Fate/Grand Order -Anger of Judgment-   作:ぬのハンカッチ

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今回の話には、クダ男君ファンにはあまり好ましくない描写があります

注意して下さい


第7話 カルデアは悪い文明、もちろんビーストも悪い文明なのだ!

カルデア陣営のマスターとサーヴァントを捕らえた事を報告にいった俺

 

その報告を聞いた途端、邪ンヌは大笑いしていた

 

「アハハハハハ!。まさかそんなあっさり捕まるなんて、可笑しくてお腹が痛くなっちゃうじゃないアハハハハハハハハ‼︎」

 

お腹を抱えながら本気で笑っている邪ンヌ

 

心の底から嬉しいんだなー

 

「そこで差し支えなければ、俺にカルデアのマスターの尋問を許可していただけないでしょうか?」

 

俺がなぜカルデアのマスターに尋問したいかというと

 

それは、あいつからカルデアの所在地を突き止める為だ

 

もし所在を突き止める事が出来れば、あいつらの施設を乗っ取り、現実世界でも色々と面白い事ができそうだからだ

 

邪ンヌは少し考える素振りを見せる

 

こりゃダメかもわからんね

 

しばらくして邪ンヌが口を開く

 

「いいでしょう。あのマスターの尋問はあなたがしなさい」

 

「…感謝します」

 

俺はそう言って邪ンヌのいる玉座を後にする

 

途中、何か話し声が聞こえたが、まあ俺は気にはしないさ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

玉座を後にし、グダ男を閉じ込めている牢屋へと向かう

 

牢屋の中にはフォウくんと一緒に藤丸の姿もあった

 

「…出ろ、尋問の時間だ」

 

「…!、貴方は…!」

 

「久しいな、ガキんちょ」

 

グダ男は俺を見ると驚いた心底驚いた表情になっていた

 

どうやら俺がここにいた事事態予想してなかったんだな

 

「なんで貴方がここに…」

 

「話す理由は無い。とっとと出ろ。じゃないとお前の大切な後輩にも尋問するぞ」

 

「!」

 

グダ男はマシュの話題が出た途端に急いで立ち上がる

 

そんなにあの試験管ベビーが好きなんだな

 

まあ、俺も嫌いではないがな

 

俺はグダ男を連れて尋問室に向かう

 

そこにいたのは

 

「ドーモ、フジマル・リツカ=サン、アサシンデス」

 

ドゴーン!

 

「え?え?」

 

「アイサツも知らないとは、コトバに出ない程スゴイシツレイダ!ハイクを読め、カイシャクしてやる」

 

「え、ええ⁉︎」

 

ニンジャスレイヤーがにじり寄ってくるが、俺は途中で止める

 

「まてアサシン=サン、こいつは古事記を知らない。少しは大目に見てやれ。それよりも、尋問の準備をしろ」

 

「……」

 

ニンジャスレイヤーは心底機嫌の悪い表情を浮かべながら、準備に取り掛かる

 

そして俺はグダ男を椅子に縛り上げる

 

「お、おい!何をする気なんだ!」

 

「これからお前には、聞きたい事がある。全部正直に答えなきゃ、痛い目を見るぞ?」

 

俺はまず聞きたい事その1である、カルデアの所在地を聞いた

 

「まず尋問その一、カルデアは何処にある?」

 

「え」

 

「カルデアは何処にある?座標は?何処の国にある?」

 

「そ、そんな事、俺が知るわけないだろ!それに、例え知ってたって、誰が貴方なんかに教えるもんか!」

 

「…ほー、そういう態度をとるのか」

 

俺はニンジャスレイヤーに例の物を持ってきてもらう

 

それは、俺が見た中でも中々にきつい拷問用具だ

 

それは、逆境無頼カイジ2に出てきた、カイジの爪の中に入れたあのものすごく痛そうな器具だ

 

俺はニンジャスレイヤーに手を押えておくように命令し、それを容赦なくグダ男の親指の爪の中にゆっくりと入れた

 

「う、うわあああああああああああ‼︎」

 

爪の中に直接針を入れるんだ、そりゃ痛いに決まってる

 

グダ男は暴れ回るが、サーヴァントに押さえつけられてるので、思うように動かせない

 

「ほら、早く正直に言え。じゃないともう一本の指に入れるぞ?」

 

「だ、誰が…貴方なんかに…!」

 

「往生際が悪いな…」

 

今度は、グダ男の人差し指に針を入れる

 

「あああああああああああ‼︎」

 

グダ男は涙を流しながら必死に抵抗するが、サーヴァントの前では人間なんて紙くずも同然。

 

暴れただけで、離れられるわけがない

 

「そら、もう入れられたくないなら早くカルデアの場所を「がぶっ!」痛って⁉︎」

 

何処からか入ってきたフォウくんが俺の指を噛む

 

どうにかフォウくんから指を離してもらうと、俺はあまりにイラついてたのか、今度は中指の爪に無言で入れた

 

「ぐああああああああああああ‼︎」

 

強烈な激痛の中、こいつはまだカルデアの事を言わない

 

「おい、いい加減にしろよお前?まだ言わないつもりか?」

 

「ぐ…うううう!」

 

必死に痛みを我慢しながら抵抗を続けるグダ男

 

どうやらこいつに何を言っても話す気はないらしいな

 

なら

 

「…仕方ない。お前がそういう態度を取るなら、今度はあの盾のお嬢さんに同じ目にあってもらうしかないな」

 

「な⁉︎」

 

「おい、こいつのサーヴァントの牢屋から、盾を持った奴を「やめろ!マシュに手を出すな‼︎」は?」

 

グダ男は俺を睨みつける

 

それで敵意のつもりか?ガキらしい考え方だぜ

 

「マシュに手出しはさせない!尋問したければ、俺を代わりにすればいいだろ!」

 

「…ちっ」

 

俺はなんか腹がたったのでこいつの顔面を殴った

 

なんで腹がたったかはわからない

 

グダ男の事はこれといって何にも思わなかったのに

 

恐らくはビーストVの力が出てんのかもしんないな

 

「お前、何様のつもり?そのマシュとやらをどうしようと、今のお前にそんな権限ある訳ねぇだろ?調子に乗るんじゃねぇよこのガキが!」

 

ドスッ!

 

「うぐぅ⁉︎」

 

俺はグダ男の腹を殴る

 

しかも俺の腹の虫が収まらない

 

心ではやめろと言っているのに、やめようとしない

 

これがビーストVの力なのか?

 

これじゃあまるで暴走じゃないか

 

「…今日だけはこれで勘弁してやる。それと特別だ、マシュと同じ部屋に入れてやるよ」

 

「う、ぐぅ…!」

 

「フォウ!フォウフォウ!」

 

フォウくんがグダ男の側に寄りながら鳴き声をあげている

 

ニンジャスレイヤーに後は任せて俺は人として最低な事をした罰として、物陰に隠れて自分の指3本の爪にに、あの拷問用具を入れた

 

一言で言えば、ものすごく痛かった

 

これをカイジとグダ男が味わったのかと思うと

結構やべぇかもな

 

俺はよくわからない罪悪感を覚えながら、尋問部屋を後にした

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マシュのいる牢屋の扉が開く

 

そこから彼女の先輩である立香が放り投げられる

 

「せ、先輩⁉︎」

 

マシュは立香の顔を見る

 

その顔は、激痛に耐える人間の顔で、見ててすごく痛々しかった。

 

ふと、立香の指を見て見ると、人差し指から中指までの爪が、何か細長いもので抉られたような痛々しい跡が残っていた

 

「酷い…何で先輩がこんな目に…」

 

マシュは一先ず立香をベットに寝かせる

 

その後試しにカルデアと連絡を試みてみる

 

するとどうだろう

 

先程まで連絡が取れなくなっていたカルデアと先程まで繋がらなかったのが嘘の様に繋がった

 

『…あ!やっと繫がった!マシュ状況は?藤丸君のバイタルが一時期変な時があったから心配してたんだ!』

 

「ドクター、状況はあまりよくありません。それに、先輩も…」

 

マシュは藤丸の手を見せる

 

『!、なんて酷い事を…!』

 

「ドクター、私達は、これからどうしたら…」

 

『…一先ず様子を見るんだ。それと今後通信は控えた方がいいかも知れない。バレたりでもしたら大変だからね』

 

『了解しました』

 

マシュは通信を切る

 

立香は今だにうめき声をあげている

 

相当な痛さだったのだろう

 

マシュはこの時程、立香を尋問した相手に強い感情を抱かざるを得なかった

 

そう、それこそ怒りだった

 

マシュはようやくこの感情の意味を知った

 

そう、自分は今怒っている

 

自分の大事な先輩にひどいことをした相手に対し、マシュは強い怒りを覚えたのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

グダ男達を捕らえてから、今日で3日だ

 

あれから俺は、グダ男に対しカルデアの所在を聞き出そうと必死に尋問したが

 

答えはいつもNOだ

 

こいつは本当に往生際が悪いというか、諦める事を知らないというか

 

まあ、それがあのグダ男なのだから仕方ない

 

そんな日が続く為、邪ンヌは苛立ちを隠せていなかった

 

そんな訳で今日も邪ンヌに報告する為

 

玉座へと向かった

 

「……以上が報告です。全く、とんでもなく口が硬い奴ですよ…」

 

「〜〜〜ッ!あ〜〜もう‼︎いつになったらいい報告がくるのよ!もうあれから3日よ?なんの成果もないのに報告するなんて、あんたばっかじゃないの⁉︎」

 

「…返す言葉もございません」

 

「もういいわ!下がりなさい!あと、つぎにそんな報告してきたら本気でタダじゃおかなかいからそのつもりでいなさい!」

 

「…失礼します」

 

やはり相当イラついてるな

 

これじゃあ最悪あいつが尋問するかもしんねぇな

 

さて、どうしたものかねぇ…

 

俺が玉座の間を出ようとしたその時

 

「ほ、報告します!カルデアのマスター達が脱走しました!」

 

「な、なんですって⁉︎」

 

あ〜らら、もう脱走したのかよ

 

やっぱあいつら少し侮ってたかもな…

 

「あ〜もう‼︎どいつもこいつも!すぐに追いかけなさい!ヴィンセント、あんたもよ!」

 

「…了解」

 

今は邪ンヌ陣営に付いてるから仕方ねぇなこりゃ

 

とりあえず、ここはあいつらに任せてみるか

 

俺は念話を使って呼び出す

 

『ルビー、ターニャ、仕事の時間だ。カルデアの奴らが脱走しやがった』

 

ルビーとターニャに念話をすると、すぐに返ってきた

 

『了解、私たちは何をすればいいの?』

 

『ルビーは何人かの軍兵を連れてチーム連携でサーヴァント達を足止めし、ターニャは空中から狙撃しながらルビー達の援護をしろ。マスターは俺がなんとかする』

 

『了解。ま、給料分の仕事はさせてもらいましょう』

 

そう言ってターニャとルビーの念話が切れる

 

すると、事態を察知してか、マリーが俺の元に来た

 

「ねぇヴィンセント、マシュ達が脱走したって本当?」

 

「ああ、今ルビー達に追うように伝えておいた、俺も出なくちゃいけないから、マリーは大総統の所まで避難しておいてくれ」

 

「…わかったわ、気をつけて」

 

マリーはそう言って大総統のいる訓練所に向かう

 

さーて、俺も一仕事しますかねぇ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

兵士達の隙をみて脱疽した立香達は、とにかく体制を立て直す為に、一度城を離れようとしていた

 

「マスター!サーヴァント反応が『4つ』あります!」

 

「くっ!やっぱり来てたか、みんな注意して!」

 

立香がそう言うと同時に、敵のサーヴァントが現れた

 

「へー、脱走なんてやるじゃん」

 

金髪の少女が拳を構える

 

「けど、ここから先へは行かせない」

 

猫耳の少女が二刀の剣を構える

 

「あんな豚小屋では満足出来ませんでしたの?随分と贅沢な人たちですわね」

 

白髪の少女が剣に付いているスロットを回す

 

「それじゃあ皆、脱走犯を捕まえるよ!フォーメーション・アイス!」

 

鎌を持った赤髪の少女が指示を出すと、白髪の少女が青色のスロットまで回して、剣を突き立てる

 

すると、以前までなかった氷の道ができる

 

「これじゃあうまく動けない…、クーフーリン、ルーンで溶かして!その後、ジャンヌとゲオル先生、エリちゃんは前に出て攻撃を!」

 

「おう!氷なら任せておきな!」

 

クーフーリンが氷を溶かす

 

「行きます!」

 

それに続けとばかりにジャンヌ達が前に出る

 

「テントウ虫!」

 

赤髪の少女が指示を出す

 

白髪の少女は、氷の氷柱を発生させて、それを一斉に撃ち出す

 

一瞬全員転びそうになる

 

「お姉ちゃん!」

 

金髪の少女が指示を聞いて前に出る

 

金髪の少女は先程から氷を溶かしているクーフーリンに攻撃する

 

「おらぁ!」

 

「うおっ⁉︎」

 

クーフーリンが避けた地面には、大きな穴が開く

 

しかし金髪の少女は見逃さず、ガントレットと思わしき武器からクーフーリンに向けて射撃する

 

「ちっ!これじゃあ氷が溶かそうにも溶かせねぇじゃねぇか!」

 

クーフーリンも何とか応戦するが、金髪の少女はダメージ覚悟で突っ込んでくる為、中々うまくいかない

 

一方で、ジャンヌ達は他の三人を相手にするが

 

「ちょっと!なんなのよこの変な動き!」

 

エリザベートは猫耳の少女の分攻撃についていけなくなっていた

 

「まずい、アマデウス!エリちゃんを援護して!」

 

「仕方ない、役立たずは役立たずなりに頑張ってみるよ!」

 

アマデウスはどうにか魔術による攻撃をしてエリザベートの援護をする

 

しかし、やはり分身攻撃がかなり響いている為、援護があまり役に立っていなかった

 

「はぁ!」

 

カキン!

 

「くっ!いい加減にしなさいっての!」

 

エリザベートも何とか反撃しようとするが、一撃一撃が重い為、隙がよく出来てしまっていた

 

そのせいで、エリザベートは猫耳の少女の高速戦闘についていけてなかった

 

一方のジャンヌとゲオルギウスも苦戦していた

 

「やぁ!」

 

カキン

 

「くっ!何と素早い!」

 

「ジャンヌ殿!このままでは防戦一方です!私が宝具を使いますので、その隙に攻撃を!」

 

ゲオルギウスがマスターに宝具使用の許可をもらおうとしたその時

 

「ーーー全ワイバーン狙撃部隊、一斉射撃始め!」

 

「イエス、マム!」

 

突然空中から弾丸の雨が降り注ぐ、それも正確に宝具を使おうとしたゲオルギウス近辺に

 

「ぬっ⁉︎」

 

ゲオルギウスはとっさに盾で防いだ為、何とか事なきを得たが、既に盾にはいくつか銃弾によって穴が開いており、これでは盾の意味を成していなかった

 

「…!マスター!空中にもサーヴァント反応があります!」

 

「ええ⁉︎、じゃあ、さっきの狙撃は…」

 

「恐らく、あのサーヴァントの仕業だと思います」

 

立香のサーヴァント達は段々と押され始めてきた

 

「ブレイク!あの頭の大きい女の人をお願い!」

 

「わかったわ」

 

猫耳の少女は先程からあまり戦っていないマリーの方に攻撃を移す

 

「マズい⁉︎マシュ、援護を!」

 

「了解です!マスター!」

 

どうにかマシュはマリーの元に辿り着き、ブレイクの攻撃を盾で防ぐ

 

しかし、ブレイクの激しい攻撃にいくら防戦特化のマシュでも苦戦を強いられる

 

「くっ!陛下、早く!」

 

「マシュさん…」

 

マリーは懸命に戦うマシュを見て意を決した

 

「皆さん!私が囮になります!その間に早く逃げて下さい!」

 

そう言ってマリーは周囲に指輪による魔術攻撃をした後、敵を離れさせる

 

「さあ!今のうちに!」

 

「いけませんマリー!それでは貴女が…」

 

「ノンノン♪、それ以上言ってはダメよジャンヌ?私がいてはどうしても足手まといになってしまう…、だから貴女達が生き抜いてくれればそれでいいの♪」

 

「マリー…」

 

「さあ、早く行って下さいましジャンヌ。願わくば、貴女達に幸運がありますように…ヴィヴ・ラ・フランス!(フランス万歳)」

 

そう言ってマリーは敵を引きつける為に周囲に魔力を行う

 

そして、逃げるを繰り返す

 

「…必ず、必ず助けに戻ります!」

 

そう言ってジャンヌは、立香達の元へと急ぐのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺が来た頃には、既に戦闘が終わっていた

 

どうやら一足遅かったみたいだな

 

するとルビーが誰かを縛り上げながらやってきた

 

「ゴメンマスター…この人しか捕まらなかった…」

 

縛り上げられてたのは、ボロボロになった我らがマリー・アントワネット女王陛下だった

 

「そうか、ご苦労。後は俺に任せて、お前達は逃げた奴らを終え。正し無理はしないように。いいな?」

 

「…わかった。みんな、追跡するよ!」

 

ルビーはチームと軍兵を連れて立香達を追っていった

 

「…さて」

 

これからマリー様をどうするか考えていると、突然ドラえもんから渡されてた糸なし電話から連絡が入った

 

『マスター!例の物が完成したよ!早く見にきて!』

 

「わかった、すぐに行く」

 

よーし、本当に作り上げちまうなんて、やっぱりドラえもんはいいなぁ

 

俺は先程から黙っているマリー様を丁重に運びながら、ドラえもんのいる特別ラボに向かう

 

特別ラボとは、俺が邪ンヌに頼んで城の一部のスペースを譲ってもらい、そこから俺とドラえもんとルビーとでみんなに内緒で作ったラボだ

 

そしてその中では時間に縛られる事がなく、俺たちが1日このフランスにいても、特別ラボでは1ヶ月が経過する

 

そんな所で使った物、それは

 

「ようドラえもん、無理させてすまなかったな」

 

「いいよいいよ、中々面白い作業だったからさ」

 

「な、何なんですの…これ…」

 

マリー様が見ているのは、巨大な装置の中に試験管に人が入るぐらいのサイズになった物が二つ並べられていた

 

「こいつは俺とドラえもん、そしてルビーと三人で提案して作った、『英霊改造マシーン』だ」

 

「英霊…改造…」

 

なぜこんな物が作れたのかというと、実はオルレアンに行く前にドラえもんとルビーとで秘密裏に計画し、誰にも邪魔されずに資材や電力などを集めていた

 

しかもドラえもんの道具には、様々な事で役に立つものもある為、こんなの作るのはお茶の子さいさいだった

 

まあ、一番大変だったのは、何故か拠点近くに残っていた冬木のシャドウバーサーカーを狩って、その霊魂を利用してした所かな

 

「あなたには悪いが、こいつの実験台になってもらう」

 

「な…⁉︎」

 

「安心しろって、別に死にはしないから」

 

そう、死にはしない

 

ただ、霊格とクラスが変わって強化されるだけだ

 

まあ、本人にとっては嫌だろうがな

 

当然マリー様は暴れるが、ボロボロの状態の為、すんなりのカプセルの中に入れる事が出来た

 

そして隣のカプセルには、これまた大きなハサミを用意した

 

ドラえもんに頼んで『ビックライト』で巨大化したなんの変哲もないハサミだけどな

 

そして、俺はカプセルの中で何やら騒いでいるマリー様を無視してマシーンの稼働させる

 

すると、カプセル二つが地面に入り込んでいき、その後凄まじい電流が流れ込み、強い光を放った後、装置は停止した

 

「……どうなった?」

 

「わ、わからないけど…」

 

カプセルを上に上げてみると、そこにはマリー様とハサミの姿は無かった

 

そしてしばらくすると、中心にカプセルが上がってきて、そこから黒いドレスと、巨大なハサミを持ったマリー様らしき人物が現れた

 

よく見ると結構なボインちゃんに変化しとるし

 

「や、やったー!実験は成功だよマスター!」

 

「お、おう!」

 

思わず二人で喜ぶ

 

そして喜んだ後、俺は黒いマリー様に近づく

 

「失礼かとは思いますが、貴女様はマリー・アントワネット女王陛下ですかな?」

 

俺がそう言うと、黒いマリーはニタァと笑った

 

「ええ、私はサーヴァント・『アヴェンジャー』、マリー・アントワネットよ。下々の分際で私に名を尋ねるとは随分と命知らずね…。まあ今回だけは許してあげるから、光栄に思いなさいな?」

 

お、おお?

 

なんかものすごい印象が変わったな

 

てか見た目がまるっきりモンストの方のマリー様じゃねぇか

 

「所で貴方、まさかとは思うけど、私のマスターなの?」

 

「ん?」

 

そーいえば、マリー様は元々はぐれサーヴァントだったな

 

そこんとこどうなるんだかね〜?

 

試しにドラえもんに聞いてみると

 

「あ、そこは大丈夫だよ。この装置にはマスターのDNAが入っているから、自動的にマスター登録されるようになってるからね」

 

あれ?俺ドラえもんにDNAなんて渡したか?

 

まあ、どっかで髪の毛かなんか拾ったんだろう

 

「…まあそう言う訳なので、俺がマスターです」

 

「…ふん。ならそうと早く言いなさい。…本当に次はないと思いなさい」

 

そう睨みつけた後、マリーはラボを離れた

 

俺もマリーを追おうと外に出ようとすると、突然白い光が周りを包んだ

 

また神様か?

 

一体何の用だ?

 

『やあやあ、随分と素敵な物作ったねー』

 

またグローモスみたいな体だし

 

あんたその格好好きなの?

 

「…何か用ですか神様?」

 

『いやね、君英霊改造マシーン作ったじゃん?』

 

「ええ、まあ」

 

『あれね〜、発想が我々好みだったからさ、一時期ドラえもんの体をつかって僕の力をすこーし入れたんだよね〜』

 

「え、それ神としてどうなんすか?」

 

『だってひまなんだもーん。僕悪くないもーん。そんな訳だから、そのマッスィーンは自由に使っていいから〜。ほんじゃね〜』

 

そう言って神様は消える

 

白い光も消えて、気づけばドラえもんが顔の前まで立ってた

 

「うおぉ⁉︎なんだよドラえもん⁉︎」

 

「何ボーッとしてるのさ?早く黒マリー様追いかけるよ」

 

そう言ってドラえもんはラボを出た

 

てか、神様。ドラえもんの体使って装置開発に手伝ったって事だよね?

 

何が目的なんだか

 

俺にはさっぱりわかんねぇぜ

 

ま、気にしてても仕方ないので、黒マリー様を探す事にするのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

白い空間

 

そこには何もなく

 

あるのは遊戯王に登場したグローモスっぽい人物がいる

 

『さてさて…○○君。こらからももっと楽しい事をさせてくれよ?僕も協力は惜しまないからさ!』

 

そう言って神様は何故かあるタブレットを使って、色々とタップしていた

 

『いよぉーし…これから面白くなるぞぉ〜…!』

 

そう言って神様はニヤニヤしながら何かをタップした後タブレットを手元から消して、神様は光の中に入っていった

 

To Be Continued……




黒マリー様のステータスは後日紹介します

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