Level5第8位『無限の剣製』   作:ALPHALION

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乱入者

軍覇が謎の少女と戦った翌日

エインヘリヤルから電話がかかる

 

『ちょっと面倒なことになったようだ』

 

「……何?」

 

『一方通行や垣根には言ったんだが、統括理事会から邪魔者を差し向けられたようなんだ』

 

「……アイテムか?それとも猟犬部隊(ハウンドドッグ)?」

 

『……何で君がそんなに暗部に詳しいかは問わないが違うな』

 

かつてアイテムの構成員を垣根に聞いたときにざっと調べておいた、ちゃっかり者剱崎であった

 

屍喰部隊(スカベンジャー)とメンバーだ』

 

「何かそんなのあったな」

 

『恐らく、今夜仕掛けてくるぞ。どうする?』

 

「……軍覇以外を集めよう」

 

『削板は仲間外れかい?』

 

「……場合によっては………そいつら殺すことになるからな」

 

『おいおい、興奮するなよ。ゾクゾクする』

 

電話を投げ捨てた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋台尖塔にて

飯を食べながら話す四人

 

「ンでェ?どォすンだよ」

 

「とりあえず構成員はこんな感じだ」

 

垣根が持ってきたPCを見せる

 

「子供じゃないか」

 

「……お前、知ってて言ってるだろ」

 

剱崎は考える

 

「メンバーは能力よりも博士とやらの発明品がめんどくさいな。一方通行と垣根で一瞬で終わらせた方が良い」

 

「……ンなことしたら死ぬぞ?」

 

「……場合によっては構わない。暗部の人間が死んだところで表沙汰にできないからな」

 

「ツルギン……お前、意外と殺すことに躊躇い無い?」

 

「……守るためなら誰だって消すさ。」

 

(俺はあの時そう誓ったんだ)

 

「じゃあ屍喰部隊は俺と剱崎でヤるのかい?」

 

「俺だけで良い。リーダーがこれだからな。闇の恐ろしさを教えてやるだけで良いだろ」

 

そこで垣根が思い出したかのように聞く

「エインヘリヤル、お前って何の能力者だ?」

 

「ん?言ってなかったか?」

 

「変態としか聞いてねえ」

 

「剱崎……」

 

「誰もお前のマゾヒズムなんぞ擽ってない」

 

言われる前にキッパリ言い切った剱崎であった

 

「まぁいいか、重力だよ。重力操作」

 

「めちゃくちゃ意外だった。精神汚染とかかと思ってたわ」

 

「メルヘン、お前俺と同じ事言ってンぞォ」

 

収集がつかなくなる前に剱崎がまとめる

 

「とにかくメンバーは一方通行と垣根で、屍喰部隊は俺がやる。単独行動で釣ろう。……殺すことも視野にいれておいてな」

 

「正義の味方が殺すのか?」

 

「悪に慈悲は無い。俺は善人じゃない」

 

「俺は元々悪党だ、今さらどうってことねェよ」

 

「珍しく同意見だモヤシ」

 

「じゃあ俺は監視カメラとかで探しとくよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃあそういうことで頼むわよ』

 

一方的にきられた電話をポケットにしまう

 

「まったく人使いが荒いよね。僕たちを何だと思ってるんだろ」

 

「まぁまぁリーダー、どうこう言っても仕方ないよ」

 

「ボクたちに拒否権なんてないだろーし」

 

「とりあえずその場所でリーダーの能力使ってみるしかないんじゃない?」

 

屍喰部隊は依頼された妨害者の抹殺を遂行するために移動していた

 

その先にいるのが彼女等にとって絶望の塊であると知らずに

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所

 

「こちらはこちらで動かせてもらおう。まさか対象がレベル5の6人とはね」

 

メンバーの面々が集う中

 

真ん中の机には監視カメラの写真があった

 

そこに映っていたのは

剱崎斬

一方通行

垣根帝督

削板軍覇

エインヘリヤル

そして御坂美琴だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

剱崎は欠陥電気をつけていた

夜中に欠陥電気が動くとなると当然近くが実験に使われるからだ

 

剱崎は近くの廃工場に入り

中央に座る

 

(あの欠陥電気には悪いが……犠牲になってもらうしかない、確実に実験を止めるために)

 

剱崎は1人舌打ちをした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行は1人でコンテナ置き場にいた

 

「………この辺でいいかァ」

 

垣根はどこかの物置にいた

 

「まあここで良いよな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪党と言うくせに一般人を極力巻き込まない二人であった

 

 

 

 

 

 


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