風紀委員第一七七支部
斬は荷物をまとめていた
「剱崎君、本当にやめるのね」
「固法さんか」
斬に声をかけたのは固法美偉だった
「優秀な貴方が急にやめるって聞いてびっくりしたわ」
「仕方ない、理由は言えないがこればかりはな」
暗部にいる身として風紀委員に所属するわけにもいかんしな
斬はデスクに腕章を置いて帰る準備を終えた
「後は、優秀な後輩に任せるさ」
「そう……じゃあ最後に聞いていい?」
「何をだ?」
「貴方のレベル」
「あー……」
斬はレベルを秘密にしていた
「誰にも言わないか?」
「約束する」
「………俺はlevel5第8位『無限の剣製』だ」
「………え」
「じゃあな固法さん、時々差し入れ持ってくるから」
そう言って支部を出る斬
固法は暫く現実に戻れなかった
◇
斬がケータイを見ると着信があった
連絡事項とかかれていた
クラッシュの顔合わせ
bennysでするんだぜい
日時は─────
「ふむ……このしゃべり方は何だ?」
珍しく困惑する斬だった
◇
bennysに来た斬は指定された席に座る
斬が最初の様で誰もいない
「………………」
「ありゃ、一番に付こうと思ったら先客がいたにゃー」
「お前が、あのメールの差出人か」
「そうだぜい土御門元春だ」
「剱崎斬だヨロシク」
「よろしくだにゃー」
「誰だァてめェは」
「知らないのがいるな」
「揃ったにゃー」
「そのしゃべり方、メールの奴か」
「素のしゃべり方だったのかァ」
「そうなんだぜい」
◇
「改めて俺は土御門元春、クラッシュ以外にグループに所属してるにゃー」
「剱崎斬だ」
「一方通行だァ」
「垣根帝督、ていとくんって呼んでくれていいぜ」
それを聞いて一方通行がつっこんた
「ていとくンって何だそりゃ」
斬も続いて
「馬鹿なのか」
垣根は、反論する
「あだ名とかいいだろ!」
土御門は呆れながら
「話進めていいかにゃー?」
斬はそれに
「あ、すまん進めてくれ」
と言った
◇
「俺らは対魔術師組織だ」
「魔術師ィ?」
「実在するぞ魔術師は」
「つーかいきなり真面目な喋り方になったな」
「俺が情報を集める」
「なるほどな……それで垣根が能力で場所を特定して俺と一方通行で叩くのか」
「俺も戦えるぜツルギン!」
唐突のツルギン呼びに殺意がわいた斬
「コロスゾ」
「落ち着けよォツルギン」
もはや鬼神である
「……………」
「まあまあ落ち着くにゃー、クラッシュが出撃するほどの魔術師なんてそう簡単に学園都市には来ないんだにゃー」
「お前が魔術師だろ」
「……何でわかった?」
「魔術師特有のきな臭い感じがした、一瞬だが」
「俺は必要悪の教会のメンバーだ」
「ついてけねェ」
「モヤシもか……」
「メルヘンもか……」
2名が脱落した
「二重スパイか………まぁ俺は俺を脅かさない限りはどうでもいいんだがな」
「案外適当なんだにゃー」
「ンでェ?仕事はまだねェのか」
「そうだぜい、さっき言った通り俺達が出撃するほどの魔術師が何度も来られても困るんだぜい」
「どんなときに出撃すんだよ」
「早急に対応する時とか……他の組織じゃ手に負えない奴とかが来たらかにゃー?」
「まァ前に比べりゃマシか、殺さなくて済むならよ」
「じゃあそれ以外、俺はスクールとして動くから」
「そうかにゃー?まぁ何かあったら俺が召集するぜい、まぁめったに無いと思うけどにゃ」
「それではよろしくな」
「おォ」
「よろしくな、後、ていとくん呼びも」
「あぁよろしくだにゃー」
その後は四人で食事をして帰った