ついでに…久しぶりに「前回までは」が入っています。
1日遅れになりましたが、絵里ちゃん誕生日おめでとう!
前回まで
東京のイベントでのライブが得票0で終わったAqoursのメンバー。
0から1へと、気持ちを切り替え新たなスタートをしたAqours!だが……
今回Aqoursの活動が危機に陥るとある出来事が起こり出す、それは………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「小野〜スクールアイドル部大丈夫か?」
「イベントのことですか?それなら多分大丈夫だと……」
「いやそっちじゃなくて……もうすぐ期末試験だろ?」
あっ、そっち?そういえば……千歌はよく授業中寝てるらしいしたしか千歌と曜は中間テストで時数学が赤点ギリギリ……中間ですら赤点ギリギリはまずいよな。梨子は中間の時は大丈夫そうだったな。
1年は……やっぱり善子が心配だな。原因は言わずともわかると思うがあえて言おう。入学してからしばらく学校を休んでいたからだ。
「心配なのが3人程いますね……」
「言わなくても誰かわかってしまったな。多分高海と渡辺と津島のことを言ってるんだと思うが……どうする?」
やっぱり当ててきた。さすがだな……
「そうですね…じゃあ1人でも赤点取ったらラブライブのエントリー取り下げってことにしましょう。夏休み補修ってくらいだと「補修で許されるなら」って思うやつも出てくるかもしれませんし」
「顧問は厳しいね〜」
本当に厳しかったら中間の時の点数で何かペナルティ出してるぞ……なんてことは言わない。
「とりあえずそこは理事長にも言っておきます。あとはあいつらの頑張り次第です」
さっ、どうなるかな
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『えぇー!?エントリー取り消し!?』
放課後、山田先生と話していた赤点を取ったらラブライブのエントリー取り消しのことをみんなに話すと予想通りの反応をしてくれた。
「そうだ、学生の本分は勉強だ。中間はギリギリの人はいたけど赤点じゃないってことでスルーしたが今回は黙ってない。赤点取ったらラブライブのエントリーは取り消しさせてもらう。ちなみに鞠莉さんの許可済みだ」
「な、なんという用意周到さ…」
「先生酷いです!そこは顧問なんですから頑張ってエントリー取り消しってところは……「提案したの俺だから」……えっ」
絶対千歌は「顧問だからなんとか説得してエントリーの取り消しだけはさせないで欲しい」ってことを俺に言っておいて欲しかったんだろうな。俺が提案したって聞いて黙ったけど……
「なぁ千歌、お前はμ'sを目指したいんだろ?」
「はい!」
「ならμ'sと同じ条件くらいクリアしないとな」
「μ'sと同じ条件……みんな、頑張ろ!」
『千歌ちゃん(さん)……』
チョロいな……まぁμ'sの場合は1人でも赤点取ったらエントリーは許可しないってことだったけど、結局は同じようなことだし気にすることはないな。
つーかμ'sの名前出せば何でも上手くいきそうじゃね?
「さっ、とりあえず俺が今心配だと思ってるのは2年では千歌と曜が数学、1年は善子なんだか…一応簡単な問題のテストを作ってみたからみんなやってみてくれ。30分くらいでやれるような問題にしたから」
「「「「「えぇー!?」」」」」
「みんなやろ!μ'sだって赤点回避したなら私たちもやらないと!」
おい……冗談で思ったけど本当にμ'sの名前出せばなんでもやりそうじゃね?
とりあえず今のみんなの学力を見るためのテストを開始した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うん、予想通りだな。2年梨子、1年ルビィと花丸は今のところ大丈夫そうだ。復習忘れないようにして他3人の手伝いに入ってやってくれ」
「「「はい!」」」
「それで今呼ばれなかった3人、まず善子だがやっぱりしばらく休んでたのが痛いな。基礎的なことからやっていって少しずつ応用問題をやっていこう」
「は、はい…」
「次に千歌と曜、お前らは数学だな。他の教科ももちろんやってもらうけど重点的に数学をやってもらう」
「「はい!」」
とりあえず善子の方は1年2人に任せればいいだろ。
2年の方は梨子1人じゃ大変だし俺も加わるか。学校でやる場合のみだが……
あとは自主的に教えて欲しい人もスクールアイドル部と同じ時間にやれるようにした。流石に顧問をしてる部員の生徒だけっていうのは何か言われかねないしな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「梨子ちゃん…」
「千歌ちゃんどうしたの?」
「おやすみ…」
「「千歌ちゃん!?」」
おい…そんなところまで真似すんなよ…なんだ?リーダーは勉強中に寝るのが恒例なのか?
「おい……千歌起きろ!」
「だってわっかんないよ〜」
「じゃあ聞いてわかろうと努力しろ!」
「答え教えてください」
……………
「そうか、お前のスクールアイドルをやりたいって気持ちは勉強ごときでなくなるくらいにしかないのか」
「むっ、梨子ちゃんもう一回教えて!」
………ほんとチョロ……扱いやすいな。扱いやすすぎて助かる。
「できた!見てください!」
「どれどれ……う〜ん、解く流れはあってるけど計算ミスしてるせいで答えが間違ってる。ここはまだ基礎的な問題だし、計算ミスで落とすのはもったいないから注意しろ」
「あっ、ほんとだ。気をつけます」
曜は解き方は理解してくれたみたいだな。あとは計算ミスをなくしてもらうだけと……さて千歌はどうだ?
「つまり……こういうこと?」
「そうよ!やればできるじゃない」
おい梨子、なんだその子どもに教えるみたいな言い方は……まぁとにかくできてるみたいだな。
「じゃあ千歌と曜は今日はこのまま基礎問題やっておいてくれ。大丈夫そうなら……梨子、この問題出しておいてくれ。ちょっとした応用だ。その間に1年の方……つーか善子の方を見てる」
「「「はい!」」」
千歌と曜の方はなんとか大丈夫そう。というか千歌に関しては最悪μ'sを出せば問題ないな。
さてと、善子の方はっと…
「ルビィ、花丸、こっちはどうだ?」
「あっ、ちょうどよかったです」
「基礎的な問題とは言え、善子ちゃんも結構解けるようになったズラ。ただ…この問題がちょっと引っかかってて…オラとルビィちゃんも上手く教えられなくて困ってたところズラ」
数学の問題か。なるほど、ちょっと難しいか。俺も高1の時は苦労したな。つーか音ノ木坂に転校して海未に教えてもらうまでめっちゃ苦労したやつだ。
「じゃあ説明していくぞ。この問題はまずこの公式を使って……」
海未に教えてもらった方法を1年3人に教えて少しすると……
「できました!」
「オラもずら!」
「ククク、このヨハネにとってこれくらい…」
「どれどれ〜」
1人おかしくなってることについては今は置いておこう。
おっ…軽く作ってみた問題とはいえ3人とも解き方は理解してるな。簡単な応用もできてる。
「みんなできてるじゃん。理解早いな、善子もちゃんと来てれば…」
「それは言わないでください…」
「お、おう…なんかすまん。とにかく解き方はみんな理解してくれたみたいだな。ただ……花丸は1問計算ミスをしてる。どの段階でミスしてるかわかるか?」
曜みたく解き方はあってるのに計算をミスしているからもったいない。
「……あっ、ここズラ!ここをこう直して……こらでどうズラ?」
「どれどれ〜……正解だ。計算ミスで×になるのはもったいないからみんな気をつけろよ?」
「「「はい!」」」
「小野先生!わからないところ出てきたのでお願いします」
「わかった、すぐ行く!じゃあ3人も今日は基礎的な問題をやっておいてくれ」
1年3人にも基礎問題を中心にやってもらうことにして、スクールアイドル部以外に来ている人のところに教えにいった。
Aqoursはテストまで基礎体力をつけることだけを部活でやり、残りは勉強時間に当てた。
何度か千歌は休もうとしていたがそこはμ'sの名前を出してやる気にさせた。そしてテストが終わり……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おっ、みんな揃ってるか」
「先生見てください!全教科赤点回避しました!」
「というかいつもより点数高いです!」
「私もです。千歌ちゃんと曜ちゃんに教えてるうちに私も疑問に思ってたところ理解できたからかもしれません」
部室に入った瞬間に2年3人組にテストの成績が良かったことを言われた。
でも……そのことは既に知ってるんだよな。
「来る前にもう山田先生に聞かされたよ。スクールアイドル部みんな中間の時より良いってな。特に善子のことはよく褒めてたぞ」
「善子じゃなくてヨハネ!」
「まぁ休んでなかったらもっと良かったのにとは言ってたが…」
「うっ…」
「でもみんなよく頑張ったな。これで練習に集中できるって言いたいけど…復習はちゃんとしとけよな」
『はい!』
「それじゃあみんな準備して屋上に集合だ!練習やるぞ!」
『はい!』
テストが返却まで終わり、みんな不安が無くなったのか声が明るくなってる。
さっ、ここから0を1にするために本格的に練習の開始だ!
μ'sの時も【赤点を回避せよ!】みたいな感じでやってたのでなんとなくAqours編でも書いてみました。2期で成績に関する話が出なければ良いのですが……
次回は9話に入ります。とりあえずもう一つの連載中の作品をやってから取り組む予定です。
あと身長が気になるという感想をいくつかいただいていたので活動報告に追加しておきました。