来ないんだけど」
アイスを買ってきてくれた善子ちゃん、ってまぁジャンケンで負けたからだけど1158円だったらしく、誰かが少し高いアイスを買ったみたい。私じゃないけどね!
1年生3人が扇風機の前にいるせいで風が来なくなってる。梨子ちゃんが文句言ってるね。
教室に冷房があればな〜って言ったら梨子ちゃんが…
「廃校の話が出てるのにつくわけないでしょ?」
って正論で返された。もぅ〜もっと面白いことで返してくれればいいのに〜無茶振りか。
「そうだ!学校説明会の参加人数って今どうなってるの?」
千歌ちゃんが学校説明会の参加人数気になったみたい!私も気になるけど千歌ちゃんが言うと図書室のパソコンを使って……ってそこで見れるの!?
「今のところ…」
「今のところ?」
「今のところ〜」
「今のところ〜?」
………なに?これ。
「ぜーろ!」
「はぁ…」
いやいやいや!?もったいぶるように言いながら0なの!?
千歌ちゃんが落ち込むとガラガラって音がしてむっちゃん達が入ってきた……ってあれ?部活とか入ってたっけ?
「むっちゃんたち、どうしたの?」
「図書室に本を返しに…」
………3人で?あっ、もしかしてそこは気にしちゃダメな感じ?
「もしかして今日も練習?」
「うん。もうすぐ地区予選だからね!」
「この暑さの中で!?」
たしかに……暑いかな。あまり気にしてなかったけど…
「毎日やってると慣れちゃった!」
「毎日!?」
「夏休み…」
「毎日練習してたの?」
「うん!」
「そろそろ始めるよー!」
果南ちゃんがそろそろ始めるって言ったから、千歌ちゃんもむっちゃん達と話を終わりにして外に出た。もちろん私もね。
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「疲れた〜」
日が沈む始めて夕陽が綺麗になった頃に練習を終わりにした。たしかに疲れたけどよくなっていってる感覚はするよ。
「疲れたけど日に日によくなっていってると思うよ」
「ほんとに?」
「うん!」
「千歌ー!」
「むっちゃん!?」
練習が終わった後みんなで話してると図書室で会ったむっちゃんたちがプールまで来たけど…何かあったのかな?
「どうしたの?帰ったんじゃ…」
「ちょっと気になっちゃって…」
気になる?なんだろ?
「千歌たちって夏休みの間ラブライブに向けてずっと練習してたんでしょ?」
「そんなにスクールアイドルって面白いのかなって…」
「私たちもスクールアイドルになれたりするのかなって、学校を救うために…」
そうなの!?私たち以外にもやってみたいって思い始めた人もいるんだね。私たちを見てだったら嬉しいな〜
「実は他にも何かできないか考えてる人もいるみたいで」
「そうなのですか?」
「はい。統廃合の話が出たでしょ?みんな最初は仕方ないって思ってたみたいなんだけど…」
「やっぱりみんなこの学校が大好きなんだよね!」
「学校を救ったりキラキラしたり、輝きたいって思ってるのは千歌たちだけじゃない。私たちしたちも一緒に何かできることあるんじゃないかって」
みんなそういうこと思ってくれてたんだ。あれ?
「千歌ちゃん?」
下向いてるけど…どうかしたのかな?
「それいい!すっごくいい!やろう!みんなで!」
喜んでただけみたいだね。
「ほんとに!?」
「やったー!」
「ワクワクしてきた!」
千歌ちゃんの言葉にむっちゃんたちが嬉しそうにしたけど……
この時に梨子ちゃんの表情が曇っていたことには誰も気付いてなかった。その理由を知るのは予選当日を迎えてからだった。
前書きにも書いた通り、久しぶりだったので文字数は少なめにしてみました。
次回で1期は終わらせるつもりでいます。活動報告にリクエストBOXを作ったので、やって欲しい話があればそこにお願いします。