Level5第8位『無限の剣製』   作:ALPHALION

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強者vs強者

 

その夜、斬は欠陥電気(レディオノイズ)即ち妹達(シスターズ)を探しに単独行動に移った

 

「なかなか見当たらないな」

 

簡単に見つかると思っていた斬は少し驚愕していた

 

すると彼は視界の端に見覚えのある人を見つける

 

その人は走って何処かへ向かっていた

 

「………見つけたか?」

 

斬もそれを追うように走る

 

 

 

 

 

少女は走る

 

その手に罰印がいくつもついた地図を持ちながら

 

「はぁ…はぁ…はぁ…………次はここかっ!」

 

少女──御坂美琴は昔の資料を元に絶対能力進化(レベル6シフト)計画に関係する施設を片っ端から破壊していた

 

目の前の施設も高圧の電気によって駄目になる

 

「次ッ!」

 

そう言って美琴はまた走り出す

 

一人の男がそれを見ていると知らぬまま

 

「…………愚かだな」

 

 

 

 

 

 

 

河川敷──

 

美琴が河川敷を走っていた

 

それを追う斬は

 

「……ここなら」

 

そう言って

 

美琴に目掛けて剣を飛ばす

 

それは美琴の足下に刺さり爆発する

 

「っ!?」

 

美琴は爆風で土手の下、川岸にまで飛ばされた

 

そこは滅多に人が通らない

 

斬はそこを狙って美琴を攻撃した

 

「あんた、剱崎兄!」

 

「剱崎斬だ……ったく、何もするなと言ったはずだが?」

 

「そんなもん守るわけないでしょ!」

 

「施設を破壊してもまた別の施設が実験をする。まるでいたちごっこじゃないか、まるで無駄だ。」

 

「それでもいつかっ」

 

「いつだよ」

 

と斬は美琴の言葉をことごとく論破していく

 

「まったく……お前みたいなやつは」

 

そう言って斬は手に干将・莫耶を握る

 

「痛い目を見ないとわからんようだな」

 

「痛い目を見るのはそっちよ。」

 

美琴はそれに対して砂鉄を剣状にして迎え撃つ

 

「おとなしく寝てろ、餓鬼」

 

「誰がおとなしくするもんですか」

 

そうしてここにレベル5同士の対決が幕を開けた

 

 

 

 

 

 

一方通行は研究所に侵入し情報を得ようとしていた

 

が、少しイレギュラーが発生した

 

「なんでこんなところに第一位がいるんだよ」

 

「あァ?誰だてめェ」

 

一方通行の前には麦野沈利がいた

 

一方通行の、知らない宣言にもはやぶちギレ寸前だが

 

「ちょうど良い、あんたを、ここで殺せば私が最強ってことで良いんだよな?」

 

その言葉と同時にレーザーを放つ

 

「ダリィ」

 

しかし一方通行はいとも簡単にレーザーの起動を変える

 

そして

 

「引っ込ンでろォ三下ァ!!!」

 

ここでも、レベル5同士の対決が幕を開ける

 

 

 

 

 

エインヘリヤルは一人、パソコンを眺める

 

そこには色々な場所の映像が映っていた

 

監視カメラをハッキングしてその映像を見ているのである

 

「面白いことになってるじゃないか」

 

その映像のひとつには、ボロボロの欠陥電気と1人の女が映っていた

 

エインヘリヤルは垣根に電話をする

 

「垣根君、ちょっといいかい?今から座標を送るからそこに急行してくれ。それと後でソドミーと」

 

そこで通話を一方的に切られた

 

「おいおい……放置プレイかぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ変態が」

 

垣根はそう言いつつ送られてきた座標の場所に急ぐのだった

 

 

 

 

その頃、削板は

 

野生の勘なのか、はたまた根性が成せる技なのか

 

たまたまその座標のすぐ側にいた

 

「ここかっ!」

 

削板が見たのは今にも殺される欠陥電気と謎の女

 

削板はそれを目の当たりして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キレた

 

「てんめぇ、何してやがんだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

削板は基本的に弱きを助け強きを挫く男である

 

削板vs謎の女が開始された

 

 

 

 

この日、ほぼ同時に三ヶ所で大きな爆発が起こった

 


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