元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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な、なんとか間に合いました。




20、PV

前回は

 

浦の星女学院が統廃合される可能性があふことを知ったAqoursのメンバー!

廃校を阻止するためAqoursは行動すると言った千歌だがどんなことをするか決めていない。

こんなんで本当に廃校を阻止できるのかどうか?

 

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「結局μ'sがやったことってスクールアイドルとしてランキングに登録して、ラブライブに出て有名になって生徒を集める…」

 

「それだけなの!?」

 

まぁ言葉にすればそれだけってなるかもな。

 

実際μ'sは解散しかねない事態に陥ったこともあったし…あとは〜

 

「そうみたい……あとは……PVかな」

 

そう、千歌の言う通りPVも撮った。

 

『PV?』

 

あっ、ルビィ以外は首を傾げてるよ。これは説明するところからだな。

 

「わからない人の方が多いみたいだし簡単に説明するぞ。PVって言うのは……」

 

俺がPVの説明を始めるとみんな真剣に聞き出した。普段授業中寝てるという千歌も……

 

授業もこんな風にちゃんと聞いてくれると嬉しいけどな。

 

「じゃあさ!内浦の良いところを撮ろうよ!」

 

「内浦の?」

 

「そう!東京と違ってこの街のことを知らない人の方が多いでしょ?だからこの街の良いところを知らない人に伝えないと!」

 

おぉ〜千歌にしては良い案かもな。ただ……

 

PVを撮る内容がこれだとあまり手伝えないな。

 

「それでPVを?」

 

「うん!μ'sもやってたみたいだし!ですよね?先生」

 

「まぁそうだな」

 

「だからネットに公開してこの街を知らない人みんなに知ってもらおう!」

 

『おー!』

 

おぉ〜なんかみんなやる気になってるな。まっ、頑張ってもらうか。

 

「ネットに公開させることに関してはいいけど、その前に俺や鞠莉さんたちにチェックしてもらってからな?」

 

「えっ?先生は手伝ってくれないんですか?」

 

千歌は俺が手伝わないか聞いてきた。気になったのか?

 

でも内容的に無理なんだよな〜

 

「内浦の良いところ伝えるんだろ?俺はこっちに来てからそんなに日が経ってない。

 

だからさ、俺にも良いところが伝わるようにPV撮ってくれよ」

 

「そ、そうですか…」

「仕方ないよ千歌ちゃん。それにこの街を知らない人に向けてやるなら先生にも伝わるようにやらないと!」

「……そうだね、頑張ろう!」

 

曜、ナイスアシストだ。ついでに鞠莉さんにもって言ったのは理由あるけどそこは今言う必要ないな。理事長だからってことで納得してもらおう。

 

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「それじゃあ始めて行こう!」

 

先生がこの場を離れてからPVを撮り始めた。先生に見せない理由は千歌ちゃんがびっくりさせたいからって言ってたけど…ちゃんとできるかな〜

 

「丸!?い、いや…丸には無理ずら…いや無理」

 

どうやら花丸ちゃんには難しいみたい。ということで次は近くにいた…

 

「ピギッ!?」

 

「あれ?」

 

カメラを向けた瞬間に姿が見えなくなっちゃった。

 

どこの透明少年なの?

 

「見える…あそこ!」

 

善子ちゃんが指を指した方向には大きな木が…

 

あの木の後ろにいるんだね…

 

「違います!べー!」

「さっ」

「ピギッ!?」

 

善子ちゃんが指を指した方向とは全然違う方向にある看板にルビィちゃんはいた。

 

千歌ちゃんは…

 

「おぉ!なんかレベルアップしてる!」

 

って言って

 

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」

 

って梨子ちゃんが突っ込んだ。

 

うん、梨子ちゃんの言う通りだね。

 

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それからPVの撮影を続け…

 

カチッ

 

 

「どうですか?この雄大な富士山!」

 

 

カチッ

 

 

「それとこの綺麗な海!」

 

 

カチッ

 

 

「さらに!みかんがどっさり!

 

そして街には!街には……何もないです!」

 

「それ言っちゃダメ!?」

 

 

PV撮影を開始したけどあのカチッって鳴らすやつどこから用意したんだろ?

 

というか千歌ちゃん…何もないは言っちゃいけないことだよ…美渡さんやしいたけも何故かいたし…

 

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「バスでちょっと行くとそこは大都会!」

 

 

「そしてちょっと……自転車で坂をこえると……伊豆長岡の商店街が……」

 

 

「全然ちょっとじゃない……」

 

 

「沼津に行くのも500円以上かかるし……」

 

 

「もういい加減にして……」

 

 

みんな自転車で坂を上って疲れてる。これじゃあ【内浦の良いところ】じゃなくて【内浦の大変なところ】になっちゃうよ。

 

そして最初に集まった場所に戻り善子ちゃんが……

 

「ふふふ、リトルデーモンのあなた?堕天使ヨハネです。今日はヨハネが落ちてきた地上を紹介しましょう!

 

まずは………土!」

 

ってわけわからない紹介をしちゃったよ。というかそれくらい見ればわかる……

 

「……根本的に考え直した方がいいかも」

 

「面白そうじゃない?」

 

「面白くしてどうするの!?」

 

梨子ちゃんの言う通り面白くしても仕方ない。というか内浦の良いところ伝えるんじゃなかったの?

 

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喫茶店松月

 

「どうして今日は喫茶店なのよ……」

 

「もしかしてこの間騒いだから……」

 

「違う違う、梨子ちゃんがしいたけがいるなら来ないって」

 

「行かないとは言ってないわ!?ちゃんと繋いでおいてって言ってるの!?」

 

梨子ちゃん犬嫌いだからね〜だから今日は喫茶店に来たけどさすがにここは何回も来れないね。タダじゃないんだし……

 

それに……

 

「ここら辺の人は家じゃ放し飼いの方が多いよ」

 

「そんなぁ…」

 

梨子ちゃんいくらなんでも嫌い過ぎない?

 

「ワン!」

 

「またまた…」

 

誰かが真似したと思ったのかな?でも今のはこのお店にいる……

 

ワン!

 

「えっ!?」

 

わたあめっていう子犬だった……って可愛い!

 

「わぁ〜」

「可愛い!」

 

ルビィちゃんや千歌ちゃんは可愛いって言ったけど梨子ちゃんは……

 

「ひぃぃぃ!?」

 

ただ1人怖がっていた。こんなに可愛い子犬なのにかわいそう…

 

「こんなに小さいのに?」

 

「大きさは関係ないの、その牙!?噛まれたら……」

 

「噛まないよ〜ねぇ?わたちゃん!」

 

たしかに噛まれたら痛いと思うけど、というか痛いで済めばいいけど……

 

さすがに嫌がることを何もしないのに噛むことはないと思うよ…

 

「そんなに顔近づけたら危ないわよ!?」

 

「大丈夫だよ〜そうだ!わたちゃんで慣れるといいよ!」

 

 

ペロッ

 

 

「ひゃぁぁぁあ!?」

 

嘘っ……舐めただけでああなっちゃうの?千歌ちゃんはお手洗いの方に行って隠れた梨子ちゃんを呼んでるけど…そこから動く気はなさそう。

 

「話は聞いてるから進めて!」

 

「仕方ないな〜編集どう?」

 

「簡単に編集してみたけど……お世辞にも魅力的とは言えないわね」

 

そっか、やっぱりPVって難しいんだね。

 

「やっぱりここだけじゃ難しいんですかね?」

 

「それじゃあ沼津の賑やかな街を混ぜて…」

 

『これが私たちの街です!』

 

千歌ちゃん?絶対良からぬこと考えてるよね?

 

「それは詐欺よ!」

 

「なんでわかるの!?」

 

いやわかるよ…ここにいるみんなね。

 

でも梨子ちゃんもわかるようになってきたってことは…

 

「だいぶ行動パターンがわかってきてるのかも!」

 

多分そうだよね?……ん?

 

「うわっ!?終バス来た!?」

 

「嘘っ!?」

 

善子ちゃんと急いでお店を出ようとしたけどみんなにちゃんと挨拶しないとね。

 

「ふふっ、ではまた」

 

「よーしこー!」

「ヨハネだってば!?」

 

善子ちゃんがツッコミを入れるけどバスが行っちゃうから急いでバス停まで走ったよ。なんとか乗れたけど……

 

結局PVちゃんとできたって言えるのかな?

 

 

ついでに……バス乗ったらルビィちゃんと花丸ちゃんが走っているのが見えた。

 

ってことは千歌ちゃんと梨子ちゃんは何か話してるってことだよね……?

 

 

翌日、理事長室で小野先生と鞠莉さんに作成したPVを見せることになった。なんて言われるかな〜

 




なんか最近達也の出番が減っているような…

次回で6話は終わると思います。多分…

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