元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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タイトル迷いました。

2期の6話いい話でしたね!感動しました!千歌ちゃんのバク転凄かったけどあれを再現するとなると大変そうですね。無茶して怪我しないといいですね。

そしてUAが3万行きました!前作では30話ちょっとで1万超えだったので驚いています。


31、梨子の迷い?

 

「いやっほー!」

 

「まっぶしー!」

 

Aqoursのメンバーは今海に来ている。合宿のはずなんだが…みんな遊んでる。

 

千歌と曜は海に飛び込み、果南はサーフィンをしていてルビィは浮き輪で浮かんでいる。

 

つーか果南サーフィン楽しそうだし上手いな。

 

「結局遊んでばかりですわね…」

 

「朝4時に来たら誰も来なかったずら…」

 

そう。集合は朝4時。だが花丸以外来た人はいなかった。来れない人もいると思ったがまさか1人だけとはな…

 

「無理に決まってるでしょ、そんな時間に…」

 

「まぁバスも出てないからな〜でも、さすがにダイヤとルビィは来るかと思ってたんだけどな」

 

「何故私とルビィ?」

 

「ん?朝4時って言い出したのはダイヤだろ?こういうのって"普通は"言い出した本人は来るものだろ?ルビィはダイヤの妹だし間に合いそうかわからなければ起こすはずだろ?だからその2人をあげた」

 

「たしかに"普通は"来るはずずら!」

 

「うっ…そ、それは申し訳ございません。ですが今こうして遊んでいるのは…」

 

まぁそこは……仕方ないだろ。海があるんだしμ'sも遊んだし……

 

「まぁまぁ、今言ってももう遅いだろ。海の家の手伝い終わったら集中してやるしかないな」

 

「そうですわね」

 

みんな好き放題遊んでいる。しかも曜は海に潜って浮き輪で浮かんでいるルビィのことをくすぐってバランス崩させたし……つーかあぶねーだろ。

 

「さて、たしか手伝いは午後からでしたわよね?

………そのお店はどこですか?」

 

おいダイヤ…今明らかに店のこと見てたろ。

 

「現実を見るずら」

「そうだ、現実を見ろ」

 

「これはダメですわ…」

 

諦め早いな。とりあえずそろそろ準備と分担決めかな。

 

「都会の軍門にくだるのデース!」

 

「………は?」

 

「私たちはラブライブの決勝を目指しているのでしょ?あんなチャラチャラしたお店に負けるわけにはいきませーん!」

 

…………関係ある?

 

「鞠莉さん…その通りですわ!」

 

3年生2人が壊れたな。

 

「なぁ果南。あれ…ほっといていいのか?」

 

「い、いいんじゃないですか…よくありますし」

 

「まじか…」

 

これから大変になりそうだな…まっ、今はそれよりも海の家の手伝いのことを考えないとな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「これ……なに?」」

 

千歌と梨子は……看板?

 

「果南さんは……」

 

いや普通に無視してるよ。

 

「とりあえず2人は宣伝がてら店の近くで呼び込みかな。多分それ看板だと思うし…」

 

「「は、はい…」

 

「そのグッラ〜マラスな身体で人を惹きつけるのです!」

 

な、なんてことを考えてるんだ…

 

「そして曜さんと鞠莉さんと善子さんは…」

「ヨハネ!」

「あなた方3人は料理をお願いしますわ!」

 

「ヨーソロー!」

「任せておいて!」

「ふふっ、この堕天使の料理を…」

 

「そしてルビィと花丸さんと私と先生で接客をしますわ!」

 

こ、ことごとく善子をスルーしてやがる……スクールアイドルはスルースキルが高いのか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はっ!」

 

料理担当となった曜が手際よく料理を進めている。曜って結構料理できるんだな。

 

「できた!ヨキソバの完成だよ!

 

「おぉ〜美味そうだな」

 

「先生味見してみますか?まだ開店まで時間あるので作れますし」

 

「そうか?じゃあ遠慮なく…いただきます」

 

曜が作ったのはヨキソバというらしい。オムライスのライスの部分が焼きそばという感じだな。味はっと……

 

「うん、美味い!」

 

「ほんとですか!?」

 

「おう!めちゃくちゃ美味いぞ!」

 

なんだこの美味さは。これならたくさん食えるぞ!

 

「えへへ//」

 

「「クックック…」」

 

おいなんだこの声は、曜と一緒に見てみると……

 

「ククク……堕天使の涙……降臨」

 

堕天使の涙?なんかたこ焼きみたいな形だが黒い…中に何が入ってるんだ?

 

「アンビリーバボー……シャイ煮コンプリート……」

 

シャイ煮は……何が入ってるんだ?とにかく鞠莉や善子の料理は安全なことを願うしかないな。

 

「なぁ曜……俺もこっち入ろうか?」

 

「と、とりあえず今日は3人で……やってみ……ます」

 

「そ、そうか…」

 

お、おい……曜も自信なくしてるじゃねーか…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「これでお客さんがやって来ますわ!」

 

………

 

店内から様子を見るが人はなかなか入ってこない。

 

「どうしてですの!?」

 

「なぁダイヤ。まずみんなのクラスメートを…」

 

「千歌ー!」

 

「あっ、みんな!」

 

おっ、なんだよ。千歌はもうやってるじゃん!

 

「クラスのみんなに声かけたら来てくれたよ!」

 

「最初からこうしてればよかったんだよ。ほんとダイヤはお馬鹿さん」

 

「ほんとダイヤって、お・ば・さ・ん!」

 

「一文字抜けてますわー!」

 

なるほど、果南や鞠莉はこうやってダイヤのことを弄っていたのか。

 

「ほらダイヤ、みんなの注文聞くぞ!鞠莉も厨房戻っておけ」

 

「そうですわね」

「はーい」

 

それぞれの役割に戻りダイヤとルビィと花丸と俺で注文をとっているのだが…

 

「ヨキソバ3つお願いしまーす!」

「こっちはヨキソバ6つー!」

 

ヨキソバしか注文来ねえ!?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さっ、今日は店の営業終わりだ!10分くらい休んで練習やるぞ!」

 

『はい!』

 

 

10分後

 

 

「ではμ'sのメニューをやりましょう!まずはランニング10km!」

 

『えぇー!?』

 

「おいダイヤ!?」

 

「今日無理でしたら明日改善すればいいのです!」

 

「やりますわよ!」

 

「果南!鞠莉!」

「「無理です!」」

 

あ、聞く前に断られた。仕方ない。使ってないクーラーボックスに飲み物入れて俺も走るか。

 

「みんな準備いいな?」

『は、はい…』

「みんな、くれぐれも無理しないように!自分のペースでいいから行けるところまで行くように!あと10km走れた人はそのゴール付近を少し歩いておくように!

 

それじゃあスタート!」

 

俺の合図でみんな走り出す。少ししたら後ろからみんなに気付かれないように俺も走り出した。

 

「も、もうダメずら…」

「おっと、大丈夫か?」

「す、すみません…」

「無理するな、水渡しておくからそれ飲んでゆっくりでいいから歩いてこい。少し休んでからでいいから」

 

最初に体力切れになったのは花丸。少し休むように言ってまた走り出す。

 

1人ずつ止まり出していき最後まで走れたのは……

 

「やっぱりお店の後だとちょっときついね!……あれ?」

 

果南だけだった。

 

「お疲れ様。さすがだな。みんなは体力がな…まぁ店の後だし仕方ないさ」

 

「そ、それはそうですけど先生…もしかしてずっと後ろを走って……」

 

「まぁな。流石にいきなりランキング10kmとか辛すぎるからな。ほら、みんなが来るまでそれ飲んだりして少し休んでろ」

 

「あ、ありがとうございます…(全員分の飲み物を入れて走り出すって…それで私とほぼ同じタイミングだなんて…先生凄い)」

 

ん?果南は何か言いたそうな顔してるような気がするが……

 

「μ'sはこんな練習をしていたのですか…」

 

「凄すぎる…」

 

それよりもみんなの方が心配だな。

 

「とりあえず……みんな来たら少し休んでから体幹トレーニングするか」

 

「そうですね…」

 

少しするとみんながなんとかやってきた。そこで5分くらい休憩を入れたら体幹トレーニングに移った。

 

その後も順調?に練習を進めていったのだが、残った食材は自分たちで食えと美渡さんが千歌に言ったらしい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さてと、残った食材はどれくらいあるんだ?」

 

「ヨキソバはほぼ完売してますけどシャイ煮と堕天使の涙は全く…」

 

「「申し訳ないデース」」

 

ま、まぁ作ってるところを見たけどやっぱり売れないか。

 

というか鞠莉と善子のその謝るポーズ…なんか見覚えあるな。

 

「でもそれってどんな味がするんだ?味がよければ見た目変えればなんとかってこともあるし食わせてくれないか?」

 

「たしかにどんな味か気になる…」

 

「マルも食べてみたいずら!」

 

「「いいですわ!」」

 

2人が厨房の方に行ったが…

 

「シャイ煮プリーズ!」

「堕天使の涙に溺れるといいわ」

 

なんか不穏な言葉が聞こえてきた。どんな料理が出てくるのか。

 

「「さぁ!召し上がれ!」」

 

料理が出てきて見た目は……堕天使の涙はたこ焼き作るのに失敗して黒くなった感じ?

 

とりあえず食べるか。

 

『い、いただきます』

 

まずはシャイ煮から食べてみると……

 

「シャイ煮美味しい!」

 

千歌の言う通りかなり美味い!でも何が入ってるんだ。つーか花丸の食べるペースが早すぎる。あっという間に一杯食べ終わった。

 

「でもこれ中に一体何が…」

「俺も気になる…」

 

「私が世界中から集めたスペシャールな食材が入ってマース!」

 

「それで値段の方は…」

 

「さぁ?10万円くらい?」

 

『ぷふー!?』

 

なんだその値段は!?

 

「高すぎるよ!」

 

「そうかしら?」

「これだから金持ちは…」

 

「売れるわけないだろ!?ったく…とりあえず堕天使の涙も食ってみるか」

 

とりあえず堕天使の涙も1つ食べてみるが……この辛さはなんだ?

 

「なぁ善子、これ一体何入れたんだ?」

「善子じゃなくてヨハネ!」

「どんな味だろ…ルビィも1ついただきます」

「ルビィ待った!?」

「あーん」

 

お、遅かった…口に含んだ状態で固まってる。当然か。

あ、赤くなってきた。

 

「ピギャァァア!?辛い辛い辛い辛い辛い!」

 

「間に合わなかったか…とりあえず何を入れたか言え」

 

「タコの代わりに大量のタバスコだけど?」

 

「売れるか!?ったく、とりあえずルビィに水渡してくる」

 

今日余った水を持ってルビィの方に行ったら……入り口で走り回って?動き回って?いた。

 

「ルビィ水持ってきたぞ」

「あ、ありがとうございます!いただきます!」

 

早い!?こんな速く動くルビィは初めてみたぞ。少しは落ち着いたか。

 

「まだ水少し余ってるから足りなかったら飲んでいいからな」

 

「は、はい…」

 

全く善子も鞠莉も…海の家で販売するようなメニューじゃないな。

 

「先生ルビィは!?」

 

「ダイヤ近すぎ…水飲ませたら少し落ち着いたみたいだ」

 

「ありがとうございます…全く善子さんはなんてものを…」

 

それについては同感。これは明日は俺も厨房な入った方がいいかもな。

 

………ん?梨子の表情どこかおかしいような……

 

歌詞がどうなのかってところは戻った時聞こえたけど……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「梨子」

「先生?」

 

外に梨子が出ていったからみんなに気付かれないように追いかけて声をかけた。何かありそうだし。

 

「ちょっといいか?少し離れた場所で」

「え、えぇ…いいですけど」

 

少し歩き出して俺の家の方まで来た。ここなら大丈夫だろ。

 

「なぁ梨子、何かあったのか?」

 

「な、何かって…なんですか?そ、それよりここ誰の家かわからないのにここにいたら迷惑では…」

 

「それは大丈夫、ここは俺の家だから。さっきルビィに水渡してから店に戻った時なんかおかしかったからな。それで何かあったんじゃないかって」

 

「………よく見ているんですね。実はピアノコンクールに関するメールが送られてきました。私も参加できるコンクールです」

 

コンクール……何か悩むことが……まさか

 

「そのコンクールの日付ってまさか…」

 

「す、鋭すぎますよ…ラブライブの予備予選と同じ日です。だから迷ってましたけど決めました。私はみんなと一緒に予選に出ます」

 

ラブライブの予選に出てくれるって言うのはたしかに嬉しいことだ。でも梨子は本当にそれでいいのか?

 

「それで本当にいいのか?」

 

「もちろんです。自分に聞いてみたんです。そうしたら答えはすぐに出ました。やっぱり私はみんなと予選に出たいんです」

 

「そっか。梨子がそう言うなら俺はもう何も言わない。その選択で後悔しないなら俺がとやかく言うことじゃないしな。それじゃあ予選の曲早く作って練習しないとな」

 

「そのためには千歌ちゃんが歌詞を書いてくれるのを待たないとですね」

 

そう言って俺と梨子は店の方に戻り出した。でも本当にそれが答えなのか?さっき見た梨子の様子は、答えが出ているような感じじゃなかった。

 

でも決めるのは梨子自身だし俺が言うことでもない気がする。誰かが気が付けば梨子に言い出すだろ。

 




次回は10話の話終わる……と思います。

感想、評価、お気に入りなどいつでもお待ちしております。これからもよろしくお願いします。

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