元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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いつも投稿してから2日空きなのが3日空いてしまいました。

今日は私の誕生日なのであえて今日投稿しました………というのは嘘で、ただ忙しくて間に合わなかっただけです。

今回はいつもより文字数が少なく、そして今までなかったことが起こりました。


18、そのままで

「失敗したな〜たしかにダイヤさんや先生の言った通りこんなことでμ'sみたいになりたいって言うのは失礼だよね」

 

ダイヤさんや先生に怒られた日の帰り道、私たちは学校の近くの防波堤に座って話している。

 

でもたしかに失礼だよね。千歌ちゃんとスクールアイドル始めてからμ'sのこと調べてみたりしたけどこんなことしてなかったもんね…

 

「千歌さんが悪いわけじゃないですよ!」

 

「そうよ、悪いのは堕天使の方よ」

 

「えっ?」

 

ルビィちゃんが庇うように言うと善子ちゃんが反応した。

 

善子ちゃんは悪いのは堕天使の方って言ったけど……本当に堕天使の方がいけないのかな?

 

「やっぱり高校生にもなって通じるわけないのよ。

 

なんかスッキリした!これで明日から普通の高校生になれそう!」

 

「じゃあスクールアイドルは?」

 

「う〜ん…やめとく、また迷惑かけそうだから。

 

少しの間だけでも堕天使に付き合ってくれてありがとね。楽しかったよ!」

 

あっ…行っちゃった。

 

私たちが止める前に行っちゃうなんて…自分のせいで怒られたって思ってるのかな……

 

「ねぇ千歌ちゃん、本当に善子ちゃんが悪いと思う?さっきは言えなかったけど私は思わないよ。」

 

千歌ちゃんがどう思ってるのか気になるからかな、私は聞いてみることにしたよ。

 

「曜ちゃんの言う通り私も思わないよ。先生言ってたもん、本当に好きなことなら止めないって。

 

だから善子ちゃんはそのままでいいと思うよ。今回悪かったのは私がランキングのことだけを考えちゃってたからだよ」

 

「曜ちゃんの言う通り私も思わないわ。でも千歌ちゃんだけが悪いわけじゃないわ。いいの?って聞くだけで私は何もしてないもの」

 

「それはみんなだよ。止めようとする人誰もいなかったもん。誰が悪いとかじゃなくてみんなの責任だよ」

 

千歌ちゃんも梨子ちゃんも私も、今あまり喋ってないルビィちゃんや花丸ちゃんも、誰も善子ちゃんが悪いなんて思ってない。

 

「でもどうして堕天使だったんだろう……」

 

「丸…わかる気がします」

 

梨子ちゃんの呟きに花丸ちゃんが反応した。幼稚園一緒って言ってたしそれでかな。

 

「善子ちゃん…ずっと普通だったと思うんです。私たちと同じであまり目立たなくて、そういう時思いませんか?

 

これが本当の自分なんだって。元々は天使みたいにキラキラしてたけど、何かの弾みであんな風になっちゃってるんじゃないかって」

 

「そっか…」

 

「そんな気持ち…たしかにあった気がする」

 

「善子ちゃん、幼稚園の時よく言ってたんです。

 

『私本当は天使なの!いつか羽が生えて天に帰るんだ!』

 

って風に…」

 

善子ちゃんそんなこと言ってたんだ。それなのに無理して普通になろうとしてるんだ。

 

変える必要はないと思うけど……所構わずってならなければそのままでいい気がする。

 

だってそれが善子ちゃんの個性なんだから。

 

「善子ちゃんはやめとくって言ってたけど、やっぱりAqoursに入ってもらうことできないかな?

 

先生も本当に好きなことなら止めないって言ってたし、それにμ'sだってみんなが好きなことをやって、それで精一杯輝いてたんだよ!

 

だから善子ちゃんにはそのままでいいってことを伝えて、Aqoursに入ってもらうことはできないかな?」

 

千歌ちゃんも善子ちゃんは無理に変わる必要ないって思ってるみたい。

 

梨子ちゃんもルビィちゃんも花丸ちゃんも、それに私も千歌ちゃんと同じように思ってる。

 

満場一致で明日の朝善子ちゃんの家まで会いに行くことになった。

 

…………堕天使の衣装を着て

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日の朝

 

「これでよしっと」

 

善子ちゃん見つけた。ダンボールを捨ててるけどガムテープで止めてるってことは何か入ってるってことだよね?

 

ひょっとして堕天使関係のかな?

 

「津島善子ちゃん!いや、堕天使ヨハネちゃん!」

 

『スクールアイドル、やりませんか?』

 

千歌ちゃんが私たちのことを気付いてなかった善子ちゃんに話しかけた。それでみんなで誘うことにした。

 

善子ちゃんは案の定驚いてるね。

 

「はぁ?」

 

驚いてるっていうより……何言ってるの?みたいな反応だったよ…

 

「いや、Aqoursに入ってください!堕天使ヨハネとして!」

 

「ダメよ」

 

「待って!」

 

善子ちゃんが私たちがいる方とは反対の方に走り出した。それをみんなで追いかけた。

 

途中で通行人にぶつかりそうになっちゃったけど…

 

「生徒会長にもあの新任の先生にも怒られたでしょ!」

 

「それは私たちが悪かったんだよ!善子ちゃんはいいんだよ!そのまんまで!」

 

「どういう意味ーー!?」

 

「私、μ'sがどうして伝説を作れたか、スクールアイドルがどうしてここまで繋がって来れたのか、考えてみてわかった気がするんだ。

 

ステージの上で自分の好きを見せることなんだよ!だから善子ちゃんはそのままでいいんだよ!」

 

「しつこーい!」

 

たしかにしつこいかもしれない。でも、善子ちゃんにはそのままでいて欲しいって想いはみんな同じだから。

 

散々走った後、曲がり角を曲がったところで善子ちゃんが膝に手をついて止まってたから追いつけた。

 

「お客さんにどう思われるか、人気がどうとかじゃない。自分が好きな姿を、輝いてる姿を見せることなんだよ!

 

だから善子ちゃんは捨てちゃダメなんだよ!自分が堕天使が好きな限り!」

 

 

「いいの?また変なこと言っちゃうかもしれないよ…」

 

「いいよ」

 

「時々儀式とかしちゃうかもしれないよ?」

 

「それくらい我慢するわ」

 

「リトルデーモンになれって言っちゃうかもしれないよ!?」

 

「それは……でも嫌だったら嫌って言う!」

 

最後のはさすがに私もいいよとは言えそうもないや…千歌ちゃんも困っちゃってたし…

 

「だから…一緒にやろう!」

 

その言葉で千歌ちゃんは握手する時みたく、黒い羽を持って差し出した。

 

あの羽は善子ちゃんが堕天使の時に使ってた羽。昨日帰る時に落ちてたのを拾っておいたやつだ。

 

その差し出した手を…善子ちゃんは手を優しく握った。

 

これでAqoursは善子ちゃんを入れて6人だね!

 

 

(その頃学校では)

 

「鞠莉さん!?」

 

「どうしたのデースカ?」

 

「あのメールはいったいなんですの!?」

 

「何って…書いてある通りデース」

 

「そんな……嘘でしょ」

 

 

何やら大変なことが起こり出しているみたいだった。

 

 




前書きで言った今までなかったことは気付きましたでしょうか?
今回達也は登場していません。前作から通して出ていないのは初めてです。

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