元μ'sマネージャーと女神たちの物語   作:カット

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今回少しだけですが別アニメ要素が入ってます。わかる人にはわかりますけど…


17、考えろ!

 

達也と善子が会ってから数日経ったとある日…

 

「小野〜スクールアイドル部頑張ってるみたいだな、今ランキング見たら953位だってさ」

 

「ほんとですか!?」

 

山田先生にそう言われたけど、最近練習を見に行けてないからみんながどれくらい頑張ってるかわからない。でもそれだけ上がったならすごく頑張って………は?

 

『はぁい、伊豆のビーチから登場した待望の入荷魔ヨハネよ!

 

みんなも一緒に〜堕天しない?』

 

『『しない?』

 

「「…………」」

 

編集して上げたであろう動画を見て山田先生も俺も固まった。何やってるんだこいつらと……

 

「すまん小野、さっきの訂正させてもらう…」

 

「どうぞ…」

 

動画を見て頑張ってるという部分はあっさり訂正された。まぁ俺でも訂正する。とりあえずみんなのところに行って説教だな。

 

『スクールアイドル部は全員、直ちに生徒会室に来なさい!』

 

あっ、放送入った。ナイスタイミングだ生徒会長。おかげで探す手間が省けたぞ。

 

生徒会室に着いたらもうみんないて、パソコンから動画が流れていた。その内容は…

 

『ヨハネ様のリトルデーモン…く、黒澤ルビィです。

 

1番小さい悪魔、可愛がってね!』

 

というのが流れていた。ルビィのパートなんだろうな。

 

「おぉ〜プリティ!」

 

「どこがプリティなんですの!こういうのは破廉恥というものですわ!」

 

ん〜正直ダイヤさんより鞠莉さんの言ってることの方が納得できるな。

 

どこが破廉恥なんだ?

 

「いや〜そういう衣装というか…」

 

「キャラというか…」

 

「だからいいの?って言ったのに…」

 

こいつら言い訳してやがる……まぁ多分だけどここに呼ばれるまでやっても平気とか思ってたんだろうな。

 

「だいたい、私がルビィにスクールアイドルを許可したのは節度を持ってやると自分の意思で言ったからです。こんな格好で注目を浴びようなどと…」

 

「ごめんなさいお姉ちゃん…」

 

おいルビィ、謝ることはもちろん必要だが最後まで言わせてあげようぜ。

 

………あっ、そういえば俺は何回も最後まで言わせてもらえないことあったっけ。

 

「とにかく、キャラがたってないとか個性がないとか人気が出ないとか、そういった狙いでこんなことをするのはいただけませんわ!」

 

「でも一応順位は上がったし…」

 

たしかにそうだな、でもそれは今までこんなことしなかったからそれでだろ。

 

ここは会長な任せちまっていいかな。

 

「そんなの一時的に決まっているでしょ!ためしに今!ランキングを見ればわかります!」

 

そう言ってパソコンを滑らせるように…というか滑らせて?千歌たちの方に渡し、曜が上手くキャッチした。

 

………いやいや、そんな扱い方すんなよな。といかみんな俺がいること気付いてないかもな。

 

ついでにランキングはそろそろ下がってる頃だろうな。

 

「うそっ!?1526位!?」

 

おっ、そこまで下がってたか。1200くらいかと思ってたけど予想以上だな。

 

「本気でラブライブ!を目指すならどうすればいいか、もう一度よく考えることですね!」

 

『はい…』

 

みんな落ち込んだ様子で生徒会室を出て行く。おいおい、まさか本当にこんなことでやっていけると思ってたりしないよな?

 

「悪かったな、黒澤さんに説教みたいなことさせちまって」

 

みんなが出ていったのを確認して俺も謝ることにした。一応顧問だしな。

 

「いえ、私よりきつくしてくれると思ったのでこれくらいに…それより苗字で呼んだり名前で呼んだり忙しいですね。統一してもらえると助かるのですが…」

 

「そっか、ルビィもいるしダイヤさんって呼ぶことにするよ。それじゃあ俺はみんなのところに行くから」

 

とりあえず軽く謝るだけにしてみんながいるであろう部室に向かう。

 

……いるよな?

 

「あっ、先生…」

 

部室に行ったらちゃんとみんないたな。よかったよかった

 

「さてと、まずはなんであんなことになったのか説明してくれ」

 

「えっと…まず善子ちゃんが先生と会った日なんですけど…」

 

曜からの説明が始まった。どうやら曜が教えてくれるみたいだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

話は達也と善子が部室で会い、達也が部室を出て行った日まで遡り…

 

 

曜side

 

 

「とりあえず、なんであんなものを持ってきたのよ」

 

「そ、それは…ヨハネのアイデンティティみたいなものだから……あれがなかったら私は私でいられないっていうか…あっ」

 

「とりあえず、心が複雑な状態であることはわかったわ」

 

「ですね、実際今でもネットで占いとかやってるみたいですし……」

 

先生が部室から出て行ってから梨子ちゃんから善子ちゃんへの質問責めが始まった。

 

でも先生出て行っちゃって寂しいな……って、私何考えてるの//

 

『またヨハネと堕天しましょ?』

 

ルビィちゃんが言ったネットでって言うのはこれか〜本当にやめようと思ってるのかな?

 

あっ、善子ちゃんが勢いよくパソコンを閉じた。そんなに強くやったら壊れちゃうよ……

 

「とにかく!私は普通の高校生になりたいの!なんとかして!」

 

別に無理にやめる必要はないと思うけどな〜先生も好きなことをやるなとは言わないって言ってたし。

 

……あっ、所構わずやるのはよくないと思うけどね。

 

「可愛い…」

 

『………えっ』

 

千歌……ちゃん?

 

「これだよ!津島善子ちゃん!いや、堕天使ヨハネちゃん!一緒にスクールアイドルやりませんか!?」

 

「………なに?」

 

うん、善子ちゃんの気持ちはわかる。千歌ちゃんまたいきなりすぎだよ……

 

 

「これで歌うの?この前より短い…これでダンスしたらさすがに見えるわ……」

 

それから1日空いて堕天使の衣装ができたから、千歌ちゃんの家に集まって今着てるところだよ。

 

梨子ちゃんは恥ずかしがってて千歌ちゃんは……

 

「大丈夫!」

「そういうことしない!?」

 

体育の授業で履いているハーフパンツを履いているせいか、自分からスカートをめくってる。

 

……女の子としてそれはどうかと思うよ。

 

「本当にこんなのでやっていいの?」

 

「調べてみたけど堕天使アイドルってあまりいないから結構インパクトあると思うんだよね!」

 

……まず堕天使好きなアイドルがそんなにいないと思うよ。

 

でもたしかに…

 

「昨日までこうだったのが、こう変わる。インパクトはあるね!」

 

千歌ちゃんのベッドに置いてあるファーストライブの衣装とみんなが着てるのを見比べると…

 

インパクト抜群!

 

「な、なんか恥ずかしい…」

「落ち着かないずら…」

 

1年2人組と梨子ちゃんは恥ずかしがってるね。私?制服好きだからかな、こういうのも抵抗ないよ!

 

「本当にこれで大丈夫?」

「可愛いよね!」

「そういうことじゃなくて…」

 

梨子ちゃんが言いたいこともわからなくもないけど…やってみないとわからないよね。

 

「そうよ、本当にいいの?」

 

あっ、善子ちゃんも気にしてるみたい。

 

「これでいいんだよ!ステージ上で堕天使の魅力をみんなで思いっきり振りまくんだよ!」

 

「堕天使の魅力……ってダメダメ!そんなのドン引かれるに決まってるわよ!」

 

善子ちゃん…今一緒受け入れようとしてなかったか?してたよね?

 

「大丈夫だよきっと!」

 

「そう?大人気………えへへ」

 

あれ?なんか善子ちゃんの表情がどんどん変わって……というか笑い方が気持ち悪くなってる!?

 

「協力……してくれるみたいです」

 

みたいだね…

 

「千歌ちゃん、ちょっとお手洗い借りるわね」

 

「いいよー!」

 

梨子ちゃんが戻ってきたら話し合い?再開かな………あれ?

 

そういえば今しいたけは……

 

「キャーーーー!?」

 

『っ!?』

 

叫び声が聞こえたと思うと

 

「来ないでーーーー!!」

 

梨子ちゃんの泣き叫びながら走ってる姿とそれを追いかけている犬、しいたけの姿が襖によってシルエットのみ見えた。

 

「大丈夫だよー?しいたけは噛まな……うぎゃ!?」

 

隣の美渡さんの部屋に入ったのがわかったのか、その部屋に向かって千歌ちゃんは喋ったけど梨子ちゃんがドアを蹴飛ばしたのか、ドアの下敷きになって梨子ちゃんは気にせず走っている。

 

ってそっちはベランダ!?

 

「とぉりゃあーーーー!」

 

『おぉ〜跳んだ』

 

うそっ!?梨子ちゃんが千歌ちゃんの部屋から自分の部屋のベランダまで跳んだよ!?

 

あっ、でもお母さんに見られたのか、顔を赤くして姿がだんだん見えなくなったね。

 

 

曜side out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ってことがあったのです!」

 

説明が終わったのか、最後に敬礼しながら曜が教えてくれた。

 

とりあえずわかったのが……

 

1つ!今回の衣装は千歌が津島さんの堕天使に惹かれたから、

 

2つ!曜の敬礼の必要が全くない、

 

3つ!梨子の最後のくだりもいらないし危ないことをしている。

 

ってところだな。

 

「説明ありがとな。とりあえず衣装のことの前に…梨子。お前落ちたらどうするつもりだったんだ?」

 

「……あっ、しいたけちゃんから逃げるの必死で考えてなかった……」

 

「どんだけ犬嫌いなんだよ!?とにかく危ないことすんな!それと千歌、お前の家に集まるならしいたけ繋いでおけ。またこうなっても困る」

 

「はぁ〜い」

 

………こいつ本当にわかってるのかよ。

 

「さて、それじゃあ衣装の方だけど…お前らランキング上がらないからこういうことをしたのか?」

 

「そ、そうですね…ランキングがなかなか上がらなくて焦って、善子ちゃんの堕天使のを見て私が「これはいい!」って思っちゃって……ごめんなさい……」

 

「たしかに堕天使アイドルってのはそんなにない。というか、そもそも堕天使に興味持ってる女子高生は少ないだろ。だからやればインパクトはたしかにある。

 

でもそれって本当にみんなが好きなことか?」

 

『っ!?』

 

「みんなが本当に好きなら止めやしないけど違うだろ。今回はランキングを上げるためにやった。あってるよな?」

 

「はい…」

 

「ランキングを上げるためだけにやるんだったらスクールアイドルやめろ!スクールアイドルはそんなもんじゃないだろ!

 

今回は最近見に来れなかった俺も悪いけど、もしこれからもこういうことをしていくつもりなら俺は顧問を辞める……ってことはできるかわからないけど、もうお前たちのことは見ない!もし考えたことをやっても不安なら聞きにこい。

 

お前たちがこれからどうして行きたいか、よく考えろ!どう考えたかは言いに来なくていいから行動で示せ!俺が言いたいのはこれくらいだ。今日は練習なしにする!以上だ」

 

言いたいことは言った。あとは自分たちで考えて欲しいから俺は部室を後にする。

 

あいつらがこれからどう行動していくか、失望させるようなことをしないでくれるといいけどな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「たっちゃん見たよ!Aqoursの子たちの映像。たっちゃんもしかして最近あの子たちのこと見れてなかったの?」

 

家に帰ったらちょうど穂乃果から電話が来た。いつもより早いな、店の方はいいのか?

 

「鋭いな穂乃果、見れてたらやる前に止めてるって。ちゃんと説教したから大丈夫だ。俺の前に生徒会長からも説教くらってたしな」

 

「ランキングすっごく上がってたから見たらね……でもたっちゃんがちゃんとお説教したならもう大丈夫かな」

 

「そう信じたいな」

 

ほんとに大丈夫であって欲しい。本気でやる気ないならみんなに言った通り、本当に顧問辞める、顧問必要って言うなら名前だけ顧問になっておくつもりだし…

 

「あの子たちなら大丈夫だよ!きっとね、それより聞いてよ!

 

海未ちゃんに怒られたの!」

 

穂乃果も信じてるみたいだし俺も信じてあげないとな。

 

ところで…どんなことで怒られたんだ?

 

「海未ちゃんに話したら赤くなりそうだと思うじゃん?だからそれが見たくて話したんだけど…『2人が付き合ってるのはわかりますがもっと節度と言うものを!』って感じで怒られたの、酷くない?」

 

………たしかに海未なら赤くなりそうだけど、さすがに自分から話すなよな……

 

「一応あれでも抑えてるつもりだったんだけどな、海未からしたらそうなるんじゃないか?まっ、俺らは俺らのペースでやってけばいいんだよ。他の人に何言われようとな」

 

「たっちゃん……たまにはいいこと言うね!」

 

「誰がたまにだ!?」

 

「冗談冗談!」

 

全く、電話口でクスクス笑ってるのわかってるんだぞ。

 

その後は話題を変えて、日付が変わるまで話し続けていた。

 

あれ?……

 

もしかしたら次海未に会ったら俺も説教されるパターン?

 




前書きで書いた別アニメ要素の部分どこかわかりましたか?わかる人にはわかるようになっています。

アニメ5話の話は次回終わらせる予定です。

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