家の家族は獣耳   作:しらす丸

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どうもしらす丸です。
しばらく更新出来なくって本当にすいませんでした!。
理由は……聞かないでください…。


父はよき理解者

「へぇーそんなことがあったのか。」

「お願い父さん。このことは秘密にしてくれないか?。」

「いいだろう。他でもない息子の頼みだ。」

「ありがとう。」

 

龍牙がスミレの事を話し、それを理解してくれた父にお礼を言った。翔一は気にすることはないと言い、畳に寝転がった。

 

「ところで龍牙、そいつどうするんだ?。寝てるし戻せるのか?。」

「あ、そこまでは考えてなかった。…起こすしかないか。」

 

龍牙はスミレの肩を揺すり、起こした。

 

「スミレ、スミレ。一旦起きて。」

「んぅ?…何じゃ?。わしが寝てるのに起こしおって

…。」

「スミレ、寝るなら狐の姿になるといいよ。」

「そうじゃな...そうするとしよう…。おやすみなのじゃ…。」

 

スミレはぽんっと狐の姿に戻った。もうスミレは寝ているようだ。

 

「わお、ほんとに狐になった。」

 

翔一は驚いたように言った。龍牙はジト目になった。

 

「父さん…信じてなかったの?。」

「いやーしょうがないじゃん。いくらその人が本当だって言ってもそんな非現実的なことを信じることわ難しいと思うよ。」

「そっか…。それも一理あるな。」

 

ぐうの音も出ない龍牙であった。

翔一は「ふふっ、論破だな」とクスクス笑い立ち上がった。

 

「さて、晩御飯ができたってさ。行くぞ。」

「うん。けどスミレはどうしたらいいかな?。」

「真理に預けとくといいだろう。きっとどうにかしてくれるさ。」

「根拠は?。」

「俺の勘だ!。」

「ないんだね…。まぁ真理叔母さんは信用できるから預けるかな。」

 

ドヤ顔でしょうもない事を言いだす父に龍牙はため息をこぼした。

部屋に行く途中、龍牙は翔一に質問をした。

 

「そういえば父さん。向こうの部屋にはどれぐらいいた?。」

「今回参加できる人は全員集まっているぞ。結愛ちゃんも来ててさ、俺見た瞬間走ってきてさ「龍兄来てるの?」って言ったんだ。俺がスミレと遊んでいるって言ったら、「早く連れてきて」って急かされたんだよ。まったく結愛ちゃんもすごくおまえに懐いてるよ。」

 

翔一は疲れたように話した。結愛…天野 結愛(あまの ゆあ)とは龍牙の祖父である誠二郎のいとこの孫、所謂龍牙のはとこである。彼女は小学2年生で小さいときから龍牙に懐いていた。彼自身は気づいていないが、結愛は龍牙に恋心を抱いている。

 

「俺も何であんなに俺に懐いたのかよく分からないんだ。まぁ嫌われているよりかは圧倒的に良いけど。」

「何だかんだでお前は優しいんだよ。欲しいオモチャ買ってあげたり遊んであげたりしたしさ。」

「あー言われてみればそうだったね。まあ止めるつもりは無いけど。」

 

数分後。翔一がある1部屋の襖を開けた。瞬間…

 

「龍兄ぃぃぃぃぃぃ!!!!!。」

 

ツインテールの女の子が龍牙に飛び付いてきた。龍牙は驚きながらもしっかり受け止めた。そして下ろしたあと頭を撫でながら注意をした。

 

「危ないじゃないか。次はやっちゃ駄目だよ。結愛。」

「えへへー、ごめんなさい!。じゃなくて!。龍兄が早く来なかったのが悪いの!。」

 

結愛と呼ばれた少女はにへらと笑ったものの、すぐにプリプリ怒りだした。

 

「ごめんね。スミレの相手をしていたんだ。すぐに行こうと思ったんだけどスミレが寝るまで俺に抱きついたままで戻ろうにも戻れなっかったんだ。」

「もー!。スミレと私、どっちが大事なの!。」

「勿論どっちも同じくらい大切だよ。」

「むぅぅぅ!……龍兄のバカ!。バカバカバカ!!。」

「ちょっ!地味に痛いよ!。」

 

結愛は顔を真っ赤にしながらポカポカ殴ってきた。すると、

 

「こら結愛!。やめなさい!。ごめんね龍牙君。」

 

結愛の母親の天野 麗美(あまの れみ)が結愛を止めに来た。

 

「気にしないでください。死ぬ程痛い訳ではないので。それに子供は元気が一番ですから。」

「ふふっ。相変わらず優しいわね。そんなに優しいとお彼女さんもさぞ幸せだわ。」

「冗談言わないでくださいよ。残念ながら彼女はいないですよ。」

 

麗美の言葉に龍牙は苦笑いで答えた。それを見た麗美は結愛に耳打ちをした。

 

よかったわね結愛。龍牙君まだ彼女いないらしいわよ。チャンスね!。

「おっお母さん!。何言ってるの!?。やめてよ!。」

「??」

 

母の言葉を聞いた結愛はかおを真っ赤にしてくびを横にブンブン振っていた。母も自分の娘の恋路を密かに応援しているのだ。一方龍牙は何が何だかよく分らないようで、首を傾げていた。

 

「龍牙ー!。夜ご飯ができたから運ぶの手伝ってこい!。」

「分かったー。今行くよー父さん!。じゃあまた後でね。」

「うっ、うん!。分かった。」

 

龍牙は夜ご飯を運ぶため、台所へ向かった。

 

「お待たせ。どれ運べばいいの?。」

「おし。これとこれを運んでくれ。」

 

色々な親戚と沢山話をし、夜ご飯を食べ終わり。龍牙は風呂からあがった。

 

(スミレも同じところで寝たほうがいいよな。)

 

龍牙はそう考え、真理にスミレは何処か聞いてみた。

 

「真理叔母さん。スミレ何処にいるか知らないですか?」

「スミレ?。応接間の隣の部屋に寝かせといたわよ。」

「ありがとうございます。」

「いえいえ。別に気にする程でもないわ。」

 

龍牙は真理が言っていた部屋まで行き。スミレを自分と翔一の分の布団が置かれている部屋まで持っていった。

 

「ここなら間違えて人間化しても大丈夫だと思うから。ゆっくり休んで。」

 

龍牙は優しく頭を撫でるとスミレは少しだけ尻尾を動かした。それを見た龍牙は布団に入り、眠り始めた。




突然ですが、この小説ではキャラ募集を行う予定はありませんのでご了承ください。

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