Fate/Grand Order -Anger of Judgment-   作:ぬのハンカッチ

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今回はオルレアンの前日譚となります


第5話 オルレアンって、難易度的に第5章並じゃね?

特異点Fにおける戦いは終わったが、まだ戦いは終わった訳じゃない

 

この後、特異点が7つ見つかり、カルデア側も必死になる筈だ

 

だが、次にいく特異点は、あの初心者キラーでお馴染みのオルレアンだ

 

万全な状態で行かないと後々後悔してしまう

 

そこで俺は現在、オルレアンに向けての準備を急いでいた

 

まず、俺たちの拠点は特異点Fにあった廃墟の一部だ

 

しかし、神様の保護によってこの廃墟と推定でも10キロメートル先の建物は崩壊していなかった

 

しかも運がいい事に、崩壊していない建物には俺がオルレアンにおいて欲しい物と、俺たちの拠点に必要な物が沢山置いてあった

 

まず一つ目の建物には、おもちゃやプラモデル、それにモデルガンなどが置いてある。言わばおもちゃ屋だ

 

もう一つの建物には、一般の家庭に必要な物が全て揃っている百貨店

 

そして最後に、ベットや暮らしに必要な物を揃えたホームセンター

 

俺は先ず、マリーとルビーそれに大総統を連れておもちゃ屋に向かう

 

「ねぇマスター?おもちゃ屋に何か欲しい物でもあるの?」

 

ルビーが辺りをキョロキョロしながら俺に話しかける

 

「ああ、ちょっとな」

 

俺はとりあえず着くまでの間は黙っておいた

 

ちなみにマリーは、俺の腕を掴んだまま離そうとしない

 

男としては嬉しいが、ちょい歩きにくい

 

そして、目的の場所につく

 

「ここだ」

 

「おー!何これ!いろんな銃がいっぱい売ってるー!」

 

目的の場所とは、モデルガンや電動ガンなどを取り扱っている、言わば大人のおもちゃコーナーだ

 

ルビーは色んなモデルガンを見ながら色々と品定めしていた

 

もちろん、大総統も色んなモデルガンを見ていた

 

「ほー、偽物の銃とはいえよく出来ているではないか」

 

「あ、わかるおじいちゃん?そのモデルガンはH&Kって言って、日本のある作品だと特殊部隊が使ってたんだって!それに、このデザートイーグルなんかもね…」

 

「おいおい、そんなに興奮せんでくれたまえ」

 

ルビーは武器マニアだからなー。

 

あと知らないからとはいえ大総統をおじいちゃん呼びするなんて勇気あるなールビーは

 

するとルビーが色んなモデルガンを持ちながら俺に話しかける

 

「所でマスター?こんなモデルガンなんて見てどうしたの?」

 

「ああ、実はな、ルビーに頼みたい事があるんだ」

 

「?」

 

俺はルビーにこれから必要な事を話した

 

まず、何故このモデルガンが必要な理由

 

それは、ルビーとドラえもんのスキルである道具作成を使って、このモデルガンを殺傷可能武器に改造する為だ

 

何故改造してもらう必要があるかと言うと

 

ハッキリ言って俺はカルデア勢力に味方する気はさらさらない

 

だからと言ってゲーティアやましては抑止力側にも入らない

 

ならどこにつくかだって?

 

それは決まっている

 

聖杯を所有している陣営だ

 

要するに俺たちは次の特異点において邪ンヌ側の陣営に付くと言う事だ

 

もし邪ンヌ側の陣営に付く事ができれば、少ないとは思うが兵士を寄越してくれる筈だ

 

もし兵士を寄越してくれなくても、俺がどうにか説得すればなんとかなる

 

そしてその兵士を手に入れたら、大総統とターニャと豊久に兵の指揮を任せる

 

そして兵士の訓練として、ここのおもちゃ屋においてモデルガンを殺傷可能武器に改造して、それを兵士に配る

 

後は射撃訓練や、色々な訓練をさせれば立派な軍隊の完成だ

 

俺はその事を伝えると、ルビーは少し嫌そうな顔をしていた

 

「うーん、改造はやってもいいけど、時間かかると思うよ?」

 

「んー?、どれくらい?」

 

「そうだなぁ…、ここにあるやつ全部を改造したとして…2週間くらいあれば出来るかなー?」

 

なーんだ、たったの二週間か

 

「それなら大丈夫だ、ドラえもんの道具には時間に左右されない奴がある。そこで作れば大丈夫だろう」

 

「へー、ドラちゃんの道具って凄いんだね!よーしそうと決まったら、ここのモデルガンぜーんぶ持ってこー!」

 

「おう!どうせここには人はいねぇから、じゃんじゃん持ってけ!」

 

ルビーは嬉しそうな顔をしながら、いつの間にか持ってきたカートに、モデルガンをありったけ積み込んだ

 

俺も手伝おうとした時、ふと大総統の事が気になって話しかけた

 

「すみません閣下、勝手に決めてしまって」

 

「いや、構わんよ。軍の指揮もたまにはやっておかなければ鈍ってしまう物だからな」

 

「閣下…」

 

「さて、そうと決まれば早速デクレチャフ君の元へと行くとするかね」

 

そう言って大総統は店を出ていった

 

ふと辺りを見渡すと、マリーがいないことに気づいた俺は、少し探してみる事にした

 

するとマリーは、ぬいぐるみのコーナーの方にいた

 

「何してるんだマリー?」

 

「ひゃっ⁉︎あああの、これはその…」

 

マリーは俺が話しかけるや否や後ろに何か隠した

 

チラリとではあったが、それがクマのぬいぐるみだとわかった

 

「…欲しいなら持ってけ、ここはそういうとこなんだから」

 

「いや、だから違うって…」

 

「じゃあ、ここにそれ置いてく「それは嫌!」っと」

 

「……はっ!ちちち違うの!さっきのはその…あうぅ…////」

 

…君はあれかな?俺を萌え殺す気なのかな?

 

でもま、ここまで可愛く見せてくれたんだから、俺もそれなりに乗らないといけないかな?

 

というわけで、俺はその辺に置いてあったパンダのぬいぐるみを取る

 

「お、よくできたぬいぐるみだな。ほら、マリーも見てみろよ?」

 

「え?う、うん…」

 

マリーは近くでパンダのぬいぐるみをみると小声で「かわいい…」と言っていた

 

「これから部屋も割り振らなきゃいけなあからな、マリーの部屋が殺風景だと嫌だろ?だから、ぬいぐるみを部屋に飾っても別にいいんじゃないか?」

 

「………わかったわ」

 

マリーはそう言うと、俺の手元からパンダのぬいぐるみを取り、クマのぬいぐるみと一緒に抱きしめていた

 

やっぱマリーは可愛いな〜

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、百貨店やホームセンターを回った後、拠点である廃墟の見栄えをよくしていった

 

そして、サーヴァント毎に、部屋を割り振りし、それぞれに似合った部屋が出来た

 

もちろん、俺とマリーの部屋は別々にしてある

 

流石に部屋まで一緒にすると、引かれるかもしんないしね

 

各々のサーヴァントは自分の部屋が持てた事に結構喜んでくれていた

 

ただ、ニンジャスレイヤーだけは部屋はいらないって言ってたけどね

 

なんでだろ?

 

まあそんな事はさておき、俺は折角なので各々サーヴァント達の部屋を見てみる事にした

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

先ずはルビーの部屋から

 

ルビーの部屋には、2段ベットを2つ置いてある

 

理由は簡単

 

チーム・RWBYの部屋と同じにしたかったからだ

 

当然ルビー達は喜んでくれてた

 

今俺が見にいった時には、ルビーを除いて全員がくつろいでいた

 

「おっ、マスター、いらっしゃーい!」

 

「おうヤン、どうだ?この部屋?この廃墟を軽く掃除して装飾しただけであんまし変わってないけど」

 

「ぜーんぜん、最ッ高の部屋だよ!私達の住んでた所と全く同じだよ!」

 

「ええ、おかげでゆっくりと日本の本が読めるわ」

 

ブレイクはそう言って日本の本を見ていた

 

…ってよく見たらそれライトノベルじゃん

 

「ま、まあ、殺風景なのがちょっと触りますけど、中々いい部屋だというのは事実ですわね。その辺の所は感謝しますわマスター」

 

「どういたしまして、お嬢様。んじゃ俺、ルビーとドラえもんのとこ行ってくるから、皆んなくつろいでてくれ」

 

そう言って俺は部屋を後にした

 

次に俺は、ドラえもんの部屋に向かう

 

そこには、先ほどいなかったルビーがドラえもんと一緒にモデルガンを改造している姿だった

 

「あ、マスター!」

 

「おうルビー、順調か?」

 

「うん!凄く順調だよ!ドラちゃんのおかげで、これなら1週間で終わりそうだよ!」

 

「そうか。悪いなドラえもん、手伝わせちまって」

 

「いいっていいって、僕の力で良ければ喜んで貸しましょう!あ、ルビーちゃん、そこ壊れてるから貸して」

 

ルビーは言われた通り、壊れた部分をドラえもんに渡す

 

「ええっと確か…あった!『復元光線〜』」

 

ドラえもんは復元光線を使って壊れた部分を直していく

 

「わ〜!すごーい!ドラちゃんってなんでもできるんだね!」

 

「そ、そんなに褒めないでよ〜////」

 

照れてるドラえもんを他所に俺はルビーに「また来る」とだけ伝えて、作業の邪魔にならないように部屋を後にした

 

次に俺は大総統の部屋を訪れた

 

部屋には大総統の他にも、ターニャや豊久などがいた

 

「おお、マスター君丁度いい所に来てくれたな」

 

「どうかしましたか?」

 

「いや何、デグレチャフ君の提案で、銃部隊の指揮を彼女に任せようと思ったのだが、それについての意見をマスターである君から聞きたくてね」

 

成る程、確かに勝手に決められては困る部分もあるから、丁度よかったかもな

 

「でしたら、ターニャに銃部隊を任せて、豊久には突撃部隊を任せるというのはどうでしょう?」

 

「ふむ…それぞれの特徴を活かした戦法か…、悪くないのではないかね?」

 

「私もそう思います大総統閣下」

 

「おいは敵の大将の首さえ取れればなんでもよかぞ」

 

「では、君たちの総指揮は私が取ろう。それで構わないかね、マスター君?」

 

「はい、大総統閣下」

 

その後、しばらく色々な作戦を練り、後はオルレアンに着いた時に実行すればいいだろうという結論になった

 

俺は大総統達に休憩するように言って、再び部屋を見にいく事にした

 

といっても、後は俺の部屋とマリーの部屋だけだけどな

 

俺の部屋だが、一言で言うなら一人暮らししている男の部屋だ

 

だけど散らかってはいない

 

ただアニメや漫画に関するグッズを片っ端から飾っているだけだ

 

まあそれを世間一般では散らかっているって言うんだろうけどな

 

とりあえずこのままだとちょっと恥ずいので、少し俺の部屋を整理し、誰が入ってきても恥ずかしくない部屋にしておいた

 

それが終わると、俺はマリーの部屋に行く

 

「マリー?入っていいか?」

 

「ヴィンセント?ちょ、ちょっと待ってて!」

 

しばらく待っていると、部屋から色々音がしたが、とりあえず気にせず待ってみる

 

1分経った後、マリーが部屋から出てきた

 

「お、お待たせ…」

 

「おう、お邪魔させてもらうぜ」

 

中へ入ると、普通の女の人の部屋と思われるぐらい綺麗な部屋だったが、ベットの所に俺が選んだパンダのぬいぐるみが置いており、少し可愛い部屋にも見えた

 

俺はとりあえず適当な所に座る

 

「さて…、どうだマリー?少しは慣れたか?」

 

俺がそう尋ねると、マリーはベットの上にあるパンダのぬいぐるみを抱きしめる

 

「…正直まだわからないわ…。でも、貴方と一緒なら、わ、悪くないわ…」

 

「そっか」

 

その後、俺たちは他愛のない話や、マリーがカルデアにいた頃の話などを聞いていた

 

「それでねヴィンセント、そのロマンって奴が本当に嫌な奴なのよ!私の事を馴れ馴れしくマリーだなんて!あ、でもヴィンセントならいいのよ?私もそう呼んで欲しいし…」

 

「はいはい、マリーは甘えん坊さんだな〜」

 

「なぁっ⁉︎///い、いいいいいつ私が甘えん坊になったと言うのよぉ⁉︎///」

 

「今だし、そんなマリーも俺は好きだ」

 

「す、好きぃ⁉︎あ、あううぅ…///」

 

可愛いらしく頭から湯気をだしながら、もう少しからかってやろうとしたら、ドアからノック音が聞こえた

 

「マリーさーん、マスター!ドラちゃんがご飯だってー」

 

声の主はルビーだ

 

俺はマリーに、「行こうか」といって手を伸ばす

 

マリーも照れくさそうにしながら手を取ってくれる

 

そのまま部屋を出ると、そこには全員が揃っていた

 

俺とマリーが座るとドラえもんがポケットに手をやりながら話した

 

「じゃあ、皆揃ったね。本来僕たちサーヴァントは食事をしないけど、だからといって食事をしないってのは精神的にキツいと思うから、僕から皆さんに良い物をお見せしまーす」

 

「え?良い物?何々?」

 

ルビーが興味深そうにドラえもんの方に顔を寄せる

 

「ふふふ、それはね、『グルメテーブル掛け〜』」

 

ドラえもんはテーブルにテーブル掛けを掛ける

 

一部の皆はよくわからないのか、困惑している

 

「ドラちゃん、なにこれ?」

 

「ルビーちゃんにも分かりやすいように、今から見せてあげるね。うーんそうだな〜…ハンバーグステーキご飯付きを下さい」

 

ドラえもんがそう言うと、何処からともなくドラえもんの目の前に美味しそうなハンバーグステーキがジュウジュウと音を立てながら現れた

 

「うわぁ!いきなりハンバーグステーキが出てきた!スゴーイ!」

 

ルビーは目をキラキラさせながら驚いている

 

「このように、皆さんの好きな食べ物をこのテーブル掛けが出してくれまーす」

 

そう言うと先手必勝とばかりにルビーが言う

 

「はいはーい!じゃあ私、マスターが見せてくれた本にあったローストビーフ丼っての食べてみたーい!」

 

ルビーがそう言うと、ルビーの前に肉厚たっぷりなローストビーフがご飯に乗り、美味しそうなソースが掛けられていた

 

「うわぁー!美味しそー!」

 

ルビーに続けとばかりにヤン達も頼む

 

「よーし、じゃあ私はステーキ、それとパン付きで!」

 

「私はサンマの塩焼き定食ってのを食べてみたいわ」

 

「では私は、何か日本料理が食べてみたいですわ」

 

三人がそれぞれ言うと

 

ヤンの前には豪快なステーキとその隣に焼きたてのパンが現れ

 

ブレイクの前には、大根おろしが置いてあるサンマの塩焼き、ご飯、味噌汁、おしんこなどが現れ

 

ワイスの前には、ごはん、魚の刺身、紅鮭、味噌汁が現れた

 

「おー!本当に現れた!」

 

「これがサンマ…中々美味しそうね」

 

「成る程、これが日本の料理ですか…悪くはなさそうですね」

 

次に今度は大総統が頼んだ

 

「では、私は百貨店で見た本にあったミックスグリルと日本酒とやらを頼もうかね」

 

大総統がそう言うと、テーブル掛けから牛ステーキ、チキンステーキ、ハンバーグなどが乗ったミックスグリルが出てくる

 

そして、その隣には日本酒が現れる

 

「ほう、これは中々だな」

 

次に頼んだのは、ターニャ

 

「まさか本物のグルメテーブル掛けをお目にかかれるとは…ならば私は鳥の唐揚げ定食をお願いしよう」

 

ターニャがそう言うと、出来立ての唐揚げの隣にキャベツが置かれ、ご飯と味噌汁が現れた

 

「お〜!米だ!やっと米が食べられる〜!」

 

次に頼んだのはニンジャスレイヤーだ

 

…まあこの人だったらなんとなくわかる気がする

 

「拙者は寿司一択だ!」

 

ワザマエ!

 

ニンジャスレイヤーサンの前にこれまた美味しそうなお寿司が現れる

 

サーヴァント最後は豊久だ

 

さーて、あんたはなにを頼むかな?

 

「ほー、こりゃまたすごい布切れじゃのう!ならおいは、さつまいもをふんだんに使った料理が食べてみたいぞ!」

 

豊久がそう言うと、とてつもない量の米と共に、さつまいも料理が3品程出てきた、ちなみに味噌汁にもさつまいもが入っていた

 

「おお!こりゃなんて美味そうな飯じゃ!」

 

今度は俺とマリーの番だ

 

俺はまだ後でいいから、マリーを先に頼ませた

 

「マリー、先でいいよ」

 

「え、じゃ、じゃあ。スパゲッティのミートソースを…」

 

マリーがそう言うと、すぐにスパゲッティが現れる

 

ミートソースから美味しそうな匂いが漂ってくる

 

「わぁ〜…美味しそう…」

 

じゃあ最後は俺だね

 

俺が頼む物など、決まっておろう

 

「俺は海鮮丼下さい。上に乗っているのは、イクラ、サーモン、マグロ、ウニ、イカで」

 

俺がそうオーダーすると、すぐ様美味しそうな海鮮丼が出てくる

 

「おー!一度食ってみたかったんだよなー!」

 

「じゃあ皆頼んだね、それじゃあ」

 

『いただきまーす!』

 

皆がそれぞれ頼んだ物を口にする

 

するとどうだろう

 

みんなの表情がものすごい笑顔へと変わるではないか

 

もちろん俺も含めて

 

「〜〜〜〜ッ!お〜いしぃ〜!ドラちゃんこれとっても美味しい!」

 

「そう?気に入ってもらえたならよかった」

 

「うむ。肉の味も悪くない。何よりこの日本酒という酒も中々に美味いな」

 

大総統やみんなも気に入っているようだ

 

「うまか!おいはこないな飯食うたの生まれて初めてぞ!」

 

「うむ、寿司美味し」

 

「あ〜、米美味しい〜」

 

俺も海鮮丼を口にする

 

「う、うめぇ!サーモンといい、イクラといい、海の幸がうめぇ!」

 

マリーもスパゲッティを器用に食べる

 

「……美味しい…!

 

マリーもグルメテーブル掛けの料理が気に入ったようだった

 

そして、しばらくして食事が終わり

 

ルビーとドラえもんは工房に戻ってモデルガンの改造作業をし

 

大総統、ターニャ、豊久はオルレアンに着いた時に行う作戦会議

 

残りは自室に戻るか、外に出て夜風に涼んでたりしていた

 

俺は現在マリーと共に夜風に涼んでいて

 

何故かは知らないけど、遠くでニンジャスレイヤーも俺たちを見張っていた

 

「ふぃ〜、夜風が気持ちいいな」

 

「う、うん…」

 

「ん?どしたマリー?」

 

「な、何でもないわよ…」

 

「ふーん?」

 

マリーは何か言いたそうだが、俺はあえて探る事はしなかった

 

しばらく夜風にあたりながら月を見上げていると、俺はふと

 

「月が綺麗だな…」

 

と呟いてしまう

 

この時、俺の中にマリーに対する想いが言葉に出てしまったのではないかと思った

 

その予感は的中したのか、マリーの顔は赤くなっていた

 

やべーな…嫌われちまったかな…

 

そう思うとなんだか気まずい

 

するとマリーはいきなり俺の腕に抱きついてくる

 

「……る」

 

「え?」

 

何か言いかけたようだがよく聞こえねぇ

 

「だがら…その…、あなたの気持ちに答えるように頑張るから……その……よろしく……///」

 

そう言ってマリーは俺の腕を離そうとはしなかった

 

…なんか懐かれちゃったみたいだけど、大丈夫かなぁ?

 

これからカルデアと敵対しようってのに

 

まあ、何とかなるっしょ

 

そう思いながらも、俺とマリーはしばらくの間月を眺めていたのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1週間後

 

ルビーとドラえもんの作業は昨日終わり、1日の休みを挟んで、俺たちはオルレアンへと向かう準備をしていた

 

そして全員準備を終えて、ドラえもんのどこでもドア前に集合する

 

ちなみにマリーは絶賛俺の腕にしがみつき中

 

「よし、ではこれよりオルレアンに向かう。俺たちの目的は、次の特異点において発生した敵陣に付き、カルデア側に聖杯を手に入れるのを阻止する為だ!尚、敵陣が俺たちを迎え入れてくれる保証はないから、各自注意するように。それじゃあ、オルレアンへGO!」

 

ドアを勢いよく開けて、そのまま俺たちはオルレアンにてカルデアと敵対している邪ンヌ陣営の所へと向かうのだった

 

To Be Continued……

 




次回はいよいよ初心者キラーでお馴染みのオルレアン編です

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