切り裂きジャック(猫耳尻尾付)でダンジョンに行くのは間違いか? 作:ユーベル
やあ、はじめまして。
わたしはジャック・メアリスケルター。
黒のアサシン、ジャック・ザ・リッパーの容姿で転生した者さ。
つうかもう4回も転生しているんだけどね。
一度目はPSO2の世界に転生して428万5827回ループしてマトイを救い、分身である【仮面】を救った。
二度目はGOD EATERの世界で第一部隊の一員として、独立支援部隊クレイドルの一員として活躍した。
三度目はFREEDOM WARSの世界で
四度目は討鬼伝の世界でモノノフとして、ムスヒノキミとして鬼を倒し、オオマガドキを阻止した。
何れも天寿をまっとうしたのに気付いたら赤ちゃんから再スタートだったからマイッタマイッタ。(  ̄- ̄)
一応言っておくが神様転生したのは一番最初、PSO2の世界に行くときだけだぞ。
神に会って何頼んだかって?
戦闘系技能と製作系技能のみ。
容姿はダーツで決まった。
そしたら黒のアサシン、ジャック・ザ・リッパーだった。
まあ、そんなところだ。
てかマジここなn「よお。久しぶりだな、人間」うわお。
サイモン、いきなり威かすな!
「あなたに会うのも久しぶりだ」
……シオンェ。
「久しぶり!ダナ!」
シオもかよ。
この流れで行くと………まさか………。
「うむ、その通りだ」
「我らも居るぞ」
御霊達もかよぉぉぉ………。
て言うか何!
勢揃いしてどうしたの!?
「新たな世界へ旅立つ者への選別を渡しに来ただけだ」
どおせそんなオチだと思いましたよコンチクショウ!!(`Δ´)
「そう苛立たないで貰いたい」
セツメイシヤガレ。
「うむ、ソナタの輪廻を無視した転生は神を名乗る存在による強制的な物であった」
「その理由が、人の精神が崩壊する様を見たいと言う胸くそ悪い物であった」
「わたしはそれにいち早く気付き、彼等に協力を要請した」
「シオに関してはまったくの偶然ダゾ!」
シオはちょっと大人しくしてて。
情報優先。
「はーい」
続きをどうぞ。
「そうだな。まあ、結論から言えば神とやらの目論みは失敗した」
そうだろうね。
428万5827回もループしたのに諦めないもんな。
「そんなにループしていたのか」(-_-;)
んで?続き。
「その神とやらは、あれこれと干渉してお前の精神を崩壊させようとした。まあ、全部失敗したがな」
「我らはどうにかソナタの魂を輪廻の輪に戻そうとした」
「だが、そこに邪魔が入った」
あのクソ神の転生システムか。
「その通り。それに関しては文字どおり完全に無かった事にした」
「それでも完全に破壊される寸前まで、システムは稼動し続けた」
その結果が、この4回にも及ぶ転生だったわけか。
「そう言う事だ、人間。だが喜べ、次行く世界で最後だ」
最後?
輪廻の輪に戻れると言うわけか。
「そうだ。だから人間、お前に餞別を渡そう」
餞別?
「あなたが生前考えていた武器や衣装を再現してみた」
マジか。
「そして、わたしからはアークスの力とダークファルスの力を渡そう」
へ?
「俺からはWill'o関連を渡そう」
ちょっ!
「シオからはゴッドイーターの力を渡すゾ!」
オイ!
「我ら御霊からはモノノフの力を渡そう」
大盤振る舞いすぎるは!!
て言うかシオ、オラクル細胞は要らないから。
「大丈夫ダゾ。
うん、偉い偉い。
これで終わり?
「いや。最後の送り出しは彼に頼んだ」
彼?
「よお、俺だ」
真理の扉ェ…………。
対価支払うんですね解ります。
「その通りだ。だが、サービスで対価はお前が決めろ。体の一部分で良しにしてやる」
マジか。
「応、マジだ。そして、お前の欲しい知識も付けてやる」
太っ腹だな、いつになく。
だけど、対価も欲しい知識も決まっている。
「ほう?何を支払い、何を欲しがる?」
対価は左腕!
欲しい知識は錬金術と錬丹術全てだ!
「良いだろう!確かに対価は貰った!知識を持っていけ!だが、その失った左腕はどうするんだ?」
生前に考えたアガートラム、こいつで補う。
最初から想定していたことだからな。
「なるほど、これは一本取られた。では、扉を開けよう。ささやかながら来世の幸福を祈るぜ」
真理が祈るなよ。(-_-;)
それじゃあ、世話になった。
さあ、幕は上がった。
新しい物語が始まる。
さあ、転生者。
世界を回せ。
クルクルと。
イレギュラーを孕んだ世界はどう変質するのか楽しみだ。