切り裂きジャック(猫耳尻尾付)でダンジョンに行くのは間違いか? 作:ユーベル
―ジャック―
「なんじゃこりゃァァァ!!!」
あ、これあいつらなんかやったな。
それよりも。
「あの、刻み終わったなら見せてくれませんか?」
「あ、ああ。ちょいまち。今写すから」
バサッ
「ほい、これがジャックたんの恩恵や」
どれどれ。
──────────
ジャック・メアリスケルター
Level.1
力 :I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:EX∞
『発展アビリティ』
【強行偵察】A
【暗殺者】A
【神医】A
【料理人】S
【深海】A
【生命】S
【剛運】S
【黄金率】S
【万能者】S
【剛壊】A
【錬金術師】A
『魔法』
【
【
『スキル』
【
【アレクサンダーの司書】
【
【
【
【
【
【咎人の荊】
【
【神々の義眼】
【
【
【殺生無心】
【
【
【咎人断罪】
【万能鑑定】
【絶対視覚】
【フランケンシュタインの怪物】
【
【千里眼】
【
【
【
【
【ノストラダムス】
【
──────────
うん。
アイツラヤリスギダ。
―ロキ―
これはちょっちヤバすぎやなあ。
スキルその物に
しかも、如何なる理由で神を殺したとしても罪に問うことができへん。
これはフィン達を呼んで話聞かなああかん。
「ジャックたん、ちょっち色々聞きたい事が有るけど、その前にフィン達を呼んでいるで。その間に服着といてぇな」
「はいはーい」
聞き分けエエなあ。
っと、フィン達を呼んでこないと。
―ジャック―
それから程なくしてフィン達を連れてロキが帰ってきた。
て言うか今までスルーしてたけど「ジャックたん」かよ。
まあ良いや。
そこでわたしは全てを話した。
転生者である事。
今まで4回転生している事。
限定的にこの世界を知っている事。
この世界に来る前にあった事。
転生した世界での出来事も。
今日まで何をしていたのかも、全て話した。
恩恵無しでダンジョンに潜ったって言ったらリヴェリアに殴られた。
5層目までしか行ってないのに。
ガレスは笑っていたけど。
話過ぎて夕食の時間になってしまった。
そこでわたしを含めた2人の新人を紹介するそうだ。
で、現在その顔合わせ。
なんだけど、
「アナキティ・オータムよ。アキって呼んでね」
アキと同期かぁ。
「ジャック・メアリスケルター。8歳だけどよろしく。アキ」
「よろしく」
「さて、みんな食事前ですまないが聞いてほしい‼知っての通り今日新たに、僕らのファミリアに家族が増えた‼」
フィンがそう言うと食堂の中が騒がしくなった。
聞こえる範囲では、「団長達とやり合った奴がいるらしいぞ」とか、「猫人が二人だぜ。めちゃくちゃ可愛い」とか言ってる。
「では、その彼女らに自己紹介して貰おう。入ってきてくれ」
あ、フィンが呼んでる。
リヴェリアに案内され、お立ち台の上に立たされた。
「では、アナキティ。君からだ」
あ、アナキティから何だ。
てことは、わたしはその次か。
「アナキティ・オータムです。種族は猫人で、今年12歳になります。よろしくお願いします」
第一印象は礼儀正しい感じかな?
っと、わたしの番だ。
「ジャック・メアリスケルター。尻尾が2本在るけど一応猫人。現在8歳。ここ4年間起きている犯罪者のみを狙った『切り裂き』の犯人でーす。これから皆さんよろしくお願いしまーす。」
「「「「「『何イィィィィィィィィィィィィ!!!!』」」」」」
声デカ!
耳痛ったぁ。(泣)
ロキ・ファミリアほぼ全員分の大音響はきつい。
なんとか耳が回復してきたら、「とんでもないのが入ってきたな」とか、「そう言えば、受験者に紛れ込んでいた犯罪者を殺してたな」とか聞こえる。
「今聞いての通り、最高とも言える人材が家族になってっくれた。彼らの参入を祝って乾杯!」
「「「「「『乾杯!』」」」」」
その後、2人で先輩達に挨拶回りをしに行った。
挨拶回りして気付いたけど、原作の10年前だからかソード・オラトリアの主要メンバーが居ないんだよね。
まあ、アイズは来年参入するって解っているけど。
主要メンバーほぼ全員わたしの下に付きそうだな。
まあ、そん時はそん時って事で考えているか。
今はこの宴会染みた夕食を楽しもう。
あ、そう言えば明日冒険者登録の後って確か、リヴェリアの座学だっけ?
蛇の目が有るからどうにかなるか。
あ、この蜂蜜酒美味しい。(現実逃避)